2020年01月23日

2020 1月第3週3歳戦 レース回顧(土曜編)

 時間に余裕があったら、3歳戦回顧はまとめてしまおうとか思っていたのですけど、ちょっと色々やる事が多くて今週は難しそうです。
 今後的にも、2月半ばまではそこそこ忙しくて、その分3月半ばまではちょっと時間が出来て、4月からはまた違う意味でドタバタする予定なので、こちらも落ち着かない時期が出てくるかもですが、上手くメリハリをつけてやっていきます。


★1/18(土) 小倉3R未勝利戦(芝1200m)

 このレースは、ルーラーシップ産駒のリレーションシップが好位のインから直線突き抜けて圧勝しました。

 小倉の土曜の芝は読みにくいところがあり、最初から表記は稍重でしたが、日中も雨が降り続いて愛知杯以降は重と、刻々と重くなっていった面はあったと思います。
 なので一番最初のこの芝のレース時点では、まだそこまでタフではなかった可能性もあるのですが、だとしてもやはりこの日の馬場で1,08,3は、3歳未勝利戦としては破格、と言わざるを得ないでしょう。

 開幕週ながら、冬場である事と、エアレーション&シャタリング処置の分、そこまで軽い馬場でもなかったはずで、少し雨の影響も受けつつ、自身33,7-34,6=1,08,3は強烈でした。
 レース自体は一貫消耗戦ですが、この馬としては追走面とそこからの一脚、そして馬場適性が断然抜けていた格好で、ルーラー産駒なのにこの距離で開花するとは、ディアンドルタイプなのでしょうかね?そもそもなぜダート1800mから使った?というくらい、この条件での適性が図抜けていました。
 前走も芝1200mでしたけど、完全な後傾バランスでさほど良さが出ていないように、好走スポットは限定的なタイプだとは思いますけれど、今後のスプリント路線で大いに注目したい一頭にはなりますね。


★1/18(土) 中山3R ダート1800m

 ここはゴールドアリュール産駒のシェダルが、番手追走から直線で全く後続を寄せ付けずのワンサイドゲームでデビュー勝ちとなりましたね。

 中山のダートは1月開催らしくかなりタフで、凍結防止剤撒いていたかはチェックし忘れたのですけど、どちらにせよ稍重表記ながら相当に時計が掛かっていました。
 同日の2勝クラス初凪賞もややハイペースで1,53,5までですし、38,4-37,8-38,4=1,54,6の内容は新馬としてはやはり破格、後続が大きく千切られたのもむべなるかな、という数字です。

 特に、中盤が一番速い底力勝負で、仕掛けも早く5F戦、それでいながら直線ラストまで12,8でまとめてきているのはやはり素晴らしいスタミナと持久力性能でした。
 スタートも綺麗に決めて、外枠だったとはいえすんなり番手外に入っていけましたし、そこで変に気負う感じもなく、操縦性自体も高そうで、ノーザン馬らしい馴致の行き届いた素晴らしい馬でもありましたね。
 この世代の中山ダート1800mデビュー馬としては、カフェファラオと双璧か、馬場を考えればそれ以上のインパクトがありましたし、これは本当に楽しみな一頭です。ゴールドアリュールもなんだかんだで、しっかり各世代ごとに強いダート馬を出してくるのが凄いですよね。

 2~3着馬くらいまでは、新馬としては悪くない内容で走れていますし、このあたりの馬が未勝利でどこまでやれるかでも、勝ち馬の素材感が測れるのかなと思うので、それを含めてしっかり注視していきたいですね。


★1/18(土) 京都4R ダート1400m

 このレースを勝ったのは、ヘニーヒューズ産駒のプリマグラードでしたね。

 京都のダートは稍重で、この前の週の3日間開催の時ほどはタフではなかったイメージですが、それでも冬場らしく時計は掛かっています。
 メインの羅城門Sが一貫ハイペースで1,23,6ですし、新馬としてややハイくらいのバランスで1,26,8ならば及第点、とは言えるのではないでしょうか。
 レース内容も、外枠から好ダッシュを決めて3番手の外を追走、36,2-12,4-38,2=1,26,8の中で、後半12,9-12,5-12,8と一定再加速を踏めているのは悪くはないと思います。

 ただ悪くないだけで派手なインパクトはないのも確かで、この相手には違いを見せてきましたけど、上で通用するか、となるとすぐには難しいかもですね。勿論前後半どちらもまだ伸びしろはある内容だとは思いますが。
 2着馬以降も、時計や内容的には一変のイメージはあまり持てないですし、こちらも楽ではないと思います。


★1/18(土) 小倉5R 芝2000m

 ここを勝ったのは、ワールドエース産駒のスペードエースでしたね。
 まだこの時点ではそこまで重くなっていなかったと思いますが、62,3-61,5=2,03,8というスロー寄りの平均ペース、かつテンがそここそ流れて1~2コーナーで緩み、向こう正面からロンスパ、という底力と総合力が問われる展開の中で、素質に勝る3頭が抜け出しての叩き合いは中々見応えがありました。
 後半は12,5-12,2-12,2-12,4-12,2ですからほぼ波のない持久力戦で、コーナーでもある程度押し上げていける流れではあり、全体としては少し後ろからの方が競馬自体は楽だったと見ています。

 その中で勝ったスペードエースは、内枠からやや出負け、道中は無理せず後方に位置して、4コーナーでも少し仕掛けを待って直線、序盤は地味でしたけど残り200mを過ぎてからグンと加速して、最後は内の2頭を一気に捕まえる中々派手な差し切りでした。
 この馬自身はラスト11,8くらい、おそらくラスト最速ラップで走れていると思いますし、この全体の流れの中で底を見せずに突き抜けてきたのは一定の評価はしたいですね。
 ただ当然、この内容だけではより切れ味を問われてどうかはなんとも言えず、ワールドエース産駒全般としても、あまり切れ味特化は良くないイメージなので、その辺りが今後の課題でしょうか。

 2着のスズカキングは、有力馬の中では一番前、かつ内目でタイトに立ち回って、競馬センスの良さは見せたものの、展開には一番噛み合っていないと思うので、個人的には負けて強しかなと思います。
 この日は愛知杯で、騎手が揃っていた分このレース自体も上位3頭はかなりの素質馬だったともいますし、中央に戻っても勝ち負けになる馬なのは間違いないと思います。
 3着サトノレガシーも、こちらは少しまだ粗削りなイメージか残りますが、血統的にはもう少し軽い馬場で真価を発揮しそうで、能力は疑いないラインにありそうですね。


★1/18(土) 中山9R 菜の花賞(芝1600m)

 毎年フェアリーSの除外組がスライドしてくる事が多く、去年はコントラチェックが圧巻の逃げ切りを見せたレースですが、今年は札幌以来のレースとなったローズキングダム産駒のアールクインダムが、中団外目から図ったような差し切りを決めましたね。

 この週は中山の芝もかなりタフ寄りに変貌してきていて、勿論雨の影響などもあり稍重の中、メインのニューイヤーSでも47,6-48,2=1,35,6までだったので、48,4-48,4-1,36,8という時計自体はこのレベルとしては妥当なラインだと思います。
 より細かく見れば、少しだけ中盤に緩みはあるものの、全体のバランスとしては誤差程度でほぼ一貫戦、この馬場で総合力が問われつつ、外差しのバイアスが強まってきていて外からスムーズな競馬をした馬が上位に来たレース、というイメージです。

 勝ったアールクインダムは、15番枠だったので好スタートでしたけどいい位置は取れず、最初は中団くらいの位置取りでしたが、そこからじわじわとポジションをあげていくあたりは、マーフィーJらしい強気の競馬でした。
 丁度前にフェルミスティアがいて、これがいい手応えで上がっていくので、それをマークしつつといういい形が作れましたし、コーナー出口まではそこを風よけにしつつ、直線入り口でスムーズに外に出す綺麗なコース取りで、そこからの馬の反応も鋭かったです。

 元々新馬戦が、スローからの2F戦で素晴らしいギアチェンジを見せており、そういう要素が問われなかった札幌2歳Sは完敗でしたが、ここも平均とはいえ距離短縮などもあり、多少はそういう反応の良さをストロングポイントには出来ていたのかなと感じます。
 坂下で一気にフェルミスティアに並びかけると、坂でしぶとく競り落としてきましたし、マーフィーJの好騎乗もありましたが、馬自身も成長していた部分はありそうですね。
 全体レベルとしては読みにくいですが、レースセンスの良さは感じますし、軽い馬場なら2000mくらいあってもいい気はしますね。理想は前目で、一気に加速して出し抜くパターンだと感じますし、追走型、或いは後半型の強敵が多い桜花賞戦線では流石に、というイメージは持っています。

 2着のフェルミスティアは、結果的に少し我慢し過ぎた面はあるかもですけど、こちらも外目をじわっと上げていって正攻法で勝ちに行っての2着なので、内容としては悪くなかったと見ています。
 道中はやや掛かり気味にも見えましたし、あまり抑え過ぎず強気に前をつついていたらどうだったか?というのはありますが、レースセンスに総合力が高いのは感じますし、新馬も府中でいい内容だったので、力のいる馬場でも一定ラインの結果を出してきたのは悪くないでしょう。
 この馬はマイルが丁度いい感じなので、もう少し軽い馬場で全体で流れると面白いかな、と踏んでいます。クイーンCだと流石に少し家賃が高いかもですが、ノーチャンスではないと思うのですけどね。

 3着以下は少し離されて、前傾バランスになってしまっていますし、馬場や追走などそれぞれの理由で足りなかった感はあります。
 中山マイルなので立ち回りの難しさはありますし、ガラッと条件を変えてよくなる馬もいるでしょうが、素材的にはここで勝ち負け出来ないのは、とはなってしまいますかね。


★1/18(土) 京都10R 紅梅S(芝1400m)

 1月京都開催の伝統の3歳牝馬戦の紅梅S、今年はヒルノマリブが2列目ポケットから鋭くインを抜け出して快勝でした。

 京都の芝は、いち早く良に回復していたものの、3場の中でもタフなのは間違いなく、ひとつ前の2勝クラス木津川特別が47,2-48,2=1,35,4ですから、この時期の3歳牝馬には中々厳しい馬場ではあったでしょう。
 その中で騎手の意識も下がりかなりのスローバランスだったのもありますが、それでも37,2-12,4-35,2=1,24,8はかなり遅いので、どこまで評価していいか難しいレースではあります。
 後半は11,9-11,4-11,9と、流石にこのラップバランスで1F鋭い数字は出ていますが、ラストはかなり落としているように、全体としてこの馬場の適性が高い馬が少なかった、持続力のある馬も少なかった、というイメージでは見ています。

 勝ったヒルノマリブは、過去2走のイメージからももう少しポジショニングで苦労するか、と思っていたのですけど、結構楽にポケットを取ってきましたね。
 勿論前半のペース自体も緩かったのは恩恵だったでしょうが、それ以上にこの馬自身のゲートセンスと二の足も良くなった感じで、短縮でこういう競馬が出来たのは収穫だと思います。
 また、上手く流れに乗りつつ最速地点でスパっと抜けてきたのも好印象で、この馬は11,7-11,2-11,9くらい、最速地点の相対的な切れで上回ってきたのは中々でした。

 ただラストは、このメンバーだから寄せ付けていないとは言え、このペースで一気に落としているのは少し物足りないですし、やっぱりマイルの決め手勝負では、前走同様にちょっと足りないのではないかな、というイメージは持てますね。
 あと、なんだかんだでまだまともに軽い馬場を走っていないのもあり、そこも未知数と言えばそうですが、やはり力のいる馬場で良さが出るタイプには見えます。
 桜花賞直行らしいですけど、流石に本番で狙える馬ではないかなぁ、とは思いますね。今年は牝馬路線、かなり強いですからね。

 2着のコンバットマーチも、番手からしぶとく粘っていましたけど、高いレベルでは切れ負け、とは言えますし、血統的にも本当はもう少し流れた方がいい気はしますね。
 新馬も一気に出し抜けているように、瞬間的な脚はいいですけど持続は甘いので、もう少しポジショニングセンスを活かしつつ、強気の立ち回りでいければ、自己条件は勝ち切れる素材ではあるかなと思うのですが。

 3着マテンロウディーバは、スタート出負けから立ち回りで後手後手でしたし、直線も進路確保までに手間取って最速地点で置かれ、ラストの減速地点でやっとこ伸びてくる窮屈な競馬ではありました。
 少なくとも足を出し切れているかは微妙なところで、枠など含めて難しさはあったでしょうし、この馬としてはもっと軽い馬場向きだとも思うので、その中ではかなり健闘した、と見てもいいかもしれません。
 少なくとも将来性、という意味では、このレースの掲示板組で一番あるのではないかな、とは感じたのですが、ただまだ競馬が上手な感じがしないので、使うレース選択次第では足踏みも続きそうですね。すんなり力を出せれば、OPでもそれなりにやれる馬とは思うのですけどね。


posted by clover at 19:50| Comment(0) | レース回顧・中央競馬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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