2020年08月07日

2020 8月第1週2歳戦 レース回顧(日曜編)

 先にお知らせです。
 今週末は少し用事が立て込んでいて、いつもの時間に記事更新が出来ないと思います。
 特に日曜日、次の日にクラスターCもあるのですが、そのあたりも含めて時間の都合に合わせて、記事を出すタイミングがズレますのでご了承ください。
 多分予定的に、回顧記事を夜遅く(と言っても9時くらいですが)に回す事になると見ています。


★8/2(日) 札幌1R ダート1000m未勝利戦

 このレースは、新馬で2着だったダノンレジェンド産駒のミカンサンが、最後の最後で素晴らしい脚を見せて差し切りました。
 ダートは良で標準的な時計の出方だったと思います。
 その中でラップは23,6-11,7-24,3=59,6なので、レベルとしてはこちらも標準並みでしょう。
 ペースそのものはほぼ一貫消耗戦で、ラスト1Fが12,5と一気に消耗する形です。

 勝ったミカンサンはまずまずのスタートですが、前走同様に流れにうまく乗り切れずにおっつけつつの追走でしたね。
 4コーナーの手応えも微妙で、直線に入っての差を見て、結果を知ってても届くのか?ってくらいでしたけど、残り100mの相対的な伸びが中々でした。
 最後の1Fだけで4馬身は詰めていると思うので、この馬は減速幅を留めての走破のはずです。
 どう見てもまだ距離が足りない、という走りなので、大箱に戻っての1200m、1400mでどこまでやれるかですね。

 2着のインディナートも、一度使って馬の前向きさが違ってきましたし、前進はある競馬だったと思います。


★8/2(日) 新潟1R 芝1200m未勝利戦

 このレースを勝ったのは、リーチザクラウン産駒のニシノアジャストでした。
 馬場は良に回復して、時計も全般的に高速傾向を維持、という日曜開催だったと思います。
 その中で、ラップは34,4-35,7=1,10,1と前傾戦で、ラストは11,7-11,5-12,5と再加速はしているものの、ラストの消耗度も大きいです。
 全体として、そこまでレベル的には褒められない一戦ではあるのかな、と思います。

 勝ったニシノアジャストは、スタートはともかく、二の足がよくなかったですね。
 中枠だったので中団から後方寄りの馬群の中で窮屈な競馬でした。
 コーナーもタイトに回って、内目から直線に入ると、馬群を縫ってじわじわと進出、最後は外に切り替えての豪快な差し切りだったと思います。

 結果的に前がラストでかなり落としていますし、この馬自身も狭いところとは言え、進路取りそのものはスムーズでした。
 上りから逆算しても、特に際立って切れた、という感じではないですが、後半型の競馬でそこは見せていませんね。
 テンは自身35,5でいっぱいいっぱいの入りにも見えましたし、距離は1400mがベストの感じはします。
 ただ1800mから一気の短縮で、馬群にもひるまず結果を出した精神面はいいものがありそうですし、その辺りで楽しみはあるかなと思います。


★8/2(日) 札幌5R 芝2000m

 このレースは、タピット産駒のバニシングポイントが、掛かり気味にハナを切ってそのままハイラップで押し切る強い競馬を見せてきましたね。
 ラップは35,3-51,3-35,8=2,02,4となっています。
 テンは露骨に折り合いに苦労していて、ハナに立つまではかなり脚を使っていますが、そこを何とか落ち着かせて中盤緩めているのはルメールJの巧みさだと思います。
 しっかり道中は息を入れて走れたことで、レース後半は12,3-11,4-12,1と、非常に加速度の高い出し抜きが出来ています。
 まあ映像で見ても、ここまでスパッと切れているか?というのはちょっと疑問符もありますが、それでも自分で速い流れを刻んで、もう一脚、という競馬を楽にやってのけたのは確かだと思っています。

 時計的に言えば、ハーフで61,0-61,4なので綺麗な平均ペースではあります。
 古馬の1勝クラスで2,01,2、クイーンSが1,45,9なので、そこまで特筆するほどの時計ではないかもしれません。
 ただ不必要なくらいに中盤が緩んでいるので、それを踏まえればまだ勝ち馬は時計を詰める余地は充分にあると考えます。
 血統通り、総合スピードの持続力が高そうですし、今後はレース選択とレースメイクが鍵になりそうですね。

 全姉のユニークベラはアメリカの牝馬スプリンターチャンピオンで、非常に才能のある馬でした。
 その意味で、日本の芝で軽い切れを求められて良さが出るイメージは薄かったので、この加速度を見せてきた、というのは注目出来る要素です。
 勿論より後半特化でどうか?となると難しいでしょう。
 けど、この日のように自分でタフなレースを作って、という異色の強さを常に発揮できるのであれば、牡馬路線において台風の目になるやもしれませんね。

 しかし改めて、この着差を見るに、この時期に2000mの新馬って本当に必要?と思いますね。
 新馬戦自体はどんどん前倒しになって、JRAとしても早期出走を期待する姿勢ではあるはずです。
 けれど、流石に体力のつき切っていない時期に、わざわざ芝中距離に出して、次に向けて大きく消耗させるのは……と、二の足を踏む陣営も多いと思います。
 なまじ過去5年で、夏の時期の2000mデビューのダービー馬が2頭も出てしまっているので難しさはあります。
 でもこの前検証した、除外絡みの話を踏まえるのであれば、まだこの時期は、あらゆる馬が出走の敷居の低い距離を多めに用意してあげるべきなのではないかな?とは感じています。


★8/2(日) 新潟5R 芝1600m

このレースは、ルーラーシップ産駒のハヴァスが、番手追走からスムーズに抜け出しての快勝でしたね。
 ラップは35,8-25,4-34,4=1,35,6で、新馬らしい中緩みからの3F勝負です。
 ラストは11,4-11,1-11,9なので、切れと持続の両面で少し派手さはないかな、というイメージです。
 ただ全体時計はまずまず優秀で、例年ならばかなりのもの、という評価なのですけど、今年は本当に新潟の新馬のレベルが高いのですよね。

 結局のところそれは、夏の中京がなく、阪神があんな馬場で、札幌も裏函が使えずの2場開催、という特殊状況下で、素質馬が新潟に密集している証左でもあるのでしょう。
 上でもチラッと触れましたけど、札幌の2000mではまず頭数が揃わない一方、新潟のマイルなら、先週と今週の除外馬で優にもう1レース組めるだけの頭数が揃っています。

 それでも、明後日日曜日の、新潟2000mの新馬(一昨年ロジャーバローズが勝ったレースですね)は、流石にフルゲートになっていないように、需要と供給が噛み合っていない様相は見て取れますね。
 まあ全てを柔軟に、噛み合うように、とはいかないでしょうし、ファンとしては、今年の新潟は例年より総合レベルが高かったぞ、と覚えておきたいところです。

 閑話休題、このレースの話に戻しましょう。
 勝ったハヴァスは、スタートでは少し安めを売る形になっていますが、その後向こう正面でじわっと押し上げて2番手につけました。
 そこで少し折り合いに苦労していたかも?とは思いますが、馬群に取りついてからは落ち着いて走れていたと思います。
 直線も前の馬を見ながら追いだしを待つ余裕があり、最速地点で見た目にも鋭く伸びて抜け出してきています。

 もっともラップ的には11,1地点なので、ギリギリ10秒台に入ったか?くらいで、新潟としては目立つものではありません。この辺りは他の馬がより切れなかった、と見た方がいいと思います。
 どうあれ、ここで作ったセーフティをラストまでしっかり守り切る、センスのいい勝ちっぷりで、まだまだ奥行きがありそうな走りでしたね。

 2着のプラウドルックも、いいスタートから少し下げて先団後ろ、直線もしっかり馬群の中から伸びてきて、素質馬らしい素直な競馬だったと思います。
 敢えて言えばやはり、もう少し最速地点で切れが欲しかったな、という所で、その点もう少し距離があった方が競馬はしやすいかもしれません。

 3着のウインミニヨンは、内枠で五分のスタートでしたが、外の馬がどんどん入ってくる中で位置を落として後方内目、直線は中目に誘導していきます。
 ややエンジンが掛かるまで時間がかかりましたけど、進路が広くなってからはかなりの切れと持続を見せてきて、これは次に向けてはかなり楽しみな走りだったなと感じますね。
 もう少し器用さと前向きさが欲しいですけど、距離延長もこなせそうで、新潟外回り継戦なら楽しみです。


★8/2(日) 新潟6R 芝1200m

 このレースは、リアルインパクト産駒のデイトンウェイが接戦を制して勝利しました。
 ラップは36,2-35,4=1,11,6で、この距離においては新馬戦であろうとかなりのスローバランス、と見るべきですね。
 後半も12,0-11,5-11,9と、仕掛けも早くなく、あまり出し切った感じのレースではありませんが、その中で目立つ違いを見せた馬もいませんでした。
 ややレベルの低い混戦だった、という見立てでいいと思います。

 勝ったデイトンウェイは、内枠からある程度押していって好位のイン、道中はスペースを残しつつの追走でした。
 直線はスルッと内から鮮やかに抜け出し、外から強襲する馬を何とかしのいで、という形で、レースセンスと一脚の鋭さで勝ち切ってきましたね。
 このレース自体が評価の難しい内容なのですが、この馬としてはもう少し追走が問われてやれれば、といいうところでしょうか。
 加速性能は中々だと思うので、距離もある程度延長はこなせる筈で、1400mあたりでの総合力タイプに成長していくと思います。

 2着のナムラスパローは流石の外ファネイアという感じで、スムーズならばいい脚は使います。
 が、こっちもやはり本当にいい脚は一瞬、という感じで、最後はダラッとしてしまって届かなかったですし、素材的にはやや物足りないかな、と感じます。
 それで前残りの3~4着馬よりは内容はあるかなと思いますし、こちらも距離伸ばして楽しみですね。



posted by clover at 17:09| Comment(2) | レース回顧・中央競馬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは★ 毎日更新お疲れ様です。  変則日程で新潟に新馬有力馬集結とは面白いことになってたんですね。

私は夏の連休も自粛活動になってしまったので例年より競馬を楽しんでます(笑)

明日の札幌日経、人気ちょいと落ちたとこで、ウインイクシード狙ってみようかと思ってます。
Posted by J.N at 2020年08月08日 03:08
>J,N様

 いつもコメントありがとうございますー。

 やっぱり綺麗な馬場で左回り、それなりに広いコースの夏の中京がなかった影響は大きそうですよね。
 阪神の馬場がタフ過ぎて、新馬を使うには……と躊躇った陣営が、こぞって新潟に回ってきている感じで、この時期から除外ラッシュですからねぇ。
 だからこそ、のダイヤの原石は、見落とさないようにしたいと思います。

 今年もお盆週間は交流重賞3連弾がありますしね。
 私はそれなりにはお仕事忙しいですけど、当然自粛モードなのは変わりないので、例年以上に頑張って予想しないと、と思ってます。

 札幌日経オープンは面白いメンバーですね。
 ウインイクシードは日経賞が案外でしたけど、雨は降らなさそうですし、洋芝2600mで無理なく流れに乗れれば楽しみですね。
 個人的には外の4頭の勝負かな、と思ってます。ポンテザールは来てしまったら仕方ない、という位置づけで、様子見で良さそうな気がするのですけどね。
Posted by clover at 2020年08月08日 03:58
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