2020年11月18日

2020 11月第3週2歳戦 レース回顧(日曜編)

 今日はクロノジェネシスの有馬参戦のニュースが出ていましたね。
 個人的に、それを目にした瞬間、「来たぁぁぁぁ!!!」と叫んでしまいました(笑)。

 正直どう考えてもシャティンの2000mより中山2500mの馬だろうと思っていましたし、JCの余韻でスカスカになりかねなかったところ、本当に嬉しいニュースです。
 ラッキーライラックも参戦を視野に入れているようですし、今年は最後まで牝馬が席巻する年になりそうですね。


★11/15(日) 阪神4R 芝1400m新馬戦

 このレースは、モーリス産駒のシゲルピンクルビーが、中団内目から直線外に持ち出し、最後までしぶとく伸びてのデビュー勝ちとなりました。

 阪神の芝は日曜も良、エリザベス女王杯で2,10,3が出たように、超高速馬場継続だったと思います。
 その中での35,4-11,8-35,1=1,22,3は、新馬としては優秀に思える数字ですけど、馬場や、前週の同距離戦を踏まえると微妙かもしれません。

 特にラストが11,6-11,5-12,0と、馬場とペースの割に速い脚を求められていないんですよね。
 そこまで上がりでスッと切れる馬がいなかった事で、おそらくははっきり持続寄りの適性であるシゲルピンクルビーでも差し切れた、というイメージは持っています。

 勝ち馬は内枠からスタートはまずまず、ただ二の足で外の馬には見劣って、3列目のインからのレースでした。
 コーナーでも内目を通して直線、入り口から外目に持ち出すとジリジリと伸びて、ラストの1Fでしっかりと前を捕まえる競馬でしたね。

 自身のラップとしては、おそらく11,5-11,3-11,7くらいだろうと思います。
 残り200mで2馬身半位はあったので、この馬はあまり減速せずに走破出来ているとは思いますが、それでもどちらかと言えば最速地点で前が動けず、持続地点でも物足りなかったが故、という感覚はあります。

 勿論この馬としては、血統的にはもう少し距離があった方がいいと思います。
 姉のシゲルピンクダイヤは気性が凄く難しいですけど、ダイワメジャー産駒としては後傾寄りの適性持ちですし、この馬はより長くてもやれる感はあるのですけどね。
 少なくとも上手にレースは出来ていたし、底力はありそうなのですが、姉ほど切れる感じはないので、内回りの1800mとかで見てみたいタイプです。

 2~3着馬はこのペースで前々から粘れないのは……ですし、むしろ上がり最速で最後突っ込んできた4着馬の方が楽しみかな、と見ています。

★11/15(日) 阪神5R 芝1800m新馬戦

 このレースはドゥラメンテ産駒のダノンジェネラルが、中団の外からきっちりと差し切ってきましたね。
 ラップは38,0-38,7-33,7=1,50,4なので、見ての通りの超スローからの3Fヨーイドン、後半特化のレースになっています。

 その中でラストは、11,8-10,6-11,3という推移です。
 その前が13,2-12,5でもあり、後半はかなり幅の大きい段階加速を踏んで、けど本仕掛けは遅れて最速10,6、これはこの馬場でも中々に速いな、と思います。
 ここまで来るとほぼ2F戦、と見做してもいいので、持続面でどこまで?というのはありますが、瞬発力戦としては中々面白い競馬でした。

 勝ったダノンジェネラルは、スタートは悪くなかったものの折り合い重視で好位の外目、道中もいつでも動ける位置をキープしていましたね。
 4コーナー手前からじわっと動いていって直線、最速地点でスッと違いを見せて前との差を詰めてきたのはインパクトが大きく、そしてそのまま後続を寄せ付けずに押し切りました。

 この馬自身は11,7-10,4-11,3くらいを踏んでいる筈で、とにかくここでは一瞬の爆発力が凄かったです。
 ただラストは2着馬比較で言うとかなり詰められており、究極的には持続型、というより、長く脚を使う中で一瞬鋭く切れる、父譲りの性能、と見た方がいいかもです。

 時計的には平凡ですが、ラップ的には中々面白いレースをしていると思いますし、素材的にはかなりのものを感じます。
 距離は個人的にはあまり伸びない方がいいようなイメージはあります。皐月賞くらいはともかく、ダービーで後半特化、という形だと現時点では?と感じました。

 2着のマテンロウエールも、最速地点での加速性能の差で置かれてしまったものの、反面最後の持続は見所バッチリでしたね。
 この馬は最速地点でも10,8くらいっぽくて、11,5-10,8-11,0くらいのイメージです。切れなかったけど、持続面は非凡だったと思いますし、こういうタイプの方が距離は持つ気はします。
 どちらにせよ、この流れをやや後ろから差して1~2着したこの2頭はかなり強いと思いますし、先が楽しみですね。

★11/15(日) 東京5R 芝1600m新馬戦

 このレースは、ラブリーデイ産駒のカフェカエサルが、好位外から直線しっかりと押し切ってきましたね。

 日曜府中の芝は良で、時計的にはオーロCがせ1,21,4とちょっと遅かったのですけど、8~9R辺りを見ると標準くらいは出ていたように感じます。
 ただどちらも勝ち馬がかなり後続を離しているので、この馬場で時計を出せる適性は狭かった、とも言えますかね。

 その中での50,6-47,5=1,38,1は、まあ平凡、と言わざるを得ないでしょうか。
 スローはいいとしても、後半の仕掛けも遅く、11,8-11,2-11,3とほぼ2F勝負、その割には切れ味を引き出せていない印象もあり、こういうスローでは強い馬はあまりいなかった感じです。

 勝ったカフェカエサルも、良い位置は楽に取れて、直線も少しフラフラしつつ外からしっかり伸びて、ではありますけど、自身でもラストは落としていますし、比較的出し切った感じはある走りなんですよね。
 正直持続型なら加速ラップで、瞬発型なら最速地点で違いを見せて欲しい流れなので、スローでは上では辛い、と判定しておきます。

★11/15(日) 東京6R ダート1600m新馬戦

 こちらはダンカーク産駒のメタスベクターが中団インから内を伸びて快勝でしたね。

 日曜のダートもそこそこ時計は掛かっていましたけど、それでも阪神程ではなく、最終のマイルもかなりのスローで1,37,7となっています。
 そこから考えると、49,9-50,9=1,40,8は、全体時計・後半ラップともに少し物足りなさはあるレースかな、と感じますね。

 ラストは12,9-12,0-12,6と、相当に加速度が高いラップになっています。
 ここで鋭く反応出来たのが勝ち馬だけだった、というイメージですし、全体レベルとしては凡戦、ただ勝ち馬の後半性能だけはちょっと面白い、位のイメージでいいかなと思っています。
 それでも上のクラスだとかなり時計を詰めないとですし、簡単ではないように思えますけどね。

★11/15(日) 阪神9R 黄菊賞(芝2000m)

 このレースはドゥラメンテ産駒のアドマイヤザーゲが、最後方から決め手比べを制してデビュー2連勝を飾りました。

 ラップは36,8-51,0-34,0=2,01,8なので、特に中盤緩んでからの後半3F特化戦です。
 ラストは11,4-11,1-11,5と本仕掛けもやや遅れていて、ラストもそこまで落としていない中で、勝ち馬の持続性能は光りましたね。

 5頭立てなので最後方といってもさほどではないですが、ただスタートは悪く、この頭数でなければかなり後ろからを余儀なくされていたとは思います。
 ただ道中のリズムは良く、コーナーではまだ我慢、直線外に出してからも中々エンジンの掛かりが悪かったものの、ラスト100mあたりからグイっと伸びての差し切りでした。

 まあ見ての通り、後半の持続力面が光っていますよね。
 この上がりで前の馬も楽に踏ん張る中、一頭だけ違いを見せてきたのは、少なくともこういう後半特化の形ではこのメンバーで一枚抜けていた、とは感じます。
 勿論微妙に力を発揮しきれていない馬もいるのでなんともですけど、内回りでこの競馬が出来たのは面白いですし、先が楽しみな一頭なのは間違いないですね。

 2着のクインズラベンダーは、正直この馬であそこまでヨーイドンに付き合っちゃダメじゃない?という気はしましたけどね。
 この日の川田Jは、このレースなりエリザベス女王杯なり、持ち前の超強気な仕掛けが少し影を潜めていたようにも感じます。

 これだけヨーイドンでも最後まで頑張っているのは底力だと思います。
 ただやはり前走のようにある程度分散して、の方がフィットする馬だと思いますし、素材的にはかなりのものがあるので、次はもう少し強気のレースを期待したいところです。

 3~4着馬もこの展開の中でいい脚は使えていますし、悪くないですね。
 4着馬は特に、かなり進路に迷って右往左往、ではあり、もう少しスムーズなら際どかったと思うので勿体なかったです。

★11/15(日) 福島10R 福島2歳S(芝1200m)

 このレースは九州産馬のルクシオンが、後方から大外ぶん回しの荒い競馬で勝ち切ってきました。

 福島の芝は基本的にややタフ、という感じで、1勝クラスが1,09,8、2勝クラスで1,09,5という時計でした。
 なのでこのレースの34,2-35,8=1,10,0は、このクラス・メンバーでは妥当なラインだと思います。

 後半は11,7-12,1-12,0と、ほぼ一貫消耗戦なのですが地味~にラスト加速していて、それだけ外の馬の勢いは違った、とは言えるでしょう。
 勝ったルクシオンは後方から大外と苦しい競馬でしたけど、ペースと馬場バイアスは噛み合った感じで、自身平均で最後までいい脚を引き出してきましたね。

 2歳には内の馬場はタフ、という状況だったと思うので、あまり相手関係的にも鵜呑みには出来ませんが、ヨカヨカの陰に隠れつつ、この馬も九州産馬としては堅実に頑張っていると思いますね。
 まあ賞金が積めたので阪神JF、という話で、流石にそれは無茶でしょうけど、1400mまでならそこそこの相手には頑張れる馬だと感じています。


posted by clover at 17:18| Comment(4) | レース回顧・中央競馬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
お疲れ様です

クロノジェネシス有馬参戦、きましたね。
まず単勝、それから予想の組み立て、ぐらい前のめりになります。
ラッキーライラックにフィエールマン、JC次第ですがカレンブーケドール、グローリーヴェイズ、ワールドプレミア、キセキ、3歳からアリストテレスも、となれば中々どうして、JCとは趣きは違えどかなり楽しみな一戦になりそうです。
Posted by waka at 2020年11月18日 19:07
>Waka様

 いつもコメントありがとうございますー。

 本当に、これで有馬に確固たる軸が出来た、という感覚です。
 まああのレースは超絶に枠の有利不利がありますから、最初から頭ありき、と決めつけるのは乱暴ですけど、それでもこの馬を負かすとしたら?が予想の軸に出来るのは有難い限りです。

 有馬は有馬で、こちらの舞台にそれなりに適性の高そうな馬が出てきてくれそうではありますよね。
 実際どこまで揃うかは不透明ですけど、流石にJCに負けない、と無理としても、例年以上に盛り上がる実力伯仲のメンバーになってくれればいいですね。

Posted by clover at 2020年11月19日 05:35
クインズラベンダーはどのくらい瞬発力勝負できるか試したらああなったというところでしょうか。馬の先のことを考えたら、それを今の内に確認しておくことが
大事なのはよく分かりますが、それならそうとレース前に言ってほしいよ単勝買わずに済んだのにと文句の一つも言いたくもなります、っていうか言いました(^^;

クロノジェネシスは香港を回避して有馬なんですね。良いことなんですが、インディチャンプの回避同様よく意味が分からない。ノーザンは香港の開催が
危ういと感じているのかな?
Posted by I.C.スタッド at 2020年11月19日 23:51
>I.C.スタッド様

 いつもコメントありがとうございますー。

 川田Jとしては、アドマイヤザーゲにも新馬で乗っていたわけで、この馬とこの相手なら、あの競馬でも勝てる、という算段だったのかもしれないですけどね。
 実際にこの時期は教育し、色々試して適性の幅を広げながら、は大切ですけど、やっぱりハーツの仔だと普通はそこまで切れないですよね。。。

 最後の伸び脚を見ても、ザーゲが成長していた、というのもありそうです。
 ドゥラメンテ産駒も走る馬が続々出てきて嬉しいですね。月曜のドゥラヴェルデも楽しみです。

 香港の情勢はあまり伝わってこないですけど、コロナは当然、政治的にも色々不穏なのは間違いないですからね……。
 騎手問題もありますし、今年は無理せず、国内を盛り上げる役割に徹するつもりかもしれません。

 非ノーザンの三冠馬二頭の活躍とJC参戦の経緯の分、余計にビジネスライクなやり方が悪目立ちするのを避ける、というのも、長期的に見ればプラスかもですしね。
 でも香港マイルに出走馬いないと馬券発売もないのか……。ゴールデンシックスティー頭鉄板だと思うので予想したいんですけどね。。。
Posted by clover at 2020年11月20日 03:49
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