2020年10月22日

2020 10月第3週2歳戦 レース回顧

 今日は菊花賞の枠順発表でしたね。

 正直枠の並びを見た時点で無風感満載と言うか、ほぼ9割がた本命~単穴まで決まってしまいました。。。
 それにしても武Jは、凱旋門賞からこっち、踏んだり蹴ったりが続きますね。

 それはまた土曜にじっくりやるとして、今日は2歳の新馬戦回顧を進めていきましょう。
 レース数が多いので、濃淡をつけていきます。


★10/17(土) 京都4R ダート1400m

 このレースは、アンクルモー産駒のラッキーモーが中団から差し切りました。

 馬場は重で、古馬の1勝クラスで1,23,3なので、やはり脚抜きのいい状況でしたね。
 その中で一貫ハイペース、1,25,1は、新馬としては悪くはないですが、抜群とまでは言えないでしょう。

 レースはまずまずのスタートから、芝地点で少し置かれ気味になって中団のインに潜り込んでいきます。
 そこから砂を被る位置で、でも前に少しスペースは置いて進出、4コーナーも内々を立ち回ってきました。

 直線だけ外に出して、きっちりと差し切るそつのない競馬で、福永Jのエスコートも上々でしたが、初戦で大人びた立ち回りが出来た馬の完成度も中々です。
 アメリカ血統だけにこういうペースが向いたのはあるでしょうが、上でも噛み合えばやれる素地はありそうですね。

 2着馬は人気ありませんでしたけど、馬群の狭いところを怯まずに突き抜けてきて、これも中々インパクトありました。
 次走はもう少し位置が取れるでしょうし、未勝利レベルなら勝ち負けしてきそうですね。

★10/17(土) 東京4R ダート1400m

 このレースはホッコータルマエ産駒のシーオブドリームスが、先団後ろの内目から、直線外に持ち出しての差し切りでした。

 馬場は稍重、ただ1勝クラスでも1,24,7なので、京都よりは時計は掛かっていました。
 その中で平均寄りの流れで1,26,7なら、全体時計は微妙ですが、後半の内容は悪くないです。
 特に12,8-12,1-12,4と、坂でスパっと加速する流れを、楽に差し切ったのは評価したいですね。

 勝ち馬は内枠だった分微妙に位置取りにはなりましたが、砂を被る形でも冷静に走れていましたし、そこから外に持ち出す形も丁寧でした。
 残り400mで前がクリアになって、最速地点で明らかにレースラップより切れていて、ここで11,8くらいは使えています。
 ラストもこのメンバーでは質の違う脚で抜けていきましたし、これは数字以上に価値のあるレースぶりには思えますね。

 勿論追走が問われてダメ、というパターンもあるので難しいですが、この競馬なら距離延長も視野に入れつつ、活躍が見込めそうです。
 昨日のタイセイアゲインもそうですが、新馬で遅いペースからでも後半要素でいいものを見せている馬は、経験則的にそこそこ素材も高い事が多いので、ちょっと注目してもいいかもですね。

 流石に2着以下はややレベルが低かったので、着差は鵜呑みに出来ませんが、時計はまだ詰める余地が存分にあると思います。

★10/17(土) 新潟5R 芝1400m

 このレースはアメリカンファラオ産駒のムーンビードが大外枠から外を回しての差し切りでした。

 新潟の芝は良でしたが、時計的には夏よりは少しタフかな?というくらいだったでしょうか。
 その中でほぼ一貫ハイペースで1,23,5は、お世辞にもハイレベルとは言えず、後半の持久力勝負になっています。

 ラストが12,1-12,0-12,2なのでほぼ加速してないですし、追走が問われた後の消耗戦でバテずに踏ん張れたのが勝ち馬と2着馬、という見立てにはなりますね。

 勝ち馬は、日本の芝ではあまり走れていなかったアメリカンファラオ産駒ですけど、ここは外々をスムーズに、というのと、速い脚を問われない展開が良かったのでしょう。
 いずれ芝では頭打ちになってダートで覚醒しそうな雰囲気はありますが、逆に言えば芝でこれだけ走れた素材面は記憶しておいてもいいのかもしれません。

 レースレベル的には凡庸なので、上位勢含めてあまり高く評価はで決まんけどね。

★10/17(土) 京都5R 芝1800m

 このレースは、ジャングルポケット産駒の二ホンピロマリブが、直線豪快な差し切りを決めました。

 土曜京都の芝は重で、全体的に中距離なら2秒以上時計は掛かっていたと思います。
 その中で、新馬らしく38,5-37,2-35,6=1,51,3とスローバランス、完全に2着馬の勝ちパターンの競馬を捻じ伏せたのはインパクトありました。

 外枠からスタートは今一歩で、道中中団の外目で進め、直線でも先に仕掛けた2着馬に対し、残り400mで6馬身ほどの差はありました。
 けどそれを残り200mで4馬身に詰め、最後は差し切ったので、この馬自身は11,9-11,4-11,4くらいで上がっているのではないでしょうか。

 タフ馬場で相対的な切れ味と持続性能が段違いだった感じで、いかにもジャンポケ産駒らしいしぶとさでしたね。
 これ以上の切れやトータルの上がりを求められてどうか?とはなりますが、スケール感はかなり感じますし、これは楽しみな馬です。
 血統的に左回りでの前進も見込めますし、ダービーの舞台に駒を進めて欲しい素材ですね。

 2着のフレイミングサンも非の打ちどころのない競馬で、これで負けたのはちょっとかわいそうなレベルでしたね。
 こちらの方が競走馬としての総合的なセンスは上ですし、血統的には良馬場の方が良さそうなので、次走まともなら確勝級だと思います。

★10/17(土) 東京5R 芝1600m

 こちらはロードカナロア産駒のヴィクトゥーラがインから差し切りを決めました。

 東京も芝は重で、土曜は刻々と悪化していたので馬場差は読みにくいですけど、この時点でもマイルで2秒くらいはタフだったと思います。
 ラップが38,1-26,8-34,3=1,39,2と、しかし馬場を踏まえても超々スロー、完全に3F特化戦です。
 中盤13秒台から、ラスト一気に11,5-11,3-11,5なので、加速の上手さと、そこからの持続性能がほぼ全て、というレースですね。

 勝ったヴィクトゥーラは、いいスタートから行く馬を行かせて内目に潜り込んでいきます。
 直線も内にスペースを求めて、最速地点の坂でスルスルと抜け出し、さ以後も後続を寄せ付けない完勝でした。

 おそらくこの馬場で11,4-11,0-11,5くらいの上がりなので、かなり切れたな、という印象です。
 レースセンスもかなり良く、その辺は父親、或いは母父譲りと言えるでしょうか。

 血統的にマイルがベストのタイプっぽいので、ダービーと言うよりはNHKマイルかなと思いますが、中々楽しみな馬です。
 後は軽い馬場になって、どこまで相対的に違いを作れるか、でしょうね。

 2着馬は外枠から先行、外目から早めに仕掛けていく、ザ・川田Jという競馬でしたが、少し切れで見劣りましたね。
 立ち回りは上手なので、良馬場で見直したいですけど、このレースは全体時計は微妙なので、流れてどうか?というのはポイントになりそうです。

★10/18(日) 京都4R 芝1400m

 このレースはキズナ産駒・スリートップキズナの外からの差し切りでした。
 馬場は重、秋華賞当日なので回復基調でしたけど、まだこの時点では結構タフだったかなと思います。

 ラップは35,3-11,9-36,3=1,23,5で、バランス的にはそこまででもないですが、ラップには淀みがない一貫消耗戦・平坦戦ですね。
 ラストだけ12,4と落としたところで、勝ち馬だけが一頭伸びてきた、と言うレースです。

 勝ったスリートップキズナは、外枠からそのまま中団の外々、という、田辺Jらしいニュートラルな競馬でした。
 この日はやや外差し優位だったのは確かですが、特に淀みのない中外を回して、ラスト1Fでこの馬だけ減速せず、という形は、中々の総合スピード持続力を感じさせますね。

 勿論切れ味は問われていないので、軽い馬場で真価が問われる面はありますが、一先ずタフ馬場で追走が問われる競馬では結構強かったと思います。
 2着馬も伸びにくい最内で粘っていたので甲乙つけがたい内容ですけどね。このレースは2頭が素材的に少し抜けていたか、或いは他の馬が削がれてダメだったか、という見立てです。
 レースレベル自体は、数字ほど悪くないと思うのですけどね。

★10/18(日) 東京4R 芝1400m

 このレースはエピファネイア産駒の牝馬・ベッラノーヴァが外目から差し切りました。
 やはり馬場の悪い日の新馬戦って、いつも以上に外目でスムーズに、という馬ばかり勝ち上がりますね。その辺りは次を考える上で意識はしておきたいところです。

 東京も芝は重、回復は速かったですがまだ午前中は標準くらいだったと思います。
 その中で36,8-12,1-34,7=1,23,6と、かなりのスローからの後半3F戦です。
 ただ仕掛けは速く、11,3-11,6-11,8という推移なので、より持続面が問われた、マイル色の強いレースと見ていいと思います。

 勝ったベッラノーヴァは、やはり外枠からある程度スムーズに中団の外を追走していきます。
 コーナーも外々なのでそれなりにロスは作っていますが、それでも坂地点で鋭く伸びて一気に先頭列に取りついています。
 なのでこの馬は11,2-11,1-11,7くらいは使えているでしょうか。このメンバーでは切れと持続が一枚上でしたね。

 エピファネイア産駒なので、力のいる馬場と外枠がフィットしたのは間違いないです。
 デアリングタクトみたいな化け物は例外として、産駒傾向はどちらかと言うとスロー向きなので、前半緩かったのも功を奏したと思いますし、良馬場ならマイル以上が合うと思います。
 血統的には、お約束のサンデー3×4に、母系は府中2400mで活躍した馬が多いですしね。

★10/18(日) 新潟5R ダート1800m

 このレースは、フリオーソ産駒のヘブンリギフトが、中団外から捲り差しを決めました。
 しかしなんでこんな区切りの悪い名付けにしたのか……。リーだとまだ先客がいて使えなかったとかですかねぇ。

 ダートは良馬場、時計の掛かり方は普通だったと思います。
 ラップは新馬戦らしく、38,8-39,7-37,5=1,56,0とかなりスローです。
 後半は12,8-12,1-12,6なので、コーナー出口からの加速度が高い新潟ダートらしい決着です。

 勝ち馬はこの流れを外枠から早めに追いかけ、コーナーで吹かしながら直線に入っていけたので、かなり展開が嵌っていると思います。
 まあそれでラストまで落とさず突き抜けていたら中々でしたが、ちょっと落としていますし、スケール感としてはもう一歩、ではあるでしょうか。

 ローカル戦で全体のレベルも微妙だったとは思いますし、血統的に頑張って欲しい感じはありますが、上で通用するには経験が必要な気はしますね。

★10/18(日) 京都5R 芝2000m

 このレースは、キングカメハメハ産駒のグロリアムンディが後方からしっかり末脚を伸ばして差し切っています。

 ラップは64,6-61,2=2,05,8なので、スローバランスですがタフ馬場なりには流れていているとは言えるでしょう。
 後半の仕掛けもやや遅く、12,0-11,7-11,9とラスト3F戦に近いですね。

 その中で勝ち馬は、道中後方から外々でロスを作りつつ、ラスト1F最速に近いラップで差し込んできました。
 ややエンジンの掛かりの遅さは気になりますし、立ち回りも上手とは言えませんが、勝ちっぷりは見栄えがしましたね。

 ラップ的にはそこまで凄い感じはないのですけど、福永Jのコメントもかなり好感触だったようなんですよね。
 メイケイエールではないですけど、やはり乗り手なりの感覚でプラスが多いというのは付加価値になりますし、次走どういう走りができるか、軽い馬場でのパフォーマンスが楽しみではあります。

 2着のダノンハイファイブも、ややタフな内目に潜り込んで最後までしぶとく伸びていたので、素材はいいと思います。
 3着のマダムシャルルの捲り脚も鋭かったですし、このレースはラップと時計以上に素質のある馬が揃っていた可能性はありますね。

★10/18(日) 東京5R 芝1800m

 こちらもキングカメハメハ産駒のヴァイスメテオールが、番手からしぶとく伸び切って接戦を制しました。

 馬場はここから稍重、メインのオクトーバーSが1,59,5と考えると、この時点で中距離戦でも2秒弱くらいの馬場差でしょうか。
 その中でラップは超スロー、39,9-39,4-34,1=1,52,4という推移です。
 しかも仕掛けがめっちゃ遅く、11,7-11,2-11,2とレースラップ自体が減速していないので、それは後ろから差すのは厳しいでしょうね、というトリッキーなレースではあります。

 勝ち馬はいいスタートから、スローに乗じて楽に番手が取れましたし、折り合えてしっかり走れていましたね。
 加速地点での反応も良かったですし、展開に恵まれたとはいえ、上がり33,9をこの馬場で出しているのは中々です。

 キンカメ産駒はここ2週間で面白い馬が続々出てきて、文字通り死んだ種牡馬の仔は走る、を体現する世代になるかもしれません。
 この馬も未知の部分は大きいですけど、それでも後半要素はかなりいいものを見せたので、次以降が楽しみですね。

 2着のシテフローラルも血統馬らしいいい走りでしたけど、まぁこのサトノクラウン血統はどうしてもヨーイドンだとちょっと足りないですよね。
 この日は馬場も含めてかなりトリッキーになってしまいましたし、普通の流れなら未勝利は楽に勝てる素材だと思います。


posted by clover at 17:50| Comment(2) | レース回顧・中央競馬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
2歳戦の見解、いつも参考にさせていただいてます!地味に土曜のアイビーSが楽しみなのですが、オーソクレースは信頼して大丈夫ですかね?笑
可能であればこのレースのcloverさんの予想・見解が知りたいです!
Posted by ミスターレッズ at 2020年10月22日 22:29
>ミスターレッズ様

 いつもコメントありがとうございますー。

 オーソクレースは、血統的に応援したい気持ちは山々ですけど、人気次第ですかね。
 少なくとも1倍台、とかになるとそこまでの信頼度はないと思います。

 セールスポイントは後半要素で、特にラストまで速いラップを踏み続ける持続面はこのメンバーでも最上位でしょう。
 ただスタートは微妙で、加速も鋭くは感じなかったので、坂加速を問われてどうか?とは思います。

 明日は渋りも残りそうで、血統的にはこなせそうですけど、そもそも奥手の一族でもありますからね。
 乗り替わりもプラスとは言えませんし、厩舎力も微妙なラインです。

 あとやはり今年は、函館で調教が出来なかった関係で、札幌シリーズ全体のレベルは疑いたいんですよね。
 この馬やバニシングポイントは、その中では違いを見せてきた馬だとは思いますが、それでも他との比較でどうか?

 シティレインボーが野路菊Sでまあまあ頑張りましたが、あのレースもレベルは?ですしね。
 せめて先週の紫菊賞取り消さずに走ってくれていれば、もう少し物差しになったんですけれど。


 さしあたり、外枠を引けて、スローからの持続戦なら大きく負けないとは思います。
 バニシングポイントが今のところ抑える競馬を企図しているっぽいので、その辺りはプラスですね。ヨーイドンなら対バニシングに限ればこちらに分があるでしょう。

 ただ相手関係も、アドマイヤハダルとランドオブリバティ新馬組2頭は結構手強いと思います。
 ラーゴムも面白い素材ですし、その辺りと比較して人気で勝ち切れるか?となると、もう一段の伸びしろは欲しいかなと見ています。

 逆にここで楽に勝てるようなら、来年に向けて夢が大きく広がりますね。楽しみです。
Posted by clover at 2020年10月23日 04:01
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