2020年01月15日

2020 1月第2週3歳戦 レース回顧(中山編)

 流石に三日間開催の回顧を三分割して、というのは手抜き過ぎると思いまして、昨日は久しぶりに次代スター記事を書きましたけど、今日明日はいつも通りの回顧になります。
 ただ二分割の置き方が難しくて、今回はちょっと特殊に、今日が中山、明日が京都編と、コース別で分けることにしました。


★1/11(土) 中山4R ダート1800m

 このレースは、バーディバーディ産駒のフリーフローが、道中先団後ろから早めに動いていき、直線スワーヴヨハンとの一騎打ちを制してデビュー勝ちとなりました。
 というか、そもそもバーディバーディって種牡馬になっていたんですね。。。それが中央で新馬勝ちする馬を出すとは中々に驚きです。

 馬場は良で、中山ダートは3日間通じて基本的にタフ寄りでしたけれど、その中での1,56,3は新馬としては悪くないと思います。
 3日間通じて、未勝利での最速は1,55,2ですし、この日も2Rでファイアランスが1,55,9で圧勝していますが、そことラップ的にそこまで遜色はないので、伸びしろを踏まえれば上位2頭はそこそこ強かったはずです。

 ラップが37,3-39,1-39,9=1,56,3とかなりのハイバランスになっていて、1~2コーナーで緩んでの向こう正面からフリーフローがレースを動かしていって、そこから12,4-12,8-13,4-13,7と壮絶な消耗戦になっています。
 正直みんなばてている中で、相対的に前の二頭だけがある程度踏んばれた、という感覚ですし、ある程度出し切っている感はありますので、上ですぐに通用か、は難しいところではあります。
 それでも勝ち馬の機動性と、最後の勝負根性はいいものがありましたし、父のように渋い活躍を見せる競走馬になってくれれば、ですね。

 2着馬も正攻法でかなり苦しい競馬を頑張っていますし、この消耗が響かなければ、未勝利レベルなら勝てる素材だと思います。


★1/11(土) 中山9R 朱竹賞(1勝クラス・芝1200m)

 このレースは、ハービンジャー産駒のシオミチクレバが、好位馬群の真ん中から直線楽に抜け出すと、そのまま後続を寄せ付けずに中々の時計で快勝、未勝利からの2連勝を飾りました。
 中山の芝も3日間通じて良、それなりにタフになりつつはありましたけど、それでも京都よりはまだ軽い中で、それでもここでの1,09,1は結構優秀だなと感じます。

 ラップが33,5-35,6=1,09,1なので、かなりのハイバランスであり、後半も加速地点のない消耗戦ですが、それをある程度前目で追いかけつつ、しっかり抜け出す脚を使ってきた勝ち馬はちょっと意外ではありましたね。
 元々1400mのハイペース戦でも少し足りない、スローならなお足りない、という中で、前走はじめて1200mに短縮して勝ち上がったものの、自身平均バランスでだったのであまり派手さはありませんでした。

 ただこの結果を見ると、実はハイペースの方がいいのはいい、それでも純粋に1400mはちと長い、という馬だったのかな、という感覚で、血統的に見ても意外性があるとは感じますね。
 でもこのパフォーマンス自体はかなり評価していいと思いますし、この世代のスプリント路線はまだ確固たる主軸はいないですから、その意味でも楽しみな馬が出てきたなとは感じました。

 2~3着馬も水準レベルでは走れているかもですが、ただ純粋に、物理的なポジショニングで苦労していたところもありますし、勝ち馬ほど純正なスプリンターではないんじゃないかな?というイメージは持てる負け方でしたね。少し追走で削がれているイメージは持っています。


★1/12(日) 中山6R 芝2000m

 このレースを勝ったのは、大外枠から先手を取り切ったノヴェリスト産駒のリヴァージュでしたね。
 芝は中距離以上は特に時計が掛かっていたので、新馬として2,04,8はまぁそれでも物足りなさはありますけど、後半要素での面白さは感じた一戦です。

 ラップが64,8-60,0=2,04,8なので超スローペースですが、捲ってくる馬もおり、向こう正面から一気にペースアップして、11,9-12,1-12,4-11,6-12,0と5Fロンスパ気味、ただこまかいレベルで言うと、3~4コーナーでもう一回息を入れてから一気の加速、というステップも踏んでいます。
 基本的にレースラップは全て勝ち馬のものなので、かなり器用な競馬出来ていると思いますし、スタートダッシュの速さ含めて、ギアチェンジがすこぶる上手な馬だな、というイメージは持てる勝ち方でした。
 無論5F勝負でラストも12,0でまとめているのは、いくら超スローとは言え優秀ですし、厳寒期のノヴェリストはあまり走らない、という定評の中で(ダイワクンナナも惨敗でしたしね)この競馬ですから、数字以上にスケール感はあるかも、と思っています。

 2着のホウオウキルカスは、馬群の中で終始掛かり気味ながらも最後はそれなりに足を使っていて、3着馬も出負けが致命的でしたがラスト1Fの脚はまずまず、今の馬場にエピファ産駒はそれなりにフィットはしてるのかな、とは思わせる結果でした。


★1/12(日) 中山9R 黒竹賞(1勝クラス・ダート1800m)

 このレースは、夏の札幌以来だったオンファイア産駒のデルマオニキスが、後方から直線インを掬ってぐんぐんと伸び、最後はしっかりと差し切って連勝を飾りましたね。

 ここはベルウッドネイチャが暴走気味に逃げて、それでも後続も向こう正面からはある程度前を強気に追いかけていく形になって、かなりタフな消耗戦になっています。
 ラップが36,0-38,4-39,9=1,54,3ですから、時計的にはまずこのクラスとしては妥当なライン、その中でかなり強く追走が問われていて、そこでしっかり足を残せた馬、機動性に優れた馬が上位に食い込んできた感じです。

 勝ったデルマオニキスは、完全に外枠から内に潜り込んで決め打ちの競馬で、逃げ馬が潰れて下がってきた時に少しブレーキを踏むシーンはあったものの、そこでワンテンポ待てた分、ガラッと最内が開いたタイミングで上手く突っ込んでいけたのもあったかなと思います。
 この馬の位置でもハイペースだったのは間違いなく、その中で上がり断然で、というのは強い競馬ではあるものの、嵌ったのも確かで、あまり後半型の匂いはしないので、どちらかというと地方とか、タフな馬場の方が噛み合うかもしれません。

 2着のショウナンマリオは、このクラスの安定株らしい堅実なレースぶりでしたし、終いもしっかりはしていましたけど、そこで勝ち切れないのが物差し馬としての宿命でしょうか。
 3着フィロロッソは、前走は展開が噛み合った面も強いですし、この一貫消耗戦で自分から勝ちに行って勝ち切れるほどには力は抜けてなかった、という見立てでよいでしょう。こちらはもう少し軽い馬場の方がフィットするとも思いますしね。


★1/13(月) 中山4R ダート1200m

 ここはトゥザグローリー産駒のペイシャチャームが、減量を活かした鋭い差しで勝利しました。
 ラップが36,6-37,9=1,14,5とかなり緩く、しかも600-400m地点で13,1とさらに緩めてからの再加速戦になっていて、ラストは12,5-12,3と加速ラップでフィニッシュしています。
 ぶっちゃけこれは逃げた3着馬の田辺Jが緩め過ぎではあり、その流れの中で最後の加速と切れ味に長けていたのが勝ち馬、という解釈になりますかね。レースレベルとしても、多分低いとは思いますが何とも言えないラップです。

 まあ勝ち馬はラスト12,0くらいは確実に使っていますし、こういう形で良さが出たならば、府中の1400mとかでも走れそうなのは魅力でしょうか。
 馬群の中からの競馬でも問題なかった事も含めて、そのセンスは評価したいですね。
 2~3着馬は多分、もう少しワンペース向きの気はしますが、ただそれでどうかも読めないくらい前半から緩いので……。


★1/13(月) 中山6R 芝1600m

 このレースは、ローエングリン産駒のフォースオブウィルが、後方外目から直線で豪快に差し切りました。

 ラップが48,1-48,3=1,36,4と綺麗な平均ペース、3分割でも36,0-24,2-36,2なので、素直に総合力が問われた一戦、と見ていいでしょう。
 時計的にフェアリーSが1,34,0なので少し物足りなく映りますが、個人的にはやっぱりあれ、フェアリーSのスマイルカナのパフォーマンスはかなり高かったと思うのですよね。
 ここも3着以下は千切れていますし、上位2頭はこの馬場でしっかり自分のバランスで力は出せている感じですし、そこまで悪くないはずです。

 勝ったフォースオブウィルは、中目の枠から少しゲートが甘めで後ろからになり、コーナーでも淀みがない中地力で外々を押し上げる格好でしたけど、それでいてラストまでぐいぐい伸びてきたのは強かったですね。
 この馬自身は11,8-11,7-11,7くらいのラップで来ていると思いますし、スパッと切れたわけではないですが長くいい脚を使えていて、もう少し距離があってもいいな、と思わせる内容でした。

 2着のリーガルバトルも、マーフィーJらしい正攻法の積極策であそこまでしぶとく、ですから、こちらも一貫戦ならば強かったと言えそうです。
 豪州血統で半年生まれが遅いので、その点でもまだまだ成長の余地はあると思いますし、自分でレースを作っていく意識が持てれば面白い馬になるかもですね。ただヨーイドンに付き合っていいタイプか、と言われると、400-200m地点の加速度など見てもそこまでではないかな、と感じています。


posted by clover at 18:05| Comment(0) | レース回顧・中央競馬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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