2020年06月30日

2020 6月第4週2歳戦 レース回顧(土曜編)

 今日は土曜日の2歳戦回顧になります。
 この日は未勝利戦が各場1鞍ずつありましたし、内容である程度メリハリをつけつつサクッと網羅していきましょう。


★6/27(土) 函館1R 芝1200m未勝利戦

 ここはトランセンド産駒のフォルセティの逃げ切りでしたね。
 もっともこの馬は地味に出負けしていて、このレースは3着のスノークリスマスがロケットスタートを決めていたのですけど、この馬がハナには立ちたくなかったのか、内の出方を見ながら半端に進めている内に、上手く二の足を効かせて内からハナを奪い切ったのが結果的には勝因になるでしょう。

 ただ、稍重馬場とはいえ34,5-36,1=1,10,6は内容に乏しく、同日の3歳未勝利で1,09,0、新馬戦ですら1,09,6を出せているのですよね。
 勝ち馬自身新馬は1,10,2で走破出来ているとなると、ハイペースと馬場で地味に削がれていて、それでもそれ以上に他の馬がダメだった、というレースという評価にせざるを得ないかな、と見ています。


★6/27(土) 阪神1R 芝1400m未勝利戦

 このレースはトゥザワールド産駒のゴールドチャリスがハイペースで逃げ切りました。

 阪神土曜の芝は、良馬場でしたがそこまで軽くはないのかな、というくらいで、同日の1勝クラスもハイペースで1,21,3でしたから、その中での1,21,7はそこそこいい時計ではないか、と思います。
 ラップ的には34,4-11,5-35,8=1,21,7と消耗ラップではありますが、4コーナーで一息入れて、11,7-11,4-12,7とそれなりに加速を見せているのは悪くない要素ですね。

 勝ち馬は新馬では後ろからの競馬で、インから直線外に出して一瞬だけいい脚で、という感じでしたが、一度使ってスタートが改善されたのと、速い流れでもしっかり行きっぷりよく外から進出していけたのは、結果的に持ち味を引き出す事になったでしょう。
 この流れで追走面で削がれて動けなかった好位勢も結構いる中で、しっかり再加速を踏めているのはこの馬の適性として今後も武器になりそうで、ただラストは流石に12,7と結構落としているので、距離はこの位がギリギリかもしれません。
 新馬が後半型の競馬でそこまででもなかった以上、今はこういう前傾型、総合力勝負向きなのだと思いますし、この感じだと距離は1200mでも良さそうですね。逆に延長は良くないと思います。

 2着のカスティーリャも、新馬とは真逆にちかいハイペースの流れを外からしっかり追走して、最後までしぶとく食らいついていますから、適性の幅という意味でも、2戦目の変わり身でも合格点は上げられるでしょう。
 この馬もある程度は流れた方がパフォーマンスを引き出せる感覚ですし、この距離が今のところはぴったりですね。

 3着のステラリアは、調教でクロノジェネシスに先着して話題になっていましたけど、いくら調教で走ろうと適性の低い距離と展開ではダメ、というのをまざまざと見せてくれたとは思います。
 シンプルに追走スピード、ポジショニングで相当に苦労していますし、最後も外からなんとか差し込んできていますけど、それでも決定的とは言えないあたりで、あの位置でもペースに殺がれている筈です。
 新馬は完全に仕掛け遅れもありましたし、現状はマイル以上で後傾型の競馬、かつ出し切る競馬がベターっぽく、阪神なら普通にマイルか1800mを使って欲しい馬ですかね。


★6/27(土) 東京1R 芝1600m未勝利戦

 ここはキズナ産駒のジュラメントの逃げ切りでしたね。
 府中は安田記念以降の週でかなりカオスな馬場になっているので読みにくいところもありますが、この日は良馬場でそこそこ時計も出ていたとは思うので、その中で新馬とほぼ同じ推移での1,37,6は、そこまで高くは評価出来ないでしょうか。
 実際完全にサトノレイナス戦の復元、みたいなレース質で、ある意味好走条件をきっちりなぞって結果に結び付けた藤田Jはいいのですが、それを同じようなレースで同じように負けたアップリバーの石橋Jはちょっと情けないのでは?なんて思ったりもするレースです。

 ともあれ完全にスローのヨーイドン、かつラストの仕掛けも11,4-11,0-11,7と遅めで、この馬場での切れ味の質と加速が一番に問われているレースなので、前残りは仕方ないでしょう。
 ただその中で、後ろから目立つ差し脚を見せられた馬もいませんし、ここはやや低調な一戦だったと見ています。


★6/27(土) 函館5R 芝1200m

 このレースはロードカナロア産駒のフォドラが逃げ切り、2着のドナタイフーンもロードカナロア産駒で、ワンツー決着でしたね。
 ラップ的には34,7-34,9=1,09,6と、前半がそこまで速くなく、その分後半もしっかり脚を使っての平均ペース、馬場自体も流石に開幕週あたりよりは掛かってきている中での1,09,6は好時計、と見ていいでしょう。
 ラストも11,5-11,4-12,0と、最後までしっかり高いレベルでまとめていますし、総合力を感じさせる勝ちっぷりでした。

 ただ内枠で、ある程度スタートも決めて楽に逃げられましたし、▲の-3kgもかなり効いている筈で、流石にこの時計をそのまま鵜呑みにするのは危ないとは思います。
 少なくともテンのスピードで他の新馬には見劣っていますし、次はほぼ確実に逃げる競馬は難しいはずで、センスはありそうなので極端に揉まれない枠なら、とも思いますが、その辺りはやってみないと、になるでしょう。
 馬格のない牝馬でもあるので、字面稍重でこの時計、という事でそこそこ函館2歳Sで人気するなら、あまり強くは藻狙いたくないタイプですね。特に内枠を引いたら消していい馬ではないか、というイメージは持てます。
 逆に長い目で見て、距離をじわじわ伸ばしつつ、好位からのバランスのいい競馬で台頭してくる可能性はあると思うので、個人的には無理せず秋までお休みでいい馬ではないかと感じますね。

 2着のドナタイフーンもスムーズにセンスある競馬は出来ていますが、今回は追走面をさほど問われていないので、未勝利でペースが上がってどうか?は課題ですね。
 ロードカナロア産駒自体は追走面も保持している馬はソコソコ多いかな、とも思いますが、その辺りもやってみないとですし、こちらも時計面だけで高く評価されるなら怖さはあるタイプだとは思います。
 それでも3着コパノチャッキング辺りまではそれなりにレベル高く、まともなら未勝利レベルは、とは思えますけどね。


★6/27(土) 阪神5R 芝1200m

 このレースはメイショウボーラー×メイショウマンボという、生粋のメイショウブランドのメイショウイチヒメが、中団からしぶとく外目を差し込んでデビュー勝ちとなりました。

 ただこのレースは、新馬とは言え流石に1200m戦とは思えないふざけた超スローになっています。
 ラップが37,4-35,2=1,12,6ですから、馬場を考えても極端に遅いですし、それでいて仕掛けも遅く、後半が12,5-11,5-11,2と急加速&坂加速と切れ味の質のみを強く問われたレースになっていると思います。
 だから意外とこういうレースは差し差しで決まるのですよね。なまじ前にいる方が、一気の加速に対応できない、という典型的なトリッキーレースになっていると思いますし、少なくともスプリント寄りの適性は何ひとつ問われていない、と断じていいでしょう。

 逆に言えば距離延長、後半型の競馬の中での期待値はそれなりに測れる、という内容ではあります。
 勝ち馬はスタート今一歩から中団、3コーナー過ぎに外に出してじわっと進出していき、坂手前でスッと伸びて先頭列に並びかけると、ラストの坂加速地点でもジリっと伸びてしぶとく、という感じでした。
 少なくともこのラップ推移では絶対量は測れないものの、加速地点の反応の良さはありましたし、距離伸びての楽しみはあるかな、というイメージですね。

 ただその視座では、2着のアル―リングギフトの方がラスト1Fのインパクトは大きく、こちらもこのペースで後ろからの時点で距離は伸ばすべきだと思いますが(オルフェーヴル産駒ですしねぇ)、マイル辺りで出し切る競馬でどこまでやれるかは見てみたい馬ですね。


★6/27(土) 東京5R 芝1800m

 このレースは結構評判馬がこぞって除外されてしまったようで、やや小粒なメンバーの中結果もやや荒れ、という感じでしたが、勝ったのは好位のインにいたオルフェーヴル産駒のスライリーでしたね。

 ラップが36,9-37,5-35,3=1,49,7で、これは今の馬場を考えれば悪くない時計です。
 全体もスロー寄りですが、新馬としてはそこそこ淡々と流れていますし、後半も11,3-11,7-12,3と仕掛け自体は速く、ある程度総合力を問われつつの最後は持続力戦、という様相ではないでしょうか。
 しかし本当に府中の2歳戦で先手を取れた時の藤田Jは面白い競馬をしますよね。

 ともあれ、勝ち馬はスタートを先ず先ず決めて、前の2頭をポケットでじっくり追いかけていったのですが、直線はその2頭が並走のままずっと頑張っていたので中々進路がありませんでした。
 ただ残り200m過ぎで、自分の外の馬がばてたので漸くスペースが出来、そこに持ち出すと馬もしっかり反応、レースラップとしては原則地点なのでこの馬自身加速、とは言えないでしょうが、相対的に脚を残していた分鮮やかに差し切れた、という感じです。
 新馬としては全体としてかなりしっかりした内容・ラップなので、それをロスなく立ち回れたのはプラスだったでしょうし、見た目の派手さはあまりないですけどこの馬は結構強いかもしれません。勿論まだまだ覚えることは多そうですが、小回りコースでも器用に走れそうな感じですし、札幌2歳Sとか出てきたら面白いかもしれませんね。

 2着のジェミニテソーロ、3着のカイトゲニーも、それぞれに好スタートからしっかりした競馬の組み立てで、早仕掛けからでも後続を寄せ付けずに圏内まで粘り込んでいるのですから、かなり評価していい内容だと思っています。
 タイプ的に追走が問われてどうか、など課題はありますが、新潟とかならかなりマッチしそうですし、能力的にも未勝利なら素直に、と言えるレベルにはあるのではないでしょうか。
 4・5着馬も人気薄ではありましたが悪くない競馬が出来ていますし、このラインで次走何処までやれるか、このレースは先々に向けてちょっと注目しておきたいですかね。


★6/27(土) 函館6R ダート1000m

このレースはマクフィ産駒のルーチェドーロが、スピードの違いで悠々ハナを奪い、そのまま楽走でレコード勝ちと、現時点でのスケール感と完成度の差をまざまざと見せつけるレース内容でしたね。
 同日の同距離未勝利が一貫戦で58,0なので、最後完全に流しての58,5はかなりハイレベルですし、後半は11,8-11,3-12,2とはっきり加速ラップを踏んでおり、決して一介のスピード特化型ではない、というのも好印象です。

 マクフィはドバウィ産駒で、現役時代は英2000ギニーとジャックルマロワ賞を制した名マイラーですし、欧州でもそれなりの産駒は出していますので、普通にどれだけ活躍してくるか、という楽しみはあります。
 この馬の場合母系がかなりダート色強いので、父系のミスプロダンジグあたりのスピードが付与されて、ダートの快速型に育っていく可能性は高いですね。
 ただこのラップからすれば1000mがベスト、というタイプでもないと思いますし、1200~1400mまで頑張れる馬になってくれれば、と思います。エーデルワイス賞あたりでも馬場をこなせれば普通にチャンスはあるのではないでしょうか。


posted by clover at 16:55| Comment(0) | レース回顧・中央競馬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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