2020年08月28日

現時点での2歳リーディング雑感

 タイミングとして中途半端ではあるのですが、あまりしっかりした記事を書けるほど時間に余裕がないので、今日は雑談として、ここまでの2歳戦リーディングをザッと眺めつつ、今後の展望をつらつらと予測していこうかな、と思います。



 新馬戦が始まってしばらくは、中々産駒が思うように活躍出来なかったモーリス産駒ですが、いつの間にやらリーディングトップに躍り出ているのですね。
 まあこれは先週のクローバー賞勝ちもありましたし、その上でシンプルに出走頭数・回数が多い、という面も強いです。
 ぶっちゃければ、今の上位は血統登録が多い順、くらいの並びですし、今週・来週と2歳重賞があるので、本当はせめてそこが終わるまでは待って書くべき記事なのですけどね。。。

 ともあれ、最初は新馬戦向きの素軽さやスローからの切れ味が足りない、と評されていましたが、今年は比較的タフ馬場になることも多かったせいで、徐々に新馬での成績も回復してきています。
 イメージ的には叩き良化型なのでは?と感じるのですけど、今のところ勝ち鞍6つの内5つが新馬戦で、まだ新馬で負けた馬が未勝利を勝ち上がってはいない、というのは面白いところです。
 その分勝ち鞍の平均距離も短いのですが、先週1800mの新馬で勝利、2000mの新馬で2着があったように、本質的にはもう少し距離が長い方が安定してくる可能性は高いと踏んでいます。

 ただ、そもそもモーリスという馬自身、どうしてこの血統であんな爆発的な加速と切れ、持続を保持していたのか?って思うくらい突然変異の強さではありました。
 なので種牡馬としては、そのポテンシャルそのものは引き継ぐとしても、産駒傾向としてはロベルト系らしいスタミナ型、持久力型の馬を多く出す可能性の方が高いのでしょう。
 実際のところ、ここまでの55回の出走で、ただの一度たりとも上がり33秒台を記録した馬がいない、というのは、逆に珍しいのではないかと思います。

 そういう点を踏まえると、乗り手の意識としても長く脚を使っていく、強気の仕掛けやペースメイクが噛み合う、という認識は必要になってくるはずです。
 トップクラスの馬であればある程度はヨーイドンにも対応してくるとは思いますが、それでもべストは違う、という中で、鞍上の胆力が問われやすい種牡馬、とは言えるのではないでしょうか。



 エピファネイアも出足は悪かったものの、8月に一気に7勝を積み上げて、あっという間にリーディング上位に躍り出てきました。
 ただ勿論こちらも出走頭数自体が多い分の嵩増しはあります。
 加えて初年度産駒も、新馬で鮮やかな勝ち方をした馬が、意外と二つ目を勝ち上がれない、というパターンが多かったのですよね。
 今年も新馬や未勝利の内容は素晴らしい、と思える馬はそこそこいるのですが、その点過信は禁物かな、というのは改めて出ていると思います。

 やっぱり基本的にはロベルトっぽい不安定さが付き纏いますし、揉まれ弱い気性も健在です。
 それにやっぱり、びっくりするくらいダートで走らないんですよねぇ。初年度もそうでしたが、あれだけパワーがある産駒を出すのに、不思議とダートはまるでダメ、というのは、馬場以前に砂をちょっとでも被ると無理、みたいな気性面の問題の方が大きいのでしょうか。
 或いはエピファネイア自身、現役最後の一戦でダートを走らされて、砂を被って嫌な思いをした事で、その記憶が遺伝子に深く掘り込まれてしまっているのかもしれませんね。。。

 この馬は現3歳世代を見ていてもわかるように、本質的にはステイヤー寄りの適性が強いです。
 新馬戦でも1800m以上で安定して走る感じですし、短い距離で追走を強く問われると難しい、というのは、エピファネイア自身の適性とは少しズレがあるのですけど、そのあたりも含めて嵌るスポットそのものは広くない、というのはあるでしょう。
 今年デアリングタクトが出た事で評価は上がっているでしょうが、アベレージそのものがそこまで高くないのは今年も付き纏うでしょうから、その辺りを踏まえての割り引きは意識しておいた方が良さそうです。
 裏を返せば、この産駒でポンポンと連勝してくるようなタイプは大物の可能性はある、とは言えますね。爆発力は素晴らしいものがあると思うので、今年の産駒からもクラシックを賑わす馬を出して欲しいものです。



 対するキズナの安定感、優等生ぶりは2年目も健在ですね。
 芝ダート問わずにしっかり堅実に走り、学習能力や成長力もあって、気性的にも素直な馬が多いとは、本当に種牡馬としても理想的な存在と言えそうです。
 今年もしっかりコンスタントにバランス良く勝ち馬を輩出していますし、上がり時計だけ見ても、タフな競馬で強い馬、上がり特化で強い馬、バラエティに富んでいますね。
 それだけ母系の良さを引き出す力が強い、とも言えますし、後は大舞台で強いレースが出来るトップホースさえ出てくれば磐石、と言えるでしょう。

 とりあえず今週、フラーズダルムがどれだけ走ってくるか楽しみです。
 この産駒の場合、父親がこうだからこの可能性が高い、という推測がしにくいのが予想の上ではネックではありますが、そろそろ自身にそっくりの持続型の強い馬が出てきたらいいですね。


★4位 ドゥラメンテ https://db.netkeiba.com/horse/sire/2012104511/

 ドゥラメンテも前評判通りにはしっかり順調に走る馬が出てきているとは思います。
 ただ夏の新潟の前半でドドっと勝ち馬を増やしたように、適性的には軽い馬場の上がり勝負がベストという感覚で、その意味では今年の、全般的に例年よりタフ寄りになっている馬場条件はフィットしきっていない、とも言えます。
 モーリスがその点やや恵まれている、と考えれば、現状健闘しているとも言えるのではないでしょうか。

 産駒傾向としては、やっぱり気性面に課題のある馬は多いようですね。
 ただその分、上手く御す事が出来れば素晴らしい爆発力を発揮できるのも父親譲りで、血統としては奥行と柔軟性は感じるところです。
 タイプ的に言えばドゥラメンテ自身は追走が問われてより強い、というタイプだったのですけど、産駒はどちらかと言えばスロー向きで、その辺りは母系の重厚さからくる要素ではないでしょうか。
新馬でも底が見えない勝ち方をしている馬はそれなりにいますし、二戦目でどういうパフォーマンスを見せてくれるかはかなり楽しみです。


★その他雑感として

 マツリダゴッホは2頭のOP・重賞勝ち馬だけで稼いでいますから、伸びしろがあるか、と言えば微妙でしょう。
 ディープは例年通り、まだ夏は本格始動せず、秋口から続々と、でしょうから心配はないと思います。

 気になるのはやっぱりロードカナロアですかね。今年はステルヴィオやアーモンドアイがある程度走った年に種付けした産駒ではあるので、来年以降よりは落ちるとはいえ、去年よりは繁殖の質はいいはずです。
 去年の世代別リーディングは6位とかなり不調だっただけに、巻き返しは期待されるのですが、こちらも出足は振るっていません。
 ただ、出走頭数・回数自体が少ないので、或いはノーザンの方針として、ディープ同様ある程度じっくりデビューを待つ方針に切り替わっているのかもですね。純粋に新種牡馬を先に活躍させたい、という思惑もあるかもですが。
posted by clover at 17:00| Comment(0) | 雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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