2020年08月06日

2020 8月第1週2歳戦 レース回顧(土曜編)

 今週も夏の時期らしく、余裕のある記事枠で程々に重量級の記事を、なんとか先回しで掲載する事が出来ました。
 流石に頑張り過ぎたので、今日明日は平常運転で、2歳戦を土日に分けて回顧していこうと思います。


★8/1(土) 札幌1R 芝1500m未勝利戦

 このレースは、ハービンジャー産駒のジャンカズマが、やや後方からじわっとコーナーで進出、直線は楽に前を捕まえての完勝でした。
 札幌は土日通じて時計の出やすい軽めの馬場コンディションだったと思います。
 その中で、30,1-24,1-35,4=1,29,6なので、ペースはややスロー寄りの平均になっています。
 中盤もやや緩みはありますが極端ではなく、そこから11,8-11,4-12,2と加速度も問われつつという展開ですから、綺麗な総合力勝負、という感想ですね。

 その中で、勝ち馬は内枠からスタートは新馬同様にそこまで良くはありませんでした。
 序盤のポジショニング面もさほど上手ではなく、やや後方から向こう正面で外目に出して、じわじわと長く脚を使う形で進出しています。
 4コーナー出口では2番手外まで進出して、そこから出し抜きを図るロジネイアを楽に捕まえ、最後もしっかり突き放してきて、地力の差を感じさせるいい競馬ではあったと思います。
 ただこの距離とペースでも、追走に余裕がある感じではなかったので、現状はマイルまで伸ばしてもいいのかな、というイメージです。

 新馬では例の特殊な阪神の重馬場で、内からしっかり差し込む形でした。
 その上でこのレースを見るに、力のいる馬場自体はフィットしているのでしょう。
 ただ軽い馬場と距離延長で良さが出てきたのも確かで、もう少し長めの距離で、ヨーイドンになり過ぎない総合力勝負であれば、上のレベルでもやれる気はします。

 ちょうど新馬で千切られたジャカランダレーンが、今週のダリア賞に出てきます。
 あちらも軽い馬場でどうなるか?ではありますけど、その走り次第で、この馬の評価も相対的に変化してくるかもですね。


★8/1(土) 新潟1R ダート1200m未勝利戦

ここはラブリーデイ産駒のクールシャワーが、内枠から好発を決めて逃げ、そのまま押し切りました。
 ダートは重で、日中稍重に回復、それでも全体的に時計は出やすいコンディションでした。
 3歳の未勝利がややハイで1,11,5なので、33,9-37,8=1,11,7はまずまず、というラインだと思います。

 初ダートでしたけど、芝スタートの地点での行き脚はそこまででもなかったと思います。
 ただ前に行った馬で一番内だったので、5頭雁行でも譲らず行けたのがまず勝因になるでしょう。
 かつ、ダートに入ってからはしっかりスピードに乗っていったように、適性も高かったのだと感じます。

 とはいえ現状ではハイレベルな走り、とは言い難いですし、枠やスタート次第では、となりそうです。
 最低限再加速が踏めている、とはいっても、コーナーでどうしても減速する新潟ではありますし、あまり鵜呑みには出来ません。
 全体のレベルも踏まえると、ダート路線でも上ではやや苦戦するかな、というイメージです。

 2着のバクシンは、1戦ごとに少しずつレース内容は良化していると思います。
 けどやはり総合的にパンチが足りないのは確かで、いずれ未勝利なら順番は来るかもですが、上ではかなり成長がないと厳しそうですね。


★8/1(土) 新潟2R 芝1600m未勝利戦

このレースは、ドゥラメンテ産駒の牝馬・フォティノースが、好位馬群の中から最後は外に持ち出して、辛くも差し切り初勝利を挙げました。

 芝はスタートが稍重で、午後には良に回復していましたけれど、トータルで見てこの時間帯でも普通に高速馬場ではあったと思います。
 ラップは35,3-25,1-33,7=1,34,1と、全体としてはスローバランスですね。
 テンはそこそこ速く、中盤かなり緩んでからの3F加速&瞬発力勝負という、新潟外回りらしい構成です。

 勝ったフォティノースは、まずまずのスタートからある程度出していって好位馬群の真ん中に収まり、緩みでも折り合いはきちんと保ちつつ進めていきます。
 直線はやや前が壁にはなり、残り300mくらいで外に持ち出して、そこからはしっかりした伸び脚を見せてきました。
 この勝ち時計で、自身の上がり33,4ですから内容は充実しており、苦戦したのはこの馬が微妙、というよりは、普通に2着馬も強かった、と見ておいていいと思います。

 少なくとも馬群の中での競馬、前が開かない苦しい形からでもスッと動ける操縦性は評価出来ます。
 その上でしっかり総合力と後半の爆発力を見せてきましたし、牝馬クラシック路線でも楽しみはある一頭ではないでしょうか。
 福永Jのコメントも辛口でしたが、それだけ素質を勝っている裏返しでしょうし、先々が楽しみですね。

 そしてやはり、基本的に後半型のドゥラメンテ産駒はこのコースに相性が良さそうです。
 現時点ですから眉唾とは言え、地味に2歳リーディング総合首位に躍り出ていますし、今週のアスコルターレなども楽しみですね。

 2着のキャロライナリーバも、距離延長で後半型の競馬になって、パフォーマンスを一気に上げてきましたね。
 この流れで道中先団のイン、直線はインをスッと抜けていく経済的な競馬でしたが、それにしても抜け出す時の鋭さは中々でした。
 勝ち馬はかなり強かったですけど、こちらも非常にセンスある良い競馬をしていたので、マイル前後であれば未勝利はすぐに勝てそうですね。

 3着のドナウエレンは、やっぱりモーリス産駒は切れ味は足りないんだなぁと思わせる内容ですね。
 先行力自体はあるので、もう少し小回りで見てみたい感じですが、地味に追走力は未知なのですよねぇ。
 モーリス産駒全体としても、ハイペースでやれるか否かが評価の分水嶺になりそうです。


★8/1(土) 札幌5R 芝1500m

このレースは、ヴィクトワールピサ産駒のオパールムーンが中団から鋭く差し切って、好時計で勝利しました。
 ラップは29,7-24,4-35,3=1,29,4となっています。
 1Rの未勝利と比較しても、全体としてほぼ似たようなペースでありつつ、全体時計で上回っているのは大したものです。
 後半は11,8-11,7-11,8と、一瞬の切れは求められていないもののラストまで落としておらず、上位2頭は特にかなり強い競馬が出来ていますね。

 勝ったオパールムーンは、スタートは五分、そこから少し下げてスペースを置きつつ進めていきます。
 3~4コーナーもある程度タイトに立ち回って、直線入り口で外と、シンプルでロスのない競馬が出来ていますね。
 その分最後まで伸び脚もしっかりしていましたし、自身はラスト2F11,4-11,5くらいでまとめていると思うので、これはジャンカズマとの比較でもかなり優秀です。
 初戦から味のあるレースぶりでしたし、牝馬なので、この馬も桜花賞戦線で期待出来る一頭になってくるのではないでしょうか。

 2着のヴァ―チャリティも、先行して内から伸びるセンスのある競馬でしたね。
 マクフィ産駒は、洋芝だから、というのはあるかもですけど、かなりしっかり芝でも前向きに走ってくる仔が多いイメージですね。
 このレースも総じて言えば切れ負け、ではあると思いますから、本場でどうかはともかく、札幌で似たような条件を使うなら勝ち負け出来る能力は確実にあると思います。

 3着のククナは、不利な外枠とは言え流れに乗るまでが遅かったですね。
 最後も外からじわっと詰めていますが、後半要素として決め手はそこまで感じませんでした。
 となると、距離延長が現状は無難な選択で、札幌なら1800mを使ってみれはいいのではないか、と思います。
 29秒台で走った4~5着馬まではかなり素材的に面白いと思うので、このレースメンバーの次走は注目したいです。


★8/1(土) 新潟5R 芝1800m

このレースを勝利したのは、ロードカナロア産駒のアドマイヤハダルでした。
 ラップは36,6-37,6-34,4=1,48,6という推移で、馬場の軽さを踏まえても、新馬としては好時計ですね。
 レースも淀みはあるものの、それなりに全体で流れていて、後半も11,8-11,4-11,0-12,0という、仕掛けの早いラップになっています。
 高いレベルで総合力が問われた上で、新潟らしい決め手、最後は持続力勝負という様相ではないでしょうか。

 勝ったアドマイヤハダルは、いいスタートからスムーズに3~4番手を追走、直線も馬場の真ん中あたりからしっかりと伸びてきました。
 全体の仕掛けが早い中で、この馬もそれに乗っかって強気のレースだったと思いますし、横綱相撲だったな、と感じます。
 ラストは流石に詰め寄られているように、決め手の質で圧倒的とは言えないにしても、レース全体でのセンスの良さはこのメンバーでも一枚上だったと言えそうです。
 血統的に最終的にはマイル寄りの馬になりそうですが、今や懐かしのダンシングブレーヴの血が上手く働いてくれれば、長めの距離でも楽しみはあるかもしれません。

 2着のペドラフォルカも、初戦としては上々の内容だったと思います。
 少しゲートで出負けして、向こう正面でリカバーしつつも中団の位置、直線も進路確保するまでに少し手間取り、その分先に抜けて脚を出し切った勝ち馬に届かなかった印象です。
 その分ラスト1Fの持続地点での伸びは中々でしたし、ディープ産駒らしい運動神経の良さと総合力は感じました。
 距離はこの位がピッタリだと思いますし、同条件ならばすぐに未勝利は勝てるレベルだと思います。

 3~5着馬まで時計的には優秀な部類ですし、立ち回りで苦慮していた3・5着馬は、次走スムーズにポジショニング面を改善出来れば楽しみですね。


posted by clover at 19:08| Comment(0) | レース回顧・中央競馬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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