2020年11月03日

2020 JBCレディスクラシック・スプリント レース回顧

 今日は等間隔で4レース続きますので、回顧も予想同様に半分ずつ更新しようと思います。
 まずは前半の2レース、どちらもゴール前、非常に見応えのあるレースになりましたね。しっかり振り返っていきましょう。


★レディスクラシック 馬場・展開回顧

 今日の大井のダートは稍重での開催でしたね。
 時計的にはC2の1200mで1,13,9、C1のマイルで1,43,3なので、ほぼ良馬場と変わらないイメージです。

 ただバイアス的には、外差しばかりだった昨日より、前残りの比率が高くなっていたように思えました。
 ある程度流れても前が踏ん張れる、という面はあったと思いますが、それでもここでいきなり1,51,1はかなりの好時計でしたね。
 マルシュロレーヌもイマイチでしたけど、それ以上に前の2頭が普通に強かった、と考えて良さそうです。


 レース展開は、これは様式美でサルサディオーネが一気にハナを奪っていきます。
 その後ろに外からスッとファッショニスタがつけ、マドラスチェックは出足今一歩から、出鞭を入れてなんとかポケットまで押し上げていきました。

 その後ろにダノンレジーナ、ローザノワール、レーヌブランシュと続き、マルシュロレーヌはプリンシアコメータと並んで先団のやや後ろ、というポジションでしたね。
 シネマソングス、マルカンセンサー、サルサレイアなどがそれに続き、そこそこ流れた割には一段となっての競馬だったな、と思います。

★ラップ分析

 レースラップは37,3(12,43)-36,2(12,07)-37,6(12,53)=1,51,1(12,34)という推移になっています。

 序盤と終盤だけで比較すると、そこまでハイバランスではないですけれど、このレースは中盤が非常に引き締まっています。
 真ん中で12,2-11,9-12,1とかなりタイトなラップを踏んで、そこからコーナーで12,8と減速しつつ、また直線で11,9-12,9と一気の加速を求められていました。

 この辺りから見ても、絶対的にかなり追走面、前半要素は問われている一戦だろうと判断しています。
 かなり追走を求められた上での一脚、それもかなりの加速度なので、前半型寄りの総合力勝負、という感じでしょうか。

 実際にレースでもある程度前目内目の馬が上位に入っていますし、逆にマルシュロレーヌはずっと道中外々で、その辺りも最後の差し脚に影響したかもしれません。
 少なくともこの引き締まったタイトな流れの中で、前の2頭は非常に強い競馬だったと思っています。

1着 ファッショニスタ

 ほぼ完璧なレースでしたね。
 スタートからダッシュが効いていて、楽に番手外を取り切れましたし、そこからも前をしっかり追いかけて、緩い流れに持ち込ませませんでした。

 どうしてもコーナーではズブさがある馬なので、少し4角で置かれ気味でしたけど、きちんと直線の再加速、11秒台の切れにも対応しています。
 内のマドラスも相当にしぶとく食い下がってきましたし、この馬としては1F長いか?という距離の中、それでも勝ち切った馬の力と根性は褒め称えたいですね。

 6歳の牝馬なので、もう先が長いということはないでしょうが、やはり本質的にはハイペースでこそ、という感じです。
 一度フェブラリーステークスの舞台でどのくらいやれるのか見てみたいのですけどね。

2着 マドラスチェック

 こちらは内枠で苦しい競馬になるかな、と思いましたが、流石は森J、馬の気持ちを損ねず、けれどタイトにしっかり乗ってきましたね。

 スタートはイマイチでしたが、出鞭を入れつつしっかり促して、きっちりと縦のポジションは確保してきました。
 ここで楽にレーヌブランシュの前に入れたのは良かったですし、強気の立ち回りで馬の持ち味は活かせたろうと思います。

 4コーナーでもある程度前にスペースを残しつつ、上手く一瞬のスキを突いて、サルサディオーネとファッショニスタの間に潜り込んでいったのは素晴らしい判断でしたね。
 そこからは内でしぶとく食い下がっての一騎打ち、最後は僅かに屈したものの、この馬も強い競馬をしたと思います。

 やはり前走と比較すれば、ハイペース寄りになってしぶとさが活きたのはありそうです。
 どうしても外枠に良績が集中していた馬なので、ここは嫌って妙味かな、と思ったのですけど、馬の成長と騎手の腕、どちらも少し甘く見てしまいましたね。

 この馬はまだ4歳ですし、今後の牝馬交流路線で堅実に活躍してくれると思います。

3着 マルシュロレーヌ

 うーん、伸びませんでしたね。
 スタートは普通で、軽く促す程度で先団の後ろ、いつでも動ける位置に取りつけましたし、4コーナーでも楽に押し上げてきたのですけど、直線が案外でした。

 まあ前走の方が明確にスローだったとはいえ、はっきり削がれるほどのハイペースだったか?というと、判断が悩ましいラインです。
 道中淀みのない中で、ずっと外々のロスはありましたが、それは前走も同様だったと思いますしね。

 直線の加速度も今日の方が高いとはいえ、前走はそこで次元の違う切れで突き抜けているわけで、総合的に考えると、やはり状態面の方が大きかったかな、と感じます。
 今日も少しですがマイナス体重でしたし、タイトなローテーションでお釣りがなかった&早めの流れで前の2頭が想像以上に強かった、と判断したいですね。

 素材的にはやはり最上位と言う判断は今でも変わりません。
 ただ適性面ではやはりスロー向きですし、フレッシュな状態でどこまでやれるかも含めて、これからの馬だと思います。

4着 ダノンレジーナ

 この馬も好位の内目で上手く立ち回っていましたし、最後もしぶとく食い下がって、地方馬でこの時計で走れたのは絶賛されていいと思います。
 こちらも厳しい流れでプラスアルファがあった、という感じですし、自分で競馬を作れる馬でもあるので、しばらく南関牝馬路線はこの馬の時代になるのでは?と素直に思えるいい走りでしたね。

 ベストはマイルだと思うので、来年の牝馬交流重賞でかなり活躍してくれそうで、とても楽しみです。

5着 レーヌブランシュ

 うーん、こちらは悪くはなかったんですけど、ハイ寄りの流れでも違いを見せられなかった辺り、まだ現状は壁を感じますね。
 途中から外に出して、という立ち回りも、今日のバイアスからすると少し厳しかったようにも思えますが、それでもこの着差ですからね。

 勿論まだ3歳ですし、適性面もこれ、と決めつけられるほど固まってはいないと思います。
 一度中央の軽いダートでどのくらいやれるのかは見てみたいですし、成長してくれば面白い馬だとは感じるのですけどね。

★予想・券種回顧&反省会

 マドラスチェックに関しては、どうしても内枠で嫌気が差すのでは?という懸念が拭い切れなかったんですよね。
 ただこの馬を抑えにおいても壮絶トリガミですし、それならば、と敢えて嫌ったので、それ自体は仕方ないと思っています。

 でもひとつ大きな反省があるとすれば、本命馬の単勝はちょっと押さえておけ、ってところですねー。
 単勝1倍台前半を想定して、そこに逆らうのであれば、普通に単勝はそれなりの配当が期待出来ますし、その辺りの柔軟性が足りていません。

 勿論馬単などでボーナスに寄せているのはあるのですが、だったら本線はワイドでも良かったしなぁ、とも思います。
 どの道マドラスチェックを外した時点で大きく勝つのは無理でも、ワイドでしぶとくトントンとか、単勝保険でチョイ勝ちくらいは可能だっかな、とは。

 改めて、券種選択の奥深さと、メリハリのつけ方の難しさを感じた一戦でした。

★スプリント 展開回顧

 馬場回顧はレディスクラシック参照でお願いします。
 その中で時計的にはほぼ想定内ですけど、しかしやっぱり壮絶なハイペースでしたね。。。


 レース展開は、ます予想通りに内の3頭が苛烈なハナ争いを演じていきます。
 最終的にはモズスーパーフレアがハナを奪い切り、その3頭の後ろにマテラスカイ、キャンドルグラス、ベストマッチョ、ミスターメロディなどが続いていきました。

 中団にやや出負けしたジャスティン、コパノキッキングも伸び上がるようなスタートから行き脚微妙で、促しつつ中団外を追走していきます。
 その内にサブノジュニア、トロヴァオ、サクセスエナジーなどがいて、ブルドックボスは痛恨の出負けからほぼ最後方の追走となりましたね。

★ラップ分析

 レースラップは33,4(11,13)-37,3(12,43)=1,10,7(11,78)という推移になっています。

 そりゃあハイペースにならなきゃ嘘だ、ってメンバー構成と枠の並びでしたけれど、それにしても33,4は強烈ですね。
 しかも実は後半、12,2-12,2-12,9と、大井なのに再加速を踏んでいません。

 モズスーパーフレアがかなりコーナーでスムーズに飛ばしていて、この地点で12,2も珍しいのですが、結果として完全な一貫消耗戦になりました。
 もう単純に追走で殺がれた馬、総合的な時計勝負で戦えない馬には苦しい、紛れのないスピード勝負でしたね。

 そういうタフなレースで、しかし地元生え抜きのサブノジュニアが突き抜けるのですから、競馬とはつくづく面白いものだなと思います。

1着 サブノジュニア

 完璧に近いレースをしてくれたんじゃないかな、と思います。
 内枠からスタートは五分くらいでしたけど、流石に回りが速過ぎて、位置取りとしてはやや後方、とはなりました。

 ただ今日の馬場をしっかり把握して、無闇に外に出さずにタイトに立ち回り、4コーナーも狭いところをギリギリ抜けてきています。
 そうやって足を溜めた事が、最後の爆発、バテ差しに繋がっていると思いますし、追走面をこれだけ高いレベルで問われても対応できるセンスと能力は相当のものですね。

 やはり今日は枠と展開に恵まれた面はあったとは思います。
 けど、これでもこの超豪華な中央勢をあっさり交わして、最後は余裕を持ってゴール、というのはズはらしい能力ですし、今後の南関スプリント路線を背負って立つ馬なのは間違いありません。

 今のところブルドックボスのように、積極的な他地区への遠征はしていないので、来年は交流重賞を積極的に戦って欲しいな、と思います。
 矢野Jも腹を括って一発狙いの素晴らしい騎乗でしたし、やはりこの舞台では地方騎手の意地は光りますね。

2着 マテラスカイ

 こちらは世界の武Jの矜持を見たというべきか、この馬をこの舞台で残してしまうのは素晴らしい限りですね。
 前が速くなるのはお見通し、とばかりに、スッとスタートは決めつつ無理には競りかけず、上手く砂を被らない、後ろ過ぎない絶妙の位置を確保しましたね。

 4コーナーでもある程度外目を通しつつじわっと押し上げて、この馬らしい追走面のしぶとさをしつかり生かし切る立ち回りが出来たと思います。
 最後は勝ち馬の脚色が違いましたけど、この舞台でここまで走れたのは大健闘だと思いますし、改めて自分のリズムなら強い馬ですね。


3着 ブルドックボス

 流石にあの出遅れは痛恨でしたねぇ。
 結果的に道中はインで脚を残し、直線で上手く外に出して、最後はこの馬らしい差し脚を見せているだけに、まともな位置が取れていれば、と思いますね。

 ただやはりどういう流れでもしっかり力を出せるのは素晴らしいですし、良く圏内まで届いたと思います。
 結局突き詰めればサブノジュニアとは枠次第で、という力関係だと改めて見て取れたと思いますし、もうしばらくは南関スプリント路線の総大将として頑張って欲しいところです。

4着 モズスーパーフレア

 いやぁ、この馬らしい素晴らしい走りでレースを盛り上げてくれましたね。

 もう意地でも逃げる!という感じのゴリゴリのスタートでしたし、馬もダートでスピードが削がれる事なく、2F目など10,1ですからね。
 やはりそこはアメリカ血統通りダートでもやれる、という面は見せましたし、もう少し楽に先手が取れていれば違ったかな、とすら思わせる走りでした。

 これで今後の路線選択にかなり幅が出たと思いますし、まあ牝馬なので引退も近いかもですが、またダートに出てくるならかなり楽しみになりましたね。

5着 キャンドルグラス

 この馬も地味ながら南関スプリント路線の安定株ですし、自分の時計では走っていると思います。
 ミルコJでしたけどきっちりゲートは決めて、そこそこいい位置からタイトな立ち回りも出来ていましたし、大健闘と言っていいのではないでしょうか。

★その他の馬

 コパノキッキングは、結果的にずっと外々が苦しかったのかなと思います。
 マルシュロレーヌもそうでしたし、今日の大井は少なくとも道中は内目の方が走りやすい感じなんですよね。

 けどこの馬で潜り込め、というのも酷ですし、馬の力を信じての大外ぶん回しで、結果的に少し足りなかったのは人馬ともに残念なところではあります。
 元々この舞台がベスト、という馬でもないですし、ちょっと今後の展望が暗くなる内容にはなってしまいましたね。

 ジャスティンはうーん、今日の馬場傾向で、前が取れないなら内目、はわからなくはないんですけど、砂を被らせていい馬ではないからなぁ、という感じです。
 ただやっぱりこのクラスまで来ると、スタートで少し後手を踏むだけでも致命的、というのがよくわかる後手後手のレースぶりでしたし、一先ずノーカウントでいいのではないでしょうか。

★予想・券種回顧&反省会

 うーん、ここもマテラスカイは狙いにくかったですねぇ……。
 前が1頭は残りそう、という想定自体は悪くなかったのですけど、そのチョイスを間違えました。

 あとやはり本命も、結果論的に言えばブルドックボスの能力を信じるべきでしたかね。
 勿論あれだけ出負けして届いたのは色々噛み合った面もありますけど、馬と鞍上込みで、となると、だったと思います。

 せめてブルドックボスが2着に届いてくれれば、サブノジュニアとの馬連は拾っていたんですけどねぇ。
 今日はどこもかしこも、着眼点そのものはそこまで悪くないながら、微妙なところで噛み合わない感じで申し訳なかったです。


posted by clover at 18:09| Comment(4) | レース回顧・地方競馬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
回顧お疲れ様です、そしてありがとうございます!おかげ様でサブノジュニアの複勝が獲れました。ブログを参考にしていなければ、眼中になかったはずです。

ただ、悔しいのはブルドックボスの単勝と、サブノジュニア、ブルドックボスの馬複を握りしめていたことです。笑

あの躓きさえなければと。御神本騎手も勝てたレースとコメントしていて相当悔しい想いをしたのでしょう。
Posted by かず at 2020年11月03日 18:18
お疲れ様です。

まずは記事を参考に、ファッショニスタの単勝と、サブノジュニアからのワイド(相手ブルドッグボス。マテラもモズも買っていなかったのでヒヤヒヤでした)が当たりました。ありがとうございます。

ファッショニスタは理想の競馬でしたね。馬もこのレース3度目の正直で勝利、見ていたこちらも力が入りました。

サブノジュニアもドンピシャでしたが、今日の馬場傾向から少額でも単勝買えばよかったなとも。。

個人的にですが、偉業の3週間で予想的には痛い目見てたので、忘れていた当たる感覚を思い出せたのはよかったです。
Posted by waka at 2020年11月03日 19:14
>かず様

 いつもコメントありがとうございますー。
 的中おめでとうございます!

 サブノジュニアは綺麗に嵌ってくれましたね。
 前走が枠とバイアスで負けたのは見え見えだったので、適性予想を軸にする人には見つけやすい馬だったのではないか、と思います。

 ただこれだけ中央勢が綺羅星のように犇めく中でも、きちんと結構売れてましたからね。
 年々競馬ファンの予想力が高くなっているのを感じるレースでもありました。

 ブルドックボスは普段そこまで出負けする馬でもないですし、流石にアクシデントは想定できませんからね……。
 まともなら勝ち負けだったのは誰が見ても、ですし、年齢を考えてもいつ衰えが来ても、という面はあるだけに、非常に勿体なかったなと思います。

Posted by clover at 2020年11月04日 03:32
>waka様

 いつもコメントありがとうございますー。
 的中おめでとうございます!

 そうですよね、ファッショニスタはこの人気なら単勝買わないとですよねぇ。
 勿論最後ギリギリでしたけど、それでもこの馬の持ち味と、昨日の前残り感を見れば、という感じで、馬場バイアス決め打ちはズレると厳しいなぁと痛感してます。

 サブノジュニアも単まで押さえられていたら格好良かったんですけどね。
 モズスーパーフレアが思った以上に強かったですし、前も残る馬場でしたけど、楽に抜けたあたり、まだどこか信頼しきれていなかったのかな、という反省は強いです。

 私としては偉業ウィークはそれぞれギリギリでも的中出来ていたので、しっぺ返しを食らった感じです(笑)。
 まあ極端に的外れ、という予想でもなかったとは思いますし、気を取り直してまた週末頑張ります!

Posted by clover at 2020年11月04日 03:38
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