2020年11月17日

2020 11月第3週2歳戦 レース回顧(土曜編)

 今日明日は平常運転で、2歳戦の回顧をやっていきます。
 流石に先週は取り上げるほどの海外競馬もなかったのでお休みです。

 今週末も実のところ、ディアドラがカタールで走るくらいで、あまり目立つレースはないのですよね。
 なので多分、どこかで上手く別記事にまとめて、にしてしまうような気はしてます。ドイルJとのコンビで楽しみなんですけどね。


★11/14(土) 阪神4R ダート1400m新馬戦

 このレースは、ホッコータルマエ産駒のレディバグが、好位外目から早め捲りで先頭に立ち、そのまま突き放す強い競馬でしたね。

 土曜のダートは良で、かなり時計は掛かってタフ寄りだったと思います。
 7Rの1勝クラス1400mが、かなりのハイペース・一貫消耗戦で1,25,0で、ここはかなり僅差ですから全体レベルも低かったかもですけど、それでも普段よりは重く感じます。

 なので、地味にこのレースの35,3-12,6-37,7=1,25,6は好時計だと思います。
 中緩みしてから12,1-12,8-12,8とまた加速していくややトリッキーなラップですけど、勝ち馬はその加速地点からコーナーで一気に、でしたし、少し力が違いましたね。

 スタートも悪くなかったんですけど、芝地点での二の足は微妙で、促しつつも道中は7~8番手、という位置取りになっています。
 ただ見ての通り中盤の緩みから押し上げて、その勢いのまましっかり長く脚を維持してきた感じで、この馬自身は12,1-12,2-12,8くらいだろうと思います。

 外からスムーズ、という部分が噛み合ったのもありそうですが、それでも新馬戦としては優秀な内容でしたね。
 芝スタートが微妙だったのは課題ですし、より全体でタイトに流れてどうか、ですけど、かなり上に行っても楽しみはある馬だと思います。

 2~3着馬は加速地点からコーナーでは動き切れず、という感じですけど、ラストはしぶとく踏ん張れているとは思います。
 馬場水準から想定する走破時計的にも、新馬レベルでは無難に走れていますし、次の未勝利レベルならそこそこやれる算段はつく内容だったと見ています。

★11/14(土) 東京4R 芝1800m新馬戦

 このレースは、ハーツクライ産駒のアンダープロットが、好位の外から直線差し脚を伸ばし、プレミアエンブレムとの一騎打ちを制しての新馬勝ちとなりました。

 この日の府中の芝は良馬場ですが、クッション値もあまり高くなく、全体的に馬場が荒れてカオスになっていましたね。
 みんな直線は外を回すんですけど、もう外も荒れ始めてきていて、はっきり伸び所がわからない感じでもあり、パワーの要る条件だったと思います。

 時計的には1勝クラスマイルが1,33,9、ユートピアSが1,46,6なので、まぁ水準レベル、と見ていいでしょう。
 その中で39,7-38,3-33,7=1,51,7と新馬にしても超絶スローからの、ラスト3Fの瞬発&持続特化戦。という感じですね。
 最後は11,3-11,1-11,3なので、この馬場としては長く脚を使えていますし、上位2頭の素材がいいのは確かですけど、全体としてはなんとも、というイメージです。

 勝ったアンダープロットは、やや出負けから外枠の分促してリカバー、中団くらいからじわじわと前を窺っていきます。
 ある程度コーナーで前を射程圏に入れると、坂地点でスッと切れて並びかけ、最後は内の抵抗に遭いつつもなんとか捻じ伏せた、という感じでした。

 まあ強い競馬ですけど、前半は超スローで楽にリカバー出来たのもありますし、外から勢いに乗せつつ入っていけた恩恵もあります。
 正直血統的にも鞍上的にも、流れてしまうとどうかな?という懸念は付き纏うと思いますし、距離はもう少しあっても良さそうですね。

 2着のプレミアエンブレムは、うーん、難しいところではありますけど、ルーラーシップとメジャーエンブレムの仔なら、もう少しくらいは中盤から引き上げても?という気はしましたけどね。
 勿論新馬で無理はさせないのも大切ですし、少なくともヨーイドンで凄く強い、とまでは言えないのが分かったのは収穫だと思います。

 最内とは言えゲートも速く、楽に流れを支配出来ましたし、この感じなら常に安定してポジショニングは期待できるでしょう。
 未勝利は当然もう少しペースを上げて、しっかり勝ち切る競馬をしてくれると思いますし、それでどのくらいパフォーマンスを上げられるかが楽しみですね。

★11/14(土) 福島5R ダート1700m新馬戦

 このレースを勝ったのは、ヘニーヒューズ産駒のジョイフルダンサーでした。

 福島ダートは良で、時計はそこそこ掛かっていたと思います。
 この日は2Rのエースレイジングだけは別格と考えて良さそうで、それを抜きにすれば、未勝利が1,48,7、1勝クラス1,47,0、2勝クラスで1,46,4です。
 その辺りから比較すると、よりハイバランスとはいえ1,48,8なら、新馬としてはギリギリ合格点なのかな、という感覚ですね。

 勝ち馬はまずまずのスタートから、前の3頭を見る位置でスムーズに進められていましたね。
 直線も外に出して、前が止まっている所をしっかり踏ん張って差し込んできましたし、全体としてセンスのいい競馬は出来ていると思います。

 まあすぐ上で通用するか?と言われると厳しそうに感じますけど、後々力をつけていけば面白い馬になれるかも、という片鱗は感じさせる走りだったと見ています。

★11/14(土) 阪神5R 芝1600m新馬戦

 ここはドゥラメンテ産駒のアトミックフレアが、好位から抜け出して接戦を制しました。

 土曜阪神の芝は、特に外回りは超々高速馬場、といっても過言ではなかったと思います。
 この次の1800mの未勝利が1,45,6、デイリー杯が1,32,4のレコードなので、本当に軽い馬場だったのでしょう。

 なのでこのレース、48,1-47,1=1,35,2は、新馬としてはいい時計、なのですけど、相対的に馬場と照らし合わせるとやっぱり物足りないのですよね。
 全体が遅いのは、中盤が25,2と顕著に緩んでいるのもありますけれど、その割に上がりが34,5は微妙です。

 11,5-11,0-12,0という推移は、加速も切れも、持続面も今一歩物足りず、実際1000mまでのペースが2秒半は違うデイリー杯のラスト3Fが11,4-10,9-12,0ですからね。
 そう考えると、少なくとも超高速馬場での後半要素、という面で、そこまで優れたものを持っていた馬はあまりいなかったレース、という感じもなくはないです。勿論新馬ですから、この先ガラッと変わるかもですけどね。

 勝ち馬はいいスタートから楽に好位外でしたし、直線も逃げ馬にスムーズに並びかけて、シンプルながらいい競馬でした。
 この馬の上がりからは、最速地点で10秒台には入っている感じはしますが、それでももう一歩破壊力は、というのはありますね。
 レースセンスは良かったですし、淡々と流れてより良さが出るなら、ですけど、ドゥラメンテ産駒は結構上がり特化で強いイメージでもあるので、そこは悩ましいところです。

 2~5着馬も悪い競馬ではないですけど、ガツンと目立つ決め手があるわけではなかったのですよね。
 強いて言えば5着馬は、この日超内有利だった中で外々から最後までジリジリとは来ているので、次バイアスに恵まれて、もう少し位置が取れれば、という期待は持てるかもしれません。

★11/14(土) 阪神6R 芝1800m未勝利戦

 このレースはエイシンフラッシュ産駒のビップランパンの逃げ切りでした。
 ラップが35,1-35,6-34,9=1,45,6と綺麗な平均ペースで、中緩みも少なく、実に川田Jらしい、馬の力を最大限に引き出す強気のレースメイク、ペースメイクだったと思います。

 馬もそれにしっかり応えていますし、直線11,4-11,3-12,2なので、流石に最後は甘くなっていますが、それでもそこで後続を突き放していますからね。
 血統通りあまり切れ味特化に持ち込まず、タイトな流れで良さが出たと思うので、今後は乗り方次第の面もありますけど、素材そのものは充分上でも通用するでしょう。

★11/14(土) 東京6R 芝1400m新馬戦

 このレースはロードカナロア産駒のルージュアドラブルが、後方寄りの位置から一頭違う決め手を使って一気に差し切り勝ちを収めました。
 ラップは36,7-12,7-34,3=1,23,7なので超スローに近い形で、ラストは11,4-11,5-11,4とラスト加速しています。

 まあ実際、勝ち馬だけがしっかり速い上がりを使えたというレースですし、4R辺りとの比較でも、レース全体のレベルは微妙だったと思います。
 でも勝ち馬はこの推移で、概ね11,4-11,0-11,2くらいは使っているように見えますし、まだ出し切っていない勝ち方なので、距離延長なども含めて魅力はありますね。

 ただしゲートはダメダメで、煽ってのスタートで完全に3馬身くらいは置かれていますし、それをスローだからすぐにリカバー出来た、という面はあります。
 総合的に見てももう少し距離はあった方がよく、やはり牝馬なのでマイル戦線でどこまでやれるかで真価が決まってくるのかな、と見ています。

 基本国枝厩舎の新馬は走らないのが定説ですし、その意味では素材そのものはかなりのレベルにありそうなのですよね。
 ただ一つ間違うと、という危うさも感じるので、ゲートなど含めて次にいい方向に向かっていれば、と思います。

★11/14(土) 東京9R オキザリス賞(ダート1400m)

 このレースは、前走同じコース&距離で覚醒したヘニーヒューズ産駒のバクシンが、好位の外から豪快に差し切って2連勝を飾りました。

 土曜のダートは良で、最終の2勝クラスが1,24,2、武蔵野Sが1,35,0ですから、思ったよりは時計の掛かる、タフ寄りの馬場だったのかな、と思っています。
 その中で34,8-12,1-37,8=1,24,7なら、このクラスとしては優秀だと思いますし、上位勢は中々いい馬が揃っていたレースだなと思います。

 勝ったバクシンは、いいスタートから前が速くなったところで少し下げて、単独ぎみに5番手で進めていきます。
 直線もスムーズに外に出して、少し坂の登りでもたつく感じはしたものの、ラスト200mで外からグンときての差し切りでした。

 まあレースラップ的には一貫消耗戦なので、この馬自身もバテ差しの部類になるのですけど、それでも最後まで差を広げてきたのは印象的です。
 あれだけ豪快に逃げ切った後でも、きっちり馬の後ろでのレースで力を出せたのも収穫ですし、距離延長がかなり噛み合ったのでしょうね。

 ダートスタートがマッチしている感もあるので、より追走が問われやすい芝の1400mだとどうか?ですし、ギアの上げ下げが問われやすい府中の1600mもあまり得意ではないかもしれません。
 勿論色々走ってみないと、という面はありますけど、このコースは結構特殊なので、そこでの強さだけを鵜呑みにはしない方がいいかもですね。


 2着のシーオブドリームスは、内枠からずっと内々のやや窮屈な選択でしたけど、それでも最後までしぶとく伸びてくるあたり、やはり素材はいいですね。
 新馬もまだ後半ラップに余裕のある差し切りでしたし、ここは一気に追走を強く問われて、それでもきっちり時計を詰めて走れたのは大きな収穫です。

 勝ち馬には一先ず完敗、とは言えますが、こちらの方が形としては苦しかったと見えますし、今後の成長次第では、と感じます。
 こちらの方がレースセンスはいいと思うので、マイル延長なども含めて、好走幅の広さではこちら、というイメージなのですけどね。

 3着スペクタクルは、前々から追走特化に近い形での粘り込みなので、上位2頭よりは素材的には評価出来ません。
 このペースに楽に入っていけた事も含めて、距離はこれくらいがギリギリ、という感じですし、芝でもダートでもスタートは速いので、1400mまでなら堅実に走ってきそうですね。


posted by clover at 14:32| Comment(2) | レース回顧・中央競馬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは★ タルマエ産駒、思ってたより走ってくれて嬉しいです。

一頭、二頭強いのが出てくれば、更に面白くなりそうですね〜。

サウンドトゥルーが現役続けたら産駒が一緒に走ることもあるかもですね(笑)

数年後、ライバルの産駒と凌ぎを削るのが今から楽しみですねえ。
Posted by J.N at 2020年11月18日 04:02
>J,N様

 いつもコメントありがとうございますー。

 新馬のレディバグも強かったですが、個人的にはシーオブドリームスはかなりいい馬だと思うんですよね。
 道中あれだけ窮屈な形からでもぐいぐい伸びてきて、タルマエ譲りの根性を感じましたし、今後が楽しみです。

 タルマエ産駒は地方でもコンスタントに活躍馬が出ているみたいですし、父親の気性の良さを継いでなのか、アベレージが高そうですよね。
 地方のダート路線も、ゴルアとサウスヴィグラスがいなくなって激戦区になっていくと思いますし、タルマエ近辺の世代の強い馬が牽引していく形になれば楽しみです。

 サウンドトゥルーは何歳まで走ればいいのか(笑)。
 オースミダイナーばりに頑張ってくれれば、或いはという期待も持てるかもですねー。

Posted by clover at 2020年11月18日 16:36
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