2020年06月10日

2020 関東オークス レース回顧

 アクアリーブルの母子制覇&南関牝馬三冠なるか、で注目を集めた今年の関東オークスは、直線入り口で堂々先頭に立ったアクアリーブルを、その内でピタリとマークしていたレーヌブランシュが捕えにかかり、最後はきっちり突き放しての勝利となりました。
 アクアリーブルの三冠を阻んだのは、奇しくも中央牝馬二冠のデアリングタクトを導いた松山J、というオチもついてのレース、振り返っていきましょう。


 今日の川崎も良馬場、のはずではあるのですが、思いの外時計が出ていてあれ?って感じではありました。
 1Rが2歳戦なのに1400mで1,30,4なんて出していて、その後も下級証券で安定して32秒台は出ており、少し水でも撒いたのかな?と思うくらいではありましたね。
 ただ夜になってその傾向も落ち着いていましたし、その中で2,16,3という時計は、少しばかり馬場のアシストがあったかもですけどかなり立派です。少なくとも今の砂質になってからの関東オークスでは最も早い時計だと思いますし、上位2頭は素直に強かったですね。

 レース展開は、まずいいスタートを決めたのがアールクインダムとレーヌブランシュ、ルイドフィーネあたりで、レーヌブランシュが押して前を狙うのにアールクインダムが被せていってハナ、レーヌブランシュはポケットに下がり、そこに外からアクアリーブルが進出してきて番手外を確保します。
 その後ろにクリスティ、3列目のインにルイドフィーネがいて、セランは少し出負けして、スタンド前までに外目からじわっとリカバーして先団の後ろ、という位置取りになりました。

 ラップは29,9(11,98)-26,9(13,45)-40,2(13,40)-39,3(13,10)=2,16,3(12,98)という推移でした。
 確かにゲートダッシュから前の2頭がかなり速いな、と感じてはいましたけど、それでも相当にテンの2,5Fは速く、そしてスタンド前からはガクッとペースが落ち着いて13~14秒台を連発、向こう正面の残り800mで12,1とまた一気に加速して、そこから12,9-13,5-12,9と川崎らしい波のあるラップになっています。
 かなりテンが速かったので追走面はそこそこ問われつつ、そこから急ブレーキで折り合っていくレースセンス、更にはこのレベルで最後ちゃんと再加速まで踏んでいて、かなり総合力とスタミナが求められた一戦になったなと感じますね。

 勝ったレーヌブランシュは、距離自体は大丈夫だと思っていましたけど、まさかあそこまでいいスタートを決めて絶好位を確保してくるのはちょっとビックリしましたね。
 これまでのレース内容ですと、もう少し序盤もたつきを感じさせることが多かったですけど、今日は絶対的なラップとしてもかなり速い序盤を、ある程度促しただけでスムーズに流れに乗っていく競馬が出来ていました。
 このあたりは馬の成長もあるのか、松山Jの手が合っているのかまだ確定は出来ませんが、ともあれしっかりポジションを取りつつも無理せずポケットに下げて、流れに合わせつつしっかり4コーナーで進出、というお手本のような立ち回りが出来ましたね。

 そこまでしっかり余力を残してきた分、ラストを再加速でまとめているのはかなりのものですし、全体時計も優秀で、これは期待した以上にステイヤー寄りの適性が高かったのではないか、と感じます。
 同時にテンの速さにも対応力がついてきたのは今後を考えれば収穫で、牝馬交流重賞レベルならマイル~1800mでもかなりやれる可能性は感じさせる内容だったかなと思います。

 2着のアクアリーブルも完璧な立ち回りでしたし、二冠馬の意地は充分以上に発揮してくれたと思います。
 実際に3着以下は突き放していて、ルイドフィーネ比較でもパフォーマンスを上げていると思えますから、それで差されてしまったら勝ち馬を誉めるしかない、という感じですね。
 とにかくこの馬もレースが上手で、ペースの緩急で余分な力を使わずに、騎手の指示に従順に走れるところが素晴らしいな、と思いますし、やはり左回りの方がコーナー出口からの加速もスムーズだったと思いました。
 この距離がベスト、という馬ではないと思いますけど、それでも地力でここまでやれたのは素晴らしく、今後牝馬交流路線で活躍する馬に育っていって欲しいですね。

 3着クリスティは、やっぱりこの馬も立ち回りは上手だし、適性外の条件でもほどほどに頑張っちゃう、キズナ産駒らしい堅実さ、安定感は存分に見せてくれたと思います。
 立ち回りとしてもアクアリーブルを見ながら、さほど砂を被らないように上手くバランスを取って入れていましたし、騎乗面ではそつなく、だったと思うので、上位2頭とはこの条件では素直に力負けでしょう。
 やはりダートよりは芝かな、と思う向きはありますが、一定走れていますし、大井の1800mなどは結構合うかも、と思うので、その辺り使ってきたら少し考えたい馬ですかね。

 4着ルイドフィーネも立ち回りとしてはほぼ完璧で、理想を言えば2列目インが取りたかったでしょうが、流石に前の3頭は速かったですからね。
 そこから笹川Jらしいインベタ決め打ちで、コーナー出口でスーッと外に出す一切無駄のない騎乗は出来ていたと思うので、それで最後伸び切れない、アクアリーブルとの差も広がるとなると、シンプルにこの馬の今の限界は見せている内容なのかなと思います。
 器用貧乏、という言葉が出てきてしまうような馬ですけれど、逆に言えば上位勢が崩れた時に相対的に台頭してくるタイプでもあるので、人気が落ちてもあまり軽視しないスタンスでいる方がいいかも、とは、とりわけ荒れやすい今の牝馬交流では感じますね。

 5着セランは、出負けからまだラップの速いところでリカバー、と苦しい序盤の入りでしたし、そこから延々外々だったのも苦しかったですね。
 逆に言えば、コーナーでリカバーしてきた勢いでスタンド前一気に前まで押し上げてしまえば面白かったかもですけど、最後の着差を含めても地力そのものもちょっと足りなかったと思いますし、遠征明けでもあるので難しい競馬でした。

 券種的には珍しくまともに当たったのですけど、そういう時はレートが低いという話ですね。。。
 まあここで勝負できるほどの根拠を持てるレースでもないですし、その中で未知の部分もある程度ケアしつつ、最低限見えている中できちんと正解を導けたのは良かったかな、と思います。
 ようやく少しスランプから脱却してきた感はありますが、本当に毎年府中の春GⅠ五連戦は鬼門になっていますね……。


posted by clover at 21:03| Comment(0) | レース回顧・地方競馬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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