遅くなってしまいました、回顧記事を進めていきましょう。
エリザベス女王杯は、ラッキーライラックが後方から捲りの競馬で直線堂々先頭、そのまま押し切る実に強い競馬でした。
これで獲得したGⅠは4つ目、3歳時のライバルだったアーモンドアイの半分ではあれ、それでも実に偉大な数字です。
しっかりと花を捨てて実を取りに来た陣営の選択も見事でしたし、テン乗りながらルメールJの騎乗ぶりも堂々たるものでした。
果たして如何なるレースだったか、しっかりと振り返っていきましょう。
★目次
★エリザベス女王杯 馬場・展開回顧
今日の阪神は良馬場、クッション値は昨日と変わらず9,8と、速い時計の出る馬場だったと思います。
もっとも、内回りのレースは頓にスローが多く、1勝クラスの2000mが61,9-58,8=2,00,7、2勝クラスの2200mは62,4-12,6-58,6=2,13,6でした。
スローの上に仕掛けも遅くて3F特化戦が多かったせいなのか、実は昨日のイメージより外からの差しが決まっていた感じです。
これは単純に馬場傾向が替わったというよりは、スロー過ぎてコーナーで引き上げ切れず、コーナーでのロスがマイナスにならないレベルだった、と考えた方がいいでしょう。
実はこのレース自体もその傾向はあり、全体ではそこそこ流れたので、時計は2,10,3と素晴らしい数字になっていますが、実質的にはスローではあります。
スローからの二段階加速戦的な形の中で、上位3頭が普通に強かったレース、と認識していいと思いますし、いきなり外差しバイアスになったわけではないでしょう。
やはりそれだけ、阪神2200mでの牝馬戦は、適性面でこなせる馬とそうでない馬の差が大きいというのも確かなのでしょうね。
レース展開は、みんなが窺いながら進める中で、なんと逃げたのがノームコアでした。
それにリアアメリアが続くも深追いはせず、4~5馬身離れた位置で単独の2番手、その後ろにウインマリリン、ソフトフルート、サムシングジャスト、エスポワールなどが続いていきます。
ラヴズオンリーユーは、スタートで少し窮屈になるシーンもあり、二の足であまり前を取れずに中団馬群の中、その外にラッキーライラックがいました。
サラキアがその後ろで、ウラヌスチャームもこのあたりでしたが向こう正面半ばから一気に進出、センテリュオやサトノガーネットが最後方列、という並びでしたね。
★ラップ分析
レースラップは34,9(11,63)-24,4(12,20)-36,2(12,07)-34,8(11,60)=2,10,3(11,86)という推移になっています。
ハーフラインで見ると、59,3-12,0-59,0なので、レース自体は平均ペースですが、これは勿論逃げたノームコアが刻んだものです。
2番手のリアアメリアでも4~5馬身は離れていましたし、おそらくラヴズオンリーユーやラッキーライラックの位置ですと、60,8-12,0-57,5くらいの超スローバランスになっていると思います。
道中も淡々と流れていたのですが、それでも12秒は切っていない、というラインで、おそらく今日の馬場だとこれはそこまでタフなペースではなかったはずです。
レース中盤で、ウラヌスチャームがスイッチャーになりレースが動いていて、後方の馬にとってはスローロンスパ、かつ最速地点で切れを求められる二段階加速戦、となっているでしょう。
レースラップでも後半は11,9-11,1-11,8と、コーナー出口で一気に瞬発力を求められており、逆にコーナー地点はまだそこまで速くなく、結果的に外捲りに優位なラップ推移になっています。
実際勝ち馬辺りは最速地点で10秒台を繰り出していますし、それに対して後続は切れ負け、という面は強いですね。
内の馬が思いの外要所で動けなかったのも含めて、中々トリッキーなレースでしたけど、それが阪神内回りの怖さでもあります。しかし昨日の馬場バイアスを見た上で、この外枠決着を予知するのは中々難しかったなぁと感じますね。
1着 ラッキーライラック
外枠だった分、腹を括って完全に後半型特化に徹したのが良かったですし、その上で仕掛のタイミングもドンピシャでしたね。
実質的にスロー、というのを読み切っての動き出しでしたし、ある程度コーナーでも速いラップを踏みつつ、それでも本仕掛けは直線入り口、という段階的な加速と、そのバランスの組み立てが絶妙でした。
この馬自身は後半、11,7-11,5-10,8-11,8くらいを踏んでいるイメージです。
元々溜めた時にスパッと切れる馬で、それがゴールに近い地点で引き出せれば相当に強い、という馬なので、今回はそれが綺麗に噛み合った、いや、ルメールJが噛み合わせた、という面はあるかなと見ています。
ラストは持続で詰められているように、そこは最上位では武器になりきれないので、だったらそこまでにセーフティを作ってしまおう、という考え方は、意識するのは簡単でも実行するのは非常に難しいと思います。
それでもギリギリ差されないバランスでそれを敢行したのは流石の一言でしたし、馬も後半型の競馬なら安定して強いのですね。やはり前走などは前に行き過ぎたのがダメだったと見做すべきなのでしょう。
この馬も規定上、これでほぼ引退なのだろうとは思います。
出てきて有馬くらいですけど、どちらにせよこのレースが集大成、という面はあったでしょうし、アーモンドアイ共々、クラシック時分から一線級で活躍し続けて、この不利な枠でもしっかり力で捻じ伏せてきたのは本当に絶賛に値します。
流石に有馬で狙えるか?というと難しさはありますけど、クロノジェネシスが出ないなら、とも思いますし、どういう選択が為されるにせよ、色々な意味でまだまだ楽しみの大きい馬だとは思っています。
結構数多く本命を打ってきた馬だけに、最後に枠のバイアスで信じ切れなくて下げたのは無念ではありますが……まぁ仕方ないですね。
2着 サラキア
この馬も高速馬場で、前半は完全に捨てての後半特化で、最後まで素晴らしい脚でしたね。
あくまでもリズム最重視、と決め打っての外々でしたけど、それでも直線入りの反応や、最後の持続は素晴らしく、特にラヴズオンリーユーを差してきたのは大したものだと思います。
流石に最速地点で食らいつけなかったのが敗因ではありますが、あれだけコーナーでのロスがあれば仕方ない面もありますし、この馬としては精一杯の走りはしてくれたのではないでしょうか。
こちらも規定上引退間近にはなりますし、色々回り道もありましたけど、結果的には後ろから長く脚を使う形が一番フィットしていた、という事なのでしょうね。
3着 ラヴズオンリーユー
やはり高速馬場なら違う、という面は見せてくれたと思いますが、正直この展開でも勝ち切って欲しいレースではありましたね。
スタートはイマイチで、挟まれ気味になって出していくのがワンテンポ遅れ、その分だけ位置を取り切れなかったのはこの馬としては誤算だったでしょう。
また道中、ずっと外にラッキーライラックがいて蓋をされるようなイメージでしたし、その相手が動いても、すぐに反応しきれなかった辺り、やはりエンジンの掛かりの悪さが弱点になってしまいますね。
最後はかなり来ていますけど、畢竟最速地点での切れ負けが敗因になりますし、同時にサラキアに持続で負けた、というのも印象は良くないです。
正直まだ完全復活、とは言いにくい面があると思いますし、今年はチャンスのある馬場とメンバーだったので、色々勿体なかったなと思います。
まだこちらは4歳なので、活躍の場は多いと思いますが、それでもステイヤー適性が高いのはほぼ間違いないので、距離の選択はその辺りを踏まえてくれれば、と思っています。
4着 ウインマリリン
こちらは先行馬で唯一掲示板に食い込んだのですけど、要所の反応で食らいつけていたのが好走の要因でしょう。
外捲りの展開で少し4コーナーは窮屈でしたけど、それでもインに切れ込んでしっかり盛り返してきましたし、思った以上に加速性能も高いなと思います。
オークスと合わせて考えると、やはりスローの方が持ち味を発揮できるタイプだと思うのですよね。
そうなると中々今後適鞍が、とはなってきますが、スローならば小回りでも安定すると思うので、その辺りでコツコツやっていければ、というイメージです。
5着 センテリュオ
こちらはやはり位置が後ろになり過ぎるのと、思いの外コーナーで動けませんでしたね。
過去の尼崎Sなど似たような競馬ですけど、流石にここまで位置取りが後ろだと持続だけでは足りず、要所の鋭さや意志の面でももう一歩、というレースにはなってしまいました。
後半のロンスパはいいにしても、流石にここまで軽いと難しさはありましたし、枠も含めて運がちょっとなかったレース。、とは見て取れるでしょう。
しかしこのレースで上位、という事は、普通の牝馬限定戦だと、という話になってくるのですよね。まあこの馬も引退間近ですけど、日経新春杯あたりなら面白そうです。
★その他の馬
ソフトフルートは位置を取れたものの、少し追走で苦労したのか後半反応が薄かったですね。
リアアメリアも競馬の形は悪くなかったですけど、出来ればもう少し強気に前をつかまえにいきたかったところ、あまり動けずに捲りを誘発してしまった面はありそうです。
純粋にやはり3歳勢はやや力不足、という面もあったでしょうね。
ノームコアはうーん、奇襲としては確かに驚いたのですけど、この馬であれをやっても中々難しかったですよね。
道中少し折り合いでも微妙な感じで、それでもラップを落とさなかったのは思い切りの良さは感じたものの、どうせなら11秒半ば~後半で試して欲しかったところですね。
この馬としては距離も長く、かつ完全にヨーイドンのラップの中で苦しかったと思いますし、流石に勿体ない騎乗には感じましたかね。
★予想・券種回顧&反省会
うーん、流石にここまで外差しが一気に横行するとは、読みにくいですね。
或いは外と内回りで差があったのかも、とも思いますが、スローのレースでも上がりは早いだけに、あまりその転換点がどこか?というのがわかりにくいのが難しいところです。
全体としてはそれなりに締まったレースでしたけど、それでも最上位には緩い流れ、と言う中で、予想の軸の部分を見誤った感は強いです。
やはりシンプルに、強い馬は強い、というアプローチも大切ですね。
★福島記念 馬場・展開回顧
福島も良でしたが、クッション値は7,9と低下、よりタフになっていたかなと思います。
バイアスとしても差し有利が強めに出ていたものの、インも全くダメと言う程ではなく、適性のある馬ならばこなせる、というラインだったと思います。
時計的には1勝クラスの1800mでハイペースで1,48,2でしたね。
そこから鑑みれば、1,59,6は妥当な勝ち時計ではないか、と思っています。
レース展開は、トーラスジェミニとテリトーリアルが先行していきましたね。
そこから少し離れてマイネルファンロンとレッドアネモス、ヴァンケドミンゴとバイオスパークは中団で、後方寄りにマイネルサーパスやアドマイヤジャスタ、デンコウアンジュがいて、後方にドゥオーモ、レッドローゼスなどが構える、比較的縦長の隊列になっています。
★ラップ分析
レースラップは35,7(11.90)-47,4(11,85)-36,5(12,17)=1,59,6(11,96)という推移になっています。
ハーフで取ると59,6-60,0なのでややハイペースくらいですが、前の2頭が飛ばして3番手以降は実質スロー、というのはエリザベス女王杯と似ていますね。
向こう正面でペースが上がっていて、後半は11,8-11,7-12,0-12,1-12,4と消耗戦気味です。
勿論上位勢は直線向いてもう一脚、という競馬が出来ていて、持久力寄りのロンスパ、という展開の中、最後までしぶとく総合力を見せられた馬が上位に食い込んでいるイメージでいいでしょう。
もっと外差しが横行するか、と思ったのですけど、実質スローの分だけ一定立ち回り勝負になりましたね。
1着 バイオスパーク
実力と適性はここでも一番、と見ていたのですけど、調教が余りに軽かったので軽視してしまったのは失敗でしたね。
元々本命で、くらいに思っていた馬ですし、その辺りのバランスの取り方が今週は全般的に失敗してしまっている感じです。
内枠からそこそこのスタート、道中は内目の中団で上手く足を溜め、コーナーの進出もまあまあスムーズ、しっかりスペースを作りながら走れていたと思います。
最後はインから馬群を割る形でしっかり伸びていますし、ここでは一枚能力が上、という勝ち方が出来ていたのではないか、と見ています。
やはり前走は明らかに距離が長かったようですし、2000mなら安定していますね。
流石に高いレベルではまだまだ、でしょうけど、来年の10F路線でしぶとく活躍する馬になってくれれば、と思います。
2着 ヴァンケドミンゴ
こちらは安定した福島巧者ぶりでしたね。
いつもよりはポジションを取りにいった感じで、道中も中団外目で無理なく立ち回れていましたし、最後の直線もこの馬なりにしっかり伸びています。
ただこの馬としては、楽に取り付く淀みがあったわけではないのに、という面があるので、これまでよりは長く脚を使っていると思いますし、成長していると思います。
今後も福島の舞台なら楽しみですし、ローカルコースの適性はそれなりにあるはずなので。、どこかで重賞を勝てるチャンスはあると思います。
確かに福島で強い馬ですけど、適性だけで見れば決して他のコースがダメとは思いませんし、穴馬候補としてのマークはしておいた方がいですね。
3着 テリトーリアル
こちらは結果的に少し強気に追いかけ過ぎたかな、と言う気もしますけど、前傾型の競馬でもしっかり粘り込んでいるのですから大したものですね。
この馬は加速も武器になるので、結果的に向こう正面からのロンスパで、その辺りの器用さを生かし切れない中でも、とは思いますし、ペースと距離も踏まえれば健闘だと思います。
もう少しゆったり入れていたらどうだったかな?と思いますし、まだ馬は若いので今後も楽しみな一頭です。
4着 デンコウアンジュ
流石お家芸、というところですが、牡馬相手に56kgでこれだけ走るのですから素晴らしいですよね。
柴田善Jも、昨日今日と福島の伸び所は掴み切っているのか、安定して里からの差しが決まっていましたし、その文脈の中での好走でもあるでしょう。
ただここも最後で甘くなった方に、本質的にはスロー寄りなんですよね。
色々狙いどころは難しい馬ですが、もう一花はありそうな走りをしていますので、要注意です。
5着 ウインイクシード
こちらはスムーズにレースを進めていたと思いますけど、コーナーからの反応がイマイチでしたね。
その分先に抜け出した馬との差を詰められるほどの持続は見せられませんでしたし、流れてしまうとワンパンチ足りないのは変わらないな、とは思います。
流石に重賞になってしまうと、色々綺麗に噛み合ってこないと中々狙いにくいですね。少なくともスロー向きなのは確かなので、AJCCあたりには出てきて欲しい馬です。
★予想・券種回顧&反省会
ここはバイオスパークを枠と調教で不安視し過ぎましたね。
まあ当初の予定通り本命、と深く考えずに出来たか?となると簡単ではなかったですけど、打てない印ではなく、当然取れる馬券でもあったので、こちらの方がやってしまった感は強いですね。
今週はいいところなしで本当に申し訳ないですが、切り替えてまた来週、頑張っていきましょう。
ちょっと最後駆け足になってしまいましたけど、すみません、今日は流石に早朝からこの時間までノンストップだったので疲れと眠気の限界です。。。
エリザベス女王杯はノームコアから入って「あー・・」と
悲しい思いで最後の直線を眺めていました。。
勝ったラッキーライラックは素人目にもレース直前の気配抜群で
ルメール騎手もGⅠでの(もちろんそれ以外もですが)冴えっぷりは
違う次元にありますね。
来週のマイルCS、古馬マイル路線のベストメンバーだけでなく
楽しみな3歳馬の参戦もあり盛り上がりそうです。
今年のGⅠが1番人気が非常に強く、基本天邪鬼な自分は
やられっぱなしですが、切り替えて来週そして再来週の
歴史的一戦を楽しみにしたいと思います。
今日のレースを物差しにすると、やはり3歳牝馬のレベルは低いと断定して良いでしょうか⁈
デアリングタクトタクトが出ていれば勝ち負けだったでしょうが、ジャパンのメンバーではやや見劣る気が、、
カレンブーケドールの方が断然チャンスあると確信しています。
最近全然当たりませんが、やはり理論や推察は的を得てるし、自分と重なるとこも多いので、私も同じように負けてますが、いつまでも参考にさせて頂きます。
近々に波にのれると良いですね😃
いつもコメントありがとうございますー。
流石にここでノームコアの逃げは想定し辛いですよねぇ。
横山典Jの思い切った騎乗は、嵌るときは鮮やかですけどダメなときは本当にダメなので、私も映像見て、離して逃げた時点でダメだと思いました。
昨日はパドックとか一切見れていないのですけど、やはり名馬は自分の仕事がわかっている、というのもあるのかもですね。
本当に5歳秋になってもあの強さというのは凄い話ですし、ルメールJのコメント通り、アーモンドアイがいなければこちらが歴史的名牝になっていたかもです。
毎年秋シーズンは好調ですけど、今のルメールJの判断力の冴えは凄いですね。
このレースも計ったように脚を使い切ってギリギリ残しているわけですし、テン乗りであの思い切った仕掛けが出来るのはえげつないです。
その上で今週、グランアレグリア×ルメールJに再度逆らう胆力があるか否か?
馬場がめっちゃ軽いので、レシステンシアの逃げ方次第では或いは?という面もあるとは思うので、また一週間色々頭を悩ませていきましょう!
いつもコメントありがとうございますー。
そうですね、少なくとも全体レベルは高くない、と見做していいと思います。
リアアメリアやソフトフルート、ウインマリリンにとっても悪い展開ではなかったですからね。
ただ3歳が弱いというよりは、4~5歳の牝馬勢が強すぎる、という方が正確かもしれません。
でなければ、これだけ牡馬混合で牝馬が無双するわけもないですし、実際昨日の勝ち時計も、上位3頭は間違いなく優秀でしたからね。
対して3歳勢は、あの馬場の桜花賞はともかく、オークス・秋華賞と全体時計にレースラップともに平凡なのは確かです。
なので仰る通り、デアリングタクトの能力レベルは、流石に最上位からは一枚落ちると私も今のところは考えています。
ただローテーション的には圧倒的にアドバンテージがあるので、それと斤量差でどこまでやれるかですよね。
カレンブーケドールは当然怖いですし、あとグローリーヴェイズもまともなら相当強力だと思っています。
コントレイルとアーモンドアイはローテーションの不安がありますし、少なくともすんなり三冠馬三頭で決まるレースではないでしょうねー。
いつもコメントありがとうございますー。
元々私はほとんど調教は重視しないスタンスなのですけど、それでもあれは流石に目立ちましたからねぇ。
それだけもう馬が出来上がっていて、テンションを上げない事だけに注力したのか、意図も読みにくかったですけど、元々本命予定ではあったので悔しかったですね。
流石に4重賞もあって、ひとつも当たらないのは汗顔の至りですし、申し訳ないです。
今週は2つだけなのですが、東スポ杯はまた馬券的妙味はゼロっぽいですし、なんとかマイルCS、頑張って的中させたいと思います!
というよりそれが全てになっているんじゃないかと感じるんですよね。だから朝一の未勝利なら新しい戦法試すけどGⅠだから勝ちにこだわるとか、そんなのは関係ない。
結果としては意味の分からない神騎乗であったりクソ騎乗であったりが突然発生するわけで見ている側は振り回されるばかりですが、卓越した技術と発想で競馬の真理を
追究しているという面においては一貫していると言えるわけで、横山典の騎乗馬を見る時にストレスを感じる人は勝ち負けに関する視点で見るのではなく、
競馬に関する研究論文を読むという感覚で見ると良いのではないかなぁ…とノームコアの逃げを見て思いました。研究論文としては常に上質ですからね。
ルメールはそれとは逆で、ここ一番で勝つためにしなければならない仕事を確実にしてくるという長所が今回も遺憾なく発揮されてましたね。ファンタジスタ系の
デムーロだと冴えてる時とそうでない時の差が大きいですから、やはりノーザンのような常に結果を求められる大生産者が主戦に選ぶのはルメールということに
なりますよね。例えばルメールが次のJCで好発を決めたからと言って、アーモンドアイで突然逃げたりしませんからね。真理を追究する研究者ではなく、
請け負ったオーダーを遂行する職人としての優秀さというところでしょうか。
どっちが良いとか悪いとかいう問題でもないですからね。二人とも素晴らしい技術を持っていると思うんですが、それをどう使うかという考え方・生き方について
考えてみました。馬券が当たらな過ぎると、こんなことでも考えないと楽しめないのでねぇ…
幸が好発決めても、、、、典は逃げもしくは番手プランだったのか?
そこで番手に付けた川田、これはローズSとあまり変わらないハロン時計で追走出来ているから前残りあったと思ったところでノームコアが垂れて捕まえた辺りから失速は秋3戦目だったとしても残念な結果でした。
個人的に、買い被り過ぎでした。
また今回のラッキーライラック、このメンバーだとガッツリ仕上げスローペースの流れの中で序盤ガツンと前に馬を置く競馬から早仕掛けの馬をスイッチに動いて早目先頭でも凌ぎ切ってしまうのだなと。
ラッキーライラック自体、早目先頭だとソラまで使ってしまい甘くなりG1だと更に難しいだろうと思っていたのでルメールのエスコートとマッチしてごめんなさいでした。
余談、改めてスミヨンの相馬眼は半端ないですね。
ラッキーライラック、切れる脚質だからと溜める競馬を教え込んで結果を出してしまって。
今回、昨年と違って枠順からベストでなく噛み合うには難しい競馬の中で序盤溜める形から早目先頭で押し切るのだから。
ただ、4歳世代の残り2頭が出走して走破ラップも違ってくると何とも言えませんが。
結局、3歳世代リアアメリアを買い被り過ぎ迷っていた5歳世代のサラキアを軸にすれば良かった仁川のエリ女でした。
来年の仁川エリ女、折り合い安定で距離不安なしで基礎スピードがあって機動力のあるガッツリ終いの脚を使えそうな馬を軸に考えようと思います。
早仕掛けありきのレースだと、基礎スピードあって追走力の担保がある尚且つコーナーリングが良い機動力あって確実に終いを使ってくる馬が馬券内率高いと思ってしまう所です。
そんな馬が不在の際は、前残り馬探しで。笑
いや〜ネットの競馬記事でノリさんの騎乗を
逆ポッツンって書いてあって、ちょっと笑ってしまいました。
一瞬はやられたと思いましたけど
でも川田君の消極的騎乗にも呆れましたが
もし逃げ切られたら非難轟々ですよ
まぁ今回はノリさんは馬の休み明けのと言い訳し、川田君は何時も通り馬はがんばってるとコメント…まぁ勝負勘がないお二人かなって感じです。
そしてルメ様の勝負勘は無双状態ですね
最終的に頭差残して勝ち切るんですから。
そりゃルメ様ファーストになりますわ。
いつもコメントありがとうございますー。
横山典Jは、素人目には中々見えていない未知の可能性や強みを引き出すために、手段に制限を掛けない、という感じはありますよね。
それに対してルメールJは、既知の情報を精査して、その中での最適解を常に選び取る努力をしているイメージです。
なんというか競馬予想ファクターで言うと、血統派とラップ派のスタンスの違い、みたいなイメージでもあって、その辺り突き詰めて考えていくと絶対に面白いですよね。
ただ、二人に共通しているのは、あくまでも馬ファースト、という点ですよね。
エリ女のルメールJのコメント読んでいてすごく感銘を受けたのは、「馬が嬉しいと思えるポジションを選択する」という点でした。
横山典Jのポツンや逆ポツンも、ある意味馬の気持ちに逆らわず、損ねず、その中でどうすればその馬のベストを引き出せるか?という究明感はあります。
まああの逃げをノームコアが喜んだかは別としても(笑)、やはり傍目ではわからない馬とのコンタクト的な、企業秘密的な部分を、側面的にでも垣間見られるのは本当に楽しいですね。
いつもコメントありがとうございますー。
リアアメリアは動かなかったのか動けなかったのか、位置取りは良かったのにどうにも不完全燃焼、という感じのレースでしたね。
やはり右回りが良くないのか、3戦目でお釣りなしだったか、中内田厩舎の2000m以上は良くないのか、いずれにせよこのレースである程度得意な形での底値も見えてしまった感はありますね。
ラッキーは逆にあの枠で腹を括って、中途半端にならず、前半じっくり、そこから段階加速を踏んで、最速地点でスパっと、という、この馬にとって最高に得意なパターンに持ち込めましたよね。
テン乗りでそれが出来るルメ様は流石過ぎますし、阪神はコーナーがやや特殊なので、そこでの機動力も大切だなと改めて感じました。
エリ女は若い馬のレース、というのは、やはり京都でラスト4Fのスピード勝負になりやすいから、なんでしょうね。
勿論このレースも馬場の分スピード色は強かったですけど、それでもやはり阪神の方がタフな分、5歳以上の馬の経験値やパワーが例年よりは活きる、という可能性は来年の教訓にしたいです。
無機質にデータで区切ってしまうと、まだ高齢馬の活躍は希少例、という事になってしまいますからね。。。
いつもコメントありがとうございますー。
ポツン、逆ポツン、横ポツンと、色々バリエーションはありますよね(笑)。
ただどれも、馬の群れる習性に引きずられ過ぎず、自分のリズムに集中させて気分良く、というコンセプトは一貫していると思いますし、ある意味理に適っている部分もあるので見ていて面白いです。
まあ重く狙っていたら笑いごとで済まないのがアレなんですけどね。。。
確かに川田Jにしては消極的に見えましたけど、動かなかったのか、動けなかったのか、どちらかというと後者に見えたんですけどね。
少なくとも前半からハイペース向きの馬ではないので、向こう正面まではあの位置で良かったはずですが、或いはそれでも追走面で汲々、だったのやもしれません。
この2頭は厩舎適性としても微妙だったと感じますね。
中内田厩舎の2000m以上、萩原厩舎の輸送、そういう見えない部分でのつくりや、それに伴うストレスや影響しているのかも、なんて感じます。
まあファクターを炙り出せばキリがないのですけど、上手く自分の中で結論を見出しておくのは大切ですよね。
ラッキーライラックのルメールJは、古い話ですけどベガの桜花賞みたいな印象でしたね。
今の阪神コースなら、残り200mでこれだけの差があれば差されない、というのを読み切った上での脚の使い方だったと思います。
勿論ルメ様の絶対的立場ありきでの心理的余裕が、そのギリギリ完璧なラインでの仕掛けを可能にしている面はあるでしょうけど、それでも流石!と唸るしかない素晴らしい騎乗でした。
ただ、私の本命がノームコアだったので、何とも言えない気分です(笑)
ノリJが逃げの手を打たなかったら、それこそエリ女の流れになってたかもしれませんねえ。
レースデータかコースデータかの課題は来年に持ち越しですね(笑)
それにしてもラッキーライラックは見事でした。
破壊力は比べるまでもないですが、オルフェの有馬を彷彿させる走りでしたね。
いつもコメントありがとうございますー。
ある意味流石と言えば流石、ですよね。
実際みんな行きたくなさそうでしたし、大阪杯もそうですけど、そういう時に自然にハナを取り切ってしまうのは大した胆力です。
まあ今回は結果が出なかったですし、やはり輸送の関東馬はテンションの面で課題が残る、という事なのかもしれません。
どちらかと言えばレースデータに寄った結果、とも感じますけど、これだけ馬場が軽いとその判断は難しいですねー。
ラッキーライラックは内回りでの機動力は本当に素晴らしいですね。宝塚でも一瞬はやれていましたし、結局全体のペースバランス次第の面はあるのでしょう。
有馬もスローに振れたらちょっと怖さはありそうですね。