2020年11月04日

2020 10月第5週2歳戦 レース回顧(土曜編)

 JBCも終わってとりあえず一息、今日明日は通常運転の2歳戦回顧を進めていきましょう。
 先週は特別戦が少なかったので、以前の土日分割スタイルでバランスを取る形にさせていただきます。


★10/31(土) 東京2R 芝1600m未勝利戦

 このレースは、モーリス産駒のブエナベントゥーラが逃げ切りました。
 土曜の芝は良で、クッション値は9,2とそこそこでしたが、時計的には大分回復して、日曜ほどではないにせよ高速寄りの馬場だったと思います。

 その中でのラップは35,2-23,9-35,5=1,34,6となっています。
 全体で淡々と平均ペース、中緩みも少ない一貫戦で、しっかり底力を引き出すレースメイクだったかな、と思います。

 ラストは11,7-11,7-12,1で、速い脚はほぼ問われていませんが、その分持久力面は問われている感じです。
 いかにもモーリス産駒らしい走りではありますし、新馬で切れ&持続負けした馬としては正着だったのではないか、と感じますね。

 ブエナビスタの仔なので個人的にはかなり応援しているのですけど、うーん、まだ現状上のレベルでどうか?ですよね。
 単純に時計的にはアルテミスSより上、とは言えるのですけど、完全に出し切ってはいるレースで、向こうは超スローでしたからね。

 とりあえずもう少し距離があった方がいいのかな、とも思いますし、タフ馬場でも走れそうなので、その辺りに期待でしょうか。
 牝馬ですけどマイル路線でクラシックは高望みな感じですし、現状好走幅もそこまで広くなさそうなので、鞍上と馬場を選ぶタイプかもしれませんね。

★10/31(土) 京都3R 芝1800m未勝利戦

 ここはキズナ産駒のステラリアが、中団から一気に突き抜けての楽勝でした。
 土曜の京都の芝は、思いの外全体的に時計面では回復していて、そこそこは速いラップも踏めるようになっていました。

 その中で、とはいえ、35,1-36,7-35,7=1,47,5は中々優秀だと思います。
 ペースが違うとはいえ、同日の、後で書く萩Sを全体時計では圧倒していますし、この馬自身はラスト流し気味でしたからね。

 後半11,8-11,6-12,3という推移の中、最速地点で楽々突き抜けてきたように、総合力の高さが、距離延長でハッキリ活きた感じですね。
 この馬は普通にかなり強いと思いますし、重賞路線でも適性距離ならやれる馬でしょう。2000mまでは余裕で守備範囲だと思いますし楽しみです。

★10/31(土) 京都4R 芝1600m新馬戦

 ここはエイシンフラッシュ産駒で、ダイワスカーレットの仔でもあるアンブレラデートが、番手から押し切って勝利しました。
 この日は私の贔屓だった名牝の仔がたくさん勝ってくれて嬉しかったのですけど、しかしダイワスカーレットって、つける種牡馬がかなり迷走しているなぁ、とは思ったりもしますね。。。

 レースは新馬らしくスロー、36,5-24,3-35,3=1,37,1と、時計的にもやや平凡です。
 仕掛けも遅く、後半12,0-11,4-11,9なので、ほぼ2F戦に近いですし、流石に展開利は大きかったのかなと思います。

 パワーのある馬なら内目でも、という馬場でしたし、その点は血統が強みになったとも言えそうです。
 ただこの推移ならラストもう少し高いレベルでまとめて欲しい、という感じですし、全体的に見てもパッとしない一戦だった感じはしますね。

★10/31(土) 東京4R ダート1400m新馬戦

 ここはマジェスティックウォリアー産駒のマーチリリーの逃げ切りでした。
 ダートは良で普通に時計は掛かっていましたが、その中で37,6-12,7-36,2=1,26,5という推移は、全体時計はともかく後半はまずまず、ですね。

 勝ち馬はポンっとゲートを上手く出て、少し促しつつ先手を取り切って上手くスローに落としこんだと思います。
 流石に坂下までは後続も余力があって食らいついてきましたけど、坂上で振り切り、ラスト12,0-12,0-12,2と、さほど落とさず押し切ったのは悪くない競馬ですね。

 ただ高いレベルで言えば、このラップなら坂加速地点で11秒台は引き出して欲しかった、とは思います。
 血統的に持久戦タイプとは思うので、もう少し前半流れてもやれると思いますが、常に逃げられそうなほど出足がいいわけではなかったと思うので、その辺りは課題になりそうです。

★10/31(土) 京都5R 芝2000m新馬戦

 このレースは、小倉の放馬⇒除外から仕切り直しの一戦となった、ディープインパクト産駒のディープモンスターが好位からしっかりと押し切ってきましたね。

 ラップは64,0-60,0=2,04,0とかなりのスローでしたね。
 後半の仕掛けもそこまで速くなく、ただ全体としてぼんやりしていて、12,0-11,9-11,6-11,8なので、一応4Fで分散している、と見做すべきでしょうか。

 さほどスパッとした切れや加速は問われない総合力勝負で、勝ち馬はしっかり前目から長くいい脚を使えていたと思います。
 スタートもかなり良く、楽に好位を取れていましたし、勝負所での機動力も中々で、全体的に高いレベルでまとまっている馬だな、とは感じました。

 このラップですとまだ見えない部分も多いですけど、追走はもう少しクリアできそうですし、後は軽い馬場でどうか、ですね。
 母系はアメリカ血統ですけど、ダノンアレーの全弟と考えても、あまり切れ味勝負向きでは?とは感じる走りなので、その辺りを覆すスケールを見せてくれれば、と思います。

 2着のアルバーシャは、スタートが遅くてかなり後方から、最後まで長く長く脚を使ってきました。
 だから見た目だけですと距離延長で、と思うのですが、アドマイヤムーンにダイワメジャーという血統なので、それは本当か?とも思ってしまう難しさはあります。
 少なくともここで上がり断然最速、ラスト1F最速に近い形で突っ込んできたのは結構なものだとは思うので、次走注目です。

 クローディスはまだ完成度が低そうですね。
 乗り方も少し荒かった気はしますが、馬自身も動き切れない所はあって、総合的に見てもっとしっかり成長してこないと、という感じでした。
 やっぱり2歳時でもあれだけ走れたリスグラシューって、すごく強かったという事になるんでしょうねぇ。

★10/31(土) 東京5R 芝1400m新馬戦

 このレースはドゥラメンテ産駒で、アルビアーノの仔になるアヴェラーレの鋭い差し切り勝ちでした。

 ラップは35,5-12,2-35,0=1,22,7となっています。
 バランスとしてはややスローくらいですけど、仕掛けがかなり遅くて、後半は12,0-11,1-11,9と、坂での一気の加速が求められています。
 トータルで見ると2F勝負、それも加速特化に近いレースで、それをラストの持続と切れで捕まえてきた格好ですね。

 アヴェラーレはスタートは今一歩で、身体一つ分くらい出負けから少しリカバーして中団くらいだったでしょうか。
 直線も馬群の中から外に持ち出して、流石に最速地点ではジリジリでしたけど、ラスト1Fで3馬身差くらいを楽に捕まえてきたのは中々のものでした。

 このラップ推移で詰め切れているなら、最速地点の切れそのものも評価していいと思います。
 全体として後半型の面白い競馬は出来ていますし、いい武器は持っているので、とりあえずそれを生かしつつ、より幅を見せてこられれば、というイメージですね。

 2着馬もセンスのいい走りで、上手く淀んだ地点でワンテンポ早く仕掛けられていますし、勝ち馬には完敗でしたが、未勝利レベルなら崩れず走ってくるタイプではないかと思います。

★10/31(土) 東京6R ダート1600m新馬戦

 このレースはユニオンラグズ産駒のアナンシエーションが、好位の外から悠々突き抜けての快勝でした。

 ラップが48,9-49,4=1,38,3で、これは良馬場の新馬戦としてはかなり優秀です。
 直後の1勝クラスがよりハイペースで1,38,2ですし、こちらはラスト12,3-12,1-12,3と、ほぼ減速なしでまとめているのも含めて、かなりハイレベルな一戦だったと思いますね。

 勝ち馬はこの流れを上手く好位で追走、4コーナーで外に持ち出す優等生の競馬で、そこからはしぶとく長く脚を維持してきました。
 ラストの1Fで完全に差をつけているのは印象的ですし、血統から一貫ペースがフィットした可能性は否めませんが、それを差し引いてもかなり強かったと思います。

 アメリカ血統ですからハイペースになっても、と思いますし、素材的にはかなり楽しみな馬ですね。
 2~4着馬も悪くない走りと上がりのラップですから、次にどれくらいやれるかは注目しておきたいところです。

★10/31(土) 京都9R 萩S(芝1800m・リステッド戦)

 ここはディープインパクト産駒のシュヴァリエローズが、好位からの決め手比べを制して2勝目を挙げましたね。

 ラップは35,6-38,1-34,4=1,48,1となっています。
 テンはそこそこ流れたものの、そこからの中緩みはかなり大きく、ラストは11,5-11,2-11,7と、後半の総合力を問われた一戦になっているのかなと思います。
 一応後続は、坂の下りから一気に差を詰めているので、後半4Fは11秒台、という脚を問われていると感じますね。

 勝ったシュヴァリエローズは、いいスタートから楽に好位を取って、しっかり後半型の競馬で総合力を発揮出来た感じです。
 前走はやはり出負けと、伸びないインを終始通ったのが仇だった感じですし、距離もこの位はあった方が楽なのでしょうね。出負けに関してはやっぱり馬と言うよりミルコJなのか……とも思いますし。

 この馬の上がりとしては11,3-11,1-11,7くらいだと思うので、そこまではっきり切れたわけではないですかね。
 むしろ4F戦でラストまで11,7でまとめてきた面を評価したいレースで、これなら2000mでもやれるかな、というイメージは持てる内容だったと思います。

 ただ勿論、ペースが違うとはいえ、時計的にはルナステラの未勝利にかなり見劣りますし、リステッドとしては全体レベルが微妙だった可能性は高いです。
 常にこういう有意なポジショニングが出来るとも限りませんし、あまり高くは評価するのは危ないかな、というイメージの内容ではありますかね。


 2着のジュンブルースカイは、少し前半忙しい、というところから、荒れたインを使って上手くリカバーしてきました。
 後半型の競馬をパワー兼備でしっかり見せてきたと思いますし、こちらもゆったりした競馬は良かったと思うので、現状2000m以上の方が良さそうです。

 3着のワンダフルタウンは、アイビーSを回避したりなど、少し調整で苦労した感じですし、+16kgは成長もありつつ、太め残りでもあったのかなと。
 それに前走はやはり、ある程度流れた中で、ではあったので、新馬同様、後半型の競馬に特化してしまうと、決め手の差は少し足りない、というイメージでしょうか。
 タイプ的に皐月賞向きなので、どこかでしっかり賞金を積んで、クラシックには乗ってきて欲しい素材ですけどね。


posted by clover at 17:12| Comment(2) | レース回顧・中央競馬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
お疲れ様です!

京都3Rは私でも強いと思えました(笑)だからこそ名前が・・・。ステラリアでしたよね。(違ってたら🙇)

それにしても、キズナ産駒って非根幹距離というか、上りが掛かる方が強いイメージです。なんか父のイメージと合わないですw

Posted by リュシュトゥ at 2020年11月04日 18:35
>リュシュトゥ様

 いつもコメントありがとうございますー。

 度々失礼しました……。修正させていただきました。
 確かにルナステラも若駒の頃は、あんな感じの差し競馬をしてたんですけど、それにしてもボーンヘッド過ぎて申し訳ない限りです。

 キズナ産駒はまだ手探りと言うか、これ、といった決め手の配合がない印象ですよね。
 母父の血統傾向を見ても見事にバラバラで、わかりやすくサンデー持ちしか走らないエピファネイアとは対極って感じで面白いです。

 仰る通り、今のところ全体的に重い感じの産駒が多いですよね。
 上手くサンデーやアメリカンな血の部分をクロスで強化するようなタイプだと、もっとスピード色強く出るかもですし、今後色々研究されていくでしょうから楽しみです。

 ステラリアは次はベゴニア賞予定らしいですが、府中のマイルで、軽い馬場の決め手比べになってどうか、ですかね。
 母父モティヴェーターはやっぱりかなり重いですからねぇ。

Posted by clover at 2020年11月04日 19:21
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