2020年07月14日

2020 7月第2週2歳戦 レース回顧(土曜編)

 というわけで、時間の余裕のあるうちにサクサクと回顧は進めていきましょう。
 スパーキングレディーCの予想は、夕方か、もう少し馬場を見て夜まで待つか、どちらにせよ今日中には更新します。


★7/11(土) 函館1R 芝1200m未勝利戦

 このレースを勝ったのはネオユニヴァース産駒のリキサントライでしたね。
 新馬から中1週続きで3戦目ですけど、きっちり1戦ごとにポジショニング、前半の時計を詰めてきて、裏を返すと後半要素にあまり伸びしろがないとも言えますが、現時点で出せる走りはしっかりしている、生真面目ないい馬だな、とは思います。
 時計的には未勝利で1,09,4なので、1,10,2が特に優秀とは言えず、やはり純粋に先に勝ち抜けた組がいなくなっての順番、という面は否めませんが、新馬で先着されたハクビを、枠の差はあれポジショニングの進境で退けているのは一定評価していいのかな、というイメージですね。

 2着のデンプシーロールは2戦目でガラッと変わり身を見せてのいいレース、逆に3着のハクビは、新馬より前傾型のレースで良さが出なかった、上積みがなかったイメージです。やっぱりエピファ産駒は、新馬でしっかり走ってしまう面はあるから、いざ未勝利でポンと勝てない馬が去年も多かったですしねぇ。


★7/11(土) 福島1R 芝1200m未勝利戦

 こちらはディープスカイ産駒ユイノチャッキーの番手押し切りで、1,10,5は時計としてはやや平凡かなと思います。
 同日はずっと稍重でしたが、時計はそこそこ出ていて前目内目有利の、日曜とは真逆の馬場でしたし、メインでアユツリオヤジが爆走したとはいえ1,08,5まで出していますからね。
 こちらも上位勢は府中1400mの道悪で結果を出してきた組で、序列的にもほぼほぼ勝ち抜け順、という形なので、強いて言及するほどの部分はあまりないかな、という印象にはなってしまいますかね。


★7/11(土) 函館5R 芝1200m

 このレースは、モーリス産駒のカイザーノヴァが道中後方から、コーナーでふらついて他馬に迷惑を掛けつつも勢いよく進出、ズバッと差し切って父に待望の初勝利をプレゼントしましたね。

 ラップ的には34,1-36,1=1,10,2とかなりのハイペースで、同日未勝利と同じ時計なら新馬としては悪くないと思います。
 その中で勝ち馬は自身35,1-35,0くらいの平均走破で、ラスト1Fは4馬身差くらいを楽に捕まえているので、上がりは11,8-11,5-11,7くらいでしょうか。
 コーナー出口で外の馬と接触してかなりバランスを崩しつつも、すぐに立て直してもう一度加速してきた運動神経の高さは中々に魅力ですが、いかんせんゲートと二の足は遅く、後半要素で底を見せなかった事を踏まえても、本質的にはもう少し距離があった方がいタイプに思えます。
 連闘で函館2歳Sに出てくるようで、こういう決め手がある馬は、内枠からじっと我慢でピタッと流れが嵌ればの一発はあるので怖いですけど、大抵の場合は多頭数で後ろになり過ぎ、馬群も捌けずに終わるので、まずは前半要素で進境を見せられるか、ですね。
 潜在的に、質的な追走力は持ってそうな気がするので、スッと好位につけられる競馬が出来ればワンチャンスはありそうですけど、連闘でもありますし扱いが難しいところです。

 2着のクインズムーンも、スタートはイマイチでしたが二の足はしっかりしていて、リカバーしつつラストまできちんと走れており、人気するだけのものは見せてくれたと思います。
 まあそもそもグタイフォン、Who?って感じではありますが、調べて見ると欧州短距離路線で活躍馬を沢山輩出しているダークエンジェル産駒で、この馬自身は2歳シーズンのみで引退、GⅠはモルニ賞の2着が最高、という成績のようです。
 2015年の馬ですから種牡馬としてもまだかなり無名ですし、よくそんな馬わざわざ買ってきたなー、とも思いますけど、この感じなら未勝利くらいは楽に勝てそうで、こちらももう少しゲートが改善すれば取り口が安定してくるでしょう。

 3着のデルマオニオンもやや距離が足りない感じでしたが、最後の伸び脚は良かったですね。
 ただ勝ち馬よりもコース取りなどは一切ロスなく完璧に、という立ち回りでの結果なので、もうワンパンチ足りないのは確かで、北海道に残るなら札幌の1500mとか使ってみて欲しいかな、と思います。


★7/11(土) 阪神5R 芝1600m

 このレースは、セレクトセール前にいよいよノーザンが本気を出してきた、とばかりに、ドゥラメンテ産駒のワンツー決着でしたね。
 馬場は重で、字面以上にタフな条件になっており、その中で時計的には49,7-49,0=1,38,7も致し方なし、というラインでしょうか。
 細かく見ると中盤が25,9なので中緩みが大きく、そこから段階加速を踏んで後半は12,1-11,7-12,4なので、前半ゆったり入り、中盤から外目でスムーズに、という立ち回りの方が噛み合いやすいラップではあるかなと見ています。

 勝ったダノンシュネラはピッタリそのレースに噛み合う動きが出来ていましたし、コーナーからの機動性と要所の切れは中々いいものがありました。
 勢いの割に最後突き放せなかったな、という感じもありますけど、このレース自体そこそこ追走力は問われていて、今日この後に各レースを踏まえても、やっぱりドゥラメンテ産駒は、自身同様にある程度追走が問われて、相対的な切れ味を求められる展開の方が安定してくるのではないかな、と感じました。
 その意味では普通だとスローばかりの新馬戦向きではない、と言えますし、馬場がタフになって相対的にペースが上がって良さが出たという見立てになってきますね。その上で気性面のコントロールもある、と考えると、やはりあまり簡単ではない、という背景は透けて見えてきますが、それでもきっちり昨日産駒は良い値段ついてましたからねぇ。

 ともあれこの馬は、この血統の割には気性がかなり素直で、でも前向きさもちゃんとあって、競走馬としてバランスのいい資質を持っているように思えます。
 素材的には良馬場でどうか、スローからのヨーイドンでどうか?はまだわかりませんけど、その辺りを無難に克服してきてくれるなら、クラシック戦線に乗ってきてもいいかもしれませんね。

 2着のフォティノースは逆に、好位の馬群の中4角で凝縮して動けず、直線も前が壁のところからインに切れ込んで最後までしぶとく、と、やや踏み遅れる形になっています。
 このレースに限って言えば、その立ち回りの差は勝ち馬とはっきり出てしまったかなと思いますが、それでも馬場の悪いところから2着に差し込んだ地力は評価していいですし、スムーズならすぐに未勝利は勝てると思います。

 3着のアルムファーツリーも似た感じで、いいスタートからハナを取ったのに、中盤外から押し上げる馬に譲っていく内にポジションを悪くして、直線も前があくまでスパートのタイミングが遅れて、という勿体ない立ち回りでした。
 なので本来ならこちらも伸びしろが、と言えるのですが、新馬のエピファ産駒なのでそのあたりがどうか、ですね。ただこういう、どんどん被せられる形になっても一定やれたのは、揉まれ弱いエピファ産駒としては優秀ですから期待はしておきましょう。

 4着チカリオンは立ち回りとしては完璧に近く、これでダメだとすると馬場適性、前半の追走力に課題があると見るべきでしょうね。
 ハーツ産駒でもあるので感性はまだまだでしょうが、当面は前半急かさない1800m~2000mくらいのレースをチョイスしておいた方が良さそうに思えますし、素材は良さそうなので巻き返しに期待しましょう。


★7/11(土) 福島5R 芝1800m

 こちらもドゥラメンテ産駒の評判馬・ドゥラモンドが好位追走から早め先頭でなんとか押し切る競馬で勝ち上がりました。
 ラップが36,0-38,6-36,3=1,50,9なので、新馬としてはテンはかなり流れてそこから一気に13秒台を連発する中緩み、残り800mからまた加速しての総合力勝負、という感じです。

 この流れを3番手から早め抜け出しで押し切ったのは見た目、着差以上に強い、とは思うのですが、一方でやはり追走が問われるレースで殺がれない強みも出ているのかな、というイメージですね。
 ただこの馬の場合、13秒台の地点でそこまで折り合いを欠く様子もなく、スムーズにギアの上げ下げの対応が出来ていましたから、そういう自在性・操縦性は武器になると思いますし、ゲートセンスと二の足も優秀だったので、基本的には前々で自分でレースを作っていく馬になって欲しいなと思います。
 多分高いレベルでヨーイドンだと切れ負けしそうなタイプなので、持続面を問われないようなレースメイクを常に意識できる強気な鞍上がマッチしていると思いますし、その点レーンJは良かったのだろうと感じますので、次走以降の鞍上も含めて楽しみな一頭です。

 2着のゴールドベレーは、流石新馬の外ファネイアという感じの好走でしたね。
 ラップ的には、ゲート良くなく後ろからゆったり、中盤以降で徐々に捲り上がってきて、というのは完璧に流れに噛み合った騎乗ですし、4角でやや外に膨れすぎたのを除けば理想的な立ち回りだったので、これで負けたなら能力差、とは感じます。
 そしてこのタイプは、未勝利で人気になっても枠次第でどう転ぶかわからないのですけど、血統通りやや長めの距離でタフさが生きる展開なら安定すると思うので楽しみです。

 3着のトロワエスポワールは、こっちは逆に内ファネイアでやや立ち回りの中で窮屈さがあり、それでも内目に切れ込んでしぶとく、というのは評価していいでしょう。
 流れには乗れていたと思いますが、2着馬との差は枠の差もあると思うので、その辺りが好転すれば逆転も、なんて思いますが、やっぱりエピファ産駒なので当てにしづらい面はありそうです。
 しかし今年は本当に、本来強いはずの新馬で勝てないのがもどかしいですねぇ。デアリングタクトのおかげで相当人気は出ると思うのですが、やはりロベルト系らしく、本来アベレージ型ではないんだぜ、という事なのでしょうか。


★7/11(土) 阪神6R 芝1200m

 ここはタフ馬場とはいえ勝ち時計が1,13,3と、ダートみたいな時計になっており、勝ち馬のセレッソフレイムもパイロ産駒ですから、特殊な馬場のせいでダート寄りの適性が強く出てしまっているレースにも思えますね。
 ラップも37,5-35,8で、前半超スローの割に後半も11,9-11,9-12,0とさほど加速は出来ておらず、でも非力な馬ではまずこのラインまでも加速出来ないので、結果前目内目だけで決まってしまっているレースです。
 正直レースとしてどう評価していいか悩まし過ぎる内容で、単純に言えばレベルが低い、次に繋がらないとも言えますね。むしろ勝ち馬など、いずれダートに行くでしょ、というイメージの方が強いですしね。

 まあ逆にこんな馬場でもしっかり走れた精神力は、という点で、上位3頭は評価していいかもですし、条件替わりでガラッとよさを見せてくる可能性は否定しないでおきましょう。
 ニシノカムイはドゥラメンテ産駒で、今日全体の傾向からすれば、逃げてペースを落とし過ぎたのが失敗とも言えますからね。


★7/11(土) 福島6R 芝1200m

ここはリーチザクラウン産駒のブルーバートが、マイペースで逃げるニシノイルマーレを最後の最後で捕まえての勝利になりました。
 ラップが35,5-36,1=1,11,6で、前半ゆったりとは言え、未勝利や古馬戦との比較でもあまり目立つ時計ではなく、後半も12,0-11,7-12,4と目立つ加速や持続を見せられているわけでもないので、阪神の6F戦同様、全体のレベルは凡庸な一戦だったとは思います。

 その中で勝ち馬は、ゲート微妙でリカバーしつつも中団、直線外に持ち出してからは良く伸びて、最後の1Fで4馬身くらい詰めているので、自身はスローバランスからの加速、とまでは言いませんが、フラットに近いラップで最後まで走破してきていると思います。
 ただゴール前の勢いを見ると、まだこれでも脚は出し切れていない、というイメージであり、前半の要素を踏まえても距離は明らかに伸ばした方がいいですね。府中の1400mとかで見てみたいタイプです。

 2着馬は逆に前半要素、特にレースセンスの良さは光りましたが、どちらかと言うとこの馬もスローに落とし過ぎて、後半要素では加速くらいしか良さを見せられなかったので負けた、という印象ですね。
 もう少し前半を詰めてくれば未勝利レベルなら、とも思うので、その辺りは注目しておきましょうか。



posted by clover at 06:38| Comment(0) | レース回顧・中央競馬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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