2020年01月22日

2020 TCK女王杯 レース回顧

 今日の交流重賞、TCK女王杯は、4歳の成長株であるマドラスチェックが、好位外目から先に抜け出し、追いすがるアンデスクイーンとのデットヒートを制して嬉しい初重賞制覇となりました。レースを振り返っていきましょう。


 大井の馬場は結局碌に乾かず、重馬場のままでしたね。
 時計的にも昨日よりは若干軽くはなったかな?という感じもなくはなかったですけど、全体で見ても相当にタフだった事は間違いありません。
 あとバイアス的には、昨日以上に今日の方が外目を走る方が有利だったようには感じましたね。1~12Rまで網羅して、ここまで絶対的に外枠の馬が常に絡んでいるというのは、ちょっと珍しいかもしれません。

 レース展開は、まず好発のクレイジーアクセルが一気にハナを奪わんと猛ダッシュ、内のサルサディオーネも抵抗しますが、こちらはゲートでやや立ち遅れたのが響き、結局は下げて番手外に切り替えていきます。
 その外からマドラスチェックも強気に出していって、この3頭が先頭列で展開を作っていき、その後ろにミッシングリンク、ファッショニスタは悪く無いスタートでしたが、57kgなのか、内で砂を被ったせいか行きっぷりが非常に悪く、向こう正面では中団くらいに下がってしまって、その近くにエイシンセラード、外からメモリーコウとアンデスクイーンがポジションを上げていきます。
 その後ろに地方勢が続き、的場Jに乗り替わったトーセンガーネットは最後方からの競馬になりました。

 ラップは37,1(12,37)-37,3(12,43)-39,9(13,30)=1,54,3(12,70)という推移でした。
 前3頭がかなりやり合って、序盤・中盤共によどみのない流れになっていますし、その分ラストは非常に上がりの掛かる消耗戦です。
 ただそれでも大井なので、後半は13,3-12,9-13,7と、僅かとは言えやはり加速ラップは踏んでいて、追走からペースを引き上げるギアチェンジ型が走りやすいのは間違いない面はあったでしょう。
 時計的には馬場の重さを考えても非凡、とまでは言えませんが、若い世代の馬がここで勝ち切ってきたのは今年のこの路線においては価値があるのかな、というイメージです。

 勝ったマドラスチェックは、大外枠でスタートも良かったですし、スムーズに前目につけられると強いですね。
 個人的にこの馬は、ポジショニングは当然として、どちらかと言えばスロー向きのイメージを持っていたので、この超ハイを外から追走して捻じ伏せてきたのは結構驚きであり、この辺りが4歳馬の成長力なのでしょう。
 揉まれるとどうしても脆い馬なので、外枠と馬場のバイアスが綺麗に噛み合った部分はあり、この勝利ひとつでどこまで信頼出来るかはまだ難しいところですけれど、流れそのものに対する好走スポットの幅は広げてきたと思うので、今後はそれを如何に上手く当てはめていけるか、乗り手のアイデアと技術は問われてくると感じます。
 森Jも2回目できっちり結果を出してきましたし、今後もコンビ継続するなら楽しみですね。

 2着のアンデスクイーンも悪くない競馬ですけど、レディスプレリュードの時ほどの迫力がなかったのは時期的なものや斤量などもあるのかな、と思います。
 ルメールJらしいそつのない立ち回りでしたし、最後は伸びる外からしっかり勝ちに行く競馬で、最速地点での反応の良さは目立っていたのですけど、ラストの消耗地点で粘り負けしたのはちょっと意外ではありました。
 ただこの馬らしい走りは出来ていたと思いますし、超ハイペースの分追走で削がれたところもありそうですね。
 多分引退まであと1戦するかしないかでしょうけど、ステイヤー型の競馬の方が堅実なので、それを活かせる舞台を選んでくれれば、と思います。まあエンプレス杯が妥当なところでしょうか。

 3着のメモリーコウは、外目の枠からスムーズな競馬は出来ましたし、格上げ初戦で初の南関、という部分を踏まえても、中々に踏ん張った方なのではないか、と思います。
 ここ2走を見ても、この馬もどちらかというとハイペースで強みが生きるタイプではないと思っていたので、そこを一定のラインでクリアしてきたのは評価していいと思います。
 もう少し場慣れしてくればこのレベルでも、と感じますし、先が楽しみですね。

 4着ファッショニスタは、やっぱり内枠は結構リスク大きかったのかな、というイメージではありますね。
 川田Jもそれなりに外に出そうという意識はあったと思いますが、向こう正面までずっと外の馬に張り付かれてそれも難しく、その内に行き脚が悪くなってズルズル下がったあたりで今日は終戦、という感じでした。
 直線外に出してからは地力で食らいついてきたように、馬自身は頑張っていますけど、展開と枠が向かなかったですし、斤量・状態面など総合的な敗因はありそうですね。能力はある馬なので、外枠引いた時の巻き返しに期待しましょう。

 券種的には、一応本命選択は大きくは間違えていないので、当てるチャンスはあったのですけどね。
 マドラスチェックも外枠はいい、と思っていたので、クレイジーアクセルとの評価は入れ替えられたかなとも思いますし、今日の外有利バイアスを見てからでも予想切り替えするような柔軟性はあるべきなのか、とは感じました。ファッショニスタの内枠リスクもそこで肥大した面はありますしね。
 まあ事前予想出している身として、直前にコロッと変えるのもどうか、と思う向きはあるのですけど、やっぱり馬体重などもそうですが、情報が増えて不利になることはないわけですしね。

 私のスタンス的に、ここでメモリーコウを高く評価する事はまず出来なかったので、個人的正解はアンデスクイーンから馬連で薄く広く、だったようです。
 本命対抗で自信があるならともかく、対抗がやや微妙で、しかもそれが1番人気なら、そこに依拠し過ぎるのはやっぱり期待値としてはダメダメなのかなと感じましたね。
 アルティマウェポンもこのペースであそこまで何もないのか、とちょっと当てが外れましたし、少しばかり丁寧さが足りていなかったようです。まあ地方の牝馬限定戦は本当に難しいんですけどね……。




posted by clover at 19:01| Comment(2) | レース回顧・地方競馬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは★

いやあ、レースレベルはともかく直線の攻防は見応えありましたねえ。

それと、cloverさんの予想の当たり外れは、あまり気にしなくて良いかと思ってます。

前日予想は難しいですし、私としては、あくまで参考、ダブルチェックのような感じです。

このブログを見てから予想の楽しさがグンと上がりましたし、競馬自体も面白くなりましたから。

今年もピースワンのような熱くなれる存在が出てきてくれると嬉しいです(笑)

あれは、最高に楽しかったです★
Posted by J.N at 2020年01月23日 18:15
>J,N様

 いつもコメントありがとうございますー。
 やはりこういう底力を問われる流れからの叩き合いは、伸び合いとは違う迫力がありますよね。ルメールJに対する森Jの意地も感じられたいいレースでした。

 まぁ正直こんな風に書いても、直前からどうこう出来る程競馬に時間を費やせるわけでもないので、あくまで気安めなのは確かなんですが。。。
 ただ券種そのものの反省はした方がいいとは思ってますし、本命選択のメゾットが正解だったか否か?あたりはしっかり軸として据えて進めていきたいです。
 仰るように、そちらを気にし過ぎて予想が縮こまらないようにはしないとですね。常に可能性のある、面白い馬を探っていくスタンスでこそ意義があるとは思いますから。
 それにやはり、1世代に1頭くらいは、無条件で夢を追いたくなるような御贔屓馬も見つけたいですねー。
Posted by clover at 2020年01月23日 19:02
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