2020年08月13日

2020 ブリーダーズゴールドカップ レース回顧

 今日の門別で開催されたブリーダーズゴールドカップは、このレース三回目の挑戦となった古豪のプリンシアコメータが、直線追いすがるライバルを振り切って勝利しました。レースを振り返っていきましょう。


 今日の門別の馬場は良で、やはり時計はそれなりに掛かっていたと思います。
 ひとつ前のAクラスの1800m戦が1,56,9で、因みに去年が1,54,2でした。
 まあ去年は勝ったのがあのオヤコダカなので、メンバーレベルが違うのは確かですけど、その辺りを割り引いても、去年よりは1~2秒タフな馬場だったと考えていいでしょう。
 その中での2,07,7はまず想定したラインでしたが、ペースに関しては大外れ、超ハイペースだったようですね。その意味ではもう少し出ても良かったのですが、適性面なども踏まえるとこの位でしょうか。

 レース展開は、好発を決めたマドラスチェックが迷わず果敢にハナを切っていきます。
 プリンシアコメータもいいスタートでしたが、テンの速さでマドラスチェックに敵わない、と見て、即座に外に持ち出す形に切り替えていました。
 正直昨日のヤマニンアンプリメとかもこんな風に多少強引にでも乗って欲しかったなー、なんて思ってしまいましたよ。。。
 ともあれ、上手く番手外に切り替えて流れに乗ったプリンシアコメータ、その後ろにレーヌブランシュがピタッとつけていきます。

 シネマズソングがその後ろ、内目に一頭地方のアンバラージュがいて、中央勢ではメモリーコウが一番後ろになりました。
 勿論それでも中団よりは前で、中央勢ががっちり前を固めて速い流れでしたね。
 地方勢の期待が寄せられていたクオリティスタートやナムラメルシーはやっとこ中団からやや後ろ、という位置取りで進んでいきました。

 ラップは、目で見える範囲では、86,2(12,60)-41,5(13,83)=2,07,7(12,77)という推移になります。
 ただ場内だともう少し細かくラップがわかるのか、解説の人がテン3F35,2、1000m通過60,7と口にしていました。
 それが正しいとするなら60,7-67,0なので、よりえげつないハイペースになりますね。
 4-7F区間が51,0計算ですから、ここの平均が12,75と、序盤だけめっちゃ速く、そこから段階的に消耗していく特異なレースになっています。

 これだけ全体で速いと、どの位置にいても追走力は最重要適性になっているでしょう。
 その上で後半しぶとく踏ん張れる持久力があるかどうか、単純にスタミナ勝負というよりは、そこの合わせ技にはなるでしょうね。
 時計的に言えば、上で触れたように流石にラスト落とし過ぎ、という感じはあります。
 なんだかんだで、より強い時期に勝ち切れなかったプリンシアコメータが押し切れたレベル、という見方をした方が、このレースに関しては正しいのかもしれません。
 でもおそらく2~3着馬も、この展開では本来の力を引き出し切れていない、追走で殺がれた面はあると思うので、そこは勝ち馬の作戦勝ちとも言えますね。

 勝ったプリンシアコメータは、やはりこの舞台と距離がマッチしているのは確かなのでしょう。
 スタートしてすぐにカットされて危ういか、と思いましたが、それを予見して即座に外に切り返した岩田Jの判断は、この馬の特性をよく理解しているなと感じさせるものでした。

 元々スムーズでさえあればハイペースは強い馬です。
 それでもここまで上がり切ると、この馬でもかなり殺がれているとは思いますが、それ以上に他の馬にとっては苦しい流れだった、というイメージですね。
 自分で主導した流れとまでは言えないにせよ、早め早めの競馬で持ち味を引き出せたのは確かで、こういう形に持ち込めればまだまだやれるのを見せてくれたと思います。

 今年のJBCレディスクラシックは大井の1800mなので、まずは主導権を握る形に持ち込めるかが鍵ですね。
 なので本来は外枠の方が安定はする馬のはずです。
 能力も戦前の見立て通り、少しずつ減衰傾向ではあると思いますが、今はこの路線の層も厚くないので、新興勢力が出てこないとすればこの馬でも有力馬の一角には入ってくるでしょうね。

 2着のメモリーコウは、中々苦しい競馬でしたが、ある程度はステイヤー寄りの適性も見せられたのかなとは思います。
 思ったより位置を取れずに、あれ?という感じでしたが、結果論的には超々ハイペースで、少しでも後ろで温存できたのは良かったのでしょう。
 3コーナーからはインに潜って、少しでもコースロスを減らしつつの追走、それでも怯まず伸びてこられたのは今後に向けての収穫になります。
 本質的に消耗戦がベストとは思わないですが、それでも一定やれていたのも確かで、その幅の広さで最後しっかり食い込めた感じですね。

 個人的には、予想の時に書いたように、右回りの方が走りがスムーズで、かつ加速性能が生きる形ならなおいい、と思っています。
 その意味で大井1800mはかなり噛み合う条件のはずで、もしもペースが落ち着くようであればかなり楽しみな一頭になりますね。
 ハイペースですと、今のプリンシアコメータに負けるレベルなので、ファッショニスタあたりも手強いでしょうし、ちょっと難しいかもしれません。
 ただプリンシアコメータは脆さを併せ持つ馬ですし、この馬の堅実さは素晴らしいので、三連複の軸、としての狙いは充分に立つかな、と楽しみにしています。

 3着のレーヌブランシュは、正攻法で悪くない競馬でしたけど、最後甘くなってしまいましたね。
 元々このレースは、関東オークス勝ち馬には鬼門で、それは初めての古馬戦なのに斤量の恩恵が薄い、というのが一番の理由になるのでしょう。
 この馬も外枠でもあり、自分から早めに追いかける形にはなっていて、追走面は一定クリアしたとしても、やはりずっと外目のロスはそれなりにあったと思います。
 それでも最後まで諦めずに踏ん張っていましたし、この競馬内容なら、古馬相手にも目途は立てた、やはりかなり強い馬だなとは再認識できました。
 大井の1800mも、そこそこ適性はあると思いますし、クイーンマンボのように、ここの経験を糧にもう一回り強くなってくれば、本番もおおいに楽しみはあるでしょうね。

 4着シネマズソングは、流石にまだ3勝クラスを勝ったばかりではありますし、スピード色強め、かつ後傾型の競馬に適性を見せていた馬ですからね。
 その意味ではいきなりこの展開と馬場で頑張った、と言えますし、札幌1700m専用機みたいな馬でしたけど、今後の可能性の一端は見せてくれたと言えそうです。
 タフ馬場の交流戦なら1600mくらいでもいいかな、という気はします。
 が、ただ流石にまだ勝ち負けまで食い込むには全体的に足りないかな、というイメージですかね。

 5着のマドラスチェックは、元々長丁場向きの馬ではないですし、そこでこのペースを作ってしまっては苦しいですね。
 この距離なら前半ふわっと誤魔化して、後半の加速を活かして欲しかったな思います。
 横山武Jも勢いのある若手で、思い切りの良さが持ち味ですが、こういう特殊な距離の中で、馬の適性も吟味しつつの兼ね合いはもう少し経験を積んでいかないと、という部分はあるかもしれません。
 馬の出来そのものは、スタートからの活力を見ても悪くなかったはずで、マイルから1800mまででの巻き返しは警戒しておいてもいいのかな、と見ています。

 予想・券種的には、まぁなんとか交流三連戦でひとつ取り返せて良かった、という所ですが、ペース読みを盛大に間違えてなのであまり褒められません。
 まあこのメンバーの中で、本質的に長い距離に適性がある馬は?という視座においてはミスしていなかったので、そこだけは良かったです。
 特にメモリーコウは、戦績だけ見ると距離不安がありそうに見えてしまうだけに、そこをきちんとミスリードされずに判定出来ていた事だけは良しとしていいでしょう。

 流石に予想の順番までは、プリンシアコメータの立ち回りひとつでガラッと違ってしまう可能性があったので仕方ないところですね。
 しかし結果的に、最後にドドっと売れたみたいで、途中で見たよりも相当配当が低くなっていて、改めて世の中の競馬ファンの卓越した眼力に舌を巻くところです。
 買い方としても難しかったですが、この1~2着の馬連は買いにくいですし、せめて三連複に傾斜を掛けられたか、くらいでしょう。
 プリンシアコメータに割られるかも、のワイド本線ではあったので、悪くはないチョイスだったとしておきます。
 一応交流三連戦トータルでほぼプラマイには出来ましたし、また改めて週末中央で頑張りましょう。


posted by clover at 20:52| Comment(0) | レース回顧・地方競馬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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