2017年02月03日

持久力と持続力の違い、その分水嶺の見極めについて

**★はじめに**

 飛び飛びになってしまって申し訳ない能力分析ツールコーナーなのですが、今回からはいよいよレースにおいて最も重要視される、終盤戦で強く求められる要素について語り、考えてみようと思います。

 以前に予告した通り、終盤要素はより細かい見極めが必要になってくる部分ですので、二回に分けて書かせてもらおうと思っていますが、さしあたり私が重要視している項目を一括して羅列、一言で簡素に説明付けしてみますと…………

・加速力
 競馬においては中盤に息を入れて、終盤にペースを上げるのが常道のひとつですので、その中で自力で加速していく能力です。

・瞬発力
 一瞬の切れ味、と言ってもいいですが、その馬が持つ最高速度がどのくらいあるか、という能力です。

・持続力
 一度最大速度に乗った馬が、そこからどのくらいその速い脚を持続できるか、という能力です。

・持久力
 最大速度を問われない、息の入らないレース展開になった時に、どこまで自分のペースを維持できるか、という能力です。

 と、主にはこの4項目が、見た目やラップから推測できるポイント、性能判断の基準になってくると考えています。

 そしてこの4項目はそれなりに連関関係も強く、なので個々の説明を詳述する中で、どうしても他の要素に触れないと語りにくい部分もあります。
 なので今回は、一般的によりイメージしやすいであろう加速力と瞬発力の説明は後回しにして、よりわかりにくい、持続力と持久力の違いから話を進めていこうと思っています。

**★持続力と持久力の違いについて**

 今までレース回顧でもこの単語は頻繁に使わせてもらっていますが、字面も似ているのであまりその差異に意識を払ってもらえていないかもしれません。
 が、一応私の中ではこの二つはかなり質を異とする能力で、また他の2項目と違い、ひとつのレースの中で同時に問われる可能性はほぼない能力でもあるので、改めてここでまとめていきたいと思います。

 まずこの二つの差異を考える中で、イメージして欲しいのは陸上のトラック競技、100m~400mと、800m・1500mの違いです。
 この、400m/800mの区分における大きな分水嶺は、前者までの距離が無酸素状態で走り切るレースで、後者が有酸素運動の範疇に入ってくることです。

 自分でもマラソンやジョギングをよくしている人にはよりイメージしやすいと思いますが、ある程度の距離を走る場合で、ペースをしっかり維持するためには安定したリズムでの呼吸が不可欠となります。
 ただそれでも、ずっと同じように走り続けていればいつしか息は切れてしまうでしょうし、その状態から息を止めて最後のスパート、とはとても出来るものではありません。
 ただし、途中でペースを緩めて、息をある程度整えてからなら、ラストスパートをする余地もそれなりに生まれてくるでしょう。

 私の主観的なイメージですと、競馬のレースというのは陸上でいうところの800m戦で、呼吸をしながらでも引き出せるギリギリの速度を維持して走る競技と考えています。
 だからこそ、序盤から一貫ペースで進み、息を整える地点がなければ、終盤でどの馬もスパートする余力がない状態になるし、息が入ればそれが可能になる、と、あくまでざっくりですがそう捉えています。

 よく言う、レースラップがフラットの一貫ペース、という場合は、当然終盤で加速する余地がない=無酸素運動で引き出せる最大速度/瞬発力が問われないレース、ということになります。
 その場合に求められるのが持久力という概念であり、最後まで息を乱さずに淡々と同じペースで走り切れる能力、言い換えれば本質的な体力・スタミナに秀でていて、心肺機能が鍛えられている程に優れた力を発揮する要素です。

 また、細かく見れば持久力も、レース全体における持久力と、後半特化の持久力でやや問われる資質が違っていて、ただし前者は後者を包括して持っている場合がほとんどです。
 わかりやすい違いは序盤の追走力があるかないかで、前者はレース全体が厳しい流れになってもバテないのに対し、後者は前半に急がされると後半での持久力を引き出せないという傾向があります。

 近年だと、前者の典型はゴールドシップに当然なってきますし、またオルフェーヴルも、その他の要素も特筆レベルで備えているので目立ちませんが、ラストの有馬でゴルシをぶっちぎったのを見る限り、持久力も歴代最強クラスで持っていた可能性はかなり高いです。

 現役だとわかりやすい後者のパターンが、ついこの間京都記念を連破したサトノクラウンですね。
 この馬は如実に前半で脚を使うと後半要素を引き出せない、というのは、完全に前傾ラップで持久力特化戦になった去年の宝塚記念で、最後の食い込みがほとんど見せられなかった部分からも顕著です。

 無論体調面などの問題もあったでしょうが、皐月賞を見てもあの位置取りで、不利があったにせよ最後は食い込む脚を引き出せていないし、基本的には2400m以上で安定する馬と考えています。
 ので、次走ドバイでなく大阪杯、という報道がありましたが、個人的に良馬場であれば人気でも軽視したいタイプになりますね。個人的にはドバイシーマで見たかったんですけどねー。

 他に持久力面で秀でている現役馬は、今週出てくるアルバートにフェイムゲーム、シュヴァルグランあたりは顕著ですね。さしあたりダイヤモンドSはこの2頭に対して、カフジプリンスが持久力タイプとしてどのくらいの資質を秘めているかを見極めるレースになりそうです。

 ともあれ、持久力がそういう概念であるならば、持続力はどういうものか?
 これは、レースが陸上における800m戦なのは同じでも、途中でペースを緩める事で、最後の1/4くらいを短距離戦のように無酸素運動状態での争いに持ち込んだ時に問われる要素と考えています。 
 レースの中に緩急の波がある中で、全馬ある程度余力を持てる状態で終盤戦に入って、そこから無酸素運動状態になって加速し、最大速度に到達する、というプロセスがあるのですが、今回はそこまでの細かい部分は省略し、その最大値に達した後の事を考えていきます。

 さて、これは人でも一緒ですが、息を止めて全力ダッシュをして、限界に達して一度口を割ってしまえば、その後どんなに頑張っても、それまでのマラソンペースですら維持する事はまず不可能でしょう。
 馬の場合も当然そのメカニズムは一緒で、その最大速度を持続できる余地がどのくらいか、というのは諸説ありますし、馬によっても多少の差異はあるのでしょうが、一般的には2F、400mが限界だと言われています。

 例えば海外のトレーニングセールなどでも、その能力を示すにおいて2Fの時計が指標になっていますが、少なくともその馬の最高のスピード能力を示す上ではその距離が一番合理的、ということなのかなと個人的には解釈しています。
 ともあれ、基本的に2Fが限界、というのを下敷きにして考えた時、けれどレースにおいては必ずしも残り400mからゴールまでにかけてその最大速度が問われるわけではありません。

 レースの質にもよりますが、スローに流れればもう少し速い地点で無酸素運動状態に入らねばついていけないレースラップになる場合は多いですし、その時に、その最大速度をどのくらい長く維持できるか、ペースダウンを我慢できるか、という能力が持続力という概念になります。
 この前こぶし賞の記事で、新馬戦を2F戦で圧勝した馬は疑ってかかれ、と書いたのもこれが理由で、2Fであれば、その質はともかく、持続力はほぼ一切問われずに最大速度を発揮できるので、そうなれば当然ポジショニングの有利不利がほぼ絶対的になるからです。

 その上でズアーは質そのものもそこまで高くはない、かつ当日の馬場が唯一ある程度裏付けがある瞬発力も問われない状態と、完全に未知の要素しかなかったのに1倍台はリスキーに過ぎた、という観点ですね。
 ちなみに今週のつばき賞で圧倒的人気になるでしょうファンディーナも、正直2F戦なのか、馬場を考えた時にギリギリ3F戦としていいか微妙なライン、なんですよね。なのでこれも、現状では馬券的に軽々に飛びつくのはちょっと怖い馬、と留保を置いておきたいですし、本物かどうかは今回でわかるかなと考えています。

 そして上級条件になってくると、様々な要素を複合して、ラスト3Fまでならかなりの上がり時計を計時してくる馬は相当に増えてきます。
 なので、個人的に高い持続力そのものを持っている、と確定的に判断するのは、3Fでなく4Fで速い脚を引き出してきた馬になりますね。
 
 どんなにスローペースで展開しても、後半4Fで見た時には、その馬が引き出せる絶対値は結構素直に現れると私は考えています。
 それは4Fを速いラップで走り切るには持続力、という能力が必須になってくるからで、3Fなら誤魔化しが効くのは、この前の東京新聞杯を見てもわかると思います。
 あのレースも上がり自体は32,7と極限でしたが、800-600地点は12,4なので、4Fで見れば45,1と、優れてはいるけれど極限ではない数字に落ち着きますし、レースの質もありますが絶対値で44秒前半まで引き上げられる馬は、相当に高い持続力を秘めていると考えていいです。

 近年だと持続力で最強だったのはまずモーリスでしょうね。
 あの馬は持続力が鬼高いのに、加速力と瞬発力まで超一流という後半特化のチートでしたが、こんな馬は滅多にいません。歴代でも三冠馬クラスしか持ち合わせていない能力ですし、それがあればこそどんな展開でもほぼ取りこぼさずに勝ち切れる、というのはあると思います。
 持続力での現役最強クラスならやはりサトノダイヤモンド、逆にキタサンは持続力が高く問われるとそこまでは強くないと考えています。総合力まで考えずに後半要素だけなら、この前の節分Sのグレーターロンドンなんかはかなり後半特化戦での破壊力はありそうで、非常に持続力が高いと見做せると思います。

 その上で数字でない部分の持久力、持続力の有無の見分け方としては、やはりひとつはフォームのバランスがいい馬ですね。
 体幹が優れていて、息が乱れても走りのバランスが崩れなければ、その分だけ減速を防げるというのは当然の理です。
 後はやはり、平均的に見ればトビの大きな馬の方が、ピッチ走法の馬よりは持続力が高いと思います。
 純粋にそれは、脚が接地する回数が増えるほどにフォームが乱れやすい、という観点になりますし、逆に加速力はピッチ走法の方が適しているのですから総合的にはトントン、と思うのですが、たまーに跳び自体は雄大なのに、後肢の圧倒的な推進力だけで加速できるモーリスタイプのチートもいますので、そこまでいくと個々の見極めになってきますね。

**★持久力と持続力の分水嶺について**

 ここまで二つの要素の違いを説明してきましたが、じゃあどのくらいのペースになれば持久力戦から持続力戦にシフトするの?と問われると、これは一概には纏めにくい難しい観点になってきます。
 中盤の緩みのように、レースラップの平均からどのくらい、と画一的に判定できるところもあるとは思いますが、それはあくまで相対的指標、一面的な判断になってくると思います。

 相対的・平均的に見るならば、高速状態の良馬場でマイル以上の距離なら11,3~4、スプリントなら11,0前後、長距離なら11,5くらいに入ってきて、持続力戦の領域に入ってくると思いますが、じゃあ馬場状態が悪化した時にその指数をスライドして反映させていいのか、というとまた違ってくる感じで、基本的には重馬場などで瞬発力が生かせない場面では、持続力ではなく持久力が強く問われている、と判断する場合が多いです。

 これは逆にも言えて、時折出現する超高速馬場の時、例えばラストインパクトが勝った小倉大賞典など、11,3~4のラップを後半5F続けてきていて、それを持続力戦と見做すととんでもない持続力、ということになってしまうのですが、それ以外のレースで判断する限り、ラストインパクトは一瞬の切れ味の質は高いけど持続力はそんなにない、ってタイプになるのですね。
 相対的に走りやすくて時計の出る馬場だと、その指標より速いラップでも持久力の範疇でクリアできてしまったりもするので、その馬場でどのくらいの時計が出るのかはしっかり見極める必要があります。

 時折超高速巧者、と思える馬がいまして、現役だとサトノアラジンなんか覿面にそうだと思うのですが、このタイプはまず絶対的な瞬発力の質がかなり高く、そして超高速馬場ならそこから相対的にある程度ペースが緩めば、持久力の範疇で11,1~2前後のラップを踏んでこられたりもするので、特異なケースですが覚えておいて損はない特性です。
 ともあれ持続力の分岐点に関しては、ひとつひとつのレースの中で、個々の馬の走り、粘りを精査した上で考えていくのが常道的ですし、どういうレースをしたか、も含めて見極める必要があると言えますね。

 最初のほうで、ひとつのレースで持久力と持続力の両方が問われる競馬はまずない、と書きましたが、「別の馬」が、ひとつのレースでその違う能力を求められるレースはないではありません。
 例えば、前の馬がレース終盤で、11,6~7くらいにまでペースを引き上げたとして、その地点で2~3馬身の差を一気に詰めてきた馬がいたとしたら、その馬のラップ的には当然持続力の範疇に入ってきているわけで、仕掛けた後続が前の馬より先にバテる、という、意外とよく見る光景は、こういうメカニズムで発生する事が多いです。

 つまり、その加速地点が残り800m-600mと仮定した時、そこを前の馬はギリギリ持久力の範疇で走っている、けれど後ろから押し上げた馬はもう持続力の範疇に入っていて、するとその足は2Fしか維持できないから、ラストの1Fまで脚を温存できた前の馬に対して、そこでもう足を使い切ってバテてしまう、ということですね。

 勿論私は外側から見ているだけなので、例えばそうやって先行馬に乗っていて、ある程度ペースを上げつつ完全なスパート態勢には入らない、なんてバランスでの制御が出来るのかは正確にはわかりません。
 例えばエピファネイアなんて馬は、反応が敏感過ぎてニュートラルとトップギアしかない、って感じで、一度仕掛けたら一気に最高速に乗ってしまうから、その分だけ失速も早い、持続力戦では非常に脆い馬でした。まあその分、JCを見ての通り、持久力戦では最強クラスの強さを持っていましたけれど、余程操縦性の高い馬でないとそういう匙加減は難しいのかな、とは思います。

 その点で、去年から何度もサンプルケースとして出していて恐縮ですが、キタサンブラックの春の天皇賞は本当に緻密なラップ操作がされているレースに思えるんですよね。
 どこかで書きましたが序盤中盤もまとめてさっくりおさらいすると、内枠を利する形でスタートはじわっと出しつつ主導権を早々に確保し、最初の3Fはゆっくり入って、けれど一周目のスタンド前では少しペースアップしてリードを作りつつ、後方勢にペースは決して遅くない、という幻想を植え付けて。
 その上で1~2コーナーはある程度しっかり息を入れるも、それを12秒台後半に留める事で、いざ後ろから捲り気味に押し上げようとしたら息が入らないバランスに調整しています。

 向こう正面でもじわっと引き上げて、あくまでも捲りを誘発して早仕掛けになることがないよう細心の注意を払いつつ、残り800m地点、坂の下りで12,6-11,6と引き上げ、そのまま4コーナー地点を11,4と最速ラップに持ち込んでいます。
 今回の文脈で肝になるのはここで、長距離戦でも11,5前後なら、前受している馬は持久力の範疇でギリギリ走れる、けれど後ろや外からコースロス承知で押し上げてきた馬にはもう持続力の範疇に踏み込んでしまう、という絶妙なスピード調整を、特にコースロスが生じやすいコーナーで見せているのが素晴らしい所で、実際に外から早めに押し上げたゴルアクやトーホウあたりは、最後の200mで一気に失速する展開になっているわけです。

 逆にその地点でインを通していた馬は、持続力のラインに踏み込んでないので余力を残せていたし、だからこそキタサン自身も最後の最後でああいう驚異的な差し返しが可能だった、と判断できるのですね。
 そこまでのキタサンは、3歳時の有馬やその次の大阪杯を見ても、持続力特化勝負の土俵ではラストに甘くなる傾向が強かったわけで、武Jも初騎乗だった産経大阪杯では、セオリー通りのスローからの持続力戦に持ち込んだけどそれでは足りなかったことで、春天でのあの乗り方になったと思います。

 持久力戦なら強いのは去年の宝塚や有馬でも明白ですし、ある程度持続戦になっても3Fなら、ポジション差とスパートのタイミングを上手く支配すれば大丈夫なのはJCでも見せていますが、これが4Fくらいの持続戦になると多分最後の甘さは出てくるタイプと思うので、まずは今年の大阪杯でどのようなレースメイクをしてくるのか、今からワクワクしています。

 話がやや脇に逸れましたが、ともあれレース質の中でどういうポジションからどういう脚を使い、どういうメカニズムで好走/失速したかを見極める事が、特に近年はスローからの持続力勝負の方が圧倒的に多いのでより重要度が高くなってくると思います。
 例え惨敗であっても仕方ないものなのか、好走でもかなり有利な展開に引き込めていたのではないか、レース後半の勝負所の立ち回りにおいて、その内実を精確に判定する上での、考え方のひとつの指標としてかなり有効な分析基準になってくると私は考えていますし、小難しい話でしたが、多少なり読んで頂けた方の参考になれば幸いです。
posted by clover at 04:35| Comment(0) | 能力分析ツール | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月01日

中盤の判断・評価と、息が入る分岐点の見極めについて

 色々と触れたいレースが多いので、中々サブコンテンツにまで手が回らないのですが、前回は序盤の分析、主に先行力と加速力、追走力について語らせていただきました。
 二回目の今回は、中盤のラップを重視する意味と、その見方について、私見を語っていこうと思います。

 大きく分けて、私が中盤のラップから判断するのは、そのレースで息が入るポイントがあったかどうかと、その度合い、どの地点でそれが起こったかです。
 息が入る、という表現は多分に感覚的な所があり、それは馬の状態や根本的な能力によって度合いが違ってくる要素でもあるので、あまり画一的な判断を求めるのは危険な分野でもありますが、一応の指標的な感じでサラッと考えて貰えれば、と思います。

 ともあれ、息が入る、という状況は、人間で言えばマラソンをしている時に、呼吸のリズムを自身の意思の制御下に置ける、規則的に制御できる程度の疾走状態にある、と個人的には考えています。
 勿論楽走ではないですが、多分に余力は残した状態で、その先のスパートに向けてしっかり酸素を取り込むことが出来ている、というイメージで、それが道中で出来るか、どの地点で出来たかで大きく結果を左右する要素でもあると思っています。

 私が目安にしているのは、レース全体の平均ラップに対して大きく緩んでいる地点があるかどうかで、特に中盤は緩みが発生しやすいポイントであり、ここで息が入るほどに後半勝負の要素が高くなり、総合力や底力が強く問われないレースになりやすい、と考えられます。
 ですので、一貫ペースで強さを見せる馬は底力があるし、心肺能力も高くて追走力も高い、息を入れるのが上手な馬だと総合的に高い評価を置きやすく、逆に後半勝負でこそ、という馬は、底力を問われそうな局面では一先ず評価を控えめに見積もる、という腑分けが可能です。
 勿論細かく見ていくとキリがないですが、単純に中盤のペースが速いレースで好走している馬は底力、スタミナが優位、と考えられますし、中盤が遅いレースに好走歴が偏っている馬は、スピード、瞬発力優位型に位置づけられる場合が多いですね。

 一応の数字的な指標としては、重賞クラスに出てくる馬ならば、大体平均レースラップから0,3~0,5前後遅い地点があれば(レースの距離で補正して考えます)、それなりに息が入ったと判断しますし、差し、追い込み馬に関してはその序盤のポジション差である程度の推定通過を測って、序盤ゆったり入った分、どの地点から息の入らない流れに乗っているかはきちんと見定める必要があるでしょう。

 その上で、息が入ったポイントとその度合いも、レースの質を判断する大切な指標になります。
 例えば2000m戦で、勝ち時計が2分ジャスト、2分割のラップが61-59だったとしましょう。
 2分割で見る限りそのレースはスロー、となるのですが、しかしこれを3分割で見た時には、存外とレース質が違っているパターンが多いのです。

 例えば、そのバランスが…………

 ①37-48(24/24)-35と、序盤が遅くて中盤から徐々に加速している場合。
 ②36-49(25/24)-35と、序盤は平均的に流れて、中盤がやや緩い場合。
 ③35-50(26/24)-35と、序盤は速めでも中盤前半が極端に緩い場合。
 ④37-50(25/25)-34と、序盤も緩く、中盤も全般的に極端に緩くて、完全に終盤の3F勝負になる場合。
 ⑤36-48(25/23)-36と、序盤中盤ともに速くて仕掛けも速い消耗戦になる場合。

 このあたりが、実際のレースで比較的現出度合いが高い構成ですが、この5パターンに限っても、比較的好走しやすいポジションというのは微妙に違ってくるものなんですね。

 まず①のパターンだと、序盤はレース平均より緩い為、大抵の馬が追走力の面で篩にかけられることなく進められ、けど4F目からは息の入らない流れになっていきます。
 レース回顧で〇Fのロングスパート戦、なんて表現を良くしますが、これは基本的に、そのレースで一番最後に息が入ったと思われる地点から後ろの距離を踏まえての認識で、勿論中盤48のバランス次第ですが、中盤が全部12,0前後に収束しているなら、これは7Fのロンスパ戦、と見做せます。
 これが例えば12,2-12,4-11,8-11,6とかだったら、12,4の地点で息が入っているので後半5Fロンスパ戦、って評価になります。

 このパターンだと、前回書いた先行力、追走力のアドバンテージを先行馬が享受しにくい上、スパート地点が速いので、持久力に長けたスタミナ型が優位になり、逃げや追い込みなどの極端な位置取りに厳しい、好位~差しのポジションにいる馬が一番恩恵を受けやすい流れと判断しています。

 ②のパターンは一番普遍的な流れで、序盤は平均的に追走力が問われ、中盤で息が入るけれど極端ではないことになります。
 この場合、前にいる馬は中盤で息が入るものの、その地点で後ろから押し上げる場合は、当然レースラップよりも速く、息の入らないラップを踏んで進出しなくてはならないので中々厳しく、実際に中盤の捲りが成功するのは、相当にその地点のラップが落ち込んでいる時、というのが一般的です。
 これは先行馬にとって理想的な流れであり、ある程度先行力を引き出しつつ、後続が楽に押し上げられないギリギリの範疇で緩めて、後半の再加速に備えられるわけですね。
 何回か他の記事でも触れたと思いますが、キタサンブラックの天皇賞春やJCの逃げは、全体で見ればスローでも、序盤のポジショニングを取るべき地点でしっかり引き離し、その上で中盤ギリギリのラインで緩める、という絶妙のバランスで構成されているからこそ、後続がどうにもしづらい形に支配出来ていると考えられます。

 ③のパターンは、序盤がかなり速くて、ついていくのには高い追走力を求められるものの、中盤が逆にガクンと緩んでいるので、最低限の追走力があれば再加速の余地を残せる、という状況ですね。
 単騎大逃げで後続が団子、とかの時に意外と出現しやすく、大逃げが嵌るパターンのひとつでもあると同時に、緩みに乗じて一気に押し上げる競馬が出来た場合は後方からでもチャンスがある、紛れの多い展開と言えます。
 ハロン平均12秒のレースで、13秒台のラップがあれば、それは基本的には緩み過ぎで、そこで時計をロスした分だけ底力勝負にはなりにくい、という考え方も出来るし、後方から息を入れつつ進出する、という、去年の有馬記念のサトノダイヤモンドのような立ち回りも可能なラップ推移で、序盤はさておき、その緩みの後のスパート地点でどの位置にいるか、が重要な流れとも言えますね。

 ④のパターンはより序盤が遅いために追走力も問われず、中盤も不必要に緩む可能性が強いので、捲りを誘発しやすい展開であると言えます。
 捲りが発生して仕掛けが早くなると、その分だけ先行馬には辛く、また中盤から終盤にかけてのラップ差、加速度も大きいので、後ろから段階的にエンジンをかけてきた方が有利だったりもします。
 無論超スロー、に分類されるので、道中で動きがなければ断然先行有利ではありますが、緩みを利用する形で最適のタイミングで動けるなら後方からでも出番はあるし、また終盤で瞬発力の質を問われる可能性も高いので、その部分の資質で優位性が高ければ差し込める流れ、とも言えます。
 よくある超スローで団子からのズドン!は、大抵どこかで極端に速いラップを踏んでいて、全馬余力がある中で、最高速度に圧倒的に勝る馬がいると発生しやすいレースと言えますね。丁度今週大人気で出走するサトノアーサーのシクラメンSなどは、その文脈での差し込み、一瞬の切れの差を見せつけたレースと言っていいでしょう。

 ⑤のパターンは、序盤もそれなりに追走力が問われて、中盤の前半で多少は先行馬も息は入るもののギリギリのライン、そこからのロンスパ戦という、高い持久力と総合力が問われる流れで、この場合は比較的シンプルに、どの位置からでも強い馬が上位に来るイメージですね。特に総合力型の名馬は、こういうラップで勝ち切るパターンは多いと思います。
 特に強い逃げ・先行馬がこういうレースデザインをすると、追走していた馬がみんなバテて、結果的に自分のリズムを守って後ろにいた馬が漁夫の利で差し込んでくる、なんてこともよくあります。
 基本的にレースパターンの中で、内枠・先行と、外枠・差しという枠組みは連動してくる場面の方が多いですが、そういうのが崩れるのも展開の利がほとんどない、スローであっても底力勝負に近い推移の場合になるかな、と思います。

 と、ざっくり見てきましたが、これは当然中盤のバランスがひっくり返って59-61とかのハイペースになった時にも類比的に援用できます。
 全てが真逆、とは言いませんが、ハイペースでも先行有利なパターン、例えば中盤の後ろ2Fで息が入って、そこから3F戦に持ち込めた、なんていう、この前の若駒Sのようなパターンもありますし、このあたりが純粋に2分割でペース判断をして、その範疇で適性を決め打ちしない方がいい、というポイントになりますね。

 当然ハイペースでよく粘ったり、スローペースでよく差し込んできたりで惜敗した馬が、次により有利な条件に転じれば楽に勝てる、というのは汎用的な観念ですが、一概にそうでもない、実は流れが向いていた/向いていなかった、というのが、中盤を分析する事で見えてくる場合もあります。
 勿論この観点で言えば、より細かく精査した方が、って話にはなりますが、流石にそこまでは労力を割けません。。。ですがまぁ、中盤、という理念を組み込むだけでも大分適性の細分化、好走スポットの限定、特定がしやすくなるので、比較的安易に取り組みやすい方法論でもありお勧めです。

 もっとも私の分析などは素人の手すさびレベル、私がレース予想をする際の補助線としてのツールの内実をつらつら適当に語っただけですので、こういう観点もあるんだな、と参考程度に見ていただければ、と思います。。。
 いつ書けるかわかりませんが、時間がつくれたら次回は終盤の要素を、こちらはより細かくなるので2~3回に分けて語ってみたいと思っています。
posted by clover at 04:18| Comment(0) | 能力分析ツール | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月11日

先行力、追走力について

 以前に競走馬のタイプについての話題を書きましたが、それに連なる形で、私が馬の適性判断をするのに大切にしている要素についても少しずつ腑分けして触れていきたいと思っています。

 今回取り上げるのは先行力・追走力に関してです。
 当然ながらレースは生き物であり、所与の条件が違えば流れや結果も全然違ってくるものです。
 例えばマイル戦で、一口に前半48秒のペース、と言っても、先週のシンザン記念のようにズブズブの馬場ならハイペースになるし、パンパンの良馬場ならスローペースに分類されるわけで、当然ながらそこは相対的な判断を必要とします。

 ただ長く競馬を見ていると、そういう相対的な部分とはまた違う、絶対的なスピードにおいての限界値がある馬もそれなりにいて、そしてそれは当然前半要素と後半要素で必要とする素養が違ってくる才能です。
 例えば前半どれだけスローで足を溜めても、後半で使える速い脚に限りがある馬は多いし、逆に溜めれば溜めるほど爆発力を引き出せるけど、少しでも前半で急かされてしまうとその破壊力があっさり削がれてしまう馬もいて、その辺のタイプをきちんと見極めていくのは非常に面白い作業になります。

 では、先行力・追走力に必要な素養とはどのようなものでしょうか?
 まず単純にひとつ言えるのはスタートセンスの良さ、ですね。これは騎手の腕や相性も関わってくるので一概には言えませんが、やはりしっかりレースを見ていると、常に他の馬より頭一つはやくスタートできる馬、というのはそれなりにいます。
 本質的な部分で、やはり競馬は先行有利ではありますから、一歩目で先んじられる、というのはそれだけで大きなアドバンテージになる能力、素質と言えます。現役だとやはりミッキーアイルやマルターズアポジーのスタートセンスは凄いですし、常に安定して逃げを打てる、というのは、レースの展開を読みやすい、流れも想定しやすいので助かる馬、とも言えますね。

 そして次に出てくるのが、いわゆる二の脚、となります。
 競馬とはレースラップを見れば一目瞭然なように、ほとんど例外なくスタートから2F目に前半の最速ラップを踏むので、そこでのポジション争いを制するためには当然より優れたダッシュ力、加速力が必要となります。
 どんなにスタートがいい馬でも、最初の1Fで12,0を切るような脚は使えませんし、レースの距離にもよりますが、1F目から2F目で大体平均して1~1,5秒くらいの加速を求められるわけで、総じて逃げ・先行馬はこの加速力に優れている、と言えます。
 裏を返すとこれは、後半で極端な加速ラップを踏む時にも有用なスキルではあり、その意味で逃げ・先行馬は、序盤で加速してポジションアップ⇒中盤緩めて息を入れる⇒終盤で再加速して後続を出し抜く、というレースパターンに噛み合いやすい脚質、適性とも言えます。

 ただ、いずれ後半要素で詳述したいところですが、大概加速に優れている馬はそのトップスピードの持続にやや難があるタイプが多くて、如何にその出し抜きをゴールに近いところで使えるか、が大切になってくる場合が多いです。
 特に大概の逃げ馬は早めにつつかれて直線に入る前からペースアップを余儀なくされたり、一気に捲られて被されたりすると脆い馬が多いので、目標にされると辛い、というのは言うまでもないですね。ミッキーアイルも、現役の逃げ馬の中では出し抜きの鋭さはトップクラスだと思いますが、それでもイスラのようにもっと加速が上手い馬にマンマークされてだと辛いところを阪神Cで露呈しましたし。

 キタサンブラックが偉いのは、逃げ馬らしいレースをしながらも逃げ馬っぽい脆さがまるでないところなんですよね。
 特に宝塚での、序盤からつつかれてハイペースになっても、ついてきた馬を振り落とす様な王者の逃げも出来る、と証明した事、そして逃げなくてもレースは出来るところから、マークをされながらも自分のリズムに持ち込めるし、差し返す脚も使えるのは本当に立派だと思います。
 今年も春はGⅠ3戦を予定しているようですし、本当に楽しみです。

 やや話題が逸れたので話を元に戻しますが、そういう先行のメカニズムがある中での、追走力という概念が何か?と言いますと、基本的にはその馬が持つ、レース前半でその流れを追いかけても、その馬の後半のストロングポイントをきっちり引き出せる分水嶺がどこまでか、その幅がどのくらい広いか?という考え方です。
 丁度先週シンザン記念で人気になっていたペルシアンナイトに対して、ハービンジャーの仔だから追走力が不安、と書いたのも、総じてハービン産駒が、レースのレベルが上がって前半の絶対的なスピードが問われるようになると脆い、という傾向が顕著だからで、この辺は血統からもある程度類推出来ますし、あとどちらかと言えばピッチ走法の馬は加速が得意で、前半要素が問われても粘れるタイプが多く、ストライドが大きい馬ほど加速は不得手で、ゆったり入ったほうが味が出る、という部分でもざっくり判別は出来ます。

 ただ勿論それは素人目にざっくり、であり、より確信的に判断するのには、実際にハイペースでどんな走りをしているか、を精査していくのが一番です。
 でも単純にハイペースになったレースで結果を出しているから、と決めつけるのは早計で、その流れの中でどの位置で競馬をしていたかも当然しっかり見極めないといけません。
 例えば去年の皐月賞は58,4-59,5のハイペースでしたが、その流れを主導したリオンディーズ、中団の59秒ペースに乗っていったエアスピネルとサトノダイヤモンドに対し、後方から60秒ペースで入ったマカヒキとディーマジェスティでは、その追走力の幅には差があった、というのは、秋の一連のレースを見る中で見えてくると思います。
 6ハロン戦なら、上がり3ハロンの数字を見るだけで前後半のバランスがわかるのでいいですが、それ以上の距離のレースで特定の馬の追走力の幅を見極めたいなら、しっかり序盤の位置取りを実際の映像で確かめる必要はあるでしょう。

 その辺りを踏まえた上で、追走力という概念の面白いところは、明確に得手不得手が出やすい、という点と、あと存外に鍛えにくい、という部分にあるかなと思っています。
 これも先週のレースを例に出すと、フェアリーSはかなりのハイペースになりましたが、以前のレースで既にハイペース適正を含め、多彩な適応力を見せていたアエロリットは当然人気になり、前々で粘り込む強い競馬を見せてくれました。
 ただ他の人気馬はその追走力の裏付けがなかった、けれど戦績的に傷が少ないから、という意味で押し上げられた部分は強く、特に2歳戦、3歳戦ではその傾向が顕著に出やすいので、いざいきなりハイペースになって、それに面食らって人気馬が全く伸びない、というパターンも頻発しやすく、高い追走力と持久力を秘めていた馬が穴を開ける事もままあります。その辺りをフォームや血統から類推するのもまた醍醐味のひとつだと言えますね。

 そしてこの要素が鍛えにくい、というのは、ある意味では必然的な話です。
 純粋に熱戦を期待するファンの心としては、常に全部の馬が力を出し切れるややハイ~平均くらいの流れになってくれるのが一番楽しいわけですが、やはり馬は生き物ですし、高い商品、という要素もあるので、なるべく大事に使いたい、勝つにしても消耗を抑えられればそれに越したことはない、という観念は相応に働くため、特に近年においてはスローペースからの後半勝負、の比重が増していて、ハイペースそのものを経験する確率が低くなっています。
 人間でも、普段走り慣れない人がいきなり速いペースで走れ、と言われたら想像以上に苦しいものですし、それは当然馬も一緒で、いきなり急流に巻き込まれて対応できる馬の方が少ないと思いますし、といってそれを鍛えようにも、調教にしろレースにしろ序盤はゆったり、となる事の方が断然多いからその経験値を獲得する場そのものが少ない、と言えるでしょう。
 ただそれでも、幾度も速い流れを経験する中で、元々苦手だったのに得手になる、とまでガラッと変わりはしなくとも、ある程度耐えられるようにはなっていくわけで、古馬で数回ハイペースを経験しているけど戦績的には良くない、って場合はその成長力を見切ってもいいでしょうが、若駒の時は一度急流で大敗したから、と見切らずにおきたいところです。

 個人的に近年で一番この追走力の適応の面で驚かされたのはホッコータルマエですね。
 4歳後半から完全にダート界の王者として君臨し始めた同馬ですが、基本的にこの馬の勝ちパターンはややスローからの出し抜きで、唯一の中央GⅠ勝ちであるチャンピオンズカップにしても、このクラスにしては有り得ないくらいにゆったり流れたのが幸いしたと、総合的には判断できます。

 そして6歳になっての、ドバイで急流を自分から刻む逃げを打って5着健闘した後の帰国初戦の帝王賞。
 このレースで2着になったクリソライトは、現役でも屈指の追走力の高さを秘めた馬で、逆に後半要素は非常に乏しく、とにかくハイペースで他の馬の末脚をなし崩しに削らないと、というタイプであり、そのくせ出足そのものは鈍かったりするから非常に難しい馬です。
 ただこの時は武Jが非常に馬の素養を生かし切った完璧なレースを展開してくれそうな枠・メンバー構成でもあり、自分の土俵ならドバイ帰りのタルマエなら充分勝負になると自信の本命にして、実際のレースも前半1000mを59秒台、それでいて向こう正面でも極端には緩まないタフな流れになって、これは押し切れる、と思ったわけですよ。
 けどこの、本来のタルマエの良さがほぼ問われない消耗戦で、その流れに完璧に付き合いながら最後きっちり捉えてみせたのは、元々の素質の違いもあるにせよ、厳しいレースを蓄積する中で追走力も高めて、いよいよ隙のない馬になったな、と思わせるに足るパフォーマンスでした。

 ただ、そう感じたのと裏腹に、その後の戦績自体はやや冴えないものになっていって。
 当然それは年齢的な衰えもあるでしょうが、そういうタフなレースで勝ち切る底力を備えたのはいいものの、実際にそれを振り絞るレースを続けてしまった事で活力を消耗しすぎてしまったのかなと、厳しいレースは本当に面白いけど、競走馬生命、という点では諸刃の件なんだなとつくづく思わされたものでした。

 ともあれ、そういう成長的な面も含めて、追走力は面白いファクターです。
 中には流れそのものにはついていく脚はないけど、ハイペース自体は得意って馬もいるし(ゴールドシップとかラニとか)、ハイペースでも楽に先行できるけど前半無理するとすごく脆いってタイプもいて(シングウィズジョイとかエアソミュールとか)、またそういう馬のキャラをわかっている騎手とそうでない騎手も当然いるので、レース検討の中でポジショニングを考える場合に参考になる要素であり、また馬のタイプをざっくり区分けするのに便利な判断基準になりますね。
posted by clover at 04:18| Comment(0) | 能力分析ツール | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする