★はじめに
昨日もラッキーライラックが勝って、一番人気が5連勝と非常に堅調なGⅠ戦線ですが、今週もグリグリ人気が予想されるグランアレグリアが出走するマイルCSですね。
ただ、昔は荒れないGⅠとして有名だったこのレースですけど、実は近10年1番人気が勝っていない、というデータもあり、阪神替わりも含めてまた色々と難しいレースになりそうです。
メンバーも3歳4強の内、距離適性短めの2頭が参戦という事でかなり豪華メンバーになりましたし、しっかりと検討していきましょう。
あと余談と言うか、少し申し訳ない話なんですが、今週のスケジュールについて。
今度の週末は三日間開催で、重賞が日月なので、実は予想・回顧以外の記事枠が月~金まで五日分あります。
逆に来週は月曜まで重賞で、週末は土曜から重賞、更に週中に浦和記念があります。
要するに今週はスカスカで、来週はきつきつなので、少しでも負担を分散したいんですね。
なので、多分ですが今週の木曜日に、先出しでジャパンカップのプレビューを書くと思います。
週末が終わってさあ次!というリズムの中で読んでいただいている方には申し訳ありませんが、その旨ご了承願います。
★目次
★レース傾向分析
過去のプレビューはこちらになります。
ただこのレースも京都⇒阪神替わりで、かなり性質の違うレースになる事にはなるでしょう。
特にここ数年の秋の淀はタフ馬場だった事が多かったので、今の超高速馬場は、むしろ春の高速府中寄りの適性が求められそうですし、やはり強い馬が力を出し切りやすいコースでもあるので、大きな波乱を考えるのは難しいな、と思います。
一応コース傾向としては、大箱ワンターンで、3~4コーナーあたりで少し緩んで、残り600mの下り坂から再加速、というのがセオリーではあります。
ただ近年は比較的逃げ馬が中盤をタイトに引き締めてくるパターンも増えましたし、その分総合スピード勝負で、ラスト1Fの坂では12秒台まで消耗、という絵図も見受けられます。
今年の馬場は、まず超高速が維持される、と見ていいでしょう。
昨日の時点でも外回りは、未勝利戦のマイルで1,33,6が出ていましたし、デイリー杯のレコードなども含め、やはり内回り以上にいくらでも時計が出る、というイメージです。
Aコース3週目なので、流石に少し内が荒れてくるパターンはあるかもしれません。
ただ、昨日日曜日は全体的に結構外差しが決まっていたように見えますけど、ラップ的にコーナーが緩すぎて、外からの押し上げがロスにならない、むしろ段階的な加速で楽だった、というパターンが多いので、鵜呑みにはしない方がいいと思います。
勿論前日土曜の馬場を精査するのは当然として、今のところはまだ最低でも内外フラット、どちらかと言えば内有利で考えていた方が無難だと見ています。
今週の天気予報は、金曜に結構強めの雨マークがついていて、そうなると日曜はともかく、土曜は渋った馬場の開催になるかもなので、そのあたりでも変化はありそうで、難しいですね。
少なくとも多少タフ寄りになる、程度で済むと考えれば、勝ち時計は当然31秒台を視野に入れるべきでしょう。
まずは根本的に総合スピードでその時計に対応出来る馬である事は求められますし、追走面をしっかり持ちつつ、後半要素、特に持続面で良さを見せている馬は強みになる、と見ておきたいです。
ただ、ここまで馬場が軽いと、もしもスローバランスになった時は、より極限的な瞬発力も問われる可能性は出てきます。
そうなった時に上手くケアできるか、という視座も含めて、個々の適性を見ていきたいですね。
★出走馬所感
・グランアレグリア
この馬の場合、舞台適性と距離延長に対する懸念はほぼ持つ必要はないでしょう。
元々桜花賞を完勝した馬ですし、前走にしても一頭だけ後半型の競馬に徹して、という形なので、本質がスプリント寄りになっている、という事もないはずです。
折り合い面もそこまで難しくなくなってきているので、むしろスプリントの後ならそこそこポジショニングも期待できるかも、と思います。
ある程度外目の枠から位置を取って、桜花賞のように早めスパートで出し切る競馬をされれば、太刀打ちするのは容易ではないでしょう。
今回の弱みとしては、やはりまずローテーションでしょうか。
如何にも最近のトップホースらしく、休み明けが一番走れるタイプなので、それなりに間隔の詰まった今回はどこまでフレッシュさを取り戻しているか?というのはポイントになりそうです。
それと、ある程度大人になってきたとはいえ、まだ揉まれ弱さなどの課題がすべて解消されたわけでもありません。
また、後半要素の絶対量は圧倒的ですけど、その中で加速と瞬発力の質、という面では、悪くはないですが決して他に比べて秀でている、とまでは言えません。
とにかく特性として、持続力が異次元に高い馬で、11秒前半のラップを5Fくらい平然と連発できるのが最大の武器です。
なのでやはり枠としては、内よりは外がいいですね。馬場的には内の方が、かもですけど、この馬が安定して勝ち負けを、と考えれば外の方が圧倒的に安心感はあります。
負けパターンとしては、内枠で包まれてスローペースから、直線11,1-10,7-11,6みたいな本仕掛けの遅い上がり特化になった時でしょうか。
おそらくこの馬場で極端な前傾型の競馬になる可能性は高くないですし、なったとしても自分のリズムで、とポジショニングで調整できてしまう人馬ですから、嫌うなら内枠必須だと思います。
安田記念を見ても、パワー型の馬場は決してマイナスにならないので、金曜の雨が残っても問題はないでしょう。
総合的に考えて死角は少ない……ですけど、一抹の危うさを感じるのも確かなので、週末まであれこれ考えたいですね。
隣の枠にアドマイヤマーズが入ったら、苦手意識で怯むとかないかなぁ、なんて妄想するのも面白いところです。。。
・サリオス
この馬の場合、おそらく超高速馬場まで行くと、純正マイラーではないので、総合スピードでどこまでやれるか?という課題はちょっと出てくると思います。
追走面は朝日杯である程度はクリアしているのですけど、ただ馬場差を勘案しても、あのレース自体はレベルとしてはそこまで高くありません。
少なくとも対レシステンシアで見ても、マイルだとどうかな?という感じではありますが、ただこちらは後半型の競馬でも強い、というのはあります。
それでも高いレベルで言うと、加速と持続は相当に非凡ですが、瞬発力の質はそこまでではなく、持続面では流石にグランアレグリアには見劣るでしょう。
競馬が上手な馬なので、ポジショニングとの合わせ技でどうか、ではありますし、好きな馬なのでここでも伸びしろを見せて頑張って欲しい、とは思っています。
ただ今回はテン乗りミルコJで、今は本当に勝負勘がイマイチの上に、出負けの怖さも付き纏ってきます。
31秒台決着への対応力も未知で、あと去年のダノンキングリーもそうですが、斤量が54⇒56kgと相対的に重くなるのはプラスではないでしょう。
その辺りは馬格のある馬ですし、個人的には相当なレベルの名馬だと思っているので、細かい部分の不安は払拭してくれると期待はしていますが、あくまで客観的に見た時に、少し下げて考える余地はやはりあるのかな、と感じますね。
少なくともグランアレグリアが外枠を引いてしまうと中々上回るのは厳しい気はしますし、こちらもある程度融通の利く真ん中から少し外、位が欲しいです。
輸送自体は、このコースでの勝ち鞍もあるわけですし、この馬と堀厩舎なら大丈夫でしょう。
というか、やっぱり昨日のノームコアを見ても、萩原厩舎って輸送が上手でない可能性は高いですよね。去年のダノンキングリーもそのあたりはあったのかなと思いますし。
より正確に言えば、一部のトップクラス厩舎以外の関東の厩舎は、総じて関西輸送が上手くない、と見ておくべきなのかもしれません。
その点で、1~2番人気想定が両方関東の馬、というのは、どっちもトップステーブルとは言え、波乱の芽も僅かにはあるのか?という観点は持てるファクターかもしれませんね。
・インディチャンプ
去年のマイル統一王者ですが、今年は安田記念ではグランアレグリアに完敗、この秋もスプリンターズS始動の予定が一頓挫あり、ここに直行ローテになりました。
やはりこれまでの戦績を見ても、わかりやすく叩き良化型の馬ですし、ぶっつけ自体がプラスにならないのは確かでしょう。
あとテクニカルに言えば、どちらかと言えばスローバランスの方が強い馬です。
去年の安田は高速持久戦、マイルCSはギアチェンジ戦でどちらも強い競馬でしたし、それに対して今年の安田のようにタイトに流れてしまうと、少し決め手の絶対量が削がれる印象があります。
阪神マイル自体は3歳時以来で、実は高額条件では走っていませんが、元町Sの勝ち方などは見るからに次元が違いましたし、持続勝負も強いので、後半型の競馬になる限りは、適性面の不安は少ない馬です。
なので、仮にフルパフォーマンスを出せるとして、内枠を引けて46,5-45くらいのスローバランスになった時に、前々から出し抜いてグランアレグリアを凌げる、というイメージを持てる数少ない馬、という位置づけにはなりますね。
サリオスも一応似たような絵図は持てなくはないですが、少なくとも今まで見せている面で、マイルの速度の中での後半要素の安定度・信頼度はこちらのほうが上だと思います。
レシステンシアがいるので、ハイペースになってしまうと苦しい気はしますが、レシステンシアも休み明けで、この馬場で、何処まで引き上げられるか?というのは出てきますからね。
その辺りを踏まえて、休み明け・頓挫明けでどこまで削がれるかも考えつつ序列を考えないと、という馬ですね。
外枠ならあまり強くは狙いたくないですけど、他との兼ね合いもあるので、中間の調整などもしっかり見つつ考えたいと思います。
・レシステンシア
この馬自身が休み明けでどうかはともかく、この馬が出てきてくれたことで、非常に面白いレースになる可能性はグッと高まったなと思います。
まず適性的に言えば、今の軽い馬場は決してプラスではないでしょう。
基本的にハイペース志向の馬で、足を溜める競馬を試みたチューリップ賞は完敗、自身の上がりも34,2でしたから、まあ基本的にペース如何に関わらず、軽い馬場で33秒台の上がりを求めない方がいい馬、とはなります。
なので、1,31,5を勝ち時計と見るならば、最低でも45,5-46,0で、かつ中盤も11秒台で淡々と進めていく胆力が求められる、とは言えるでしょう。
阪神JFは強い競馬でしたけど、実はあれでも結構中緩みはあって、あのレベルだから誰もその隙をつけなかった、けれどこのメンバーでは、というのがあります。
なので逃げ方としても、やはり中盤をしっかり11,7~8平均くらいではまとめてこないと、というイメージです。
少なくとも軽い馬場では、そのくらい思い切った逃げでないと凌げないと思いますし、この馬自身もそこまでの時計勝負に対応できるかは鍵になると思います。
その点で、少し渋って32秒半ばくらいの決着の方がやりやすいでしょうね。
はっきり前傾のラップに持ち込んでしまった方が、相手関係を考えてもチャンスがあると思いますし、能力は3歳牝馬の中ではデアリングタクトと唯一同等の馬、と踏んでいますので、ここは楽しみが一杯です。
ですがもちろん、休み明けでどうか?は考慮しないといけません。
ノーザンの馬ですからぶっつけでもある程度は、と思いますが、ダイワメジャー産駒と見ればやはり叩いての方が良く、実際にローテーションの詰まった阪神JFや桜花賞のパフォーマンスが高いのもそれを裏付けています。
脚質や気性的に、休み明けでもしっかり走れる馬だとは思いますし、一週前調教などは抜群のようなので、後は北村友Jが腹を括った競馬をしてくれるかどうか、ですね。
最低でも阪神JFくらいのペースは作って欲しいですし、それが出来るならグランアレグリアはともかく、インディやサリオスの上に行ける可能性は充分ある馬だと思っています。
・アドマイヤマーズ
この馬も扱いが難しいのですけど、タイプとして分けるなら、勝ち切ったマイルGⅠは全部自身は程度の差はあれスローバランス、というのはあります。
勿論血統的に、デイリー杯ほどスロー、かつ仕掛けの遅い競馬ですと、瞬発力の質で苦戦するのですけど、程よいスローからの持続戦でならかなり強い、というのは間違いないですし、距離が伸びるのはプラスでしょう。
ローテーション的には一叩きして、適性的にもプラスの条件、斤量も軽くなるので、ここはかなり走れるとは思っています。
ただし、今の軽い馬場自体はややマイナスで、安田記念も速い流れを強気に追いかけて甘くなっていますし、富士Sなど含めても、純粋に渋った馬場自体余り良くないのかな、という感覚もあります。
正直最上位レベルのマイル戦、という括りで考えると、少し瞬発力と加速力でインディチャンプに見劣っていて、それ以外の部分では適性が被る面が多いと思うんですよね。
だからスローで前目、という形で上手く出し抜けるなら、の絵図はこの馬でも持てますが、その中で同型の立ち回りで強いサリオスやインディチャンプを凌げるか?
おそらくマックスの能力値ならその2頭の方がすこし上だと思うのですが、ただ今回のローテーションと、未知の部分が少ない、という意味では、こちらに分があります。
ただレシステンシアが飛ばしてしまうなら、位置取りは少し下げて欲しくて、その場合外枠の方が噛み合う可能性はあるかもしれません。
どうしても川田Jだと積極果敢に出していくイメージしかないので、その意味ではレシステンシアの出方次第、その影響を受ける余地も一番大きい馬かなとも感じています。
能力自体は本当に高いですし、例年レベルなら普通に本命打てる馬なんですけどね。今年はまぁ、最上位3歳馬2頭が実際どこまで、という未知の部分はありますけど、それを抜きにしてもメンバーが揃っていて悩みますねー。
・サウンドキアラ
この馬も阪神牝馬Sは鮮やかな競馬でしたし、京都巧者の色は強いですが、今年は他でも結果を出していて、充実期なのは間違いありません。
前走はずっと内の馬場の悪いところに閉じ込められる競馬で、まあカツジがあの形で勝っているので物足りないのは確かですけど、一叩きで良化してくる余地はあるでしょう。
ただやはり、ノームコア比較で考えても、グランアレグリアは相当手強いですからね。
アーモンドアイは安田のパフォーマンスを落としているので、あの差ほど絶望的、とは思いませんが、好位から器用な競馬、というスタイルでも強い馬はごろごろいるので、その中で違いを見せる武器があるか?と言われると、なんですよね。
この馬はどちらかと言えば総合力型で、あまり上がりが早くなるのは好ましくありません。
なので活路があるとすれば、レシステンシアがハイペースに持ち込むのを好位内目で追走、インディチャンプやアドマイヤマーズがペースで殺がれている内に、インからスッと一脚で出し抜くパターンでしょうか。
ただそういう流れですと、ラスト1Fは12秒そこそこになるわけで、するとグランの暴虐的な持続ならどの位置からでも届いてしまうだろう、という計算にはなります。
逆にスローでグランが閉じ込められる形なら、インディチャンプやアドマイヤマーズ、サリオスは手強いので、どちらに転んでも重い印までは難しいかなと思います。
今のところはハイペース想定で連下から紐、スロー想定なら消しも、くらいのイメージですね。
・ラヴダシオン
前走は休み明け56kgでもしっかり結果を残してきて、伊達にレシステンシアを撃破してGⅠを勝っていない、という強さは見せてきました。
ただあの時のレシステンシアはローテーションとペースバランスで共にマイナス要素が大きかったですし、阪神マイルの舞台で、となると、この馬の成長を加味しても中々難しいとは思っています。
それに前走のレースレベル自体もあまり高くはないんですよね。
ヴァンドギャルドが楽に突き抜けられて、ケイアイノーテックが届くレース、と言うのも事実ですし、そこで違いを見せて勝ち切れたならともかく、正攻法で自分のレースは出来て2着まで、となると、流石にこの豪華メンバーの中で敢えて狙う余地は薄いかなと感じます。
武Jに乗り替わりになるのは、クロッカスSもありますからマイナスではないですし、レシステンシアがいなければスッと逃げて上手くコントロールでワンチャンスも狙えた気はするのですけどね。
ただまともにレシステンシアが引っ張っていく底力型のレースになってしまえば、古馬は勿論、3歳の2強相手にも苦しいと思います。
左回り巧者の可能性もかなり高くなっていますし、おそらくこの馬は消す形になるかなと思っています。
・ヴァンドギャルド
充実期に入ってきたとは思いますが、血統的にもバリバリのスピード型ではないですし、今の時計勝負の馬場では少し家賃が高いと感じます。
タイプとしても後半型の馬で、例年通りタフ馬場の京都ならちょっとは面白かったんですけど、今年はこれだけスピード型の強敵が揃ってしまうと……ですね。
可能性があるとしたら、少し渋りが残って、ハイペースを出負けせず最低限の位置で追走、内でじっと我慢して、直線も内目からスルスルと捌いてくるようなレースでしょうか。
正直関西圏のGⅠで、福永Jからテン乗り戸崎Jもプラスにはならないでしょうけど、完全に我慢からの一発狙い、という意味では鞍上との相性は悪くはないかもしれません。
どの道、ゲートが出なかったらその時点でアウトですからね。
紐で狙うにもリスクの大きいタイプですし、ここは素直に嫌うと思います。
・ペルシアンナイト
この馬も3年連続このレースで圏内に食い込んでいますけど、やはりそれは京都巧者の面が強いからなんですよね。
前走も比較的時計の掛かるマイルだった分食い込めましたけど、それでも物足りない内容ですし、現状は札幌記念を見ても、むしろ10Fの方が安定して走れる気はします。
安田記念でも毎年スピード負けしていますし、31秒台決着なら流石にこの相手で食い込んでくるのは難しいでしょう。
やはり可能性があるとすれば渋った時くらいで、潜在的な追走力はあるので、待ちの大野Jスタイルが、ハイペース消耗戦で噛み合った時くらいだろうなと思います。
・スカーレットカラー
この馬も同様にマイルのスピード勝負では、取り付くタイミングがなくて脚をなし崩しに使ってしまうと思います。
阪神牝馬Sは好走しましたけど、あのレースは序盤ハイから中盤ガクッと緩んで、後方からの馬がフラットに取りつきやすい恵まれたレースでしたし、時計もそこそこ掛かっていました。
VMでもう少しやれていればまだ、でしたけど、サウンドキアラ比較でも惨敗ですし、コースはまだこちらの方がいいにしても、良馬場31秒台決着では厳しい馬だと思います。
この馬も少し渋れば或いは、なんですけどね。今年は今の馬場のままなら上位で順当決着、渋ったら少し波乱の芽も出てくる、というイメージにはなりますね。
・カツジ
前走はあっと驚く復活劇でしたが、流石に二番がここで効くとは思えません。
まずこの馬で逃げに持ち込めたのが奇襲的で僥倖ではありますし、実質スローから上手く分散して脚を使わせる神がかり的な騎乗でしたから、再現性でも不安があります。
今回は流石に前に行く馬が結構揃っていますし、その中でこの馬が主導権を握れる可能性は相当に低いでしょう。
マイルでも少し時計の掛かる馬場の方がいいタイプですし、実際3歳時のマイルCSで惜しいレースはしているのですが、やはりアレも馬場と京都ならでは、でした。
阪神マイルで絶対量勝負なら、前に行けても厳しいと思いますし、追走面の不安もある以上、勢いは感じても拾いたくはないですかね。
・ケイアイノーテック
この馬も阪神自体は悪くないですし、安田記念を見ても時計勝負はそこそこやれるのですが、それでもやはりちょっと足りないかな、とは感じますね。
前走は休み明けで、コメントを見ても状態面が本物ではなかったとはなっていますが、そこからの上積みがあってもやっとこあのメンバーで勝ち負け、というラインでは、流石にこの相手では、となります。
安田記念も健闘したとはいえ、インディチャンプ比較でも完敗は完敗ですし、ポジションが取れる馬でもない上、中盤で捲りにくいコースでもあります。
そうなるとここは結局後方から最後ジリジリ詰めてくるけど6~7着くらい、というイメージの走りになりそうですし、やはり狙い目として強くは推しにくいですね。
というか、普段のプレビューですと1頭くらいは、下位人気想定であわよくば単穴を打っても、という馬がいるのですけど、今回はそれが見当たりませんでした。
やはり阪神マイルとなるとどうしても素材面がより前面に出てしまいますし、トータルでは堅めの予想で、その中で3歳馬2頭の位置づけをどうするかが最大の焦点になりそうです。
・その他の馬
タイセイビジョンは流石に、サリオスにもラヴダシオンにも完敗続きでは、ここで一発を狙うのは無理筋でしょう。
アウィルアウェイも、マイルが全く無理とまでは思いませんが、距離延長で楽にポジショニングを良く出来るタイプでもないですし、難しいと思います。
メイケイ、べステン、ブラックでは流石にシンプルに力不足、と見ていいでしょう。
ただベステンダンクは前に行ける馬なので、レースメイクに関与してくる可能性はあり、そこは意識しておきたいですね。
個人的に、スポーツ的観点で言えば、サリオスに勝って欲しいなぁ、というレースなのですけど、やっぱりグランアレグリア、ですかねぇ。
今年の更なる混合古馬GⅠの牝馬勝利数記録の更新と、ルメールJの年間GⅠ7章の新記録(だったと思うのですが)もありますし、終わってみたらやはり牝馬か、となるか、牡馬が意地を見せるか、実に楽しみな一戦です。
(目的のオジュウチョウサンが負けちゃったのは残念でしたけど…)
ただ、人混みをなるべく避けながらの移動は難しくて意識しても大変だと改めて認識させられました。
マイルCSですが、秋のG1の1番人気の連勝が続く中どちらが1番人気になるのかまた連勝が続くのかも気になりますね。
馬場は引き続き良さそうなので今のところは時計出せそうな馬から狙ってみたいと考えてます。
坂路で時計出しているレシステンシアは記事にも書いてある部分が自分も不安ですが3番人気以下になるので狙う価値はあると思います。
北村友一騎手も来週から騎乗停止なので先週に引き続き腹括って乗って欲しいですね!
さすがに今の阪神の馬場を考えると、騎手云々は別にハイバランスまで求めるのは酷ですよね。
他にガンガン主張してくる馬がいれば別ですが、あっさりレシステンシアが先手を取れてしまえばミドル、スロー寄りも十分ありえると思っています。
となるとインディチャンプなのですが、仰る通り順調さを欠いた影響が(笑)
でもインディチャンプが勝ち切る流れなら、配当もある程度期待できる可能性が出てくるので、本当に悩ましいです。
逆にレシステンシアは想定離れた4番人気ですが、この馬が強い競馬をするという事は同時にグランアレグリアも突っ込んで来る可能性が非常に高い訳で、配当面ではインディチャンプの場合よりも期待薄になってしまうと思うんですよねー。
その辺りの展開面の予想と妙味を合わせて考えると、やっぱりインディチャンプが無難かな、と思っています。
グランアレグリアに関しては、仰るように一瞬の脚のなさが最大の弱点ですよね。正直、叩き2走目の敗戦時は、ローテ以上に展開面の噛み合わなさが影響していると思っています。阪神C以降は弱点を露呈する展開をほぼ経験せずに来れているので、嫌うならここしかないかなと。内枠に入るならインディチャンプ、サリオス、アドマイヤマーズを中心に、グランを軽視。外枠に入れば諦めて他の馬の複勝で勝負します(笑)
サリオスはずっと1800ベストだと思ってるんですよね。能力は確かだと思っているので、地力でどこまで。ハーツクライですし、マイル以下の適性が強く問われた際に、脚がまったく溜められないなんて可能性もありますし。
ですが、基本的には上位人気で決まるとは思っています。
いつもコメントありがとうございますー。
現地観戦なさったんですね。
本来のキャパからすれば1割程度でも、やはり人が集まるところには集まりますから気を使ってしまいますよね。
どうしても競馬ですと、声を出しちゃダメ、と言われても出てしまう人もいるでしょうし(笑)。
オジュウチョウサンはちょっとスローに付き合い過ぎましたかね。
ただ早め先頭だと気を抜く心配もありましたし、人馬ともに休み明けで、安全策を選択した結果ではあるのかなとも思います。
短い距離と超高速馬場、スローの上がり勝負が重なってのものですし、それでも全盛期なら勝ったでしょうけど、まだ大障害なら勝ち負けはしてくれるはずなので期待しましょう。
北村友Jって、たしか春も騎乗停止になって、でもチューリップ賞だけは乗れる、って形でしたよね。運がいいのか悪いのか。。。
ある意味今回は、グランアレグリアのペースメーカーとしてもしっかり飛ばして、自分の競馬に専念できる状況ですし、その点で楽しみは大きいですね。
フォトパドック見ていてもすごくいい出来に感じますし、妥協なく中盤緩まないタイトな逃げで、レースをしっかり引き締めて欲しいと思います。
そうなれば結局余計に、強い馬同士で堅く決まりそうではありますけどね。。。
いつもコメントありがとうございますー。
今回は有力馬がズラッとノーザン馬ですけど、シルクの2頭(+マーズ)はスロー寄りがベター、サンデー&キャロットの2頭はハイペースがベター、と色分けされているのが面白いですよね。
仰る通りグランを嫌うなら内枠スローしかないわけで、畢竟レシステンシアの逃げの意識と形を見切る事が、そのまま的中の精度を上げる事に繋がるレースに感じますね。
インディチャンプが一度使っていれば、どちらのパターンでもある程度は、と軸にしやすいのはあったんですけど、色々悩みますね。
ハーツ産駒は中々マイルで32秒の壁を破るのが難しいですからね。
近年は何頭か出てきましたけど、それでも本質的にピュアマイラーではないとは思うので、そこを馬の素質でどこまでカバーできるのか?
この馬のポテンシャルが試されるレースになると思いますし、非常に楽しみにしています。
「来週のマイルCSでのダメージがどれだけ残るか分からないため」が気になっています。こんな理由あります?。「先週走ったマイルCSでのダメージが残っているため」
なら分かるけども…脚元の不安が解消されていない?、ここがメイチなのか?、それとも別の理由があるのか?、謎です
いつもコメントありがとうございますー。
やっぱりシンプルに騎手が確保できないから、それっぽい言い訳を並べているんじゃないか、って私は思いますけどね。
特にインディチャンプは難しいタイプで、マイルCSは上手くいったけど、去年の香港はレーンJを配してああでしたから、その辺りも含めて慎重になっているのかな、と感じます。
クロノジェネシスにしても、北村友Jに前後の隔離覚悟で行ってこい、とは言えないだけ、ってのもあるのかなぁとは。
それこそウインの松岡Jなら行くでしょうけど。
まあミルコJってのは、楽しみもありつつやっぱり怖さの方が大きいですよね。
直前の追い切りも、堀調教師がわざわざ動かし過ぎた、なんて言及していて、実際ラストの雰囲気とか微妙だったので、好きな馬だけに苦悶します。。。