2020年07月15日

2020 スパーキングレディーC レース回顧

 今年は本当に最近にない本格的な梅雨空で、このレースも雨の中、水の浮く不良馬場での決戦となりましたが、番手外から直線の叩き合いを制したファッショニスタが見事にこのレース連覇を飾りましたね。レースを振り返っていきましょう。


 今日の川崎は、午前中はそこまで雨が降らなかったのか、重馬場でのスタートになっていましたけれど、途中からまた雨脚が強くなり、レース時間も画面ではっきりわかるレベルの本降り、馬場も不良に逆戻りしてしまいましたね。
 時計的にはひとつ前のBクラスマイル戦が49,5-54,7=1,44,2と超絶ハイペースでこの時計なので、むしろ水が浮くほど渋った事でよりタフになっていたかも?というイメージで、その中での平均ペースからの1,40,9はまあ妥当なラインではあったのかな、と思っています。

 レース展開は予想通りサルサディオーネが一気にハナを取ってマイペース、それを内から番手外に切り替えたファッショニスタが追いかけ、外からメイクハッピー、その後ろにメモリーコウとワンダーアマービレと中央勢が続いていきました。
 サラーブもその先団に加わっていき、マルカンセンサーは1コーナーで少し頭を上げるシーンもあり、中団のインからのレースでしたね。

 ラップは36,3(12,10)-26,2(13,10)-38,4(12,80)=1,40,9(12,61)という推移になりました。
 テンはソコソコ速いのですが、すんなりハナを切れたところから、今年はサルサディオーネが結構1~2コーナーでペースを落としていて、13,0-14,1という緩いラップが刻まれました。
 その分、ハーフで取ると50,4-50,5と綺麗な平均ペースに落ち着いていて、ただ内実としては序盤の追走は問われつつ、ギアの上げ下げの性能の善し悪しも普段より強く求められた、ややトリッキーな流れ、と見ていいのではないでしょうか。

 勿論川崎らしく向こう正面からの仕掛けで、でも1~2コーナーで緩んだ分、後半は12,1-12,7-13,1-12,6と直線で再加速する余力をみんなが持っているレースにはなっていますね。
 その分意外と接戦になったな、というのはありますし、適性を考える上でも面白いレースではあったかな、と思います。

 勝ったファッショニスタは、最内枠は少し嫌でしたけど流石の川田J、スタートをバッチリ決めて、サルサディオーネの内から少し抵抗してスペースを作り、外の馬が追い付いてくる前にきっちり番手外に切り返す、1コーナーまでの入りが完璧でした。
 そこからは去年ほどサルサディオーネが飛ばしていかなかったので、つかず離れずでしっかり番手をキープ、3~4コーナーでもしっかりついていって、直線再加速地点の反応で少しだけ後れを取ったものの、最後は地力で盛り返しての完勝、だったと思います。

 この馬としては、去年くらい流れ切ってしまった方が追走面の強みを生かせるところはあり、平均からの再加速、という展開で後続との差が詰まった面はあるのでしょうけど、そこはポジショニングセンスと地力でなんとかしてくれたな、という感じです。
 今年はJBCが大井ですけど、去年のレディスプレリュードは悪くない競馬でしたし、去年のように本番一気の短縮で臨んでスピード負け、という形よりは、きっちり前哨戦から照準を合わせやすいのではないか、と思います。
 ただ加速度が高い展開だと、適性の高い馬も多いので、レースメイクに寄与できる馬ですし、距離を不運がらずに大井でも向こう正面から強気に前をつついていけるか、その辺りは鍵になりそうですね。
 でもそこまで大きく崩れるイメージのない馬ですし、一先ずこの馬をこの路線の軸として考えておけばいいかな、と改めて思わせてくれる勝ち方でした。

 2着のメイクハッピーは、こちらも流石ルメールJ、そつなくうまく乗ってきましたね。
 最後入れだったのでスタートもスッと決まって、馬のリズムで楽に3番手の外を取れましたし、まあメモリーコウがやや消極的にも見えましたけど、馬場を踏まえてのポジショニング意識の高さと、それにしっかり応える馬の操縦性も含めていい競馬でした。
 またこの馬自身は、高いレベルで追走を問われてどうか?とも思っていたので、平均までペースが落ちてくれたのも良かったですし、直線でもう一脚、という所では勝ち馬より鋭く動けていたように、加速性能の高さも感じさせました。
 この感じなら大井の1800mの方がよりフィットするかな、と思いますし、力をつけてきていますから、ルメールJが続けて乗ってくるならばレディスクラシック路線で楽しみはある一頭になりますね。

 3着のサルサディオーネは、うーんまあ気持ちはわかるけど、という競馬にはなりましたかね。
 どうしても川崎で前半から突っ込んでいくと、それでも後半の仕掛けは向こう正面からで、ラスト1Fまで脚を残せないパターンが多かったので、それを踏まえて敢えて1~2コーナーでゆったり、というのも選択としてはありだったと思います。
 実際馬場レベルは去年と同等くらいの中で、追走面での強みを持つファッショニスタとの差はしっかり詰めていますし、自身のタイムも詰めていて、この馬自身のこの舞台でのベストを、という意味では一つの正解だったのではないか、と見ています。

 ただ同時に、平均まで落としたことで追走面に課題を残していたメイクハッピーには楽な競馬をさせてしまい、結果的に着順は落とした、という面もあるのですよね。
 正直ファッショニスタに番手外に切り返された時点で、どう乗ってもこの馬には勝てなかったでしょうが、去年くらいのハイバランスで飛ばしていれば、メイクハッピーやメモリーコウをより追走で殺いで、2着に粘れていたかも?という観点はあります。
 勿論そこはやってみないとわからない部分ですし、少なくともこの馬の川崎でのベストを求めた、という意味では責められないところで、馬自身は安定して頑張っていますし、大井では中々買えない馬ですけど、得意舞台で逃げを打てるなら、今後も充分通用する力はあるでしょうね。

 4着メモリーコウは、この馬らしく堅実に走れていますし、ペースが緩んだのもプラスだったと思いますが、やっぱり本仕掛けが早くなる舞台だとラストが甘いんですよね。
 TCK女王杯は超ハイペースだったのですけど、それでもそこそこ踏ん張れていたように、本仕掛けが400-200m地点になりやすい大井が南関では一番フィットしている筈で、かつ平均からスローで加速度が高く求められる形になれば、このくらいのメンバーなら勝ち負け出来るだけの力はあると見ています。
 ファッショニスタが強気なレースメイクをすれば中々厳しいのですけど、展開次第ではJBC路線でもチャンスある馬だと思うので、まずは前哨戦あたりでどこまでやれるのかじっくり見ておきたいですね。

 5着ワンダーアマービレは逆に、ペースが落ちて追走は楽でしたけど、出し切った方がいいトルク型の馬なので、その点少しフィットしなかったかなと思います。
 まあ距離も少し長かったかもですし、けど交流戦は1400m以下ですと牡馬混合になるので、その辺りも含めて適鞍を求めるのが中々難しい、というのはあるでしょうね。

 予想的には、メイクハッピーに走られてしまったので仕方ない、という所でしょうか。
 強いて言えばサルサディオーネがペースを落としたので、展開を読み違えてその分ズレた、とも言えますが、正直レース前の時点でメイクハッピーを適性面だけで強く推すのは私の尺度では難しかったので、これは割り切れる負け方ですね。
 新興勢力以外のこの舞台での力関係はしっかり見切れていたと思いますし、券種的には外れですけどこれはそんなに悲観しなくてもいいかなと思っています。


posted by clover at 21:00| Comment(0) | レース回顧・地方競馬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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