2020年10月08日

2020 10月第1週2歳戦 レース回顧

 また夜にレディスプレリュードの回顧もあるので、早め早めに回顧記事の方も進めてしまいましょう。
 今日は2歳戦、基本的には新馬戦を中心に、ですね。


★10/3(土) 中京2R 芝1600m未勝利戦

 このレースは、エピファネイア産駒のスパークルが好位内目から、直線も内を突いて順当に勝ち上がりました。

 土曜の芝は良で、時計的には標準くらいだったかな、と思います。
 古馬1勝クラスが平均ペースで1,33,7なので、46,9-47,4=1,34,3という内容はそれには劣りますが、この時期としては優秀な部類でしょう。

 外枠スタートでしたが、ゲートは新馬同様余り良くなく、やや後ろからのレースになります。
 でも少頭数の分、すぐに内に潜り込んでリカバーしていきましたし、勝負所では4番手の内目をしっかりキープしていました。

 そのまま直線もインを突いて、坂地点でしっかり反応しつつ、ラストも無難にまとめています。
 新馬に続き、エピファネイア産駒ながら馬群での競馬を苦にしない珍しいタイプで、これは今後も強みになりそうです。

 ただゲートが甘いのは高いレベルではネックになりそうです。
 新馬と今回で違うペースのマイル戦に適応していますし、総合力は高いと思うので、JF戦線で見たい馬なのですけどね。


 2着のジェラルディーナも時計的にはまずまずですけど、直線ふらつき過ぎで、まだ馬が若いですね。
 岩田Jだからああなるのか?って気もしなくはないですけど、こちらはもう少し成長を待って、の方が良さそうです。


★10/3(土) 中山2R ダート1800m未勝利戦

 このレースは人気薄、ネオユニヴァース産駒のメイショウムラクモの勝利でした。

 時計が出色で、かなりのハイペースとはいえ、この時期の2歳馬で1,53,5は速いです。
 古馬の1勝クラスがハイペースで1,54,4ですし、後続を大きく千切ってきた内容からも、ダートでガラリ一変した感じですね。

 スタートはそこまで速くなく、位置取りも中団辺りでしたが、前が減速基調に入ってからのコーナーでのとりつきが鋭かったです。
 かなり機動力と操縦性は良さそうですし、タフさもあるので、この位の距離とコーナー4つがベストに感じますね。
 今後この路線で注目していきたい馬です。

 時計的には2~3着馬も未勝利レベルではありません。
 勝ち馬以上に展開が嵌った感はあるのですが、それでもこの内容を続けられれば、いずれ順番は回ってくると思います。


★10/3(土) 中京4R ダート1800m

このレースは、マジェスティックウォリアー産駒のハンディーズピークが、番手から楽に抜け出しての完勝でしたね。
 時計も、翌日に未勝利で更新されるとはいえレコードが出ていて、新馬戦の内容としては破格だと思います。

 ラップは37,7-37,6-37,6=1,53,9と、綺麗な平均ペースになっています。
 前半楽に入れたとはいえ、絶対的に遅い、という程ではないですし、それを主導しつつ、後半12,6-12,2-12,8と、坂加速して抜け出しているのですから、総合力はかなり高いと思えますね。

 古馬の1勝クラスがスローで1,52,3、という日なので、正直この時計でも超ハイレベル、とまでは言えないかもです。
 シリウスSと比較するとかなりいい時計に思えるのですけど、どうにもやっぱり、シリウスS自体が低レベル戦だった可能性は高いです。

 なにしろ次の日、同じようなコンディションのダートで、ハギノアグレリアスが1,56,3で走ってしまっていますからねぇ。
 風の影響など別ファクターはあったかもですけど、ともあれ比較対象としては1勝クラスで見ておく方が堅実だと思います。


 勝ったハンディーズピークは、スタートも良かったですし、操縦性の高さと、ラストの持久力性能がかなり目を引きましたね。
 ラスト1Fでもほとんど寄せ付けていないのは印象的な勝ち方で、距離を伸ばしてもやれそうなタイプに思えます。

 反面より追走が問われたり、速い流れになってどうか?というのはありますね。
 砂を被っても平気なタイプであれば、かなり幅広く対応できると思いますし、この馬も中距離路線で相当に楽しみです。

 2~3着馬もしっかり流れの中で自分の脚は使っているので、未勝利レベルなら勝ち負けしてくるでしょう。
 このペースで逃げての4着馬は相手次第かなとは。自分のリズムをもう少し長く保てるなら変わってくるかもです。


★10/3(土) 中京5R 芝2000m

 このレースを制したのは、ハーツクライ産駒の牝馬・クインズラベンダーでした。
 この週の新馬戦では、文句なくこのレースが最大のインパクトでしたね。

 レースラップは61,7-58,9=2,00,6で、このレースも新馬ながら2歳戦のコースレコードを楽に叩き出しています。
 この時計の何が凄いかと言えば、同日の3勝クラス・関ケ原Sが、62,7-58,7=2,01,4なのですよね。

 全体時計の差はペース分もありますけれど、3勝クラス戦より1秒早いペースで入って、かつラスト5Fで0,2しか差がないのはちょっと凄いです。
 しかも勝ち馬はこれを積極的に番手で進めて、テン2Fは36,4と、それなりの流れには乗せて、です。

 後半も12,0-12,0-11,3-11,6-12,0と、5Fロンスパ、かつ本仕掛けの速い持続力戦になっています。
 それを自分で強気にコーナーから動いて、ラストは流し気味にしてこのラップですから、ちょっとモノが違いましたね。

 まあ良くも悪くもハーツクライ産駒なので、ペースが上がってどうか?距離短縮はどうか?という課題はあります。
 ただスタートはかなり良く、出足も安定していたので、個人的にはマイル戦の流れでも結構やれてしまうのでは?と感じました。

 勿論距離が伸びた方が最終的には、というタイプでしょう。
 血統的に成長曲線が今後どう出るか?という課題もあります。
 ですが、スケール感で言えば今年デビューした牝馬の中でもトップクラスなのは間違いないので、今後のレース選択含めて大注目ですね。


 時計的には言えば、2着のテンカハル、3着のカラレーションの、2頭のキンカメ産駒の内容もかなりいいです。
 特にテンカハルは、少し出負けして後方からの競馬で、上がりは34,2と勝ち馬より0,6秒速く、バランス的にも関ケ原S上位組と似たようなラップで走れています。

 ラスト1Fで3馬身近くは詰めているので、相当に高いレベルで持続性能を見せていて、こちらは牡馬なので、ダービー路線でかなり面白そうな馬、という印象を持ちました。
 勿論速やかに勝ち上がる事が条件ですが、一度使って、次も関西圏は阪神ですから、1800mや2000mの未勝利レベルで取りこぼすイメージはあまりないですかね。


★10/3(土) 中山5R 芝1600m

 このレースを勝利したのは、スウェプトオーヴァーボード産駒のシャドウフォックスでした。

 レースラップは48,1-47,9=1,36,0で、今年の中山としては優秀な時計とは思えます。
 ただこの日はメインで1,33,3が出ていますし、日曜に比べればかなり軽い馬場でしたから、そこは差し引くべきでしょう。

 新馬戦としてはラップに波のない、総合力勝負の中で、内枠から中団待機、コーナーでスルスルと内から上がってきて、直線もそのまま突き抜ける、省エネな勝ちっぷりでしたね。
 その操縦性と機動力はかなりのものでしたし、このメンバーでは結果的に能力も上だったかなと思います。

 ただこのレースは、この馬が強い、というより、他の人気勢がだらしない、という感じもします。
 ラップ的にも目立つほどではないですし、関東圏の新馬でもありますから、あまり大きな期待を持つのはご法度かな、という印象です。

 2~3着馬は血統馬ですし、出足の悪さ、流れに合わせきれないリズムの悪さはあったと思うので、使って変わり身があれば、と思います。


★10/3(土) 中山6R ダート1200m

 このレースは、スズカコーズウェイ産駒のサイファーシチーが番手から抜け出して、綺麗な新馬勝ちになりましたね。

 時計的には35,6-37,3=1,12,9となっています。
 そこまで流れてはいませんが、その分後半はしっかりまとめていて、直線で再加速を踏めているのは好材料ですね。

 同日の古馬1勝クラスが1,12,2、2勝クラスは1,11,3でした。
 このあたりからも、そこまで時計の出るダートではなかったので、13秒を切ってきたのは一定の評価をしていいと思います。

 勿論このレベルで、すぐに上で通用、という感じではありません。
 ただレースセンスもいいですし、前半要素でもう少し詰めてこられるなら、時計の短縮は難しくないでしょう。
 伸びしろはあるタイプの勝ち方だったと思うので、その点で注目ですね。

 2~3着馬も前目の位置からの競馬でこの時計ならまずまず優秀ですし、未勝利なら頑張れそうですね。


★10/4(日) 中山3R 芝1200m

 このレースは、ロードカナロア産駒のラナキアの逃げ切りでした。

 スプリンターズSの当日で、芝は時計が掛かり、かつ外差し馬場でした。
 なのでそこで逃げ切りは中々、とも言えますが、ラップは35,5-35,2=1,10,7と、相当なスローからの後半勝負なので、そこまで評価するのも、というところです。

 全体時計も流石に平凡の部類ですし、ノープレッシャーで行った行ったの展開ですから、相手が弱かった、と見做すべきレースでしょうか。
 逃げられたのも、内枠でスッと二の足で、という面はあり、ゲート自体は微妙だったので、総合的に見て、上ですぐに、という雰囲気はあまりなかったですかね。

 2着馬がどれくらい未勝利で戦えるかも含めて、この組は正直そこまでではない、と感じます。


★10/4(日) 中京5R 芝1600m

 勝ったのはエピファネイア産駒のレアシャンパーニュでした。
 外枠でしたが、道中内に潜り込んで最後もイン差しと、エピファ産駒らしくない大人びた勝ちっぷりではありましたね。

 ただこのレースのラップは、48,0-48,2=1,36,2となっています。
 新馬にしては淡々と流れて、中緩みは多少あっての総合力勝負、ですけど、今の馬場を考えると、このペースなら36秒は切って欲しい感じですかね。

 同日のポートアイランドSが46,0-47,0=1,33,0なので、土曜よりは少しタフだった可能性はあります。
 それでも他の2歳マイル戦と比較すると時計・ラップ的にはやはり微妙で、勝ち馬も前が止まったから最後インから差し込めたイメージです。

 いやまぁ、これでも関東圏のレースよりはハイレベルとは思うのですけどね。
 でもやっぱりこの時期の関西新馬は本当に粒揃いですし、前の日にクインズラベンダー見てしまうと、ってのはどうしてもあります。

 ラップ的にも、一度使っての伸びしろ見込みが高く持ちにくい、かなりしっかりしたレースなんですよね。
 勿論その思惑以上によくなる馬もいるかもですし、上位は混戦だったので、掲示板組は未勝利ではやれるでしょう。

 ただ勝ち馬は、上に上がってしまうと流石に最初はかなり苦労しそうかな、というイメージです。
 同じエピファ産駒の牝馬でも、前日にスパークルが好内容で走っていましたし、それに比べると強みがないかな、って所です。


★10/4(日) 中山1800m

 このレースは、ドゥラメンテ産駒のタイトルホルダーが、逃げてレースを支配すると、後半も後続をきっちりと振り切っての勝利でした。

 ラップが38,1-37,4-35,9=1,51,4と、新馬らしいスローから中盤で少しペースアップ、でも3F戦の色合いは濃いですかね。
 馬場はタフだったので、全体時計はまずまずですし、後半12,0-11,8-12,1と、ラスト余り落とさずにまとめてきた面は評価出来ます。

 血統的にメロディーレーンの下、という事で、やはり切れ味よりは持久力面で良さを出してきた感じでしょうか。
 実際最速地点では結構後続に飲み込まれそうな雰囲気があったのですけど、坂からの踏ん張りが素晴らしかったですからね。

 上手く逃げて、極端な切れ勝負にならないようにじわっと分散してきた戸崎Jも上手く乗ったかなと思います。
 レースセンスもいいですし、前向きさが上手く噛み合ってくれば、上のクラスでも楽しみはあるでしょう。
 ただタイプ的に、速い上がりを求められてプラスか?は微妙なので、現状距離は2000m前後あった方が良さそうです。マイルは忙しそうですね。


posted by clover at 15:20| Comment(2) | レース回顧・中央競馬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
クインズラベンダーは驚きましたね~。新馬で瞬発力に非凡なものを見せる馬は多いですけど、総合力系の競馬でここまでの衝撃は、あのグランアレグリア以来
じゃないかなぁと思いましたね。あの新馬戦は2着がダノンファンタジーだったですが、テンカハルやカラレーションもそういう感じの活躍が期待できるような、
そのくらいのレベルの高さだったと思います。フィッシュダイブも無事だったらと思ったりしますが、この組はこれだけ走ってしまっただけに次以降のローテの
組み方が大事になってくるような気がしています。

ただ、日曜の長久手特別を見るとちょっと関ケ原はレベルが低かったのかな?という疑問もあったりします。長久手の上位がハイレベルと考えるべきなのか、
関ケ原をショウナンバルディが63.2-58.2のスローで逃げ切ったと考えれば辻褄が合うのか…まあ、長久手特別と比べてもラップ構成ではクインズラベンダーが
やや上かなというくらいですから新馬として超ハイレベルなことに変わりないですね。
Posted by I.C.スタッド at 2020年10月09日 00:59
>I.C.スタッド様

 いつもコメントありがとうございますー。

 そうなんですよね、これだけきちんと5Fで分散して、しかも早仕掛けの持続特化戦で、ラスト12,0でまとめているのがえげつない。

 仰る通り、関ヶ原Sは低レベル、というより、ペースで良さが削がれた人気馬が多かったイメージではありますね。
 長久手特別は61,4-59,1=2,00,5で、こちらの方が本仕掛けそのものは遅めなのに、ラスト12,2、上がり3Fで34秒台がいないとなると、こちらとの比較でもクインズラベンダーに軍配が上がると思います。

 カントルやアドマイヤポラリスは上で通用する馬だと思いますし、リノキアナも血統的にこのコースでは強いですからね。
 どちらにせよ、2歳戦はGⅠレベルでも、古馬2勝クラスより上なら充分、というラインなので、新馬としては異次元だったのは間違いないです。

 勿論いくら新馬戦で強くても、その後大成しなかった馬はいくらでもいます。
 仰る通り素質を無駄にしないローテーションを、と思いますし、しっかりクラシックを賑わせてほしいメンバーですね。
Posted by clover at 2020年10月09日 03:46
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