2021年01月16日

2021 愛知杯 レース回顧

 今日の愛知杯は大外のマジックキャッスルがハイペースの中見事に差し切って、新たな牝馬戦線の主役候補として名乗り出ましたね。しっかりとレースを振り返っていきましょう。
 それにしても余談ですが、小倉の馬場綺麗だなぁと思っていましたけど、見た目通りにこの時期とは思えない超高速馬場ですね。。。



★馬場・展開回顧

 今日の中京芝は良、クッション値が10,2でした。
 中間で少し雨が降ったみたいですが、ほぼ番場には影響なくやや高速馬場、時計も適性は問われる感じですが、走れる馬は速い時計を出せる馬場なのかな、と思います。

 未勝利がハイペースで1,34,1、長良川特別もハイペースで勝ち馬ブッチギリですが2,11,2は出色の時計でした。
 紅梅も33,5-11,5-35,6=1,20,6と、ハイペースとはいえこの時計は素晴らしく、勝ち馬がとても強くて、それにしてもロベルトの血が抜群に走るな、という感じですね。

 バイアスとしてはやはりある程度内有利、後ろから一気に差すのは難しく、差しでもインを立ち回って、という形が目立っています。
 その中でのこのレースの1,58,7は、ペースを考えてもいい時計ではあるかなと思います。そしてここもロベルト持ちのワンツー、離れた接戦の3~4着がトニービン持ちですから、血統の威力が強く出たレースでしたね。


 レース展開は、ディアンドルが逃げてそれをタガノアスワド、ナルハヤが追いかけていき、3頭が飛ばして強烈なハイペースを醸成していきます。
 そこからかなり離れて単独の4番手にサトノダムゼル、その後ろにシゲルピンクダイヤ、サマーセント、リンディーポップ、ウインマイティー、ランブリングアレーなどが続いていきます。

 その後ろにカセドラルベル、丁度中団にマジックキャッスルがいて、後方にかけてドナウデルタ、センテリュオ、レッドアステルなどがいました。
 後方にはデンコウアンジュ、アブレイズ、ウラヌスチャームなどがいて、最後方にサトノガーネット、という隊列でした。


★ラップ分析

 レースラップは34,3(11,43)-48,0(12,00)-36,4(12,13)=1,58,7(11,87)という推移でした。
 確かに逃げ馬3頭でそこそこは流れるか、と思っていましたけど、想定以上に強烈なハイペースになって、離れた2番手でも普通に平均からややハイペース、という感じになってしまいましたね。

 ハーフで見ると57,9-60,8で、サトノダムゼルの位置でも59前後なので、タフ馬場で厳しい流れだったと思います。
 後半はその分12秒前後を踏み続ける持久力ラインの勝負で、一定の追走力と、後半の持久力を併せ持っていた馬が最後にしっかり伸びてきた、というイメージでいいと思います。

 上位の馬の上がりでも35秒前半がやっとですから、ちょっと牝馬重賞としてはイメージに合わないレースになったなと感じます。
 この辺りの読みも含めてまだまだですし、難しかったですね。

1着 マジックキャッスル

 スローなら厳しいかな、と思っていたんですが、淡々と流れてくれたことで、むしろ逆に外枠が最高の位置を取るお膳立てになっていましたね。
 スタートは五分で、そこからしっかりと自分のリズムで入っていったら中団、という形、前後に馬が少なくて、非常にストレスのない楽なポジションに収まってこられたなと思います。

 3~4コーナーでは前がぺ巣を落とすところで、外から動いていく形でもロスが少なく理想的な形でしたし、最後までしっかり伸びて、ランブリングアレーを競り落としてきたのは強い競馬だったと思います。
 馬体重もこの馬なりに増えて、しっかり明け4歳馬らしい成長を見せてきたかな、と思いますし、元々ハイペース志向の馬ではあるので、流れが綺麗に噛み合ったのもありますが強い競馬でした。

 勿論今後まだ色々注文はつきますけど、自分の競馬が出来る条件なら安定して走ってくると思います。
 牝馬路線は上位が本当に強いですけど、まずはデアリングタクトに一歩でも近づけるように頑張って欲しいですね。

2着 ランブリングアレー

 こちらも左回りは初めてでしたが、結果的に流れてくれたことで後半の器用さが問われなかったですし、一貫スピード勝負の中でパワーとスタミナを生かしてきたと思います。
 やはりこのあたりはロベルトの血が活きるのだなと感じたところですし、立ち回りとしてもあまり外に出し過ぎず、上手くスムーズにタイトに回ってきて、福永Jも流石の騎乗でしたね。

 追走力自体はありますが、質的にマイルだと忙しいので、やはりこの位の距離で流れてくれるのが一番噛み合うのでしょう。
 その意味で長い目で見ると、阪神2200mのエリ女は射程圏に入ってくると思いますし、今年一年充実した年になってくれれば、と思います。

3着 ウラヌスチャーム

 こちらは思った以上に後ろになってどうかな?でしたけど、前崩れの展開でしぶとく差し込んできてくれましたね。
 流石に今の馬場では、以下にこのペースでも後ろからは厳しい、という感じで、上位2頭には完敗でしたが、やはり左回りなら走る、というところを改めて見せられたと思います。

 距離も長い方がいいので、中々牝馬限定戦では狙いどころの少ない馬でしたが、引退寸前に一花咲かす形にはなりましたね。
 もう一走くらい走るのかはわかりませんが、最後まで無事に走り切って欲しいですね。

4着 アブレイズ

 こちらも超ハイペースの恩恵から、上がりの掛かる競馬で見事に差し脚を引き出してきましたね。
 どうしても上がり時計に限界がある馬なので、中々上手く力を発揮しきれない部分はありますが、今日は結果的にリズム良く外から追走できましたし、この馬の今の力は出し切れた内容だったと思います。

 こちらも安定感はないので、今後どこで狙うか難しいですけど、小回り1800mとかでも激流になればチャンスはあると思うので、その辺りで注目していきましょう。

5着 サトノガーネット

 こちらはこのペースですと少し追走で忙しかった感はありますね。
 3~4着馬と違って、適性的にスローペースの差し馬ではあるので、ここまで力のいる馬場で、ペースが上がり切ってしまうと、最大の武器である持続面を十全には引き出せないのかな、というイメージではあります。

 それでもしぶとく伸びているように、やはり力はあるのですけどね。
 こちらも嵌る時は綺麗に嵌るので、狙い時が難しいのですが、こういう個性派がいると予想も面白いですから、まだまだ活躍して欲しいところです。

★その他の馬

 デンコウアンジュも頑張っていますし、やはり流れれば強い馬ですね。ただ時計が速過ぎたのはありそうです。
 サトノダムゼルにとっては、全体で流れ過ぎた上に、自分から追いかけていかねばならない形は苦しかったですね。もう少し落ち着いた流れなら完璧な位置取りだったのですが……。

 シゲルピンクダイヤは、やっぱりハイペースに乗っていってしまうと甘い感じです。
 センテリュオはここまで時計勝負になると、2000mでも短いですね。基本ステイヤー型ですし、スロー専用なので厳しい展開だったと思います。

★予想・券種回顧&反省会

 あぁぁこっちもワイドでしたか……。
 ただ正直、流石にここまで前がガンガン飛ばして超ハイペースは想定しておらず、縦長で追走面が問われた事で、マジックキャッスルにとってはかなり噛み合うレースになったんですよねぇ。
 逆にサトノダムゼルには辛いレースになってしまいましたが、その辺りを想定してバランスを取らないとなぁ、というところです。

 中々きちっと噛み合わずに申し訳ないですが、また明日気持ちを立て直して頑張ります。


posted by clover at 16:33| Comment(4) | レース回顧・中央競馬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
cloverさんこんにちは♪

いや〜競馬は難しい…というか当たらない
毎年1月はダメなんですけど 
さらに中京開催が難しくしてます。

マジックキャッスルの力量は測りずらかった
ですが、これであのデアリングタクトに迫った秋華賞2着馬ってイメージで固定出来そうです。
国枝厩舎恐るべしです。
Posted by カズ at 2021年01月16日 17:04
お疲れ様です。

マジックキャッスル、枠決まった時に「これはカモや、ウシシ」なんて思ってたんですがまさかここまで流れるとは、ですね。もう少しまともなペースならサトノダムゼル(ここは私も本命にしていました)のレース運びは圏内には残れたかなとは思いますが、難しいですね。。なかなか勝てない川田騎手の巡りの悪さみたいなのも感じました。

あとは福永騎手の冴えは素晴らしいですね。明日もすがりたくなってしまいますが・・。
Posted by waka at 2021年01月16日 17:25
>カズ様

 いつもコメントありがとうございますー。

 本当に12月と1月で、同じくらい寒いはずなのになんでここまで難易度や荒れ具合が違うの……って感じですよね。
 やはり正月の変則開催で一度リズムが狂うと、そこから立て直すのって難しいのかもですね。馬も人も、そしてファンも。

 まあ難しいなりに、開き直って楽しんでいくしかないでしょう。
 マジックキャッスルは、4歳世代の大関格としての力は見せてくれましたし、今後も淡々としたレースならかなり楽しみですね。
Posted by clover at 2021年01月17日 05:26
>Waka様

 いつもコメントありがとうございますー。

 私も以下同文でしたが、ここまで流れ切るとは、ですよねぇ。
 概ねナルハヤが引かなかった分、という感じはありますし、戦法指示がある時の若手騎手の融通性、という部分は、常に幅を持って考えないとと反省しています。

 川田Jは今年に入って絶不調ですよねぇ。
 単純にリズムの問題なのか、どこか身体の調子が悪いのか、かなり気になるところです。

 武Jも腰痛明けで万全ではないかもですし、そうなるときちんと乗れていて、馬場の伸び所も把握している福永Jの安定度と信頼感が、俄然膨らんできますね。
 そう思わせておいて4着、のパターンもありそうで怖いですが。。。
Posted by clover at 2021年01月17日 05:30
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