2020年10月01日

2020 9月第4週2歳戦 レース回顧

 今日は平常運転の2歳戦回顧に取り組んでいきます。
 いつもは二日を分割して書きますが、今週は記事枠不足なので、駆け足気味に凝縮してお届けします。

 凱旋門賞の展望は明日やる予定です。
 勿論シリウスSの予想も書くので、忙しいですが出来る限り丁寧に頑張ります。


★9/26(土) 中京2R 芝1600m未勝利戦

 このレースはマクフィ産駒のヴァーチャリティが、好位外から早め抜け出しでの快勝でした。
 馬場は稍重でしたけどほぼ良で、ラップが47,0-47,0=1,34,0と綺麗な平均ペースです。

 前の週のレッドベルオーブ戦ほどのインパクトはないですが、バランスのいい総合力勝負で、きっちり違いを見せてきたのは印象的でした。
 新馬も優秀な時計で、3着馬も楽に勝ち上がっていますし、前走は馬場のせい、と思えば、軽い馬場で良さが出ているイメージですね。

 この週は全体的にマクフィ産駒の活躍が目立っていて、スピード寄りではありますが、堅実にいい馬を出してくるな、という感じです。
 この馬もこれだけセンスいい競馬が出来るなら、上のクラスでも通用すると思いますし、桜花賞路線に乗ってきて欲しいですね。


★9/26(土) 中山3R ダート1800m

 このレースは、ホッコータルマエ産駒のインパルスベルンが、先団から早めに抜け出して突き放すという競馬でした。

 ラップは37,6-38,5-40,4=1,56,5でした。
 この日のダートは稍重で、メインの1200mでは日本レコード、1800mでも2勝クラスで1,51,7が出ています。
 流石にその辺りからすると、勝ち馬が強い、というよりは、他が弱いレースだった感は否めません。

 まあ2~3着馬あたりは、斜行の影響も受けているので、完全にこの着差が力通り、とも言えないでしょうか。
 ただ後半はずっと13秒台の消耗戦で、勝ち馬もかなり止まってはいるので、上のクラスですぐに、と楽観的に見るのは難しそうですね。


★9/26(土) 中京4R ダート1400m

 ここはディスクリートキャット産駒のタガノネクステージの楽逃げ切りでした。
 ラップは35,7-12,4-37,5=1,25,6で、前傾戦ですが坂地点で加速も踏んでおり、新馬としてはまずまず優秀です。
 もっともこの日はヤマボウシ賞がえげつなかったので、それと比較すると霞んでしまうのですけどね。

 勝ち馬はスタート抜群で、芝地点での二の足もよく、完璧にマイペースに持ち込めていましたね。
 それでいて上がり最速で押し切りですから、このメンバーでは素質と完成度がちょっと違った感じです。
 まだ余力を残しての勝利だったと思いますし、時計を詰める余地もありそうですから、それなりの相手なら上のクラスでも通用すると思います。

 2着馬は直線逆に突き放されてしまいましたけど、スムーズな競馬の中でも操縦性の良さは感じたので、一度使っての次は前進がありそうなタイプですね。


★9/26(土) 中京5R 芝1400m

 このレースは、モーリス産駒のピクシーナイトが好位外から鋭く差し切りを決めました。

 ラップは36,2-12,1-35,1=1,23,4で、後半12,0-11,4-11,7と一気の加速を問われつつの2F勝負に近い形です。
 本来モーリス産駒は、こういうヨーイドンに弱いイメージですけど、この馬は早めに外から吹かしていったのもあり、しっかり要所でも食らいつけていましたね。

 種牡馬って、基本的に母親の良さを引き出すタイプと、自分の良さを強く伝えるタイプがいる感じです。
 モーリスはその点、単純だけど難解な種牡馬だなぁ、なんて感じてます。
 だって、自身は本当に素晴らしい切れ味を持っていたのに、産駒はみんな基本持続・持久特化型ばかりなんですから。。。

 そのあたりはロベルト系の特色でもありそうですし、自身の現役時代のイメージとは少し違う、とはいえ、一定の方向性に出やすいのはありそうです。
 その意味で、騎手の意識としても、強気に動いていく形が浸透してきていますし、その分成績も上がるようになっていますよね。
 もっともこの日の勝ちっぷりが、翌日のルベルカーリアの伏線にもなってそうなのが、線で見た時の競馬の面白さでもありますが。

 ともあれ、坂でスパッと切れたわけではないものの、ラストの持続地点でしぶとくじりじりと、というのはいかにもらしい勝ち方でした。
 本来はもう少し流れた方がいいタイプと思いますし、距離もマイルまではこなせそうですね。


★9/26(土) 中山5R 芝1600m

 このレースは、ロードカナロア産駒のシゲルオテンバが、中団からラスト一気に脚を伸ばしての差し切りでした。

 新馬とは思えないくらい、大逃げを打った馬がいてのハイペース戦です。
 ラップは45,6-50,5=1,36,1ですし、中団くらいの馬でもやっと平均ペース、くらいのバランスではないでしょうか。

 勝ち馬は丁度中団で、あまり前を追いかけ過ぎずにリズム重視での追走でしたね。
 その分ラストまでしっかり長く脚を使えた感じですけど、ただレースラップが12,9の地点なので、この馬が切れた&加速したわけではないでしょう。
 本当に前掛かりで、2着馬の仕掛けもかなり強気だったので、その流れに恵まれたのはあるでしょうが、能力は感じる競馬でした。

 ただ2着馬の方が総合的には強そうな感じですね。
 このペースなのに3~4コーナーから一気に前を捕まえに行く超強気の競馬で、この馬自身は11,5-11,5-13,1くらい、最後一気に止まってしまっています。
 流石に早仕掛け過ぎた感じは否めませんし、まともな展開でならもう少しパフォーマンスを上げてくると思います。


★9/26(土) 中京9R ヤマボウシ賞(ダート1400m)

 このレースは、ミッキーアイル産駒のデュアリストが、逃げて後続を突き放す圧倒的な競馬で、レコードのおまけつきでの勝利でしたね。

 ラップが35,0-12,0-36,6=1,23,6で、当然ながら2歳戦としては破格です。
 時計は出る馬場で、同日の1勝クラスも1,23,7ですが、あちらはより強烈なハイペースでの消耗戦でした。

 対して、前半速いペースで入りつつ、後半12,3-11,7-12,6と、坂地点で一気に加速して突き放しているのは素晴らしく、ダートでの総合力の塊のような馬ですね。
 ラップ補正すれば、古馬2勝クラスに匹敵する内容で勝ち切っていますし、スタートからのスピードもゲートの安定感もありました。
 この感じなら、1400mまでで簡単に止まることはないでしょうし、府中マイルでも面白そうです。この世代のダート路線で軸になってくる一頭でしょう。

 2~3着馬辺りも、この時期の2歳馬としては悪くない時計・走りですが、ここは相手が悪過ぎましたね。


★9/26(土) 中山9R カンナS(芝1200m)

 毎年の事ながら、1勝クラスでいいんじゃないの?って思うくらいのメンバーしか揃わないOP戦です。
 勝ったのはマクフィ産駒のオールアットワンスで、新馬に続いての2連勝ですね。

 ラップは34,2-35,7=1,09,9です。
 今年の中山ならまぁ、とも言えますが、少しずつ時計も出るようになっていたので、正直後半はもうワンパンチ欲しい感じです。
 一応ほんのちょっとだけ加速しているとはいえ、ほぼほぼ一貫消耗戦ですし、全体のレベルもかなり低かったと感じますね。

 ただ上でもチラッと触れたように、マクフィ産駒は気性が素直で、堅実にしっかり走る馬が多い印象です。
 この馬も能力的にはどうか?と思いますが、今後1200mのOP路線で、大崩れせずに走ってくるイメージは持てますね。


★9/27(日) 中京4R 芝1400m

 このレースを制したのは、エイシンヒカリ産駒のクープドクールでした。
 ラップは34,0-11,5-37,1=1,22,6と、ダート戦みたいな一貫前傾ラップのハイペース戦ですね。

 新馬らしくないレースではありましたが、それを番手追走して、最後まで粘り通した勝ち馬は、人気はなかったですが中々強かったです。
 勿論追走面での強みが全て、という感じにはなりますけれど、それでも若干なり自力で再加速も踏めていますし、それなりに総合力はありそうです。
 時計・ラップ的には同日の未勝利にかなり見劣るので、もう少し後半型にシフトして良さが出ないと厳しいかもですけどね。

 接戦の2~3着馬の方が、流れとしては差し優位だったと思うのですが、初戦ですからなし崩しに脚を使わされて、の競馬は難しい面もありますね。
 ただこういう厳しいレースの経験が次に生きてくる可能性も感じます。


★9/27(日) 中山4R ダート1200m

 このレースは、ダノンレジェンド産駒のスマイルアモーレが、番手からきっちり抜け出しての快勝でした。

 ラップは35,2-36,8=1,12,0となっています。
 当日の未勝利が1,11,9ですが、あちらの方が前傾度が高く、それとの比較で言えばかなりレベルは高いです。
 後半12,0-12,4-12,4なので消耗戦ではありますが、その減速度合いが小さく、最後はほぼフラットにまとめてきているのは中々いいイメージですね。

 1~2着馬は共にスタートも二の足も良かったですし、ここでは総合スピードが抜けていた感じです。
 時計的に勝ち馬は上でも通用しますし、2着馬も未勝利なら楽に勝ち上がれるでしょう。


★9/27(日) 中京5R 芝2000m

 このレースは、まんまとスローペースに持ち込んだ、モーリス産駒のノースブリッジの逃げ切り勝ちでした。
 ここにはもう一頭、同じモーリス産駒でシーザリオの仔のルベルカーリアが出ていて、圧倒的な人気だったので、こっちのモーリスかよ!という人も多かったのでしょう。

 ラップは63,4-59,2=2,02,6という推移になっています。
 超スローバランスですが、新馬として絶対的な遅い、というほどではなく、また後半の59,2は立派です。

 向こう正面後半から、ルベルカーリアが外から一気に捲る競馬を敢行した事で、5F勝負の高速持久戦になっています。
 12,0-11,6-11,6-11,5-12,5なので、コーナーでずっと速いラップを踏んでいて、外目のロスは大きかったでしょう。
 ルベルカーリアもモーリス産駒だけに、強気に自分から、は正解だったかもですけど、展開的に不利な形を呼び込んでしまうのも定め、というところでしょうか。

 勿論、勝ったノースブリッジのしぶとさ、持続性能も褒めなくてはなりません。
 早めに外から被されてきつい競馬でしたけど、内目を通せたとは言え、この推移から直線坂でもう一脚を使えています。
 最後は逆に後続の方がばててしまう形でしたし、主導権を握ってこの競馬は中々面白いですね。

 タイプ的に、溜めて溜めて良さが出るタイプではないでしょう。
 それだけに乗り手を選ぶタイプとは思いますが、かなり能力はありそうですし、前半要素ももう少し詰めてこられるなら、楽しみな逃げ先行馬になってきそうです。

 このレースは接戦の2~4着馬まではそこそこレベルが高いと思うので、次走注目ですね。
 それにしても、シーザリオって本当に仔出しがいいですよね。毎年のように産駒が出てきて、それで全く走らない、なんて事もまずないのですから、やはり繁殖としても歴史的名牝です。


★9/27(日) 中山5R 芝2000m

このレースは、中団を進んだハーツクライ産駒のジャンカルドが、決め手の違いでしっかりと抜け出しての初勝利でした。

 ラップは65,5-60,6=2,06,1なので、こちには新馬らしい絶対的なドスローからの後半勝負でした。
 一応向こう正面からじわっと上がってはいますけど、ラスト11,8-11,9-12,1という推移からも、3F戦の色合いが濃いです。

 コーナー地点が最速なので、ある程度タイトに立ち回れた方が楽なのは間違いないですし、勝ち馬は外々から捻じ伏せてきたので、力は一枚上でしょう。
 勿論新馬だけに、スムーズさが何より優先、という部分もあり、3着馬などは逆にコーナーで動けなくてポジションを下げてから、になっているのが勿体無かったですね。

 勝ち馬は悪くない走りだったと思いますが、全体的なレベルは、ラップ的に見ても微妙な一戦だったと思います。


posted by clover at 16:40| Comment(0) | レース回顧・中央競馬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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