2020年11月25日

2020 浦和記念 レース回顧

 中々の好メンバーが揃った今日の浦和記念は、直線3頭の激しい叩き合いから、しぶとく後続を凌ぎ切った3歳馬のダノンファラオが勝利しました。
 伊達にGⅠを取ってはいない、と言わんばかりの堂々たる走りでしたが、さてレース内容はいかほどか、しっかりと回顧、していきましょう。

 それと、今日も動画をアップしました。
 昨日の騎手編の続き、番外編なんですけど、興が乗り過ぎてしまって、本編より遥かに長い三部作になる予定です(笑)。

 ネタもどこが初心者向けやねん!という、超ニッチな、みんな大好きノリポツン、の原理を分析する内容になっています。
 図らずも昨日以上に、こちらの読者様向けになってしまったとは思うので、よろしければ是非ご覧になってみてくださいませ。




★馬場・展開回顧

 今日は思いの外、関東圏で冷たい雨が降り続きましたね。
 その結果として浦和も稍重、時計的にはかなり走りやすい部類の馬場になっていたと感じます。

 800m戦でレコードに0,2秒差の46,7が出ましたし、1400m戦でも、Cクラスで1,28,2、1,28,3が出ています。
 昨日より更に一段脚抜き良くなっていたと思うので、その中で平均ペース、実質スローかも?と言う中での2,06,0は、妥当なラインではないか、と思っています。


 レース展開は、まずリンノレジェンドが逃げて、それを追いかけていったのが、なんと外枠から好スタートを決めたヒストリーメイカーでした。
 その後ろにダノンファラオ、デルマルーヴルが続き、馬場の内目にロードブレス、その後ろにタービランスがいましたね。

 ウェスタールンドは、スタートもイマイチでしたが、そこから徹底的に馬のリズム重視で、なんとこのメンバーでも最後方、ポツンの追走でした。
 個人的に動画の内容と地味にリンク出来てラッキー、なんてところもあるのですが、ともあれ隊列としてはスタンド前でぎゅーっと詰まって、それなりには一団で、と考えていいと思います。

★ラップ分析

 レースラップは、36,7(12,23)-52,3(13,08)-37,0(12,33)=2,06,0(12,60)という推移になっています。
 全体のバランスとしては62,5-63,5なのでハイと言えばハイなのですけど、シンプルにそれ以上に、このレースは中緩みが例年以上に大き過ぎましたね。

 中盤だけががくんと遅いので、前半無理しなかったグループは、ニュートラルにスタンド前から1~2コーナーで前に取りつけています。
 それでも中々前のラップは上がらず、後半は13,1-11,6-12,9-12,5と、浦和のお約束、3コーナーでの急激なギアチェンジからの3F戦になっていますね。

 ラストの直線で再度加速しているように、このメンバーでは全体的に底力やスタミナをそこまで問われず、後半の加速性能面が一番モノを言ったレース、という感覚はあります。
 なので、向こう正面からの横の位置取りと、コーナーに向けての入り方の意識はかなり大切だったと思いますし、それでもなお適性差ははっきり出てしまったレースなのかな、というのが正直なイメージですね。

1着 ダノンファラオ

 やはりこの馬は地方のダートだとかなり安定しますし、2000mだとリズムよく前半を入れるので、しっかり後半要素も引き出せる、というイメージです。
 川田Jのポジショニングと動き出しも問題なかったと思いますし、最後は詰め寄られましたけど、この斤量差で3歳馬が、この相手にしっかり勝ち切ったのは大したものだと思います。

 この馬は意外と器用さもあって、府中のマイルで加速戦でも一定やれていたので、浦和の独特なペースアップにも動じませんでしたし、そこは人馬の準備が良かった、と思いますね。
 流れの中では、上位3頭の中で一番楽な競馬が出来ているとは思いますが、そこがスッと取れるのも強みですし、しっかり成長していい馬になってきたな、という印象です。

 流石に最上位相手にはまだまだ足りないと思いますが、2000mを超える距離の地方戦なら、と思います。
 出られるなら東京大賞典、或いは川崎記念辺りは楽しみがありそうですね。

2着 ロードブレス

 この馬も適性の幅が広いですし、今日はかなり道中窮屈な位置に押し込められていましたけど、それでもしっかり伸びてきたのは馬の充実を感じました。
 スローからの加速戦でも強いのは新潟でわかっていたのですけど、コース取りとしては有力馬の中では内目で、少し踏み遅れるところもあっただけに、総合的に見れば勝てる競馬を落とした、とも言えますが、そこは勝負の綾かな、と思います。

 距離も問題なくこなしてきましたし、これで選択の幅がさらに広がりましたね。
 ダノンファラオに比べると、この馬は中央のダートでも、1800mでもやれる素地があるので、その点ではやはり今後が凄く楽しみな一頭です。

3着 ウェスタールンド

 完全に自分の競馬に徹して、ですし、そもそもこのコースの適性はないでしょうから、よく頑張った、とは言えるのではないでしょうか。

 文字通り縦のポジショニングを完全に犠牲にしての、リズム重視のポツンですが、その分しっかり1~2コーナーの出口で綺麗な角度で外に持ち出し、そこから早めに吹かしていく形は作れました。
 しっかり早めに動いた事で、前の加速地点でも置かれずに食い下がれましたし、最後も甘くなっているわけではないのですけど、本質的にはやはり切れる脚を使いにくいダートは……という気はします。

 今日の浦和は、南関としてはかなり軽い馬場になっていたと思うので、その点はこの馬にはプラスだったかなと感じています。
 来年は9歳ですし、流石にこれ以上上積みは、とは思いますけど、やはりしっかり脚を出し切る競馬をすれば能力は素晴らしいので、まだまだ楽しませてくれそうですね。

4着 タービランス

 この馬にとっては、ある程度緩んで後半の器用さが問われたのが大きくプラスだった感はありますね。
 全体的にハイペースだと甘くなりがちな馬と認識しているのですが、このレースは普段より前に行けず、道中は中団の内目と、あまりいい位置ではありませんでした。

 ただその位置なりに、加速に対しての準備はしっかり出来ていたと思いますし、そのあたりは流石、普段から乗り慣れている騎手です。
 上手く有力馬を当てにして、スペースを埋めきらずにじわっと回ってこられましたし、この馬自身のコーナー加速の適性も高いのでしょうね。
 最後は地力で屈したとはいえ、面白いレースをしたと思いますし、今後もペース次第ではチャンスのありそうな一頭ですね。

5着 ヒストリーメイカー

 うーん、前を取った、自体は決して悪手ではなかったんですけど、それ以降が良くないですよね。
 スタミナ型で、長く脚を使ってもバテないけど、器用さがないのがこの馬なので、あの位置を取れたなら、あまりペースを落とさないように前をつついていく意識は欲しかったです。

 結果的に大きな中緩みを前に作らせてしまって、折角のポジショニングの優位をあまり活かせていませんし、同時に要所の加速でも、少し準備がしきれていなくて反応負けしたんじゃないか、って思います。
 結局位置を取ると仕掛けの意識が薄くなるのは騎手の性、とも言えそうなんですが、そこを補うのが競馬観であり、レース経験だと思うのですよね。

 その点この前のレシステンシアもですけど、もう少し北村友Jは、自分でレースを支配していく場合の作り方、というのをしっかり意識してくれればなぁ、とは素人目には感じてしまいます。
 元々待ちの騎手で、その方向性では頼りになると思っていますが、やはり大成するにはそれだけではダメ、というのもちょうど昨日語った事ですしね。

 馬自身は詰めたローテーションですけど馬体も戻って、スタートからあの位置を取れるなら調子は良かったと思うのですけどね。
 最後も決してバテているわけではなく、コーナーでの加速の差、そこからの惰性の差で負けたと思うので、能力はまだ普通に信頼していいと思います。

6着 デルマルーヴル

 この馬がここまで動けなかったのは意外なんですけど、結果的に少しスロー過ぎたかな、という気はします。
 高いレベルではハイペースで前がばてたところを、という競馬が多い馬でしたし、結果的にスローでみんなが余力のある中で、3コーナーからの加速合戦の中で適性で見劣った、と見るのが自然かな、と思いました。

 ポジショニングなどは問題なく安心して見ていただけにあれっ?でしたけどね。
 戸崎Jももう少し積極的に動いていっても良かった気はしますし、ひょっとすると少し調子落ちもあったのかもしれませんね。

★予想・券種回顧&反省会

 うーん、綺麗な縦目でしたねぇ……。
 まぁ実際抜けた人気4頭の内の3頭ですから、大した事もないんですけど、それでもこういう外し方は、喉元に小骨が残るようなイヤ~な感じを残してしまいますね。

 トータルで見ると展開読みを間違えていて、それはヒストリーメイカーがあの位置につけた事も起因しているとは思います。
 中々難しいレースだったと思いますし、配当的には絞れていないと微妙、ではあるので、切り替えて週末、また頑張っていきましょう。


posted by clover at 16:44| Comment(4) | レース回顧・地方競馬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
回顧お疲れ様です!

浦和記念は6-9のワイドで勝負しました。笑
ダノンの単勝も迷いましたが、少し不安だったので買いそびれました。
レースの中盤までは完全にもらったと思ったんですけどね。笑
いつも勝たせて頂いてますので一切気になさらないで下さい!^_^

明日、ジャパンCの枠順発表ですね、今からワクワクします。
Posted by かず at 2020年11月25日 20:59
>かず様

 いつもコメントありがとうございますー。
 そう言っていただけると救われます。週末は改めて面白い馬を見つけられるよう頑張ります!

 JCの枠順もどうなるか、本当に楽しみですね。
 予想的には京阪杯が一番荒れそうなので、そちらで妙味を狙いつつ、JCは最低限当てるだけでもいいから当てたい!という心境です。。。

Posted by clover at 2020年11月26日 09:28
ロマネスクさんの予想は本当に参考になります!

私の組み立てもほぼ同じロジックで、自分自身の答えとロマネスクさんの予想を照らし合わせている感じです。
あまりにも見解が異なる場合は見しますので勝てているのだと思います。
Posted by かず at 2020年11月26日 13:24
>かず様

 お役に立てているようでしたら幸いです。
 今後ともよろしくお願いいたします。

Posted by clover at 2020年11月26日 16:05
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