2021年01月27日

2021 川崎記念 レース回顧

 雨が早々に上がって、冬らしくない温い空気が漂う中での開催となった今年の川崎記念。
 勝ったのは好スタートから堂々ハナを奪い、そのまま全く後続を寄せ付けずに逃げ切った地方馬・カジノフォンテンでしたね。

 フリオーソ以来の地方馬による勝利となったこの一戦、しっかりと振り返っていきましょう。




★馬場・展開回顧

 今日は比較的雨上がりが早く、馬場は不良から重に回復してのレースとなりました。
 時計的には昨日までと同様、渋った馬場でもそんなに時計は出ておらず、ひとつ前のB2のマイル戦が51,0-52,9=1,43,9ですから、まず平年の良馬場と大差はない時計の出方だったのかな、と思います。

 ただバイアスとしては、昨日まで以上に前残り、内有利だったように感じます。
 やはり3~4コーナーでかなり強い向かい風、という事もあって、外から押し上げる馬に辛いコンディションだったのかもしれません。
 そういう条件下で、しかし勝ち時計の2,14,9は優秀ですね。これはシンプルに勝ち馬が本当に強かった、と考えていい気はします。


 レース展開は、内からカジノフォンテンとタービランスがいいスタート、それをダノンファラオが追いかけて、予想通りに内の3頭が前に行きます。
 その後ろにロードブレス、デルマルーヴル、ハナズレジェンド、オメガパフュームと続いて、ミューチャリーはやや後方から、残り2頭が最後方で、という隊列でした。

 スタンド前でオメガパフュームが一列上げてきて、ある程度有力馬が前に固まった状態で向こう正面に入っていましたね。
 そこからの川崎らしい加速勝負でさてどこまで?というレースだったと思います。

★ラップ分析

 レースラップは44,9(12,81)-40,6(13,53)-49,4(12,35)=2,14,9(12,85)という推移になっています。
 すんなり序盤の隊列が固まった事で、スタンド前から向こう正面まで13秒台半ばくらいを踏み続け、そして向こう正面からスパート、という川崎らしいラップです。

 ただラスト4Fが結構凄くて、11,9-12,3-12,6-12,6と、向こう正面での加速はそこまででもないのですが、コーナー地点の12,3-12,6が非常に速いです。
 コーナー地点は向かい風だったのもあり、このラップで外から押し上げるのはそれは厳しい、という感じですし、そして直線もそのまま落とさず12,6でまとめています。

 結果的に全体としてかなりのスローバランスでこの時計、というのは驚きですね。
 そこまで時計の出る馬場に感じませんでしたが、シンプルに勝ち馬が強かった、この条件とペースにガッチリ嵌ったという感じで、決してオメガが取りこぼした一戦ではない、というイメージは持っています。

1着 カジノフォンテン

 強くなっている、という認識は持っていましたけど、それにしてもこのパフォーマンスは凄かったですね。
 勿論今日の枠と馬場、そしてコース適性は確かだったと思いますし、今日もつつかれる事なく、すんなりスムーズにスローの逃げを打てて、恵まれた面はありました。

 とはいえ、それだけでこの後半49,4は中々叩き出せないと思います。
 特にコーナー地点でほとんど減速していないのが凄くて、こういう後半型の競馬だと、ここまでコーナーを上手く走れるのか、というのは、前走とセットで印象深いところです。

 実際に2~4着の3頭を、コーナー地点では引き離していますからね。
 その上でラストまで落とさずに踏ん張ってきましたし、結果的に最初のスタンド前の時点で勝負あり、という盤石のレースを見せてくれたと思います。

 現状は長い距離の方が安定していますし、やはりこういう小回りコースの適性の高さが抜群ですね。
 今後充分に中央勢と交流GⅠで渡り合い続けられるだけの成長は見せたと思う一戦でしたし、人馬の今後の活躍、大いに楽しみです。カジノドライヴの血を後世に繋いでほしいですね。

2着 オメガパフューム

 今日に関しては、ミルコJは出来る事はやったかな、と思います。
 スタートは体半分くらい遅れましたけど、この馬としては悪くない方で、序盤はリズム良く入って、ペースの落ちる最初のスタンド前でじわっとポジションを上げていく競馬は見事でした。

 ただペースを考えると、本当はそこで先頭列まで上げたいくらいだったんですけど、やはり早めに前を捕まえる形は、という想いはあったのでしょうね。
 結果的に2列目までの押し上げで、カジノフォンテン自体はプレッシャーなく楽な競馬になってしまいましたし、その意味では相手を間違えた、という考え方は出来るかもしれません。

 元々左回りはそこまでスムーズではない馬で、かつ前がコーナーであのラップでは、そこで差を詰められないのは人馬ともに責められないと思います。
 ラスト外からジリっと来ているように、この馬らしい底力は見せていますが、やはりここはコース適性の差と、今日の馬場バイアスの影響が大きく出てしまった敗戦、と考えていいでしょう。

 この負け方で能力落ちとかは考える必要はないと思います。
 シンプルにこの時計とラップなら、この舞台ではべらぼうにカジノが強かった、というだけで、まだまだ一線級で戦ってくれるでしょうが、少しずつ勢力図の変化も出てきたな、とは感じる象徴的な一戦でもありましたね。

3着 ダノンファラオ

 こちらも自分の競馬に徹して、後半型の競馬ですが思ったよりしっかりと踏ん張ってきましたね。
 やはり距離が長い方が安定しますし、今日は存外コーナーでラップが落ちず、後半フラットな形での消耗推移になっているので、直線再加速を踏まない形もこの馬には噛み合ったとは言えるのではないでしょうか。

 力はつけてきていて、本当にダメな時はダメなので狙い方が難しい馬ですけど、大抵人気しちゃうから悩ましいんですよね。
 今日は馬場のバイアスにも助けられた面はあると思いますし、上位2頭には展開を考えれば完敗なので、ここから先もう一段上に行くのに、どういうレースを心掛けていくかはポイントになりそうですね。

4着 タービランス

 この馬も笹川Jも、やりたい競馬は完璧にこなしてくれましたね。
 ただ結果的に言えば、ちょっとこの馬にとってはスローバランス過ぎたのと、この形で上位3頭が強かった、という考え方でいいと思います。

 本当に堅実で安定した走りを見せてくれますし、本当に惜しかったですけど、いずれどこかで交流重賞でも勝ち負けするチャンスはありそうですね。
 ただ流石にGⅠで、となるとワンパンチ足りず、カジノフォンテンには完敗なので、その辺りを踏まえて評価を上手く考えていきたいところです。

5着 ミューチャリー

 道中内目で溜める競馬で、この馬らしいレースは出来ましたけど、こちらも結果的に少しスロー過ぎましたね。
 コーナーであんな淀まない川崎は超レアケースですし、そこを我慢して立ち回っても、ポジション差が詰まらない中では直線だけではどうにも、という感じで、この馬も素材はいいと思うのですが、ちょっと伸び悩んでいますね。

 カジノがじゃあ、この距離でいざ目標にされる立場で、速いペースでどこまで踏ん張れるのか?というのはわかりません。
 その意味では、展開次第でこの馬もそのラインに食い込めるチャンスは持っているとは思うのですが、もどかしいところです。

★その他の馬

 ロードブレスは悪くなかったですけど、向こう正面手前でオメガに被せられて、やや窮屈な競馬になったのと、本質的には少し距離が長かったのかな、というイメージです。
 デルマルーヴルは本当に今は馬がしぼんでしまっていますね。ちょっとしばらくは無理そうな感じです。

 ハナズレジェンドはやっぱりああいう風に、序盤位置を取りに行っちゃうとわかりやすくダメなんですよね。
 まぁ今日の馬場傾向でこの枠ですから、やりたい事はわかるんですけど、こういう馬は本当に全てが綺麗に噛み合わないと難しい、というのは感じられる負け方だったのではないでしょうか。

★予想・券種回顧&反省会

 あぁぁタービランスもうちょっと頑張ってぇえぇ……って感じではありましたね。。。
 まぁでも展開も想定もほぼ予想通りで、その上でダノンが最後の切れ勝負で少し下がる、と見ていたのが、思ったより踏ん張られてしまったという感じではあって、それ以外は悪くはない予想だったと思います。

 思いますが、しかし結局縦目の馬連だけでめっちゃトリガミ子……。噛み合いませんね。
 本当にブログの方は絶不調だったので、せめて今月の回収率0%は避けられたというだけでも前進したと考えておきます。。。

 なんとかラストチャンスの日曜重賞で、と思いますが、どっちも鬼のように難しそうなんですよねぇ……。


posted by clover at 16:50| Comment(2) | レース回顧・地方競馬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは★ いやあ、カジノここまで強いとは...でした。

私自身、推してたんですけど、さすがに頭までは...

ということでトリガミでした(笑)

成長曲線は、まだ上向きに見えるので今後の動向が楽しみですねえ。

こういうところで単勝を買えないのが、まだまだ根性不足です(笑)

レース後のミルコJの張田Jを讃える表情も印象に残りました。

タービランスも、あと少し...ホント惜しかったですねえ。

中央からの一流馬の転入が増えてきた影響からか南関のレベルは以前より確実に上がりましたね。

地方競馬は、不祥事もあって虚しい気分になったりもしますけど、強い馬を育成出来れば中央とも渡り合えるので、昔のように元気になって欲しいです。

そういう意味で無観客開催が勿体ないなあと思ったのですけど、これはこれで伝説になるかもしれませんね。
Posted by J.N at 2021年01月27日 19:33
>J,N様

 いつもコメントありがとうございますー。
 一応でしょうが、的中もおめでとうございます!トリガミ仲間ですね。。。

 実際、思った以上にカジノの単は売れてましたよね。
 10倍くらいはつくのかな、と思っていたんですが、やはりファンの見る目は確かです。非常に強かったです。
 タービランスはまぁ、あの競馬で負けたなら悔いはないです。

 本当に不祥事が水を差した部分もありますけど、それでも売り明けは常にレコード、ですからね。
 観客がいなくても、盛り上がる競馬が出来ていれば注目は集まるのだろうと思いますし、今年は南関勢にもっともっと頑張って欲しいですね。

Posted by clover at 2021年01月28日 10:02
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