2021年03月02日

2021 2月第4週3歳戦 レース回顧(日曜編)

 では日曜編の回顧ですね。
 ここも正直未勝利で目立つレースがなかったので、ちょっと量的に手抜きですがご容赦頂ければ。。。


★阪神6R ダート1400m1勝クラス

 このレースはパイロ産駒のクインズメリッサが、新馬戦以来の久々の実戦でも快速を発揮して逃げ切り、除外を挟んでデビュー2連勝としましたね。
 レースとしても逃げきりと最後方からの追い込み、という極端な脚質の2頭で決まって、そこは中々面白かったです。

 馬場は良で、時計はタフで全体的に掛かっていました。
 このレースは34.6-12.4-38.7=1,25,7で一貫消耗戦、ラストは13.5と大きく落としていますし、馬場を踏まえてもハイレベルではなかったと思います。

 勝ち馬は芝スタートで出足一歩でしたが、内枠を活かして押して押してハナまで取り切った事が正解でしたね。
 最後は一杯になりつつもしっかり振り切りましたし、休み明けと距離延長でこの競馬が出来たのは収穫だと思います。

 まぁこのレース、目を引いたのは2着馬の方なのは確かですけどね。
 同じく内枠から出負け気味、そのまま道中も完璧に最後方、という位置から、ラスト1Fで画面外から突っ込んでくる中々の末脚を見せてきました。

 もちろん上がり36.8なので、質的に切れた、というほどではありません。
 ただ最低でも残り200mで8馬身程度の差はあったと見えるので、この馬自身は後半ずっと12.2~3くらいを連続して、減速せずに走破してきた感じです。
 正直この感じだと、1800mでもやれそうなんですけどね。理想は外枠から、もう少し無理せずポジションを取りつつ、タフ馬場で後半の持久力に賭ける形かな、と思います。

★中山6R 芝1600m1勝クラス

 このレースは、リオンディーズ産駒のジュリオが、番手から楽に抜け出して未勝利からの連勝を飾っています。
 中山は超高速馬場でしたが、それでもこのクラスで35.5-23.4-34.5=1.33.4なら悪くないですね。ややスローから淡々と流れて、ラストは11.7-11.2-11.6と総合力を問われています。

 こういうある程度出し切る流れで、勝ち馬はしっかりと性能を高めてきた感じです。
 これまでは比較的時計の掛かる馬場での走りが多かったのですけど、軽い馬場で質的なものが問われて良さが出たあたりはノーザンの良血らしいですし、リオンディーズ産も結構色々なタイプの産駒を出して面白いですよね。

 展開的にはかなり楽だったと思いますし、上で即通用と行くかはわかりませんが、ひとまず時計的な裏付けと後半要素を高めてきたのは注目したいです。
 マイル路線、特にトライアルあたりでまだ高速馬場なら注目したいところですね。

★中山9R デイジー賞(芝1800m1勝クラス)

 このレースも番手追走のドゥラメンテ産駒・ルースがそのまま押し切って、まぁ馬場バイアスの強さは感じる内容でしたね。
 ラップ的にも37.2-37.2-34.2=1.48.6は、流石に牝馬限定とはいえ平凡です。後半も11.7-10.9-11.6と一気の加速勝負で、その割にラストは落としているので、メンバーの見た目通りの低レベル戦ではあったかなと思います。

 まあ少なくとも、こういうヨーイドンで良さが出てきた馬が少なかったのは確かでしょうね。
 ついでに言えば、ダノンシュネラとか2戦目ではっきりこういう加速戦の適性がないのを見せていたのに、ルメ様にしてはやや戦略性のない淡泊なレースメイクだったな、とも感じました。

 ルースは総合力はあるので、こういう器用さが問われる中で、枠も利しつつ鞍上の積極的な意識が功を奏した面は強いでしょうね。
 この日の横山武Jは本当に乗れていましたし、この馬自身のパフォーマンスが上がったというよりは、馬場傾向と流れに噛み合わせた面が強いので、質的にはなんとも、という感じでしょうか。

 2~3着馬も、このラップでラスト差し切れないなら質量的にワンパンチ足りない、という事にはなりますしね。
 馬場が良くても世代戦だとこういうレースにもなりやすいので、中々評価は難しいのですよね。

★小倉10R ネモフィラ賞(ダート1700m1勝クラス)

 このレースはエピファネイア産駒の牝馬・ランスオブアースが好位のインから直線狭いところを割って、最後の最後で差し切る根性ある競馬で未勝利からの連勝となりました。
 馬場は重で、この日の中で乾いていった面はあるにせよ、未勝利で1.45.1が出ているのに、それより速いペースで30.0-36.9-38.4=1.45.3は、まぁハイレベルではないでしょうね。

 勝ち馬はしかし、基本ダート走らない、揉まれると良くないのエピファ産駒なのに、あの位置からこんな競馬が出来るのですから大したものではあります。
 勿論メンバーレベルに恵まれたのは確かでしょうが、競走馬としての気性の良さ、センスの良さは感じますね。

 ただ序盤はかなり押して押して、という形で、内枠だから2列目まで押し上げられた感じでした。
 その意味では1800mの方が安定するかな、と思いますし、コツコツ力をつけていけばいずれ高いレベルでもそこそこはやれるかも、と思わせる内容だったかなと思います。

★阪神10R すみれS(芝2200mリステッド)

 ここはディープインパクト産駒の期待馬・ディープモンスターが、後方から楽に馬群を一飲みして勝ち切り、クラシック当確ランプを点灯させましたね。
 レース前に落鉄があったようで、それを幸Jが発見して進言した、なんて話もありましたし、スタートでも大きく外によれたりと、色々デビューから波乱万丈な逸話が付き纏うのですけど、どうあれ勝ち切れたことは評価していいですね。

 ラップ的には60.3-12.5-59.6=2.12.4なので、そこそこ全体でも流れて、後半もある程度分散しての勝負にはなっています。
 馬場自体は阪急杯のレコードを見てもかなり軽かったとは思いますし、全体のメンバーレベルも軽かったのは確かで、時計的価値が高い、とまでは言えない気はしますけどね。

 後半は11.7-11.6-11.8ですから、スパッと切れる脚は問われていませんし、総合力勝負に近いでしょう。
 その中で勝ったディープモンスターは、うーんまぁ勝ちましたけど、やっぱりあんまり小器用な競馬出来る感じでもないですし、悩ましいラインですね。

 少なくとも後半残り800mあたりからじわっと吹かしていって、でもコーナーでさほど動けていないんですよね。
 おそらく自身は11.6-11.4-11.6くらいで、直線向いてから一定加速して、それを最後まで持続してきた、という形であり、スパッと切れた感じはありません。

 その上で追走が問われてどうか、はまだ未知数ですからね。
 この日はそこそこ流れていますけど、この馬の位置では61より遅いくらいの通過でしょうし、要所のエンジンの掛かりも良くないので、少なくとも高速決着の皐月賞向き、というイメージは持てません。

 綺麗な馬場の方が走りが良かったのは確かですし、グロリアムンディを寄せつけていないのは一定の評価は出来ますけれど、やはり現状はまだダービーの方が、とはなりますね。
 その上でもう少し要所の反応が鋭くないと、という感じで、しかし武Jがクラシックでこの馬とヨーホーレイク、どちらを選ぶにせよ、ディープの仔の割に俊敏さが足りない感じなのはなんとも、というイメージにはなります。


posted by clover at 16:00| Comment(2) | レース回顧・中央競馬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
初めましてですー!dmmと申します。

1口馬のディープモンスターについての記事を漁っていたらこの記事に辿り着かせて頂きました。
まず初めにこんな素晴らしいラップ分析ブログがあった事に驚きました笑。この記事なら有料でも読まれるのでは?この質と量を無料でやるのは"凄い"の一言に尽きます。

さて、話が逸れましたがディープモンスターの事について。

記事で書かれている通り、やはりまだまだ課題は山積みですよね…コーナーで加速出来ないので皐月賞で好走するイメージは持てないですし、ならダービーで!と思ってもギアチェンジでもたつくので坂で出し抜かれる可能性も大いにあると思います。また能力以外にも色々と危うい笑 (笑)所があって信用も置きづらいですしね。逆に言うとこの時期から既にスタミナ面では信頼が置けそうではあるなと感じているので菊花賞では楽しみを大いに持っています。

武豊tvやdmmの会員向けコメントでは池江先生も武豊騎手もディープモンスターの事を"これでもか!!!"と言うくらい褒めてくれるので凄い期待はしてますが、このブログの冷静なラップ分析をみて少し気持ちが落ち着きました。これで冷静な気持ちで本番を見れそうです(笑)

勿論



Posted by dmm at 2021年03月02日 17:17
>dmm様

 コメントありがとうございますー。

 率直に現状ラップや走りで見ていると、ワールドプレミアっぽいですよね。
 あの馬は故障で春はクラシック出られませんでしたが、出ていても特に皐月は厳しかったでしょうしね。
 むしろワールドプレミア以上に追走面の課題をクリアしていないのもありますし、そこを皐月賞で一発回答で乗り越えてくるのは、余程でないと厳しいとは見ています。

 勿論素材は凄いものがありそうなのは感じますし、阪神内回りの菊花賞は面白そうですけどね。
 実はそれを見据えてすみれS使ったのでは?なんて思ったりもしています。。。
 とはいえこの時期の若駒の成長力・弾力性は侮れませんし、春のクラシックでどういう走りをするか、大注目の一頭なのは確かですね。
Posted by clover at 2021年03月03日 03:51
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