2020年04月06日

2020 桜花賞 プレビュー

★はじめに

 いよいよ今週は春のクラシック第一弾、才能あふれる可憐な3歳牝馬が集う大注目の桜花賞になりますね。
 とうとう明日、大都市圏に緊急事態宣言が告知されるようで、その中で果たして競馬開催が継続できるのか?は、素人には一概に判断出来ません。
 ただ最低限でも経済の落ち込みを防ぎたい思惑は政府にあるでしょうし、大規模感染を助長する危険性が低く、それでいて高い収益率を確保できるコンテンツである競馬は、ギリギリまで踏んばってくれると期待して、このプレビューを執筆したいと思います。


★レース傾向分析

 過去のプレビューはこちらからご覧ください。


 最初の年、2017年のプレビューで、過去10年のラップ分析をしていて、その時のデータでは、基本平均からややハイペースで流れるレース、と結論付けました。
 そしてそこからの3年は、重馬場でハイペース、良馬場で平均ペース、良馬場で超スローと推移し、去年は超高速馬場で、47,8-45,0=1,32,8と、凄まじい後半特化の高速持久力戦でグランアレグリアの独り舞台となっています。
 今年も昨日の大阪杯の馬場を見るに、かなりはっきりと高速化の傾向は見て取れますし、今のところ今週の天気もずっと晴れ、となれば、去年ほどではなくとも、相当に時計の出る馬場に上がってくる蓋然性は高い、と踏んでいた方がいいでしょう。

 また、そもそも桜花賞とは素材型の差し追い込みが効くレースで、データ的には極端に内枠が弱い、という傾向があります。
 これはトライアルのチューリップ賞などと違い、短距離路線で賞金を稼いだ馬が出てきて、全体で序盤からペースが上がる事、その分中盤で緩みがあり、そこから再加速という、追走力と器用さを先行勢に要求される為、と大枠的には考えられます。
 逆に後ろからの馬は、その緩みでじわっと取りついて、序盤から中盤までフラットに走り、そこから末脚を伸ばす、という、ギアチェンジのロスが少ない競馬ができるから強かった、とも言えますね。

 ただこの傾向は、超高速馬場にまで行くと少し話が違ってくると思っています。
 馬場が軽い分、前半が質的にそこそこ速くなっても、後半の落ち込みがさほどにはなりませんし、走りやすい馬場の分だけ、騎手にしても中盤で息を入れる意識が弱くなってきます。
 結果的に後半型の競馬、かつロングスパート戦になりやすく、そうなるとやはり前目内目の方が根本的なロスは少なくなるのは、昨日の大阪杯を見ていてもはっきりしています。
 勿論外回りになれば、能力が抜けていれば後ろからでも差してくる事は可能でしょうが、今年のようにかなり能力が高いレベルで拮抗していると、素材だけの競馬では簡単には上位に食い込めない、というイメージは持っていてもいい、とは感じています。

 今年の場合、チューリップ賞でレシステンシアが溜める競馬を試みて初の黒星を喫し、そして鞍上が最高レベルの体内時計を保持する武Jにチェンジ、となると、少なくとも前後半のバランスで、この馬が後傾型の競馬をしてくる、という確率は相当に低い、と見ていいです。
 その上で昨日から更に高速化、を意識するなら、やはり46-46,5=1,32,5くらいのレコード決着は充分有り得るメンバーだと思いますし、その流れの中である程度の位置を取れる、そこからしっかり後半型の素材も持っている、そういう馬が狙い目になってくると考えています。
 今年のメンバーはかなりレベルが高いと思ってはいますが、地味に超高速馬場適性を高いレベルで見せている馬はそこまで多くない、というのが判断の難しいところでもあり、その辺りも個別にしっかり吟味したいです。

 またここ2年は、人気馬が内枠からそれなりには走れているように、傾向そのものがターニングポイントにある、とも感じています。
 勿論馬のタイプにもよりますが、器用な立ち回りが可能であるなら、内目の枠に越したことはない、というイメージも頭に入れておきたいですね。
 レシステンシアに楽な競馬はさせない、と意気込む先行馬の陣営とてそれなりにいるでしょうし、例年以上に枠の並びも注視したい、とても楽しみな桜花賞です。


★有力馬所感

・レシステンシア

 圧巻の阪神JFから季節は巡り春、始動戦のチューリップ賞こそ試しのスロー競馬で初の敗戦を喫したものの、逆に課題ははっきりさせての本番は、鞍上に百戦錬磨の武Jを再度据えて、乾坤一擲の逃げ切りの再現を狙ってくるでしょう。

 とりあえず馬のタイプとして、メジャーエンブレムを更にワンランクスケールアップさせた馬、と考えておくとわかりやすいとは思います。
 いかにもダイワメジャー産駒らしい、スピードと力感に溢れた馬であり、年末のそれなりに力のいる馬場で、45,5-47,2=1,32,7というラップは破格も破格です。
 その中で後半、質的にも12,0-11,2-11,5-12,5と、かなりの加速度と切れ味まで引き出せているのですから、基本的にこの再現ができれば、この4カ月の成長度をもってしても並の馬に逆転は容易ではない、となりますし、色々物差しになる馬(マジックキャッスルやビッククインバイオあたり)との差を踏まえても、やはり最右翼、と評するのが相応しいでしょう。

 鞍上が北村友Jから武Jにスイッチしますが、これは正直どちらでもここはきちんとハイラップの逃げを打ってくれるだろう、という条件は整っていますし、その点にさほど不安は持たないでいいと思います。
 ただ不安要素としては、超高速馬場まで行くと、この馬の前半要素の強みがそこまで活かし切れなくなる可能性があります。
 JFは1,7秒のハイバランスですが、それ以上に前半の45,5という絶対的な質、かつ、あの馬場における相対的な質の高さで、完全に後続の脚を削いでいました。
 ですが、より時計が出やすい馬場でとなると、同じ45,5で入ったとしても、適応力や経験成長・馬場補正でこなしてくる馬が出てくる可能性は考えておいた方がいい、というイメージは持っています。

 あと逆に、武Jが逃げた時はみんなそのペースが適性だとわかっているので、早め早めの競馬になりやすい、という傾向は昔からあります。
 それこそキタサンブラックに至るまで、武Jの逃げ切りでのGⅠ制覇はなかった、というエピソードは有名ですし、今年はかなり全盛期に近い溌剌とした騎乗を見せている中で、そういう第一人者へのリスペクトが、この馬にとってはリスクになる可能性も僅かにある、とは触れておきたいですね。

 ここは逃げの一手、という場面ですし、スタートはいつも安定して速い馬なので、今の馬場も鑑みれば、内枠であるに越したことはないでしょう。
 多少なら馬場が渋っても歓迎のクチですし、余程嫌な枠を引かない限りは基本的に本命候補筆頭、という扱いにはなりますね。この馬がこの馬の競馬をした時に、負かす可能性がある馬がどれだけいるか、というのを考えていくのが、今回の桜花賞の正道アプローチだと思っています。


・マルターズディオサ

 チューリップ賞では、積極的にレシステンシアを外から追いかけ、そのまま捻じ伏せる、という強い競馬で成長を見せてきたマルターズディオサは、青天井の勢いを見せる父キズナに、初のクラシックタイトルをプレゼントする事が出来るでしょうか?

 この馬も非常に高いレベルでの総合力タイプで、マジックキャッスルと同じレベルで物差しとして超有用な馬だと思っています。
 前走は外枠で簡単ではないか、とも感じていたのですが、しっかり操縦性の高さを生かす形で早め早めの進出、外目のロスを作りつつ、内で完璧に立ち回ったクラヴァシュドールを続けて破ってきたのは、やはりかなり高く評価すべきだと感じます。

 タフな馬場でハイペースだったJFはレシステンシアに完敗でしたが、この馬はあのレース、自分も早めのポジショニングで強気の競馬が出来ていていました。
 元々追走力、という適性は、実戦の中でしかほとんど鍛える事が出来ない特殊な要素だと私は考えているのですが、最近更に細かく考えていく中で、純粋にハイペースのレースを走る、というだけでなく、その中で馬自身の意識として、いつもより前目で走っている、前半から頑張っている、というイメージが残るかどうか、そこからの相対性が大切なのではないか、と言う仮説を提唱しています。

 その点でこの馬は、間違いなく追走面の経験値をあの阪神JFで獲得していると思いますし、今度は同じような流れになっても、もう少し楽についていって、自身の後半要素を発揮する余地を作ってくると考えます。
 まして学習能力と成長度が素晴らしいキズナ産駒ですので、その点も心強いところです。

 不安要素としては、栗東滞在しているとはいえ関東馬で関東の騎手、という組み合わせである事と、超高速馬場の経験は薄いのですよね。
 強いて言えばサフラン賞がスプリンターズS当日で、あの日は超高速に近い馬場だったかな、とは思いますが、やはりレシステンシアのタイムトライアルに付き合う、となると、ここは1,32,5のラインを考えないと、とは感じていますので、その時計で走破出来る素地があるかどうか?
 今のところキズナ産駒は、どちらかと言うと力のいる馬場の方がレベルの高い走りが出来ているイメージもありますので、当日の馬場や枠の並びなども含めて考えたいですね。
 こちらが内枠で、レシステンシアが外枠なら、思い切った印も視野に入れられるラインにいる一頭なのは確かだと思います。


・クラヴァシュドール

 こちらも堅実無比な走りでクラシックの主役を狙う中、鞍上もミルコJに替わって、更なる躍進を遂げられるかどうか注目です。

 ハーツクライ産駒にしては、母系が強く出ているのかバランスのいい総合スピードを持っていて、勿論オークスでも有力ですが、マイルの時計勝負でもスピード負けしない素地はあります。
 実際に持ち時計ではレシステンシアに続く2番手で、超高速馬場だったサウジアラビアRCでいいレースが出来ているのは、適性面で頼もしいところです。

 ただやはり成長期のハーツ、という事で、この時期に一気の成長、という可能性はそこまで高くないのと、この馬はまだ完全に追走面の課題をクリアは出来ていないのがネックではありますね。
 後半要素を活かした方がいい馬なのは確かですし、でもそういう競馬で、前走マルターズディオサに捻じ伏せられた事実は軽くなく、基本的にはそれ以上の評価をするのは良くない、と、冷静に判断すればそうなります。
 また前走、トライアルなのにマイナス体重で、賞金的な面も含めて3強の中では一番仕上げていたと思いますし、そこからの上積みがどこまであるか、元々トライアル巧者の中内田厩舎でもあるので、そこも不安材料ですね。

 プラス面としては、前走で内目をタイトに立ち回る器用な競馬でも一定の結果を出せた事と、大阪杯を勝ってバイオリズムが上がってきたであろうミルコJの勢い、というあたりで、ただそれでもレシステンシアを再度撃破し、マルターズディオサも退ける、となると、枠の並びや展開の綾など、なんらかの不確定な後押しがないと厳しいかな、とは見ています。
 当然印は打つでしょうが、重い印候補としては少し心許ない部分が多いかな、というのが現状の評価で、まずは直前の追い切りをしっかり見定めたいですね。


・サンクテュエール

 桜花賞路線における大出世レースであるシンザン記念を制したサンクテュエールが、アーモンドアイと同じローテーションで一気の戴冠を虎視眈々と狙います。

 結局丸々一月あまり競馬に乗れなかったルメールJが腕を撫しての参戦、しかも藤沢厩舎との黄金コンビ、というところで人気はするでしょうが、個人的には人気しそうな馬の中では強くは狙いたくない一頭ではあります。
 根拠としては、超高速馬場に近かったアルテミスSが平凡な内容で、レースセンスの良さは感じるものの、そこからの凄味はどうにも読みとれなかったのと、追走面を問われた事がまだないので、なまじポジショニングが悪くないだけに、そこに巻き込まれてどうか?という懸念があるからですね。

 シンザン記念はいい競馬でしたが、内しか伸びない特殊なバイアスで最内から、出負けしたもののスムーズにリカバー出来た幸運もありましたし、タフな馬場で一定の結果を出したとはいえ、ここに繋がる内容ではなかった、というのはあります。
 突き放した3着のコルテジアがきさらぎ賞を制しているように、レースレベルそのものが特に低かったとは思いませんが、今回の桜花賞とはまるで違う適性が求められたレースの中で、であるのは留意すべきでしょう。

 勿論アーモンドアイなども、重馬場のシンザン記念であの競馬からあの桜花賞ですから、ラップや馬場のイメージだけで決めつけるのは、まだまだ可塑性の高いこの時期の3歳馬に対しては危険ではあるのですけれど、でもあの馬ほどのスケール感を感じる部分は本当に今のところちょっともない、のですよねぇ。
 少なくとも高速馬場の後半特化戦で、リアアメリアにも完敗を喫している事実は軽くなく、少し渋った馬場になれば浮上させるかもですが、今のところルメールJで過剰人気になるのも踏まえて、消して勝負したい一頭にはなりますね。


・リアアメリア

 こちらは阪神JFで圧倒的人気を裏切る完敗、そこからぶっつけでの参戦を選んできましたが、果たしてここでリベンジなるのでしょうか?

 この馬も、基本的には強くは狙えない馬かな、とは思っています。
 追走力強化仮説を前提にすると、如何にハイペースを経験したとはいえ、最後方で追走に汲々としていたこの馬はさほど経験としてプラスになっていたとは感じませんし、元々ゲートも二の足も速くないので、物理的にポジションを取れる公算が低い、というのも嫌な面です。

 アルテミスSは、あの形とメンバーで有れば1枚は確実に上、という競馬をしていて、後半特化の高速持久力戦はかなり強いので、馬場が軽くなる事自体はプラスと考えていいと思います。
 でも多分この馬の理想形は、それこそ去年のグランアレグリアみたいな、前半ゆったり入っての後半ロングスパート持続力戦になると思いますし、それはレシステンシアが自分の競馬に徹する、という前提を打ち消して考えない限り(出負けするとか)現出しない条件だとは思っています。
 また、これまで馬群の中で競馬をした事がないのも弱みではあり、血統や厩舎的にはぶっつけの方がパフォーマンスそのものはいい物が出せる気もするのですが、大きなレースでバイオリズムがすこぶる悪い川田Jとのコンビでもあり、こちらも半端に人気するなら嫌って勝負したい、少なくともチューリップ賞上位3頭より上位に評価する理由は今のところ何もないかな、というイメージです。


・デアリングタクト

 エルフィンSで大外一気の豪快な差し切り、破格の時計で制覇して圧倒的なスケール感を誇示したこの馬が、はじめての一線級との戦いでどういう走りを見せられるでしょうか?

 心情的にはエピファネイア産駒でもあり、超応援したい馬です。。。
 ただ冷静に見ていった時に、当然不安要素は多くあります。
 まずそこまでポジショニングが上手ではない事、阪神も高速馬場もはじめてで、どこまで上がりを詰められるか、切れ味の質を高められるかも未知数である事など、やってみないとわからない部分がかなり多い馬なのは間違いありません。
 この血統の割に、新馬は包まれたところから抜けてくる味な競馬が出来ていましたが、それでも揉まれないに越したことはないですし、今の馬場で外差しが本線となると、それも簡単ではないでしょう。

 ただ前走、タフな外差し馬場だったとはいえ、1,33,6は破格の時計で、インパクトだけなら阪神JFに次ぐレベルにあったと思います。
 ここで内目を先行した不利があったとはいえ完敗のエーポスが、フィリーズレビューを好時計で完勝、ヤマカツマーメイドを撃破しているように、レースレベル全体もそこまで低くはなかったはずで、もしも高速馬場で、よりパフォーマンスの質が上がるようならば、この相手でも、という一発逆転の期待が持てる一頭なのは間違いありません。
 前走である程度質的な追走もクリアしているのは心強いですし、外過ぎない外目の枠から、中団外目くらいで競馬ができるようならかなり楽しみですね。重い印まで打つかはまだ悩んでいますが、最低でも印は打つ所存です。


・マジックキャッスル

 こちらも2着続きの堅実派・マジックキャッスルが、大一番での大逆転劇を狙います。

 馬のレベルとしては、マルターズディオサと互角の総合力を持っていて、このメンバーでも決して侮ってはいけない馬だと思っています。
 前走は休み明けでややゲートが悪く、この馬としてはかなり後ろから苦しい競馬になっていて、それでも後半特化に近い形であそこまで差してきたのは、改めてその総合力の高さを見せてくれたとは感じました。
 本来はもう少しポジショニングで勝負できる馬ですし、クイーンCはフォーリーJがかなり下手だったと思うので、個人的にこの舞台でまともならミヤマザクラは逆転できる、と踏んでいます。

 ただ、関東馬で軽量のディープ、しかも初輸送というのはかなりのネックにはなりますね。
 テン乗り浜中Jというのも信頼性が高い、とはお世辞にも言えませんし、まずは状態面がしっかりキープされているのか、その上で内枠を引くなどの恩恵がないと、上位に食い込んでくるのはこの豪華メンバーの中では簡単ではないかな、と考えます。


・ミヤマザクラ

 この血統でクイーンCは中々素軽い競馬が出来ていて、思った以上に奥がある馬だな、と感じました。
 ただこの馬の位置でもスローバランスの後半勝負ではあり、そして後半型の競馬としてはそんなにレベルの高い内容ではなかったわけで、どちらかと言えばマジックキャッスルが取りこぼしたレース、という認識で、この馬自身本質がマイルのスピード勝負ではない、とは言えるでしょう。

 しかも前走半端にポジションを取れてしまった事が、ここで速い流れになってもついていってしまう折り合い面の不安を助長する可能性は少なくなく、大目標をオークスに置いているだろうこの馬としては、今回は結構ソロッと乗ってくる、とは思うのですよね。
 もしもこの馬が上位に進出してくるとすれば、潜在的に追走力を秘めていて、前々からそこそこ上がりの掛かる競馬で、というイメージしかないので、ポジショニングが悪くなりそうな並びなら狙いたくないですし、内枠でも福永Jだと下げる懸念はあるので、この馬を拾うならマジックキャッスルを、となると思います。


・エーポス

 前走は内有利の馬場もあったとはいえ見事な差し切りで、時計も優秀、ヤマカツマーメイドを楽に交わしたというのは、ハイペース戦の中での序列として、少なくともウーマンズハート以上、クラヴァシュドールラインでの適性と性能を見込んでもいいと思っています。
 ただし、レース質として距離延長が決してプラスになるとは言えず、今回もレシステンシアのハイペース、となるのは、平年の後半型桜花賞に比べればマシなものの、やはり最後の1F、上り坂での底力、踏ん張り勝負になった時に、マイルローテ組より見劣る可能性は高いのかな、と感じます。

 ここまでプレビューを書いてきて、改めて本当に今年はいい馬が揃っていると思いますし、この馬も平年レベルならそこそこ人気していいレベルだと思うのですが、今年のメンバーに入ると僅かな瑕疵が致命的になりかねないイメージなんですよね。
 少なくとも圏内食い込みを狙うなら内枠は必須かな、と思いますし、人気次第では紐で拾うかも、くらいのラインです。


・ウーマンズハート

 こちらは前走で、マイルの総合スピード勝負における絶対的な限界を見せてしまったかな、と感じています。
 やっぱり良くも悪くもハーツ産駒らしいというか、クラヴァシュドールよりは重厚なイメージで(母系はどっちもジャイアンツコーズウェイ流れなのですが、面白いものですね)、また追走面を問われて良さが出るタイプではない、と言えます。

 実際にビュイックJが強気にポジションを取りに行ったJFも、2~3着馬比較で完敗、そして前走、いつもの後ろからの競馬で後半型の競馬になっても、常識的には流れる中で、新馬の時の様な爆発的な切れは引き出せませんでした。
 そのあたりからも、現状マイルで33秒を切るような時計に対応できる感覚は持ちにくく、そうなるとこのメンバー相手では流石に候補から外れてくるかな、というイメージですね。オークスでの巻き返しはあるので、レース内容はしっかり見ておきたいですが、ここで狙うつもりは今のところないです。


・スマイルカナ

 個人的にフェアリーSは例年になくハイレベルだった、とは評価していて、番手やポケットからでも、ロスなくスムーズに運べて、レシステンシアのハイペースに乗っていけるならば、ここでも圏内ワンチャンスくらいはあっていい馬、だとは思うのですよね。
 前走は、レシステンシアがどうぞ逃げるなら逃げて下さい、という姿勢を作っているのに、何故か好位の外で溜め殺して折り合いも欠き、挙句にマルターズディオサにも先に行かれて4コーナーで外目の大きなロスというしょうもない競馬でした。

 ただそれでも0,5秒差に踏ん張っているように、結構強い馬なのは確かで、時計勝負もそこまで向かないとは思わないので、内枠からスッと出て、折り合いつつレシステンシアのすぐ後ろで、という形が作れれば、そんなに大きく崩れることはないんじゃないか、と見ています。
 インタビューなど見る限り、枠の並び次第ではこの馬が思い切って逃げるパターンもないとは言えませんし、展開を考える上でも重要な一頭ですね。

 でも関東馬でこの騎手と馬主、再度の遠征競馬で、となると、やっぱりお釣りがない可能性は高いですし、相当に人気は落とすでしょうから紐で拾うくらいはしていい馬だと思いますけど、流石に強く狙うまでは難しいです。


・その他ざっくり

 有力馬が多過ぎて大分紙幅が嵩んでいますので、それ以外の伏兵はサクッといきます。

 ヤマカツマーメイドはここでも自分の力は出すでしょうが、自分より強い馬がゾロゾロいるので、相対的に7~8着くらいのイメージにはなります。
 ナイントゥーファイブやヒルノマリブあたりも、1400mからの延長で良さが出る感じはなく、アネモネS組もレベルとしては微妙、かつ血統的にも遠征競馬でプラス材料はなさそうで、例年通りお客さんで終わるとは思います。
 チェーンオブラブも前走を見てしまうと、まだ溜める競馬でしか良さが出なさそうでここは家賃が高く、もしも回避馬が出てギルデットミラーが出走出来るなら、こちらは地味に前走がかなり強かったので、フィリーズレビュー組よりはチャンスあるかも、というイメージです。



posted by clover at 19:25| Comment(2) | 雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
お疲れ様です

レシステンシアとスマイルカナがどうゆう形でやりあうかですねぇ
ペースを上げてレシステンシアが逃げてもレシステンシアだけなら楽逃げさせたくないという意識が働くでしょうがスマイルカナも行くと逆に巻き込まれたくないという意識も生まれるかも
他があんまり積極的に出して生きたい馬が案外少ないんで隊列は前2頭ポツンとかになったりして
Posted by BEAMS at 2020年04月07日 18:52
>BEAMS様

 いつもコメントありがとうございますー。

 スマイルカナは結局前走もそうなんでしょうが、馬主が鞍上にガチガチにポジション指示を出すはずなので、その意向まで含めて勘案しないと、ですよね。
 おそらく今回は飛ばしていけ、になりそうではあり、特にレシステンシアより内枠を引ければ譲らない確率は大きいので、そこで武Jがどういうコントロールをしてくるかも見所だと思います。

 流石に2頭でやりあって暴走ペースまでは、と思いますし、なんといっても前にいるのがレシステンシアである以上、後ろのグループものんびり構える形は取らないとは思うのですけどね。
 ただそんな風に、外側からの視点では論理的に思えても、内側ではそうじゃないパターンもありますから、枠の並びを見るまでは予断は持たない方が賢明かもしれませんねー。
Posted by clover at 2020年04月08日 03:43
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