2020年06月22日

2020 宝塚記念 プレビュー

★はじめに

 さて今週は、上半期の総決算となる夏のグランプリ・宝塚記念ですね。
 毎年同じ週にダート路線の総決算たる帝王賞があるのが勿体無いと言うか、特に今年など、時間があれば帝王賞もプレビュー書きたいくらいの豪華メンバーで、本格的な夏競馬が始まる前に密度の高い一週間となりそうです。

 そして今年の上半期は、古馬牡馬にとっては非常に体裁の悪いシーズンにもなっています。
 何しろここまでの古馬混合の芝GⅠは、ほとんど有力出走馬自体がいなかった春天を除き、高松宮記念、大阪杯、安田記念と全て牝馬が制しているのですよね。
 牡馬の沽券に賭けて、このタフなパワー勝負になりやすいグランプリで一矢報いることはできるのか、それともここすらも協力牝馬の攻勢の前に屈してしまうのか、そういう視座でも楽しみな一戦だと思います。
 どうあれ適性がかなり明確に問われやすいレースですし、きっちりと分析、していきましょう。



★レース傾向分析

 過去のプレビューはこちらです。


 総合的なレース傾向は大きな変化はなく、1コーナーまでが長いので相対的に入りのペースが上がりやすい事、梅雨の時期でタフ馬場になりやすい事、結果的に上がりは掛かるものの、その中で相対的な切れ味を引き出せる馬が強い事は一貫しています。
 なので基本的には追走力と後半の持久力ラインでの持続性能、すなわち有酸素運動状況での、12秒そこそこのラップを長く踏み続けられる馬が台頭しやすいレース、という事になります。

 正直馬場予想は、過去3年のプレビューを見てもこの時点で想定決め打ちが当たった試しがありませんので、あまり決めつけずに直前にしっかり考えよう、としか言えません。。。
 少なくとも先週は、開催3週目で少し高速化したかな?という傾向は出ていて、米子Sなども後半型の競馬で1,32,7まで出してきていますから、このまま一切雨の影響を受けないならば、去年くらいの時計は出てもおかしくないとは思います。
 が、やはり週末は普通に雨予報もチラホラ混じっていますし、土台そのものも例年よりややタフに作り込んである印象ですので、平均ペースでも2,12,0前後、後半もあまり速いラップは求められない、宝塚記念らしいレースになるのではないか、と一応の想定はしておきましょう。

 今となっては、2200mと距離区分で言えばギリギリ中距離分類ながらも、このレースで問われる適性は明らかにスタミナ寄りの異質な方向性で、少なくとも府中2400mより圧倒的にタフネスが必要なレースになるのは確かです。
 両グランプリの連関性が強いのも、時期的なものもありますが、やはりラップ構成が似通る部分は大きいので、その辺りも意識しつつ、個々の適性としての期待と不安を把握しておきましょう。


★有力馬所感

・サートゥルナーリア

 有馬記念では3歳ながら2着を確保、前走の金鯱賞も58kgで圧勝と、古馬になって一層の充実ぶりを見せているように思えるこの馬は、果たして牡馬代表としてきっちり牝馬を返り討ちにする事が出来るのか、それとも有馬同様に牝馬に屈する事になるのか、注目ですね。

 一先ず適性として、有馬記念であれだけ走れた以上、ベストではなくても最低限対応できる素地はある、とは見做せると思います。
 ただし有馬記念の2着が果たして強かったのか?となるとまた難しいところで、リスグラシューが化け物で、かつ完璧に噛み合った競馬をしていたとはいえ、ラスト1Fだけで5馬身突き放された内容はやはり物足りなさはある、とはなります。
 この馬の場合タフな馬場でも瞬間的に相対的な切れ味は引き出せる、というのは証明済みですが、同時にそれを持続させる能力は、どういう馬場コンディションでもそこまで得意ではないイメージを持っています。

 実際に高速持久力ラインで甘くなったダービーもありますし、有馬記念にしても自身は11,4-11,2-12,8くらいの推定で、ラストはっきりと落としている、というのは見て取れます。
 なのでやはり本質的には、前走の様なスローから加速と切れ味の質の絶対値を問われる競馬がベストなのだろう、と思いますし、けれど宝塚記念という舞台はそこはほとんど求められないのですよね。
 シンプルにリスグラシュー比較で言うなら、スムーズに逃げられた時のキセキは手強い、となりますし、当然ですが大阪杯の牝馬2騎もそれぞれに武器を持っていて、それに対してこの馬がこの舞台で何を武器に出来るか?というのは出てきます。

 一つポジショニング面は武器になり得るのですけれど、同時にこの馬自身は前傾バランス向きではない、というのもあります。
 なので、去年くらいの流れをキセキが淡々と刻んだとして、それを追いかけていく競馬で良さが出るのか?というのは出てきますし、有馬記念もレース自体はハイペースとはいえ、後方寄りでこの馬は足を温存できた部分もありました。
 といって、後ろからでは後半の絶対量、特にラスト1Fで物足りず、また同じようにそこそこ位置を取れるキセキや牝馬2頭に対してはマイナス要素になってしまうのですよね。

 色々考えていくと、個人的にはこの舞台、余程バランス良く入っていけないと苦しいのではないか、と踏んでいます。
 出来ればこの馬としては雨が降らずに、少しでも軽い馬場で後半要素が問われて欲しいだろうと思いますし、それならばある程度考えるのですけど、タフな馬場になった時は正直消して勝負してもいいのかな、と考えています。
 枠的にはこの馬は内枠が理想で、逃げ馬の後ろ、丁度神戸新聞杯の様なレースでスロー、後半速いラップを踏む展開なら勝ち目も出てきますが、そういう限定的なスポットに綺麗に嵌り込める確率はそんなに高くないだろう、というのが現時点での結論ですね。


・ラッキーライラック

 こちらは大阪杯を制して充実一途、5歳にして完成期と言える強さを見せており、終生のライバルとしてアーモンドアイとの再戦も熱望されるのですが、その前にまずはライバルを一掃、とばかりにこの宝塚記念にエントリーしてきました。

 ただ、個人的な適性判断としては、ここはこの馬に取ってベストの舞台ではないのではないか、というのは正直あります。
 大阪杯と宝塚記念って、同じ阪神内回りで200m伸びるだけなのですけど、求められる適性はかなり違ってきて、特に去年のように大阪杯がタフな馬場、宝塚で良馬場となればまだしも、大阪杯が高速馬場、こちらがタフな馬場となるとその差が顕著に出やすい、と思っています。

 血統イメージからはタフな馬場でもやれそうなのは確かですが、厳密に言うとこの馬はまだ、タフ寄りの馬場で持久力ラインのロンスパ戦、と戦った事がないのですよね。
 エリ女はそこまで軽い馬場ではなかったですけど、ただ超スローで完全に瞬発力戦でしたし、大阪杯も軽い馬場で後半特化の高速持久力戦でした。
 敢えて言うと香港ヴァーズがタフ寄りの馬場で平均ペースからのロンスパ勝負、という像に合致するのですが、するとそこで、後方から外目を通す苦しい競馬になったとはいえ、グローリーヴェイズに千切られているのをどう考えるか?なのですよね。

 細かくは後で分析しますけど、このグローリーヴェイズの能力序列をどこに置くか、が的中の大切なヒントになると思っています。
 先に軽く結論だけ言えば、あの競馬でラッキーライラックはともかく、エグザルタントを千切ってきたのは正直破格で、この舞台でもまともなら最上位ではないか、と見ています。
 その点で、立ち回りでアドバンテージを作れないとグローリーヴェイズ相手には分が悪いか、と思うのと同時に、それでもあの形でエグザルタントにも互角にやれたのだから、ここも一定の評価は必要、という感覚です。

 ただし、やはりこの馬も現状のベストは瞬間的な爆発力を活かす形の方が強い、とは思っていますし、大阪杯は序盤のポジショニングが最高に上手くいったのもあります。
 どうしてもミルコJの場合、いつ出負けするか、のリスクは付き纏いますし、枠の並び次第ではリカバーも難しくなるので、その辺りは悩ましいファクターです。
 中山記念も地味に少し出負けはしていたものの、外枠から二の足で追いかけて現実的なポジションに収まっていますし、ミルコJの特性とコース適性からすれば、この馬は逆に外枠の方が総合的には崩れにくい、と言えるかもしれません。

 でも勝ち切るならやっぱり前目内目、とはなりますので、その辺りのバランスの取り方が難しいですね。
 どうあれ、多分今回は打っても対抗までで、本命は打たないと思います。この舞台ならこの馬を凌駕できる可能性のある馬は結構多いと思うのですよね。


・クロノジェネシス

 実のところ直観的に言うなら、この馬本命でいいんじゃないかな、とはずっと大阪杯の時から思ってはいるのですよね。
 2歳時はやたらと加速&瞬発戦で強かったのですが、馬体が成長して重厚になっていくにつれて、血統通りのパワー型に変貌してきている感はあり、勿論今でも一定軽い馬場はこなすのですが、決してベストの舞台ではなくなってきている、というイメージです。
 なので、外枠で序盤に脚を使い、かつコーナーも外目、という形になりつつあれだけ肉薄した大阪杯はかなり強い、と思っていて、タフ馬場でより追走が問われやすい宝塚記念ならもっと強いだろう、というイメージは非常に持ちやすい馬なんですよね。

 それを裏付けるものとしては、当然先ず秋華賞の快勝があります。
 あのレースはタフ馬場でかなりのハイペースになり、この馬自身ほぼイーブンペースくらいの走破の中で、ラスト1Fをほとんど落とさずに突き抜けてきたのは圧巻でした。
 そして今年初戦の京都記念、こちらは重馬場でかなりタフな中でのスローロンスパ、個々でも好位から長く脚を使い、他の馬と相対的に見てラスト1Fでの踏ん張り、しぶとさはやはり目立っていたなと感じています。
 要するにこのレースで問われやすい、持久力ラインでの持続性能が相当に高く、それを追走が問われても引き出せる、という点で、この舞台の適性としては理想的に感じますし、よしんば去年くらい軽い馬場になっても普通に戦える武器はありますからね。

 立ち回りも上手な馬ですから、出来れば内枠でスムーズにタイトに、と進められれば、鞍上の適性(インから捌く我慢の競馬の方が絶対的に上手い)も含めてかなり信頼度は高いと思いますし、外枠でも前走あれだけ位置が取れたなら、今回も不安要素にはならないでしょう。
 こうして見ていくと、ローテーションなど含めてやはり総合的には軸としての信頼度が一番高いですし、よほど変な枠の並びにならない限りは本命を打つんじゃないかなぁ、という気はしています。なんだかんだで今年のトレンド的に、牝馬が勝ってしまいそうな気もしますしね。


・ブラストワンピース

 この馬も感覚的に言うならこの舞台では重い印を打ちたい、とは思うのですよね。
 やはり基本的にはタフ馬場のロンスパ持久力全こそがベスト、というのはこれまでもはっきり見せていますし、高いレベルでは好走レンジが狭いので、戦績的にはピンかパーかになりやすいのですが、今回はピン寄りの舞台なのは間違いないと思います。

 ただし、他の上位勢に比べると器用さが足りないのは確かで、それなりに前に行ける二の足は持っていますけど、内枠だとそれを引き出しにくい、という面はあるので、この馬が勝ち切るための絶対条件としてはまず外枠、は上げておきたいところです。
 外からなら、多少出負けしてもAJCCみたいに、或いは去年のリスグラシューみたいな競馬が出来ますし、川田Jとしても出し切れない形は嫌でしょうから、前目は意識してくれるはずで、そうなると俄然怖い存在に浮上してきます。
 加えて言えば、去年ほど軽い馬場になるとちょっと嫌でしょうね。大阪杯よりはマシとは言え、やはりコーナーで11秒半ばを前が踏むような形で、外目から押し上げていくのは簡単ではなくなりますし、それが12秒そこそこの持久力ラインでなら問題なく、とはなるので、このあたりの微妙な分水嶺をどう嗅ぎ取るか、というのがこの馬を狙う時の秘訣にはなるだろうと思います。

 結論から言えば、ある程度雨が降ってよりタフな馬場になり、前目が取れそうな外枠を引ければ、流石にここは人気も少し落とすでしょうし本命まで考えてもいい馬、という評価にはなります。
 でも正直それだけ揃っても、クロノジェネシスの方が強いんじゃないかな?という感覚ではあるのですよね。今年の川田JのGⅠにおける存在感のなさも中々に深刻ですし、ギリギリまで扱いに悩む一頭になると思います。


・グローリーヴェイズ

 この馬も勝ち切るチャンスはあると思いますし、ひょっとすると力関係では抜けて強い可能性まである、と思っています。
 やはりそれだけ香港ヴァーズは鮮烈で、あの時計で後半あのラップを悠々踏み、しっかりと相対的な切れ味まで引き出してきたのは素晴らしく、追走を問われても崩れないステイヤー、という理想形を見たイメージではありました。

 実際に日経新春杯なども、超ハイペースを中団で追走してラストまで極端に落とさない、持久力ラインでの持続性能もきちんと見せていますし、適性面で言えばあまり不安がない一頭になります。
 むしろ不安があるとすれば高速寄りの馬場で時計勝負の度合いが強くなった時に、質的に足りないものが出てこないか、シンプルに距離不足にならないかくらいですけれど、新潟2000mの勝ち方からしても、仕掛けの意識さえしっかりしていれば問題はないかな、というイメージです。

 後はやっぱり状態面ですよね。
 ドバイへの空輸送があっての半年ぶりの実戦でどこまで仕上がっているのか、まあ天栄仕上げでしょうからそこまで不安視しなくてもいいとは思いますけれど、流石に順調に使ってきた組と比較して理想的か?と言われれば疑問符がつくのは致し方ないところです。
 そのあたりは直前の追い切りの気配なども見極めたいですし、後はそこまでポジショニングが素晴らしい、という馬でもないので、枠の並びも重要にはなります。レーンJ、という事を踏まえても、やはり積極競馬が組める方が信頼度は上がるかなと思いますし、極端な内枠はちょっと嫌かな、というイメージです。

 今回どのくらいの人気になるかは読みにくいのですけど、適性と能力的に言えば、ここはサートゥルナーリアやラッキーライラックあたりに引けは取らないと思っていますので、攻める予想をするのであれば重い印候補にはなるのかな、と考えています。
 現状の本命確率としては、クロノ7割、グローリー2割5分、ブラスト5分くらいで、この3頭の中からチョイスするのはほぼ間違いないと思います。


・キセキ

 この馬も去年と同じだけ走れれば、リスグラシュー比較で言ってもかなりやれるのは間違いないのですよね。
 ただやっぱりかなり条件が整わないと、というのはあり、まず馬場は去年くらい軽い事、そして逃げの形をスムーズに作れること、つまり出負けせずにすんなりハナを切れるかどうかで、形としては逃げていても、無理せずマイペースかそうでないかで違ってきてしまう馬ですからね。
 その点で、去年は最内からなんとか五分に出して、押して押してのハナでしたけど、理想は外枠から自分のリズムでスーッと、になりますし、最悪少しの出負けならリカバー出来る形の方がいいでしょう。

 ただし、この馬も高速持久力ラインならともかく、持久力ラインまで下がってきてしまうとそこまで長く維持できないイメージで、去年もかなりうまく運んだものの、ラスト1Fは自身12,8くらいと大きく失速しています。
 一昨年の有馬もそんな感じですし、去年は出負けして差す競馬でしたけど、やっぱりラスト1Fの伸びは地味で、減速地点に坂がある形はベストではない、とも思うので、やはりここで去年くらい完璧に運べたとしても、ラスト1Fで甘くなったところに食らいついてこれる、適性の高い強敵が去年よりも多い、というイメージはあるのですよね。
 去年は正直あの展開で強敵はリスグラシューしかいなかったと思うので、その意味では恵まれていましたし、今年は相対的に苦しいのではないか、とは感じています。

 ファンとしてはどこかでもう一花、というイメージは持っている馬なのですけど、色々気性的な難しさや不安定さも露呈してきましたし、流石にここで重い印を打つのは躊躇われますね。
 一定条件が揃って、さほど人気しないようなら単穴までは考えても、ですけれど、基本武Jですし、この馬自身も人気があるからそこまでこれなら!ってオッズにはならない馬なんですよねぇ……。


・ワグネリアン

 こちらは毎年恒例の悩めるダービー馬ですけれど、さてこの舞台でどうかな?とはなります。
 やっぱりディープ牡馬で、古馬になって固くなり切れる脚が使えなくなってきているのは確かなので、相対的にタフな馬場でパワー寄りの競馬の方が、同厩舎の悩める先輩・マカヒキと同様にマッチしてくる可能性はある、のですが、それでもこのメンバー相手に、となると容易くはないでしょう。

 実際そういう競馬だった去年のJCも悪くないとは言え、スワーヴやカレンはそれぞれキセキにクロノジェネシスに似たような競馬の中で完敗を喫している力関係ですから、その2頭に多少の立ち回りの差で見劣った、となると、ですよね。
 意外と追走面は持っている馬なので、勝負するとすれば内枠から思い切ってポケットくらいまで出していく形で、かつ仕掛けが遅れる形で上手く立ち回れればですけれど、やはりそこまで恵まれるイメージは持ちにくく、今の福永Jの好調ぶりは怖さはありますが、多分印は回らないと思います。


・スティッフェリオ

 前走はあっと驚く激走でしたが、裏を返すと今はああいう、前半ゆったり入っての後半勝負で良さが出る比重が強くなっているとも言えます。
 その意味でここもスロー寄りになってくれれば、なんですが、去年くらいのペースでもソコソコ甘くなっているあたりから簡単ではないかな、とは思いますし、勿論だからと言って差す競馬でこの相手に、というのは簡単ではないでしょう。
 前走はニュートラルに、控えてもいい意識で入ってもあの位置が取れた、というのが好走の大きな要因になっていますし、どちらかと言うと積極性が強い幸Jに替わって、ここで更に評価するというのは難しいのかな、と今のところは考えています。
 まあグランプリのステゴ産駒の強さは確かですし、一抹の怖さはあるのですけど、正直春天とはメンバーが違い過ぎるというのもありますから、多分印は回さないでしょう。


・カデナ

 前走は無欲の追い込みで中々に驚きましたが、改めて馬が充実期に入っているのは確かなのでしょう。
 ある程度タフな馬場でも走れますし、追走面もソコソコ持っていて、むしろ上がりには限界があるので、小倉記念のように相対的な切れを求められるのは悪くなく、その意味ではこのレースはちょっと面白さを持ってはいます。
 無論ポジションを取れる馬ではないので、前半スロー寄りから向こう正面でロンスパ、最後にかなりラップが落ちるような展開で、後方から内々タイトに、という二番煎じが嵌れば、くらいの恵まれは必要でしょうけど、人気しないなら紐に入れるくらいは考えてもいい馬だと思います。
 特に有力馬がみんな外に入って、外捲りが発動しそうな流れの場合は要注意ですね。


・ダンビュライト

 前走があの流れの中で今一歩だったのもありますし、総合的にタフ過ぎるバランスはあまり向いていない、タフな馬場ならややスローくらいの絶妙なバランスの中で走れないと苦しいのかな、というイメージは現状浮かんできます。
 若い頃より追走面で余裕がなくなった気がしますし、また去勢2戦目でどこまで変わってくるかですけれど、元々一昨年の宝塚記念で、この流れなら、と思ったところで甘かったのも含めて、阪神自体イマイチ適性がない感はあるのですよね。
 今回もキセキ次第では展開の鍵を握る一頭になりそうですが、このメンバー相手には簡単ではないですし、おそらく印は回せないですかね。


・モズベッロ

 タフな馬場で相対的に切れ味を引き出せるのはいいのですけど、この馬は追走面の担保がなく、イメージ的にも速い流れについていって、というのはあまり良くない感じはします。
 タイプ的に後傾型のステイヤーなのは今のところあるかな、と思いますし、内々でじっと我慢の競馬をして何処まで、という感じで、流石にここは家賃が高いでしょう。


・トーセンカンビーナ

 この馬も前半で質的に追走が問われていいとは思えないですし、実際的にポジショニングが甘すぎるので、それも多頭数の内回りでは……となります。
 自分の形に徹して最後ソコソコ差してくるイメージは持てますけど、そこまで破壊的な爆発力があるわけでもなく、この相手に圏内まで突っ込んでくるのは流石に厳しいかな、というイメージですね。


・ペルシアンナイト

 距離は難しいところですけど、札幌記念も休み明けで外々の正攻法でそんなに負けていませんし、能力的にはそこまで足りなくはない、のかなとも思います。
 タフな馬場自体は得意な方ですし、この距離であれば流石にいつもよりは現実的な位置が取れるはずで、勿論外から勝ちに行くような競馬でどうこう出来るとは思いませんが、内目でじっと息をひそめて、後半ロンスパ戦になってくれれば、ワグネリアンあたりよりはワンチャンスあるのでは?という感覚はありますね。
 まあ終わってみれば長すぎた、となる可能性も否めないのですけど、人気次第で紐穴候補に一考していい馬だとは思います。少なくともベストの距離がマイルではない事は間違いない馬なので。


・レッドジェニアル

 爆穴候補としてはやっぱりこの馬になるのではないでしょうか。
 当然ゲートを決めて、好位から中団まででレースを進めることが最低条件ではあり、基本1/2くらいは出遅れる馬で重い印まで打つのはややギャンブルとしても正道ではない気はしますが、ただタフな馬場で強く、追走面もしっかり持っていて、相対的な切れも引き出せるのは間違いないので、適性としてはここはかなりバッチリ噛み合うのですよね。
 純粋に相手も強いのは確かなのですけど、前走の内容からも改めてこのレースの適性は感じましたし、非根幹のマンカフェの血が騒げば、で、酒井Jもこの2~3週くらい、重賞でやたらと存在感を見せていて不気味なので、こっそり紐には入れてみたい一頭ですね。


posted by clover at 17:03
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