2020年10月12日

2020 秋華賞 プレビュー

★はじめに

 いよいよ今週は、牝馬三冠の最終戦・秋華賞ですね。
 今年は史上初の無敗での三冠を目指すデアリングタクトが、満を持しての登場となります。

 エピファネイア推しの私としても力の入る一戦で、閉塞した時代の空気を振り払う、鮮烈な走りを大いに期待するところではあります。
 ただ当然相手関係もある中で、簡単ではないレースになると思うので、まずはしっかりと出走馬分析を進めていきましょう。
 丁寧に吟味した上で、無敗三冠と予想的中をセットで味わえれば最高の幸せですから、気合を入れていきます。


★レース傾向分析

 去年迄のプレビューはこちらです。

 傾向としては去年までの記載をそのまま踏襲していいでしょう。
 全体で淡々と流れて、後半も坂の下りから分散する傾向が強いレースであり、小回りの割にはきっちり強い馬が台頭するイメージです。

 去年の秋華賞は、かなりの悪馬場になった上に、34,6-48,9-36,4=1,59,9とハイペースで推移しました。
 結果的に、例年以上にパワー寄りの追走面と、後半の機動性を問われた一戦になり、この時点ではこういう適性があるか不明瞭だったクロノジェネシスが圧勝しています。

 春よりはまだマシとは言え、やはり3歳牝馬の適性を完全に見切るのは難しく、そしてこのレースは意外と、これまで問われにくい部分が求められる傾向はあります。
 ただその要素は、この先に強い相手と戦っていく上では重要であり、だからこそ、このレースを制した牝馬は大抵古馬になっても一線級で通用しています。

 この根底として、最低限流れてもパフォーマンスを落とさない追走面は挙げられるでしょう。
 その上での総合力と潜在能力が求められるイメージで、能力はあっても好走スポットが限定的な馬は、意外とこのレースでは頑張れない、というパターンも毎年見受けられますね。


 今年の馬場も、先週を見る限り、決して高速馬場ではなさそうです。
 今週も今のところ、金曜土曜に関西圏は傘マークがついています。
 当日晴れたとしても、昨日の感じから、一度渋ると回復は遅そうですし、時計勝負というよりはパワー勝負、になる公算は高そうです。

 よしんば天気予報が外れて、完全な良馬場開催だとしても、今の馬場構築の方向性からも、軽い切れが活きる馬場にはならないはずです。
 時計的にも1,58,0が出れば上々、という感覚で見ていますし、平均以上がデフォとするなら、まず絶対的に59秒の追走力の担保は欲しいですね。
 それをクリアした上で、長く脚を使える馬、内目で器用に立ち回れる馬が優位性を紡ぐと思うので、個別分析はその辺りを軸に見ていこうと思います。

★出走馬所感

・デアリングタクト
 未だキャリアは4戦ですが、その中で見せてきたパフォーマンスは、絶対女王と呼ばれるに相応しいものだった、と思います。

 前が壁、から、外に持ち出し一瞬で突き抜けた新馬戦。
 ハイペースを後方から次元の違う切れ味で撫で切ったエルフィンS。

 超絶にタフな雨馬場の桜花賞では、ただ一頭後ろから脚を伸ばしてレシステンシアを差し切り。
 そしてオークスでは、内枠から道中後方で包まれる苦しい形ながらも、最後素晴らしい切れと持続で、ウイン2騎をきっちりと捉えました。

 特に春二冠は、今改めて振り返っても、決して流れに恵まれてはいません。
 どちらも苦しい位置から、桁違いの機動力と末脚で捻じ伏せた格好であり、ある意味未だにこの馬のベストの条件はわからない、とも言えます。

 ただ少なくとも言えるのは、馬場不問で、絶対的にも相対的にも、追走面で削がれる心配は皆無、という点です。
 これは秋華賞、という舞台ではかなりの強みになります。

 また桜花賞とオークス、全くレースの上がりが違う中で、他の馬とは一線を画す数字を叩き出しています。
 ロンスパであろうが、加速性能が問われようが、問答無用で格の違いを見せている、と言っていいでしょう。

 敢えて言えば、スタートと二の足はそこまで速い馬ではありません。
 なのでオークスのように内枠から、後方で包まれる形になると、流石に直線の短い京都内回りでは怖さが出てきます。

 後はぶっつけのローテがどうか?でしょう。
 近年はそれが主流になりつつありますし、菊花賞と違い、近代競馬の根幹距離とも言える2000m戦なので、極端な不利ではないのは確かです。

 けど、やはりぶっつけローテに一日の長があるのはノーザン関係の馬、というのも厳然たる事実です。
 そういうノウハウの薄いバックボーンの中で、新進気鋭たる杉山調教師の真の手腕が問われる一戦、とも言えそうですね。

 相手関係で言えば、春の勢力図を脅かすような新興勢力の台頭は特にはありませんでした。
 なので、普通に力を出し切る形なら勝ち負けには持ち込んでくると思います。
 出来れば自分のリズムで動ける、外過ぎない外枠が引ければ、この馬としてはベターではないか、と見ています。

 ちなみに、エピファ産駒推しの分際で、私はこの馬の評価を、桜花賞▲、オークス○までに留めてしまっていました。
 今回は休み明けでも断然の人気、それこそ1,5倍くらいが想定される中で、さて本命を打っていいものか?という迷いはまだあります。

 どうしても紛れ自体は出やすいコースではありますし、ライバルも面白い馬は結構います。
 なので週末の馬場と枠次第では、敢えて対抗、という形で勝負するかもですが、それ以上に落とすことはないと思います。

・リアアメリア
 ローズSは、春までの気性難を感じさせない大人びた先行策で快勝でしたし、ここは圧倒的な二番人気になるでしょう。
 ただ個人的には、この舞台でこの馬を強く推したくはないかなぁ、と思っています。

 根拠としては、この馬、基本追走面が強く問われた時に良さが出ていないんですよね。
 強い競馬を見せている時はあくまでもスローからの後半持続力勝負、であり、それはアルテミスS、オークス、ローズSと共通しています。

 桜花賞は馬場が特殊過ぎたのもありますが、阪神JFで後方から全く一足も使えなかったのは気になります。
 タフ馬場自体もあまりフィットしない可能性はありますし、今回もローズSを踏襲しての先行策を企図するならば、それなりの急流に乗っていく形にはなるのですよね。

 そもこの頭数とコースで、前走ほどスッと先行できるか?もありますし、左回り巧者のきらいもあって、右回りでどこまで?とも思います。
 色々見ていくと、今回の舞台ではストロングポイントより、マイナスポイントの方がズラズラ出てきてしまうのですよね。

 勿論馬自身の絶対能力は、川田Jが惚れこむほどに高いのだろう、とは思います。
 けれど、馬自身の適性としては、今のところステイヤー寄りの色合いを強く見せていて、それ以外の条件では並の馬です。
 それらを総合して勘案すると、ステイヤー要素が問われにくい秋華賞、というレースで積極的に狙いたい馬ではない、となりますね。

 少なくともデアリングタクトに重い印を打つ以上、この馬を嫌っておきたいという打算もあります。
 が、例えデアリングタクトがいないと仮定しても、圧倒的人気で重い印を打ちたいか?と言われれば否なので、その感覚に素直に従いたいです。

 薄くでも拾うとしたら、むしろ外枠を引いた時ですね。
 そんなに位置が取れずに中団外くらいで足を溜められて、そこからロンスパでしぶとく、という形なら食い込みはありそうです。
 外枠と良馬場、この二つが好走条件と見ますが、それでもデアリングタクトがまともなら厳しいかな、という分析です。

・ウインマリリン
 オークスは外枠から、横山典Jの完璧な立ち回りもあり、最後までしぶとさを発揮しての2着でした。
 またひとつ前のフローラSでは、前半ハイペースを好位インで積極的に追いかけ、アゲンストの悪条件でも最後まできっちり伸びており、素材としてのレベルは中々だと思っています。

 フローラS自体のレベルがどうか?というのも出てきますけど、少なくともあのレースがある以上、ここで追走で苦労するイメージはあまりありません。
 レースでの立ち回りは上手な馬なので、内枠からサッと先行して、直線でインからスルッと抜けてくる競馬が出来れば、かなり面白いとは見ています。

 ただ不安材料としては、やはりまず非ノーザンでのぶっつけローテになりますね。
 血統イメージも、自身の戦績からも、叩き良化型の気配はあるので、関東馬でぶっつけ本番、というのも嫌な要素には感じます。

 また、鞍上は本来の主戦である横山武Jに戻ります。
 今年は大活躍ですし楽しみはあるのですが、ただ流石に京都コースの経験値、という意味では父には遥かに及びません。
 特に内回りは仕掛けどころなど難しいコースでもあり、強みである積極果敢な競馬が裏目に出るパターンも頭の片隅には入れておきたいです。

 でも、あまりnetkeibaの予想オッズは当てになりませんけど、今回に限っては、上位人気のバランスはこのくらいじゃないかな、という気はします。
 この馬もローテと関東馬、という点で嫌われて、リアアメリアからは離された3~4番人気に落ち着くでしょう。

 けど純粋なパフォーマンスで言えば、リアアメリアの得意条件だったオークスでも完勝しているのは事実です。
 相手が前哨戦得意な厩舎、という部分を考えても、この馬がぶっつけでもそれなりに力を発揮できるなら、という計算は成り立ちます。

 今のところ、外枠なら紐くらい、内枠なら重い印まで視野に入れて、という勘定をしています。

・マルターズディオサ
 この馬もどうもトライアルホースっぽさは感じさせます。
 前走は思いの外にタフだった中山の2000mで、スッと先行してしぶとく粘り込む、この馬らしい競馬ではありました。

 この馬の場合、阪神JFがあのハイペースを積極的に追いかけて2着なので、最低限追走の担保はあります。
 ただ桜花賞では崩れていますし、ポジションを取れなかったオークスも、距離が長かったにせよ見せ場が乏しかったのは確かです。

 紫苑Sもスローに恵まれたのは間違いなく、タイトな流れに乗っていく形でどこまでやれるのか?となると、正直あまり強気に狙いたくない感じはしますね。
 ただキズナ産駒は京都の内回りは良く走りますし、この馬も内枠を引いて、仕掛けをギリギリまで待てる形を上手く作れるなら、くらいでしょうか。

 トータルで見た時に、この馬のベストバウトはチューリップ賞で、後半型、かつ一気の加速が問われたレースなのですよね。
 秋華賞はそういう要素が求められにくい面が強いですし、ある程度人気する馬ですから、思い切って嫌う手もあるかな、という感覚です。

・ウインマイティ―
 紫苑S組としては、こちらの巻き返しの方が面白いかな、とは思っています。
 元々先行力はある馬ですが、前走は休み明けもあったのか、スタートで後手を踏み、外枠の分後ろでじっくり、という、如何にもトライアル使用の競馬でした。

 まあこの馬のこの競馬を見てしまっているので、ウイン軍団のぶっつけ?という事にもなってしまうのですが、ともあれこちらは一度使って状態面の上積みは見込めると思います。
 その分本来のポジショニングと機動力は引き出せるでしょうし、そこは期待出来る要素です。

 この馬の弱みとしては、実はイメージと違い、追走面での担保が薄い事です。
 堅実なタイプですけど、大きく崩れたのがハイペースのエルフィンSで、後はスローロンスパの中で結果を出してきています。

 なのでここでも、あまり強気に流れに乗り過ぎると、前半要素で削がれる不安は普通にある、と見做すべきでしょう。
 タフ馬場と、後半の分散型のラップは問題なく得意だと思うので、自身ややスロー、くらいの丁度いいバランスを踏める位置に収められるかどうか?
 ある意味でレース全体の流れに左右される馬かな、と見ていて、時計の掛かる馬場でスロー寄り想定なら、リアアメリアとセットで評価を上げてもいい馬かな、と見ています。

 逆にかなり流れると感じたり、或いは思いの外高速馬場だったりするなら、無理に強く狙う必要はないかな、と思います。
 馬場と展開、あと状態面も総合的に考えて、現状では印の振れ幅が一番大きい馬、という評価です。

・クラヴァシュドール
 この馬はいかにも3歳秋のハーツらしく、伸び悩みを感じますね。
 前走はかなりいい流れだと思ったのですが、坂上でパタッと止まりましたし、長くいい脚を使えないタイプなのでしょう。

 そう考えると、この舞台もあまり歓迎とは言えませんね。
 どうしても坂の下りから分散してロンスパ戦気味になるので、それを外々、という形では苦戦必至だと思います。

 チャンスがあるとすれば、少し渋ってよりタフ馬場になり、内枠を引いて好位、その上でハイペースから仕掛け遅れ、というパターンでしょうか。
 阪神JFや桜花賞を見ても、ハイペースがプラス、とまでは言いませんが、今回のデアリングタクト以外のライバルの顔ぶれの中では、相対的にこなせるラインにはいる、と思います。

 逆にそのくらい自要件が整わないと狙いたくないかな、という感覚です。
 この馬もチューリップ賞はまずまず強かったですけど、結果的にあのレースはレシステンシアの試しのレース、という中で、あまり本番に直結しない適性を強く求められていた感じです。

 レースレベルと適性は別物、というのが如実にわかる部分ですし、おそらく今回印は回さないと思います。
 ずっと高く評価してきた馬だけに、ここで軽く扱って走られたら痛恨なのですけど、私情を抜きに適性だけ見れば、プラス点はどうしても少ないですからね……。

・ミヤマザクラ
 意外と扱いが難しい馬だな、と思います。
 メンバーでは数少ない京都2000mの経験もあり、ハイペースもタフ馬場もある程度こなすので、ここでも大きく崩れるイメージはそんなにありません。

 ただ一方で、強い相手にはきっちりワンパンチ足りずに負けているのも事実です。
 オークスはもうちょっと頑張れると思ったのですけど、素材的にちょっと足りないのかな、というのはあります。

 今回は福永Jに戻って、ある程度のポジショニングは期待出来ます。
 ただそこまで器用な競馬が出来るタイプではないので、ある程度動ける位置からじわっと長い脚を生かして、という立ち回りは必須でしょう。

 休み明けも実績はあり、状態面でそこまで不安はないので、紐で拾うのはアリだと思います。
 でも積極的に重い印を打ちたい要素も武器も乏しいので、夏の成長に賭ける、とかでもない限りは重い印は打ちにくいのかな、と踏んでいます。

・マジックキャッスル
 紫苑S組ではちょっと狙ってみたいところはありますね。
 前走は春と違い、出たなりでそこそこのポジションが取れましたし、これは今回の舞台に向けて収穫でした。

 元々レシステンシアが完勝したファンタジーSでもやれているように、追走面も潜在的にしっかり持っている馬です。
 かつ後半の持続性能が高いので、この距離でもロスなく立ち回って、下りから脚を引き出す形に持ち込めれば、存外いい勝負できるのではないか?と考えています。

 勿論距離適性としてベストはマイル位と思うので、馬場が軽い方がいいです。
 極論超高速馬場でも10秒台のラップとか求められないレースですし、高速持久型のレースなら尚更に強みが活きると思っています。

 雨が降ったりタフ馬場だったら評価を下げますし、内枠も欲しいですが、単穴を打ってもいい、と思える少ない一頭ですね。

・パラスアテナ
 この馬も前走は、外々から強い競馬でしたけど、やっぱりどちらかと言うとステイヤーぽいのですよね。
 カーネーションCもレース自体は流れていますが、自身は完全にスローバランスからの上がり特化でした。
 そしてタフ馬場で淡々と流れたラジオNIKKEI賞が今一歩でしたから、やはり質的にも、バランス的にも、追走を問われてプラスになる感じはしません。

 今回は乗り替わりになりますし、足の使い方が難しいタイプとは思うので、あまりここでは狙いたくないかな、という印象です。

・ムジカ
 前走は無欲の一発、という感じでしたが、コラムなど見ても、しっかりこの馬の強みを生かした競馬が出来た、という事のようです。
 ただ裏を返すと、前半無理していい馬ではない、という感じなので、この舞台でポジショニングを期待するのは難しいでしょう。

 タフな条件と流れになれば、差しも決まるレースではありますし、そういう消耗戦の中でも一脚を使えそうなのは面白い要素です。
 自分の位置とリズム、という所与の条件下では追走面もクリアできると思いますが、上がりには限界のあるタイプにも思えます。

 なのでやはり内枠でじっと我慢、そこから前が止まって自然に位置を上げつつ、直線で一足、という競馬が出来れば、ワンチャンス、位の感覚でしょうか。
 エピファ産駒なので少し雨が降った方がプラスでしょうし、珍しく馬群も苦にしないので、その辺りが噛み合いそうなら印は打ってもいいかなと思います。

・ホウオウピースフル
 この馬は前走が負け過ぎの感はありますが、追走面は一定担保があるのですよね。
 結局そこでもウインマリリンには完敗なので、それ以上の評価はどうか、とはなりますけど、血統的にもタフな流れで活路を見出す方がまだチャンスはありそうです。

 ただ池添Jですと、前半の入り方が色々甘くなりそうな感もあるのですよね。
 高いレベルでは、かなり絶妙のバランスの上を綱渡りしていかないと好走スポットを掴めない感はあるので、関東馬でもありますし、ここで狙うのは厳しいのかな、という感覚です。

・アブレイズ
 前走はスムーズに先行出来たのに完敗で、休み明けを考慮してもだらしなかったです。
 やっぱりシンプルに後半型の、上がりの速い競馬にはフィットしない馬、という感じにはなってしまいますね。

 なので、一度使ってこの舞台、というのは、条件そのものはプラスだと思います。
 でもフラワーCのレベルで足りるか?と言うと、レッドルレーヴがフローラSで完敗ですし、正直ウインマリリン相手でもかなり足りない、とはなってしまいます。

 地味に今回、絶対に逃げる!という馬はいないので、この馬がペースを握る可能性もあります。
 なので上手くマイペースに持ち込み、平均ペースからコーナーで強気に動いていく競馬を、タフ馬場の中でやれればワンチャ粘り込みも?くらいのイメージはありますが、基本的には狙い辛いですね。

・オーマイダーリン
 この馬も前走は、上手く内を掬って一瞬の切れを最大限に生かした感じですし、この距離と持続戦がどこまでフィットするか?とはなります。
 どうしても位置は取れない馬ですし、そこそこ追走が問われたマイル戦でレイパパレに完敗、スマートリアンにも屈しているとなると、やはりそれを強みにするのは厳しいでしょう。

 今回は連闘明けにもなりますし、コーナーで機動力を引き出せる感も薄いので、ここで狙うのは難しいと考えます。

・サンクテュエール
 netkeiba想定だとまるっきり人気ないんですけど、実際は流石にもう少し人気すると思いますし、狙い目もある馬だと踏んでいます。

 素材的な面で強調材料はないですが、基本的にレースセンスが良く、追走面もクリア出来ているのは強みになります。
 オークスこそ外枠でスタートも微妙、外々を通して完敗でしたけど、距離不安も含めて考えればそこまで大敗でもないんですよね。

 2000mがベストかどうかはまだわかりませんが、同世代相手なら、と思いますし、タフ馬場も京都の馬場もこなせているのも面白い材料です。
 血統や牧場的にぶっつけは問題ないはずで、良馬場でスムーズに先行できるなら、案外しぶとく頑張れるんじゃないかな、と見ています。

 どうも、レイパパレが除外された時はルメールJになるっぽいのですけど、だったら人気が上がらない分、団野Jでいいや、と思いますけどね。
 操縦性に問題の少ない馬なので、スタートさえ決めて前々で流れに乗れれば、と思いますし、むしろ若手騎手の積極性が噛み合うパターンもあるのでは?と見ています。

 タフ馬場での一脚は魅力なので、この馬も現状単穴候補の一頭として考えています。

・抽選馬
 抽選馬は一括りにしてしまいますけど、出られたとして最大に注目なのは、それはもうレイパパレなのは間違いないでしょうね。

 未だ無敗ですし、血統的にも筋が通っていて、私も出てくるなら楽しみな馬ではあります。
 ただ、初距離で、タフな馬場もプラスか?という部分はありますし、追走面もオーマイダーリンに完勝したマイル戦程度で強気になれるかは微妙です。
 明らかにパフォーマンスとしては、2走前より前走の方が高かったですし、それを成長と見るか、適性と見るか、とはなるでしょう。

 追走面は未知ですけど、シャイニングレイが晩年はスプリントで覚醒したりと、期待値は高く持てます。
 そもそも母のシェルズレイが、秋華賞の舞台でかなりのハイペースを前々で進めて、あわやの4着だったはずですからね。

 ルメールJが乗ってしまう限りは穴人気するでしょうし、その人気よりはリスクの方が大きいとは思います。
 少なくとも相手関係や、ハイペース適性の未知な部分を含めて、重い印を打つのは躊躇われますし、内枠引いたら連下あたりを考えたいですね。当然馬場は軽い方がいいと思います。


 クラヴェルもここ2走はいい競馬をしています。
 ある程度タイトに、前に馬を置いても走れるようになったのは成長ですし、こちらもエピファ産駒なので、タフ馬場も一定こなしてくるでしょう。
 ただやはり2000mは初ですし、広いコースで伸び伸び走ってきた馬なので、多頭数で忙しい競馬で良さが出るか?となると微妙なラインではありそうです。


 ソフトフルートも、時計的にはローズSに匹敵する内容で勝ってきていますし、強い馬だとは思います。
 ただリアアメリア以上にステイヤータイプで、ポジショニングもそこまで期待出来ないので、リアアメリアを評価しない以上、この馬も狙い目には入ってきませんね。


 ミスニューヨークは、地味ですけど常に自分の脚は使いますし、渋った馬場を苦にしないのも武器になります。
 前走はスローにやられた感はあるので、内枠である程度の位置なら面白さはありますね。
 加藤Jが騎乗停止で、杉山厩舎と長岡Jの特注コンビですし、終わってみると同厩舎ワンツーかよ!なんてシーンがあっても、とは密かに思っています。枠が良ければ紐くらいでは引っかけたいですね。


 フィオリキアリも、前走重い印を打ったように結構評価している馬です。
 前走は少し坂スタートで勢いがつかずでしたが、2走前程とは言わずとも、そこそこ位置が取れるようになってきたのは面白い点です。
 追走面とタフな馬場への担保も地味にありますし、前走が急仕上げ、と思えば、逆にここで上昇を見込んでもいいかもで、調教などつぶさに見つつ、やはり紐くらいでは狙ってみてもいいかも?という感覚です。




posted by clover at 16:28| Comment(6) | 雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
今回個人的に気になるのは、
➀デアリングタクトのぶっつけ本番
②デゼルの回避
③ルメールのGⅠ騎乗予定馬が今週来週とも抽選対象
辺りです。

ウインマリリンは頓挫があっての仕方なくぶっつけですが、デアリングタクトはそうではないんですよね。ノーザンではないからやっぱり秋華賞を万全の態勢
で迎えられるとは考えづらい。やはり真の目標はあくまでこの先ですから、その代償としてここを取りこぼすことは考えられなくもない。あと岡田さんが、
強くなるためには負けた方が良いんだみたいなことを言っていたりもするので、能力は抜けてるとしても、陣営がそもそも目の前のレースを常に一戦必勝だと
考えていないようにも思えるんですよね。牝馬三冠とは言っても
秋華賞はクラシックではないし、それよりは古馬や海外の大レースで通用することを目指しているような…

デゼルの回避は、爪の問題があって将来があるから無理させないということで一見もっともらしい理由なんですが、ローズSの前の調整が
妙に軽かったのが気になっています。暑さやら疲れやらでどうにか間に合わせたというようなコメントだったんですが、もうローズSの前から
爪に問題があったんではないかという穿った見方もできるんですよね。将来があるからって今年しか獲るチャンスのないGⅠを回避するほどのレベルの馬なのか、
仮にそういうレベルならそもそも将来があるから秋全休すべきではなかったのかという疑問が湧きます。ここに来ての回避ってのは何か別の理由なんじゃない?
という疑いがあるんですよねぇ。

いくらノーザンの主戦とは言え、ルメールが2週続けてGⅠに出れるかどうかも分からない乗り馬の状況に納得しているのかどうかも気になります。
今週に関してはAB投票でサンクテュエールに乗れるとは言え、勝ち負けになると思ってないからレイパパレを選んでるわけですからねぇ。
去年の菊花賞でニシノデイジーに乗ったんですよね。この時はサートゥルナーリアが菊花賞に出るかどうかの結論がなかなか出なかった上に回避した結果、
非ノーザンのニシノに営業を掛けて確保したようなんですが、今回は凱旋門に武豊が行くと分かった時点で同じようにデゼルを確保しに行くこともできた
ように思うんですよね…

本番までいろいろと妄想しながら楽しんでいます
Posted by I.C.スタッド at 2020年10月13日 00:41
>I.C.スタッド様

 いつもコメントありがとうございますー。

 仰る通り、デアリングタクトは力は出せる出来でしょうけど、ここが大目標、でないのは確かですよね。
 それでも勝てる、という馬に対する信頼か、或いは驕りか、秋華賞自体をあまり重視していないのか、色々考えてしまうのはあります。
 直前の追い切りと木曜の馬体重は注視しておきたいですね。

 デゼルは社台ですけど、ここはノーザンに譲った、という見方も出来なくはないですよね。
 脚質的にも秋華賞、という馬でないのは確かですし、反面中京2000mなら格好はつけられる、という意図はあったのかもしれません。

 結局今年の場合は、非ノーザンの二冠馬が出て、府中の馬場の変貌なども絡んでのノーザンの不振が色濃い、とはなるのでしょうね。
 でも今年は短期外国人がいないので、余計にノーザンはルメールJ囲い込みを強くしている感じですし、南部杯もそれは影響してそうでしたからねぇ。

 個人的には、ちょっと足りない、位の馬でも、先行できる脚質ならルメールJは怖い、と思っているので、今年の立ち位置としてはそれでいいのではないかと感じてしまいます。
 どちらにせよ、アーモンドアイの秋天までは無茶な運転できないのも事実ですしね。
Posted by clover at 2020年10月13日 15:11
改めて、目次機能付き良いですね。
それにしても、逃げ馬不在によって展開予想から難儀なメンバーとなりました。

今年、マイネル軍団総結集からデアリングタクトのアシスト秋華賞と思っていたが。
兄貴は兄貴と、スマイルカナは別路線で参りました。(笑)
そこで淀内周り、意外にもコーナーが緩いコース形態なので。
スマイルカナがラビットから三枚腰を使えるまでの成長力によって淀みを作らずに、ポジションニング命の川田鞍上リアアメリア達を潰しに行ってデアリングタクトの末脚凶器炸裂を援護し大記録達成と妄想してたところを。
今回、逃げ不在で藤井勘や武史と川田も加わり強気な突っ張りも充分有りそうで。
前半の通過ラップも予想も難儀だけに、レシステンシアの不在も相まって参りましたね。

デアリングタクト以外は、馬場コンディションとレースメイクによってどの馬が来てもおかしくないと思うので。
しかし若き二冠王デアリングタクト、改めてレース履歴から走破ラップを眺めるとオールマイティーで参りましたね。(笑)
加えて、自ら手前を替えて相手を抜きに行くファイターなのでお手上げです。(笑)
ただ週間天気予報も微妙で、当日時計の出ない馬場コンディションでも藤井勘や武史達が突っ張って川田も果敢なポジションニングを取って和田の十八番である早じ掛け発動となったら、差しの伏兵馬達をワイド勝負もしたくなってしまい。
そして個人的にマリリンは、ひと叩きあっての上積みが欲しかったので。
ムジカや抽選突破したらレース読みも劣って無い典が継続鞍上のクラヴェルも不気味な存在から、SSのクロス持ちであるエピファネイアの娘達はとにかく馬券に入れようと思います。
そこに母系サドラーズウェルズやNureyevの血筋が入ったエピファネイアの娘達は、追走力が問われバテ合いになった際には馬券に突っ込んで来そうなので。

又、ディオサはキズナの仔でNureyevの血筋があって桜花賞時は悪路によるキックバックの洗礼にも遭い道中で掛かってしまい自らのリズムで追走も出来ずの失速な上に。
オークスでは、その桜花賞上位組はみんなド反動からデアリングタクト以外は着内にも来ず掲示板が精一杯。
又、レシステンシアが作り上げた2通りの走破ラップを2歳重賞と桜花賞前哨戦で対応してたので総合力はローズ組と比較しても劣る事もなく、更にみんなディオサはトライアルホースと思って人気も出ないと思うので。
ちょっと、鞍上田辺の迷走騎乗ぶり発動が不安視ですが馬券に入れて置きます。


それと、何気にポポカテ兄弟の脚力は取捨選択が難儀ですね。
ウイン軍団と川田達がポジションニング果敢となると、それにミヤマザクラも果敢に参加し先行から脚を使って藤井勘達が作り上げた一息も入れずのバテ合いスパート戦になった場合に脚力が持つか?否かで悩ましいところですが今から枠順発表が楽しみです。

余談、更に難解名物な交流重賞レースである門別のエーデルワイス賞。
その展開を含めた予想を楽しみにしてます。
個人的に、すずらん賞組はどうだろう?
ここは、フローラルカップ組から勝負で良いのか?と考え込んでしまうところです。
Posted by ギャロップ at 2020年10月14日 02:32
>ギャロップ様

 いつもコメントありがとうございますー。

 何気に逃げ馬がわからない、というのは厄介ですよね。
 確かにスマイルカナがいて、バリバリに飛ばしてくれればわかりやすかったんですけど。
 まあ秋華賞の性質上、逃げ馬がいなくてもスローにはなりにくいと思いますけどねぇ。ただデアリングタクトとしては、内枠でスロー団子が一番嫌なのは確かでしょうから、その視座も頭には入れておかないとですね。

 エピファ産駒は結構成長力ありそうですし、今のタフ寄り馬場作りにもフィットはしそうですよね。
 今回は穴エピファの台頭も地味に期待出来ますし、クラヴェルにも抽選通って欲しいですね。勿論レイパパレやソフトフルートも。ダート馬さんには出来ればお休みいただきたい……。

 ディオサは、春の二冠は状態面、と割り切るなら、ここで狙う手はありますよね。
 先行力と機動力、キズナ産駒のコース相性の良さは見逃せません。
 田辺Jは現状信頼が置きづらいですけど、アルクトスで一つ吹っ切れていれば、と思いますし、思い切った競馬で活路を見出して欲しいです。

 ミヤマはフォトで見る限り、まだ太そうに感じたんですよねぇ。
 ディープ産駒でもこの一族は叩き良化型の気もしなくもなく、ギリギリまで扱いに悩みそうです。
 なにはともあれまずは枠、そして前日の馬場を見てからでないと結論は出せませんね。ギリギリまで悩みましょう。

 エーデルワイス賞は2歳戦ですし、水物要素が大きいのであくまで参考程度に、でお願いしたいところです(笑)。
 まあ地元勢が普通に強そうなのはありますけど、中央勢も去年よりは面白い気はするのですよねぇ。
Posted by clover at 2020年10月14日 03:56
cloverさんこんばんは♪

もうデアリングタクトで決まりでしょう!!
自分も週間誌の誌上パドックを見ましたが
身体付きが春先と別馬の様に変わってて
ビックリしました。
春はダート馬か牛みたいだったのに
メリハリバディになって
ちょっとウオッカを彷彿する
凄みが増した馬体ですね〜
まずは無敗の牝馬三冠を見届けての
相手探しです。
Posted by カズ at 2020年10月14日 19:51
>カズ様

 いつもコメントありがとうございますー。

 明らかに背が伸びてますよね。
 脚が長くなって、首から肩にかけての肉付きがどっしりして、すごくバランス良く、見栄えする馬体になったな、と思います。
 
 調教後のインタビューで、馬体重は20kgくらい増えている、と杉山調教師のコメントがありました。
 でも全く鈍重な感じはないですし、といってパワーが削がれた感じでもないのが素晴らしいと思います。

 この馬体でどのくらい走れるのか、本当に本番が楽しみですね。
 京都は東京ほど雨の影響は受けない感じですが、この馬は馬場不問ですし、強い競馬を期待しています。
Posted by clover at 2020年10月15日 14:13
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