2021年03月01日

2021 2月第4週3歳戦(+松籟S)レース回顧<土曜編>

 今週から新馬戦がないので、基本的には特別と1勝クラスを中心に、未勝利でも面白いレースがあったら、という感じでざっくりやっていきます。
 ただ土曜はイマイチ未勝利もピンとくるレースがなく、該当レース数が少ないので、色々注目度の高かった松籟Sだけはきちんと回顧しておこうかな、というところですね。


★中山7R ダート1800m1勝クラス

 このレースはネオユニヴァース産駒のメイショウムラクモが、ハイペースに持ち込んで圧倒的な逃げ切りを見せましたね。
 ラップは37.6-37.6-39.2=1.54.4と、淀みの少ないハイペースバランスで、ラストは12.9-12,5-13.8と、勝ち馬は加速を踏んできているのが印象的です。

 この日のダートは時計が掛かっていたと思っていて、古馬の1勝クラスでもハイペースで1.54.9なので、時計としてはかなり優秀ですね。
 これで柴田善臣Jとのコンビで2戦2勝と、相性の良さも感じさせますし、このクラスの安定勢力であるディールクルムをこれだけ千切ってきたのはインパクトがありました。

 過去2走は、そのディールクルムに先着されていたんですけど、やはり馬群の中で窮屈な競馬から、後半で勝負するタイプではなかった、というのは感じられます。
 この日もスタートはそこまででもなかったですが、少頭数の大外で、楽にハナを奪っていく事が出来ましたし、ハイペースに持ち込んでももう一脚使える、というタフな部分をきっちり引き出してきたのは見事だったなと感じます。

 相対的に時計の掛かるタフなダート向きだと思うので、距離延長や交流重賞で見てみたいところです。
 ただ器用さはあまり感じないので、小回りがどうかとか、内枠で逃げられなかったらなど、課題も多いので、その辺りを踏まえて評価していくべきでしょうね。

★中山9R 水仙賞(芝2200m1勝クラス)

 こちらは超スローペースからの前残りという淡泊なレースでしたが、勝ち切ったのはワールドエース産駒のレッドヴェロシティでした。
 中山の芝は間違いなく超高速だったと言えるのですが、実はこのレースの時点ではまだそこまでわかっていなくて、騎手としてもまだ探り探りのところはあったのかもしれません。

 ラップ的には65.0-13,2-58,5=2,16,7なので、ほぼ完全に後半特化、一応5F戦ですけど、3F戦に近い推移でもあります。
 ラストは11.8-11.2-11.5なので、段階的な加速から切れを問われていますし、立ち回り勝負になるのも当たり前、というラップですね。

 しかし勝ち馬は、このペースですぐ外の馬が逃げている形なのに、苦も無く番手外を取れている、というのはかなり恵まれてはいますね。
 本当に外の馬に出していく意識が薄いレースでしたし、結果的に内枠からスムーズに立ち回っての上がり勝負、それならまぁ勝つでしょ、という内容ではありました。

 後半要素としても、そこまで明確にロンスパでもなく、その割に爆発的に切りたわけでもないですからね。
 全体のメンバーレベルも低調な一戦でしたし、その中で完全に立ち回り特化だったので、適性面の上積みとかは見出しにくいレースになってしまったなと感じますかね。

★阪神10R マーガレットS(芝1200mOPクラス)

 転じて阪神のマーガレットSは、コール前でガラッと様相が入れ替わる大激戦で、レベルはともかくレースとしては見ていてすごく面白い内容でしたね。
 阪神もかなりの高速馬場を維持、と言う中、このレースは33.0-35.5=108.5という超ハイペースの一貫消耗戦になっています。

 ラストは10.8-11.8-12.9という推移で、800m通過が43.8は強烈ですし、それでも直線半ばでは逃げ切るか?という印象もあったのですから、それはそれで大したものです。
 でも坂地点で逃げたリメスが一気に失速し、後続が殺到する中で、結果的に最後方待機のアスコルターレが差し切る形でしたね。

 アスコルターレはスタートで大きく出遅れて、道中は文字通りぽつんの最後方でした。
 その分ずっとインベタでロスなく立ち回れてはいて、コーナー出口まで内、そこからスムーズに進路を作ってと、これは結果オーライで展開が噛み合ったイメージですね。

 この日の北村友Jは、ひとつ前が強気の逃げ切り、ここが圧巻の追い込みで800勝達成と、幅の広がったイメージを持てる内容で、勿論運の部分もありますけど、位置なりに最善を目指して、という落ち着きは感じられましたね。
 馬自身34.8-33.7のスローバランス走破なので、完全に前とは別の競馬をして勝った、というところですけれど、時計的には優秀ですし、スタートが改善してくれば重賞でも、というイメージは持てますね。

 2着のロングトレーンも、前走の突き抜けが伊達ではない、という所を見せましたけど、少し軽い馬場だと忙しい感じもありましたね。
 3着フォドラもこの距離で消耗戦の中で良さが戻ってきた感じで、それぞれに見せ場があり、ここは改めて面白いレースでした。

★阪神9R 松籟S(芝3200m3勝クラス)

 そしてもっと面白かったのが、およそ平場では20年ぶりという3000m超の一戦となった松籟Sですね。
 このレースを編成したのは、レースの途中で外回りと内回りの3コーナーのラチを置き替えないといけないので、その予行練習も兼ねて、だったようですが、どういう理由であれこれは個人的には大歓迎、出来れば来年以降も作って欲しいレースです。

 勝ったのはディアスティマで、年末の中山の2勝クラスに続いての圧巻の逃げ切りでした。
 あのレースも超タフ馬場で、有馬と遜色ない時計でぶっちぎって喝采でしたけど、この日はこの日で素晴らしい逃げ切りを見せています。

 レースラップは4Fで区切りますが、47.0-49.6-50.3-48.0=3.14.9となっています。
 正直この距離だと3コーナーまで緩く流れるかな、と見ていたんですが、ディアスティマが外枠からちょっと強引にシンボに競り掛けていって、その結果入りの4Fがかなり速くなっています。

 そこからも1コーナーまでは12秒半ばを淡々と続けて、流石に1~2コーナーで13.5-13.0と息が入るものの、そこから向こう正面に入ったところで即座に11.9とペースが上がっての6Fロンスパになっていて。
 そのまま12秒前後を淡々と踏みつつ、後半は12.0-11.5-12.6と、しっかり一足加速は踏んで突き放すという、文字通り長距離適性が高くないと絶対に無理な競馬で圧勝ですから、これはすごいレースだったと思います。

 勝ち時計の3.14.9も、コースが違うとはいえ、例年の春天と遜色ない数字ですからね。
 ペースに左右される面が強いとはいえ、春天がこれより速い時計にならない可能性も結構あると思いますし、同時にこの馬が出走してきて、同じような組み立てができるのであれば、普通に勝ち負け出来るレベルにあるのでは?という印象は受けました。

 勿論斤量や相手関係はあるのですけど、このロンスパ性能の高さはちょっと痺れますね。しかもタフ馬場でも軽い馬場でも引き出せる、というのが凄いです。
 このレースに関しては、強引でしたけどあくまで自分のリズムに徹して、北村友Jも良い競馬でしたし、かなり自信があったのでしょうね。これは本当にワクワクするレースを見せてもらったな、と思います。

 タイセイモナークに関しては、軽斤量とは言え地味に万葉S2着が光っていて、やはり長距離適性がとても高い馬なんだな、というのは感じますね。
 タイプ的に勝ち上がるのに苦労するでしょうけど、格上挑戦でもステイヤーズSとかダイヤモンドSとか出てきたら面白いのかもしれません。まぁその頃まで覚えていられるかですけどね(笑)。



posted by clover at 16:00| Comment(0) | レース回顧・中央競馬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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