2020年05月31日

2020 目黒記念 レース回顧

 ダービーの余談からになってしまいますけど、目黒記念がこの平均ペースで2,29,6、アイスバブル比較で単純に去年より1秒ちょっとはタフな馬場、という見立てにはなりますね。
 それを踏まえても23秒台には入って欲しかった気はしますし、なんなら2着以下が離され過ぎていて、サリオスラインだと普通にセントレオナードと五分の競馬になるわけなので、やっぱりオークス同様、ちょっとこの馬場と展開で力を引き出せなかった馬は多かった印象は持ちます。難しいところですけどね。

 それはさておき、目黒記念はキングオブコージの一気呵成の重賞ジャックとなりましたね。レースを振り返っていきましょう。


 馬場はダービーである程度考察した通り、超高速馬場ではなくなっていて、やや高速位、それなりに力のいる馬場に変貌していたと解釈して良さそうです。
 その中で全く淀みなく淡々と流れての2,29,6は、このメンバーとしては悪くない時計で、しっかり出し切ってはいると思います。

 レース展開は、パリンジェネシスとバラックバリンカの7枠二頭が先導していき、ミュゼエイリアンとニシノデイジーが先行、その後ろにステイフーリッシュとノーブルマーズが続いていきます。
 オセアグレイトがその流れを見ながら先団後ろの外目、中団付近にサトノクロニクル、アイスバブル、アフリカンゴールドと続き、キングオブコージは今日は少し出負けして後方内目、ウラヌスチャームも後ろから、ゴールドギア、ボスジラ、タイセイトレイルが最後方列、という展開でした。

 ラップは42,2(12,06)-35,5(11,77)-36,0(12,00)-35,9(11,97)=2,29,6(11,97)という推移でした。
 出来ればこういう締まった流れはダービーで見たかったなぁ、という本音はさておき、無観客でも目黒記念らしい淡々としたペースで、第2ブロックからはずっと、12,0より遅いラップを一度も踏まず、ひたすら波のない流れで淡々と持久力勝負、という様相です。
 ラストも12,0-11,8-12,1で、最後まで切れ味はそこまで問われず、長く長くそこそこの脚を使えるかが問われていて、このラップですとやはりコーナーでの立ち回りのロスはそれなりに出ているだろうと感じますね。
 実際に上位は縦はともかく、横は内目を通した馬が占めていますし、目黒記念らしいレースの中で、結果的に見るとそれなりにきちんと適性と能力のある馬が上位に来たのかな、というイメージです。

 勝ったキングオブコージは、序盤のポジショニングで今日はダメか、と思ったのですけど、出負けしても今度は泰然自若、動かざること山の如しの横山Jの待ちが完璧に噛み合い切りましたね。
 元々この馬としては、スローからの後半特化で良さを見せていたのはあるので、この流れで前に入ってしまうと苦しかったかもしれず、結果的にはしっかりコーナーで足を残しつつ直線も間を割る競馬、ロスなく立ち回って最後の伸びに繋げてきた会心の騎乗だったと思います。
 その上でやはり馬も強く、これだけ長く息の入らない持続ラップの中で、しっかり坂地点で抜群の切れを相対的とは言え発揮出来ていますし、ステイヤー適性がとても高い馬なのは間違いないですね。

 今日は馬場が少しタフ寄りだったと思うので、超高速馬場ならもっと切れるのではないか、と思いますし、ここはメンバーがそこまで強くなかったとはいえ、完璧に噛み合ったアイスバブルを退けているならそれなりでしょう。
 秋の飛躍がとても楽しみですし、JCあたりでも展開と成長次第では圏内を狙えるレベルになっていくかも、ですね。

 2着のアイスバブルは、内枠を上手く利してレーンJがロスなくそつなく乗ってきましたし、それでも最速地点で勝ち馬に切れ負けしたのは、斤量差以上に適性の差もあったかなと思います。
 もっとも去年も似たような流れで外からズドン、してきたように、この馬自身はもう少しこのペースでも早く動けた方が踏ん張れた、という面はあるのかもしれず、それでも去年と同じくらいは走れていると思うので、この時期とこのレースの展開が本当に噛み合う馬なのだろうなと感じますね。
 その意味で中々こういうレースはない、というのが難しいところですけど、一度ステイヤー路線に挑戦してみるのはアリかもしれません。万葉Sはラップがトリッキーでしたし、今年の阪神大賞典みたいなレースになれば面白いと感じるのですけどね。

 3着のステイフーリッシュは、前々で流れに乗って追走も問われる中でしぶとく踏ん張ってきましたし、この斤量では厳しいか、と思ったのですけど、やはりGⅡまでですと能力上位、というのは見せてくれたのではないかと思います。
 坂井Jも縦横のポジションに妥協しない立ち回りで、その分少し仕掛けで待たされる部分はあったにせよ、このラップ推移ならそれは大したロスではなかったですし、ダービーに続いていい競馬だったと感じます。
 左回りを克服してきたのは今後の幅になりますし、やっぱり今のこの馬は本質的にステイヤーコース向きなので、2000mに出てきたら嫌う、2200m以上で相手が弱ければ、馬場・コース問わずに、という扱いでいいと思います。有馬記念も面白いと思うので目標にして欲しいですね。

 4着ノーブルマーズは、この馬としてはポジションも先ず先ず取れて、展開も噛み合ってベストの形に近かったと思うのですが、それで伸び切れなかった辺りは流石に一番いい頃よりは陰ってきているのかな、というイメージにはなります。
 ただ高倉Jも今日はポジションを取る意識は見せてくれていますし、流れても一脚使えるのがこの馬の強みなので、今後も適性コースと距離なら善戦はしてくると思います。
 もっとも今日で4着となると、相当かみ合わないと重賞で圏内は厳しいかも、とは感じるところですけどね。

 5着ゴールドギアは、流石にポジションを取れる馬ではなく、捲るチャンスもないラップだったので、最序盤の位置取りから腹を括ってのイン差しでここまで来たなら上等、というレースではあったでしょう。
 ただ厳密に言うと、この斤量で少し詰まったところもあるとはいえ、キングオブコージに上がりで負けている時点で力負けも確かで、前走悪くなかったので期待していたのですけど、こちらはもっと超高速馬場のままだった方が良かったかもしれません。
 タイプ的にアルゼンチン共和国杯の方がペース的に噛み合うチャンスがありそうですし、府中の長距離戦で頭数が少なくなったら少し狙ってみたいですね。

 6着オセアグレイトは、この馬も基本スロー向きですから、この流れであの位置でも追走は苦労したかなと思いますし、要所から外々で出し切る形も、素材的にちょっと足りない、という所は見せたレースだったと感じます。
 その意味で前走はミスではないと思うのですよね。このレベルまで来ると後半の絶対量では足りないので、ポジショニングでまず勝負して、後は捌けるかという部分に委ねるのは悪くないはずで、今日は枠も悪かったですけど、野中Jに戻ってもいずれどこかで面白い仕事はしてくれるのではないかと期待はしています。

 予想的には、やっぱり出負けの可能性が高い馬を本命にしちゃダメです、という所に尽きますね。
 レース的にもここまで流れると踏んでいなかったので、スローならアイスバブル&ステイフーリッシュは切れ負けすると思って意図的に拾わなかったところはありますし、総合的に噛み合っていませんでした。せめて素直にキングオブコージ本命を打てていればまだしも、でしたけど、流石にここで1番人気は過剰に感じてしまったのですよねぇ。
 調子の悪い時は余計にオッズに振り回されるところもあり、色々反省ばかりの府中GⅠ戦線です……。


posted by clover at 18:21| Comment(0) | レース回顧・中央競馬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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