2020年05月21日

2020 5月第3週3歳戦 レース回顧(日曜編)+大井記念回顧

 日曜は3歳の1勝クラス以上のレースが少なかったので、昨日の予告通りに帝王賞に繋がる大井記念回顧と抱き合わせで回顧していきたいと思います。


★5/17(日) 東京5R 1勝クラス(芝2000m)

このレースは、前走で見事未勝利デビュー勝ちを飾ったノヴェリスト産駒のグレイトオーサーが、今度は果敢に先手を奪ってそのまま押し切りデビュー2連勝としました。

 馬場はヴィクトリアマイル当日で、このレースから良に回復、という条件でしたけど、それでもほぼほぼ超高速馬場だったのは間違いありません。
 その中で62,2-58,0=2,00,2とかなりのスローバランス、その分仕掛けは早く、後半は12,0-11,0-11,0-11,7と、後半3Fの持続特化戦に近い形になっていますね。
 まあ馬場も馬場なので、レースレベルが高い、とは言いにくいですし、勝ち馬もレーンJの強気の好騎乗に上手く導かれた部分は大きいのかな、とは感じます。

 とにかく先行馬に乗った時のレーンJの仕掛けの意識の強さは格別で、このレースでもしっかりコーナーから自力で引き上げていって、直線は走りやすいコースに誘導、最後までしっかり持続を維持してきましたね。
 血統的にもスパッと切れる脚はそこまでない馬だと思いますし、このペースと馬場でこのラップ推移が優秀とまでは言えないですけれど、少なくともこういう展開の中でこの馬が出せる力は全て発揮した感はあります。

 逆に言えばスローパターンでこれ以上ののびしろはあまり感じないですし、逃げてしまった事で次走の難しさもありますが、もう少しタフな馬場でもやれる素地はありそうな馬なので、もしも北海道シリーズなどで結果を出せるようなら、菊花賞戦線の惑星になれるかもしれませんね。


★5/17(日) 京都6R 1勝クラス(芝1600m)

 このレースはキングカメハメハ産駒のゴールドティアが、好位追走から直線楽に抜け出し、ほぼ持ったままでの快勝でしたね。
 この日の馬場は回復基調で、このレース時点で稍重でしたが、その中で34,8-24,3-35,5=1,34,6と、少し中緩みがあってのハイペース寄り、時計水準としても先ず先ずだったのでは、と感じています。

 ゴールドティアはきっちりスタートを決めて道中は好位の内目でじっくりと、北村友Jらしいレースプランで、直線も馬群をスッと割って伸びてきました。
 この馬自身ほぼラストまで落とさずに突き抜けているのかな、という感じで、こういう渇きかけの馬場にも適性が高かったのでしょうし、北村友Jとの相性、京都コースの適性も高いのでしょうね。
 かなり総合力の高いマイラーだと思いますし、当面は自己条件からでしょうが、京都以外でもしっかり走れるようになってくれれば先々が楽しみですね。

 2着のクラヴェルも、道中は後方インでしっかりスペースを置いてリズムは崩さず、そこから直線鋭く追い込んできましたけど、ポジショニングの差を覆せるほどのものは見せられなかったですね。
 この馬もそこまで速い脚がないので、もう少しポジションを取れるようにならないと中々このレベルでも苦しいか、とは思うのですが、素質そのものは高いと思うので、軽い馬場でも速い流れなら楽しみですかね。


★5/17(日) 東京10R 青竜S(ダート1600m)

 ユニコーンSの前哨戦となる青竜Sは、デクラレーションオブウォー産駒のデュードヴァンが、馬群の中からしぶとく伸びて、見事にダートでは無敗を継続する3勝目を上げましたね。

 この日のダートは早々に良馬場に戻って、時計的にもそんなに軽くはなかったと思います。
 最終の3勝クラスの1400mが、34,3-11,6-38,1=1,24,0と、超ハイペースながら24秒を切れませんでしたし、そこと比較すると46,8-49,4=1,36,2は中々の好時計だと思えます。
 細かく見るとこのコースらしく、34,6-24,6-37,0とテンだけ速く、中盤はそこそこ緩んで、後半は4コーナーから加速していく、追走面と持久力の抱き合わせのようなレースになっていますね。
 府中の場合、再加速があるときは大400-200mの坂地点なのですけど、このレースに限っては12,4-12,0-12,1-12,9と微差ながらコーナー最速になっていて、意外とここの立ち回りもポイントだったのかな、というイメージです。

 勝ったデュードヴァンは外枠からまあまあのスタート、ただそこから芝で二の足はあまりつかずに、道中は中団の内目に潜り込んでじわじわと押し上げていく形になります。
 4コーナーでもまだ馬群の中で、直線を向いて外に出すと前がクリアになりますが、坂地点での伸びは一息で、先に一気に伸びてきたダノンファストに交わされてしまうものの、そこからしぶとく食い下がり、ゴール前で差し返す、という味のある競馬でした。

 見ての通り最速地点での機動性や鋭さはなかったものの、しっかり総合力を見せていた競馬だと言えます。
 上位勢の中では比較的前目からの競馬で、枠も含めて苦しい立ち回りだったと思うのですが、それでこの相手に勝ち切ったのは中々のものですね。
 ユニコーンSとなるともう一段上の相手も出てくるのかな、と思いますが、こういう競馬が出来るなら内枠の方がいいかな、とも思いますし、追走面の良さが存分に生きるような、去年みたいなレースになればチャンスは出てくるのではないでしょうか。

 2着のダノンファストは、本当に要所の反応の鋭さと切れ味は素晴らしいのですけど、どうにも2走前同様、府中だと長く脚が続かないのですよね。
 この馬も出遅れてはいるものの、そこからは腹を括って後方イン、4コーナーでもじっとしていて出口からスムーズに外に持ち出し、進路も取り切ってしまう、横山Jらしいクレバーでセンスあるレース運びでしたから、これで勝ち切れなかったのはちょっと残念ですね。
 ただこの加速性能と、追走が問われても一定それを高いレベルで引き出せるのは素晴らしい武器で、個人的にはレバードSは結構マッチするかなと思います。レース質として仕掛けの遅い形の方が噛み合うと思うんですけどね。その辺り上手くいけば重賞でも勝負できる素材だとは思います。

 3着のタガノビューティーは、逆に追走が問われてしまうと甘いタイプなのかなと思わせる反応の鈍さでしたね。
 勿論このラップでコーナー外々はタフなのですけど、それにしても坂地点でいつものようにグンとくるものがなく、ラストも雪崩れ込むだけで、ダラダラ脚が分散して良さが生きなかったイメージは強いです。
 もう少しやれると思っていたので残念ですし、ユニコーンSもスローペースと渋った馬場でならワンチャンス、それでも前走を見る限り、カフェファラオがまともであればどういう競馬でも苦しいのかなとは感じてしまいますね。

 ショウナンナデシコも前目からしぶとく粘って、素質が高いのはしっかり見せていますし、フルデプスリーダーも出負けがなければもう少しやれたと思います。
 ここで37秒を切ってきたグループはそこそこ強いと思うので、次以降注目したいですね。


★大井記念

近年は地方グループもレベルが高くなっている中で、帝王賞の前哨戦としての位置づけも色濃くなってきた大井記念、今年は人気のストライクイーグルが好位の外から捻じ伏せて、ブリリアントCに続き重賞2連勝を飾りました。

 ここはオールブラッシュが大逃げを打ち、ラップが61,7-65,7=2,07,4と相当なハイペースになっていますが、実質番手以降はややハイから平均くらいの走破だろうと思います。
 ただそういう流れの中で、上位勢は正直そこまでしっかりした脚を使えなかったな、というイメージですし、勝ったストライクイーグルにしても4コーナーのもたつきは気になる材料で、あまりこんな風に速い流れ向きではなさそうな感覚です。
 馬場も不良で、他のレースも軽い、という程ではないにせよそれなりには時計が出ていたので、その中でこのペースで7秒台、となると、流石に帝王賞云々を問える感覚ではないですね。

 ストライクイーグルの場合、前走でノンコノユメを破っているのですけど、あれは超スローでノンコノユメにとっては悪い流れだったので、こういうタフなレースになっていたらまだノンコノユメには叶わないでしょう。
 加えてモジアナフレイバーも調整間に合わず回避で軽いメンバーでもあったとは言えるので、この勝ち方そのものをはあまり評価はしないほうがいいのかな、と見ています。2着以下も同義、ですね。


posted by clover at 16:55| Comment(2) | レース回顧・中央競馬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ディードヴァン、1勝クラスのカトレア賞然り。
前が殲滅しそうで据え脚が決まりそうな前傾ラップのレースの中、バテない追走力がある上に4角から押し上げ長く脚が使えるのは良いですね。

カトレア賞では、直線フワフワしながら追走する若駒をフランキーが終い相手を千切っても尚もシゴいて追って遊ばせないで勝たせる良い馴致したなぁと思っていたら。
今回、素軽さは持ち合わせてなくズブさが抜けないところを埋めわせる闘争本能で、後ろから突っ込んで来た相手と併せ馬から差し返すレースセンスがあるだけに。
成長次第でスワーヴアラミスよろしくな押して押して、更に併せ馬へ持って行きシゴいて押しての競馬から大崩れしそうもない馬と考えてしまうので。
今後、しっかりレースの流れを読み組み立てられるジョッキーを継続鞍上させながら、後傾ラップのレース展開となった場合には早目抜け出しの粘り込みを企てるくらいのロングスパートを仕掛け大崩れない馬に育て上げて欲しいところです。

それと、老舗生産ファームとして下河辺牧場は面白いカクテルを施したなぁと。
父系はノーザンダンサーでもパワーとスタミナのニジンスキーによるクロスに、母系はAPインディやノーザンダンサーでもスピード持続性あるストームバードの血が流れて、父系母系共にミスプロが増し増しのダート向きなカオスなインブリード。
ニジンスキーのスタミナとストームバードのスピード持続力から、ミスプロ系のフォーティーナイナーみたいに己が気持ち良く走れないと嫌気が差し競馬を辞めてしまうスピード特化系の米国型とは質が違うので。
加藤陣営は、あの闘争本能をフルに活かしながら息の長いダート馬として育て上げ欲しいですね。
更に、母親ジェラスキャットに父親ドゥラメンテの牝馬も控えているので、ジェラスキャットによる繁殖牝馬としての能力も注目したいところです。

Posted by ギャロップ at 2020年05月22日 17:59
>ギャロップ様

 いつもコメントありがとうございますー。

 デュードヴァンは本当にしぶとい走りをしますよね。
 世界の名血が細かくクロスされて、それぞれの良さをしっかり引き出してくるなら、今後の奥行きも期待できるでしょう。
 仰る通り早め早めの持久力勝負がベストに映りますので、もう少し先行力に磨きが掛かればもっといい馬になるかもしれませんね。ユニコーンSが楽しみです。

 この妹も、ドゥラメンテは配合妙味がありそうでいいですね。
 サンデーとトニービンの切れとスタミナを残しつつ、総合スピードをミスプロのクロスで底上げする形は、いかにも高速府中2400mで走れそうなイメージです。
 今からデビューが楽しみですね。
Posted by clover at 2020年05月23日 05:35
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