2020年07月16日

2020 7月第2週2歳戦 レース回顧(日曜編)

 はやいもので、ついこの前に2歳戦がスタートしたと思ったら、もう土曜日には今年最初の2歳重賞が始まってしまうのですよね。
 毎年似たような事書いてますけど、やっぱりこんな風にある程度細かくレースを見て評価して、というのを続けている成果を、しっかりその勝ち馬が集う舞台で発揮したい、というのはありますし、今週は違う意味で気合は入ってます。
 勿論土台作りも大切ですから、回顧も丁寧に進めていきましょう。


★7/12(日) 函館1R ダート1000m未勝利戦

 このレースはルーチェドーロ戦の敗者復活戦、になるかと思いきや、芝路線から参入したアジアエクスプレス産駒・スイートアリエスの完勝でしたね。
 馬場は良で、時計的にもそこまで軽くはない、という印象、同日3歳未勝利が一貫ハイペース消耗戦で59,6なので、それと同タイムならまず水準レベルには走れているのかな、と思います。
 勝ち馬はいいスタートからスッと2列目ポケット、3~4コーナー中間で番手外に上がっていってそのまま突き抜ける形で、外の人気のジョディ―ズマロンが早々失速してくれたのは僥倖だったとはいえ、ある程度砂も被る位置からしっかり伸びてきたのは好印象ですね。
 やはり血統的にダート向き、というのもあるでしょうし、距離の融通はこのレースだけだとわかりませんが、悪くない勝ちっぷりだったと思います。

 2着馬あたりは完璧に立ち回ったとはいえ、新馬から比較すると馬場を踏まえて同じくらいの走りしか出来ていないので、伸びしろという意味では惨敗した1番人気馬とセットでどうかな?という所です。
 とはいえ相手のレベルが下がれば出番はあると思いますし、札幌の方がまだ差しが効くので、その点では期待出来るでしょうか。


★7/12(日) 阪神1R 芝1200m未勝利戦

 このレースはダイワメジャー産駒のモントライゼが、新馬惜敗の鬱憤を晴らす圧巻の逃亡劇で勝ち切りましたね。
 馬場は稍重で、この日は他に内回りの短距離戦がないので比較はし難いのですけど、ただ全体で見ても相当にタフな馬場だったのは間違いなく、そこで平均ペースでの1,10,2はかなり強い競馬、後続が大きく千切られたのも納得できる内容です。

 新馬の時よりスタートも良く、楽に先手を取り切ってマイペースに持ち込むと、コーナーでも緩めずにじわじわと突き放して、直線もほぼ持ったまま、それでも後ろが離れていく一方という強い競馬でした。
 ラップが35,2-35,0で、後半は11,4-11,4-12,2となっていて、新馬の時はコーナーまで緩く、そこから一気の加速で見劣った中、今回は中盤緩めず淡々とスピードを持続させて、という、ダイワメジャー産駒らしい適性を活かした好騎乗でもあったと思います。

 ラスト追われていないのでそこそこ落としてはいますが、それでも今の馬場なら優秀な部類ですし、タフな馬場での短距離では相当に強そうですね。
 ただ勿論軽い馬場で前後半共に質的に上げられるかは未知なのと、純粋な追走面はまだ35秒台にとどまっているので、例えば小倉2歳Sなどで前半33秒台の流れに乗ってどうか?という懸念は出てくるとは思います。
 でもスローに振れるよりはハイペースで強そうですし、純正スプリンターとしての資質がかなり高そうな走りだったなと思いますね。


★7/12(日) 福島3R ダート1150m未勝利戦

 このレースもアジアエクスプレス産駒のニシノミズカゼが、スタートからしっかり先手を主張、ハイペースを作りだしてそのまま押し切りレコード勝ちのおまけつきでしたね。
 馬場は不良でかなり時計が出やすかったとはいえ、3歳の未勝利が1,07,9、2勝クラスで1,06,1の超レコードが出ていましたけど、これは勝ち馬のダンシングプリンスが既にOP級の強さにある故、と思うので、超ハイとは言え1,07,4は好時計だと思います。

 ラップ的には30,9-36,5なので、前半に3秒足して1200mだと考えても中々の時計ですし、距離短縮と馬場適性がかなり噛み合ったレース、と見ていいでしょう。
 新馬も軽快な逃げでしたが、ラスト1Fは完全に甘くなっていたので、この短縮は文句なく正解だったでしょうし、芝スタートで更に前半の入りの速さを高めてきたのも好印象ですね。
 中山1200mはかなりマッチすると思うので、その条件でならすぐに1勝クラスレベルは勝てると思いますけど、2歳から3歳春にかけては、OPクラスのダート1200mは存在しないのがネックですよねぇ。
 エーデルワイス賞も悪くはないですが、ダートスタートでタフな馬場だとそこはどうかな?という感じで、渋った馬場になれば門別も時計が出るのでそれだと楽しみはありそうですね。


★7/12(日) 函館5R 芝1800m

 このレースは、ちょうど種牡馬引退が発表されたばかりのクロフネ産駒・白毛のソダシが好位から強い競馬で押し切りました。

 函館の芝も流石に開催が進んで少しタフになってきましたが、それでも他の2場よりは明らかに雨に祟られていない分綺麗ではあって、時計的にも平均ペースの3歳未勝利の2000m戦が2,02,1、1勝クラスの1200mで1,08,9まで出ていますから、標準ラインとみていいのではないでしょうか。

 その中で新馬で1,50,4はかなりいい時計だと思いますし、なによりこのレースはラップがいいですね。
 ラップバランスは37,5-37,6-35,3なのでスローはスローですけど、新馬にしては全体で淡々と流れていて、一度も道中13秒台に入っていないのは珍しいと思います。
 その上で後半の3F勝負ですが、12,0-11,7-11,6とやや仕掛けが遅かったとはいえ、今の函館のミドル新馬戦で、この全体時計とラップ推移で加速ラップを踏んでくるのはかなりのもので、シンプルにここは勝ち馬が強すぎたレース、というイメージですね。

 勝ったソダシは白毛で非常に見栄えのする馬ですし、走りも雄大で軽やかで中々に素敵な雰囲気がありますね。
 レースでもスタート良く、しっかり好位で折り合って進めて、コーナーから動いていくとしっかり反応、ラストまでフットワークの大きさが変わらずに悠々突き抜けてきたのは相当なインパクトでした。
 函館はペースに関わらずラスト前にいる馬は甘くなりがちなので、その点でも全く寄せ付けなかったのは凄いですし、加速ラップなのでまだ余力はあったはずで、これはかなり大物感がありましたね。

 勿論洋芝適性が高かったのもありますし、血統的には頭打ちになればいずれダート、という目算もあるでしょうが、タフな芝なら相当にやれるはずで、次は札幌2歳Sらしいですがかなり楽しみです。ホープフルSあたりまでも視野に入れられる、重厚感ある素材だと思います。 
 逆に軽い馬場で切れ味勝負は?とはなるので、理想は次で賞金を稼ぎ、敢えて東スポ杯あたりも使ってみてのホープフルSになるでしょうかね。

 2着のギャラントウォリアも悪くない競馬でしたし、スタートも無難、馬群の中でも問題なく競馬出来ていて将来性有望ですけど、ここは相手が悪かったですね。
 この馬自身減速ラップとまでは行かないラインで踏ん張れていると思いますし、同じくらいの距離での札幌未勝利ならほぼ確勝級と見ます。

 3着ロジモーリスも、やや不振のモーリス産駒だけにここもか、と思われたかもですけど、シンプルに枠の差によるポジショニングと相手関係が悪かっただけとも言えるレースだとは思います。
 やや後方寄りの外目とは言え、スムーズにレースの流れに乗って上手な競馬は出来ていましたし、少しコーナーで置かれる感じはしたものの、もう少し出し切る競馬になれば頑張れる感覚はあります。こちらも未勝利はすぐに勝てるのではないかと感じています。


★7/12(日) 阪神5R 芝1800m

 このレースは、外れ馬を決して出さない事でお馴染みクロウキャニオン一族のディープインパクト産駒・ヨーホーレイクが、やはりセンスあるレースぶりでしっかりと勝ち切ってきましたね。
 阪神の芝はかなりタフだったのですけど、外回りは1勝クラスで1,48,2、マイルで1,35,2が出ていたので極端ではなく、ただその分前目内目しか伸びない条件でもありました。

 ラップ的には38,1-37,5-35,8=1,51,4と新馬らしいスローからの3F勝負ですが、後半も11,8-11,5-12,5とかなり最後は落としていて、少なくともこの馬場で抜群のパワーと適性を見せるほどの馬はいなかった、この条件では少し凡戦気味のラップではあると思います。
 ただ勝ち馬は、まずまずのスタートから道中ずっと好位外目、コーナーも外を回しての、馬場バイアスに対して苦しい立ち回りでしたし、それでいて直線最速地点の11,5のところでスッと伸びて一気に先頭、最後は内から強襲されるも凌いで、という、粘り強い競馬が出来ていたと思います。
 血統的にも極端に軽い馬場で強い、という一族ではないですけど、ここまでタフだと流石に、というのはあったはずで、野芝オンリーの野路菊Sあたりでは変わり身を見せてくれるかも、ですが、このレースそのものは勝ち切った事以外はそんなに評価は出来ないかな、というイメージです。

 2着のゼファーラジエルも、馬場バイアスを踏まえて内目内目の競馬で、少し前が狭くなるシーンなどもあったのですけど、それでも勝ち馬には完敗だと思うので、この条件がベスト、というタイプでもないのでしょう。
 キズナ産駒でもう少し追走が問われてもいいと思いますし、もう一列前から早めに動く競馬でどこまでやれるか、未勝利なら勝ち負けは出来るくらいの力はあると思いますけどね。


★7/12(日) 福島5R 芝2000m

このレースはエイシンフラッシュ産駒のカガフラッシュが綺麗な捲りを決め手の勝利でしたね。
 日曜福島の芝はかなりの雨に祟られてズブズブの不良、七夕賞でも2,02,5の馬場なので、ミドル新馬で63,3-64,3=2,07,6と、ダート戦みたいな消耗戦になるのは仕方ないと思います。
 上位の馬の血統もエイシンフラッシュ、ゴールドシップ、エイシンフラッシュと、渋馬場に強いタフな父親ばかりで、このレース自体はほぼ例外的な超スタミナ勝負になっている、と言えるでしょうね。

 その中でも上位2頭は前半ついていけずに後ろから、向こう正面で捲り上がって、という競馬なので、まともなスピード競馬になるとかなり苦しいのではないかな、というイメージです。
 ちょっとレース質として際立って異質なので、このレースでの走りが生きるのは、少なくとも2400m戦が始まってからじゃないかな、なんて感じてしまいますね。
 逆に言えば、前に行って粘れた馬や、明らかにスタミナ不足で失速した馬の巻き返しはあると思うので、このレースに関してはあまり着順=序列と考えない方がいいと思っています。


★7/12(日) 阪神6R ダート1400m

このレースはマジェスティックウォリアー産駒のワンツーになりましたが、勝ったのはテイエムマジックでしたね。
 ダートは稍重でそこそこ時計は出る条件であり、3歳未勝利が1,24,7、プロキオンSが1,21,8なので、新馬とは言え一貫消耗戦で1,25,9は目立つ時計ではないですね。
 ラップ的にも34,4-12,5-39,0と後半の落ち込みが酷いですし、最後は13,8も要していますので、少なくとも追走特化の舞台であまりレベルが高いレースとは言えないと思います。

 勝ち馬はその中で、前半の激流に外枠からスムーズに乗っていけましたし、このスピード感、レースセンスは評価していいでしょう。
 ただラスト13,8で差されなかったのは相手に恵まれた、というイメージで、これは素直に1200mの方がマッチする馬だと思います。
 ダートスタートでも速かったですし、この馬は短縮でエーデルワイス賞なら結構やれるんじゃないかな、と感じますが、今のところ1400mで高いレベルでは狙いたくないですかね。

 2着のレッドソルダードは、大きく出負けした上に前半は流れに乗れず追走に四苦八苦、という感じでしたが、ペースが落ち込んだ中間くらいからじわじわと取りついて、最後までしぶとく伸びてきたのは一定の評価は出来るでしょう。
 スタートは改善しないと、ですけれど、レース慣れしてくればもう少し走れそうですし、こちらは距離もマイル位までは、と思うので、次でどこまで変わってくるか楽しみな一頭ではありますね。


★7/12(日) 福島6R 芝1200m

 ここはダイワメジャー産駒のショウナンラスボスが、直線しぶとく盛り返してのデビュー勝ちとなりましたね。
 馬場はもうカオスなので時計的な評価は難しいですが、36,1-36,8=1,12,9とダートみたいな時計の中でも明確な消耗戦、という程ではなく、後半は12,3-11,9-12,6と再加速戦、前半もややトリッキーな流れで、馬場も含めてスプリント戦らしくはなかったですね。

 その中で勝ち馬は、外枠から好位外目である程度スムーズに進めていたのですが、コーナー出口の加速で置いていかれて外から被され万事休す、と思わせておいてからの、インに切り替えての差し返しは中々にいい根性でしたね。
 もっともあのコーナーでの機動性の拙さはかなり弱点になりそうな感じで、馬場が良ければ違うのか?というのはありますけど、今のところもう少し淡々と、コーナーでも緩まないようなラップの方が安定してくるのではないか、と思います。
 ここの上位勢はどう評価すべきか難しいですけど、勝ち馬は素材的にはいいものがありそうなので楽しみです。



posted by clover at 16:58| Comment(0) | レース回顧・中央競馬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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