2020年09月25日

2020 9月第3週2歳戦 レース回顧(中山編)

 では今日は中山編の回顧になります。
 改めてレースを見ても、中山の芝は本当にタフですよね。今週からCコースになりますが、雨も残るでしょうし、やはり相当にパワー馬場は継続しそうなイメージです。


★9/19(土) 中山2R ダート1800m未勝利戦

 このレースを勝ったのは、エスポワールシチー産駒のサンキューレターでしたね。
 中ほどの枠からまずまずのスタート、そのまま好位でスムーズにレースを進め、直線外から押し切る、正攻法の強い内容でした。

 ラップ的に取り立ててどこが目立つ、という程ではないのですが、全体時計の1,54,7は優秀です。
 この日はダート良馬場で、全体的に結構時計が掛かっていました。
 1勝クラスでもかなりの消耗戦で1,55,1止まりなので、この時期の2歳馬が楽にそれを上回ってくるのは大したものです。

 新馬よりは全体にペースが上がり、タフさを問われて良さが出た格好ですし、これは上のクラスでも通用するレベルだと思います。


★9/19(土) 中山5R 芝1800m

 このレースは、ドリームジャーニー産駒のスルーセブンシーズが、やや後方寄りの外目から、コーナー外々を回しつつ豪快に差し切ってきました。

 芝は良でしたけど、クッション値や含水率のイメージ以上にタフだったのは変わりなく、ですね。
 その中で新馬らしくかなりのスロー、39,7-37,5-35,3=1,52,5という数字は、全体時計としてはやや平凡ではあるでしょう。
 ただ残り1000mから一気にペースが上がっての5F勝負で、後半は59,6と先ず先ずですし、ラスト11,6-11,9-11,8とジグザグながら加速ラップで締めているのも好印象です。

 勝ったスルーセブンシーズは、スタートはかなりもさっとした感じで後方からの競馬になります。
 でも2コーナーの出口辺りでスッと外に持ち出し、そこからじわっと動いていく形で、そこから長く脚を使ってきました。
 残り1000mからはハロン12前後を刻み続けているので、そこでずっと外々は簡単ではなかったはずですけど、上がり34,9で突き抜けてきたところはちょっと素材の差を感じましたね。

 流石に自身ラスト最速、というところまではいかないでしょうけど、後半は11,6~7を長く続けてきた形ですし、タフ馬場での持続性能はかなり高いのではないか、と感じます。
 まあ牝馬なので、路線とてクラシックを、と考えると、スタートの悪さと追走面は課題になってくるでしょうし、もう少し切れ味も欲しいところです。
 オークス路線では面白い競馬が出来そうなタイプではあるので、ここからどういう成長を見せていくかは楽しみですね。

 2~3着馬もある程度スムーズに進めて、操縦性の良さと一定の能力は見せたと言えるでしょう。
 特に3着馬は、直線前の馬がフラついて進路取りに苦労していましたし、外枠でポジショニングも妥協した感じなので、その辺りが噛み合えば、と思います。


★9/19(土) 中山6R ダート1800m

 このレースは、クリエイター産駒のユイノシワザが、中団からしぶとく差し込んでの勝利でした。
 この馬は最低人気だったのですが、時計・ラップ的に見ても明らかに凡戦で、だからそういう人気のない馬でも台頭できた、というイメージは拭えない一戦です。

 ラップが38,2-39,7-40,9=1,58,8という推移になっています。
 テンの入りとて極端に速い、という程ではないのですが、そこからどんどん減速していって、ラストは14,4と、どの馬もばったり止まっている、という感じのレースです。
 その中で唯一相対的に、減速幅を最低限に留めて差し込んでこられたのが勝ち馬だけ、という感じですね。

 上で触れた未勝利と比べるとあまりにもレベルが違う感じです。
 これで昨日書いた中京のタイセイアゲイン戦みたいに超スロー、というなら、まだ今後の未知の可能性は、と言えるのですけど、ほぼ一貫消耗戦となると流石に底を見せてしまっている、と言わざるを得ません。
 この組は余程大きな変わり身や、条件替わりで適性が噛み合わない限りは厳しい気はしますね。


★9/20(日) 中山4R 芝1200m

 このレースは、リーチザクラウン産駒のセイウンエンプレスが、好位からスッと抜け出す綺麗な競馬で初勝利を挙げました。

 日曜の芝もほぼ変わりなく、タフな良馬場でした。
 ラップは34,7-36,1=1,10,8で、前半のペースは中山1200mとしてはかなり緩く、それでいて後半も一貫消耗戦です。
 いくらタフな馬場とはいえ、全体時計も微妙ですし、ここも全体的にレベルは高くない一戦だったと判断して良さそうです。

 しかしリーチザクラウン産駒って、こういう微妙に時計の掛かる馬場は妙に走るイメージがありますね。
 軽い馬場ですとどうしても切れ負けしやすいのを、上手くパワーで補える条件が噛み合ったのだろうと思いますし、この馬も今後そういう条件であれば、という見立てで現状は良さそうに感じます。


★9/20(日) 中山5R 芝1600m

このレースは、好位でレースを進めたマクフィ産駒のペイシャフェスタが、直線楽に抜け出しての快勝でした。
 注目されていたデアリングタクトの全妹・マオノジーナスは、素質の一端は見せたものの3着と、やはり姉のようにはいかなかったですね。

 レースラップは36,7-23,9-36,1=1,36,7という推移でした。
 新馬戦としてはそこそこ流れているのに加え、中盤の緩みが一切なく、淡々と12秒前後を踏み続ける総合力&持久力勝負になっていると思います。
 後半も11,9-11,7-12,4-12,0と、コーナーで速い脚を求められてからもう一脚、という感じです。
 逃げ馬が潰れた地点でラップが落ちていますが、基本的に上位勢はフラットに入ってラストまで落とさなかった、という認識でいいでしょう。

 勝ったペイシャフェスタは、枠も良かったですし、スタートからゴールまでそつなく立ち回れていて、競馬センスの良さと総合力の高さを感じさせました。
 血統的にこういう一貫戦がフィットしたのはありそうですし、軽い馬場でどうか?とはなりますが、見た目は地味でもこういうタイプは結構上でも頑張れると思うのですよね。
 特に坂地点で自身12,0と踏ん張っているのは好印象で、現状はタフ馬場の方がマッチするかもですけど、それなりに幅広い適性を見せてくれそうなタイプだと感じます。

 2着のラングロワも悪くはないですが、この流れの中で番手からで、勝ち馬には決め手で完敗ですし、斤量面の恩恵もありますからね。
 素材的にはやはり3着のマオノジーナスの方が上かな、とは感じる内容でした。

 そのマオノジーナスは、スタートがやや悪く、リカバーしつつ中団、という位置取りでしたが、3~4コーナーの加速でもたつきましたね。
 田辺Jもそこで内外ですこし迷って、結果的に内に潜ってきましたけど、最後はそれなりに足を見せたものの、前に肉薄するほどの迫力はありませんでした。

 とりあえず現状はまだかなり不器用に感じますし、マイルは少し忙しいかな、と思えます。
 デアリングタクトはその辺余裕でクリアしていますが、エピファ産駒という括りで見れば距離が伸びた方がいいですし、府中の1800mあたりでどこまで切れるか、長く脚を使えるかは見てみたいですね。それ次第ではある程度のレベルでは戦える素質はありそうに思えました。


★9/21(月) 中山3R 芝1600m未勝利戦

 このレースは、グローリアスカペラとジネストラの一騎打ちでしたが、最後はグローリアスカペラが捻じ伏せてきました。
 ラップは35,2-23,8-36,6=1,35,6という推移で、そこそこのハイペースで淀みない底力勝負ですね。

 この流れの中で、勝ち馬はちょっと出負け、2コーナー過ぎから捲っていく、というより、やや折り合いを欠いてしまっている感じで前を追いかけていきます。
 3~4コーナーまでに2番手に取りつくと、直線は軽快に逃げていたジネストラがしぶとかったものの、ラスト50mで抜け出してきました。

 正直動いた地点のラップは普通に11秒台だったので、かなり強引な競馬なのですけど、それでも、というあたりいい追走力と持久力があります。
 そのあたりはエピファ産駒らしいパワーですし、多少厳しい流れでも、外からスムーズに、という形を作れれば違う、というのを感じさせてくれましたね。
 距離短縮でペースが上がって良さが出た感はありますし、今後もマイル路線でしょうが、後半型の競馬になると脆そうなので、その辺りのバランスを何処まで取れるかがカギになってきそうです。

 2着のジネストラも、このペースで逃げてここまでしっかり踏ん張っているのですから力はありますね。
 次走の立ち回りがまた難しいところはありますけれど、こちらは気性面にあまり不安がなさそうですし、府中の1400~1600mなら順当に勝てるのではないでしょうか。


★9/21(月) 中山5R 芝1600m

 このレースを勝ったのは、モーリス産駒のブルメンダールでしたね。
 ラップは37,9-24,7-35,3=1,37,9と、かなりのスローからの後半3F勝負になっています。
 ラストは11,5-12,1-11,7とちぐはぐなラップですが、一応コーナーで引き上がって、という形なので、全体としては前目内目の方がいいレースだったのは確かでしょう。

 勝ったブルメンダールは、いいスタートから行く馬を行かせて3番手のインを確保し、スムーズに進めていきます。
 4コーナーで前が引き上げてくれたので、労せずそのスペースを拾いつつ進出して、早めに先頭に立つと、最後はジュリオの追い込みをハナ差凌いでの勝利でした。

 マイルCSの覇者同士の配合で、いかにも純良なマイラー、という感じですけど、ここはペースがかなり遅かったので、その恩恵は受けています。
 内枠でスタートも良かったですけれど、もう少し軽い馬場だったりしたら、おそらく決め手の差で差されていた感じはしますね。

 コースロスなど踏まえても、ジュリオの方が強い競馬はしていると思うので、この馬としては次は、ペースが上がって上積みがあるか、がポイントになってきそうです。
 血統的にはマイルでも、モーリス産駒は比較的長めの距離向きにも感じるので、1800~2000mにも積極果敢に挑戦して欲しいところです。

 2着のジュリオは、スタートがもう一歩で道中中団外目、という競馬でしたし、4コーナーでも外々のロスはありました。
 ラスト1Fは前が11,7のところ、明らかに2馬身半位は詰めていますから、この馬は大体11.3くらい、ラスト最速で上がってきていると思います。
 わかりやすく脚を余したレースだったと思いますし、上積みはありそうなので、次は勝てそうですね。


posted by clover at 17:00| Comment(0) | レース回顧・中央競馬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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