2019年11月28日

2019 11月第4週2歳戦 レース回顧

 はやくもチャンピオンズカップの枠順が出て、インティにとってはかなり恵まれた並び、逆にクリソベリルはスタートからどれくらい前に行けるか次第で危うさもある枠になった感じですね。
 しかし交流重賞があると記事枠的に中々スケジュールがシビアで、もう明日は金曜、2重賞が待っていますし、かなり駆け足になってしまいますが2歳戦回顧を無理やり捻じ込んでしまいましょう。
 ちなみに来週は少しスケジュールに余裕があるので、久し振りに分析ツール記事を更新する予定でいます。新しい概念というよりは、今までの総括と今年の競馬を見てのアップデート、ケーススタディ的な話になるとは思いますが。




★11/23(土) 京都4R ダート1800m

 このレースを勝ったのは、ゴールドアリュール産駒のサトノラファールでしたね。
 この日のダートは良、1勝クラスの1800mが1,52,3、花園Sが1,51,1でしたが、どちらもハイペースでしたし、極端に軽い馬場ではなかったと思います。
 なので、その中でこちらもハイペースとはいえ、新馬で1,54,1を出してきたのは中々優秀だったのではないでしょうか。

 ラップ的には36,6-38,4-39,1と段階的に減速する消耗戦で、ラストは13秒台に入る中で、勝ち馬は減速幅を小さく留めて力強く抜け出してきた感じですね。
 外枠からでしたがゲートは先ず先ず、道中は先団馬群の後ろでインに潜り込む岩田Jらしいポジショニングで、4コーナー出口で外に出すと直線半ばで突き抜け、後は突き放すだけの強い競馬でした。
 550kg台と馬格がある馬なので、スムーズに進めた事は良かったと思いますし、追走面の担保があってラストまでしっかり、なので、もう少し時計的にも詰める余地はありそうです。
 まだ序盤の出足や、身体を持てあましているところはありそうですが、そのあたりが順調に育っていけばかなり強い馬になるかもしれませんね。

 2着のサイモンルモンドは更に極端な競馬で、出負けして前半は全くついていけず最後方、向こう正面からやっと少しエンジンが掛かって、それでも直線向いてまだほぼ最後方列でしたが、そこからの相対的な伸び脚はかなりいいものがありました。
 走破時計としては新馬としてかなりいいラインでこの馬も走れていますし、一度使った事で前半要素に進展があれば、この後半の絶対量はかなり魅力になってきますね。


★11/23(土) 東京5R 芝1600m

 ここはゴールデンホーン産駒のターキッシュパレスが、外枠から早めに番手に取付き、直線も後続を寄せ付けずに押し切りました。

 土曜の芝は雨の影響著しく不良、それでも時計的にはマイルで3秒くらい、のラインだと思うので、その中で1,38,9は新馬としては妥当なラインなのかなとは思います。
 ラップ的にも36,3-26,1-36,5と、中緩みが大きいですが全体としては平均で流れていて、追走面と加速性能、タフな馬場での切れ味が総合的に問われた感じです。

 その中で勝ち馬は、後半12,4-11,7-12,4の推移で、坂地点で楽に突き抜けてきましたし、パワー兼備での加速性能にいいものを見せてきました。
 もちろん前半のポジショニングも、外枠も良かったと思いますし、中盤緩めてからの、という競馬センスも評価出来ますけど、血統的に軽い芝でどうかは日本ですと悩ましいところで、そこはもう一戦見てみたいですね。
 走り的にマイラー、というよりは、もう少し長い距離でもと思うので、競馬センスを生かして分散されやすい内回り2000mとかで見てみたいです。


★11/23(土) 京都5R 芝1400m

 ここはキングカメハメハ産駒の良血馬、エピファネイア・サートゥルナーリアの半妹、リオンディーズの全妹になるファーストフォリオが、好位外目からしぶとく抜け出して新馬勝ちを収めました。

 京都の芝はタフ寄りの良、外差し傾向の中で、時計的に1,22,7は新馬としては優秀なラインだと思います。
 ラップ的には34,9-11,9-35,9なのでそこそこのハイペース、後半はラップの波が少なく、追走特化的なレースにはなっているかなと思います。
 その中で勝ち馬は、前半の速い流れを外からかなり促しつつ追走、コーナーでも手が動いていてどうかな?という感じでしたが、そこから2着馬に外から来られてもう一伸び、最後まで抜かせない根性を見せて勝ち切ってきました。
 正直血統的に言えば1400mは忙しかったと思いますし、それでもこれだけ追走を問われて一定やれたこと、最後もう一度加速気味に伸びていたのは評価できる感じで、潜在能力は確かでしょうから今後が楽しみな事は間違いないですね。

 2着馬もこの展開の中で良い競馬でしたし、距離はこの位がぴったり、という感じですね。極端な後半勝負にならなければ、未勝利でも好勝負でしょう。


★11/23(土) 東京6R ダート1600m

ここはマジェスティックウォリアー産駒のアスターコルネットが押し切りましたが、時計的に見て凡戦ですね。
 ラップは49,3-50,1=1,39,4とそこそこのハイペースで後半ラップが上がらず、なんですが、この日は不良馬場で、2勝クラスが1,35,3、次に書くカトレア賞が1,36,2なので、如何に新馬でもこのペースで後半ほぼ加速出来ていないのはうーん、という感じです。


★11/23(土) 東京9R カトレア賞(ダート1600m)

 ケンタッキーダービーへの第一関門ともなるこのレース、勝ったのはデットーリJが駆るデクラレーションオブウォー産駒のデュードヴァンでしたね。
 馬場は2勝クラスで1,35,3なのでかなり軽く、とはいえそことの比較で1,36,2は全体時計として悪くないでしょう。
 ラップ的には33,9-25,2-37,1とかなりのハイペース、それでも馬場を味方に前の馬が粘るところ、しぶとく中団や後方から脚を伸ばしてきたのが1~2着馬、という感じで、勝ち馬は新馬に続いて中々の強さを見せてきましたね。

 内枠で少し出負けし、そこから内目をリカバーして中団くらいにいたのですが、3コーナー過ぎでスッと外に持ち出していき、そこからタイトに立ち回りつつ進路確保はスムーズ、最後も前がしぶとかったですが残り100mでしっかり捕まえる、味のある勝ちっぷりだったと思います。
 このレースはデットーリJも上手かったですし、馬も砂を被る競馬からしっかり結果を出してきた事、前傾戦とはいえ時計の速い決着に対応したのは褒められる点で、先が楽しみになる勝ちっぷりでしたね。

 2着馬も後方から目立つ足で追い込んできていて、噛み合った部分はあるとはいえ面白い馬ですし、前々で粘り込んだ3~5着馬の追走面も評価していいレースだと思います。


★11/24(日) 京都5R 芝1800m

 このレースは、ダイワメジャー産駒のレッドフラヴィアが好位のインから直線狭いところを抜けて突き抜け快勝しました。

 馬場はやはりタフ寄りの良、という中で、36,1-36,7-35,9=1,48,7という勝ち時計はかなり優秀で、全体で流れて追走が問われ、総合力勝負になった中で、血統的な良さが存分に引き出せたのかなと思います。
 後半の推移は12,1-11,6-12,2ですから、要所の一脚を引き出す余地があったのが勝ち馬だけ、という新馬らしからぬタフ寄りのレースではあり、その点は配慮しておきたいですが、勝ち馬は中々のスケール感だったかなと感じますね。これもまた牝馬なんですが。

 まずまずのスタートから枠なりに先行、外の馬を行かせて自分のリズムを守って走れていましたし、直線外に持ち出す時にちょっと強引だったり、そのまま外に膨れ気味だったりとまだ課題はありそうですが、それでも力のいる馬場の適性は高そうで、牡馬ならホープフルSをねらってみても、と言いたくなる走りです。
 まあダイワメジャー産駒なので2000mまで伸びてどうかもありますし、クラシックで戦う中ではもっと後半要素がないと苦しいので、次に軽めの馬場でどこまでやれるかは試金石になりそうです。

 2着のバビットは綺麗な尾花栗毛って感じで、こういう馬が強くなると人気でそうですよねぇ。
 まあ走りとしては血統通りの持久力タイプ、という感じで、最速地点であっさり勝ち馬には出し抜かれたものの、ラスト50mから3着馬に抜かされそうで抜かせない、そういうしぶとさは面白く、内回り2000mで平均に持ち込めれば、未勝利レベルならなんとかなるかな、という感覚です。


★11/24(日) 東京5R 芝1800m

 ここはディープインパクト産駒のバルトリが好位のインから突き抜けて快勝でしたね。
 日曜の府中は回復傾向ではあり、この時点ではまだ不良でしたが、JCを見てもインから少しずつ乾きだしてきていたのかな、というところで、内目を立ち回った2頭が上位で千切っているのも頷ける所です。
 ラップ的には37,1-38,0-36,1=1,50,2なので、この距離でも2~3秒時計を要していたことを考えれば地味にかなり優秀、馬場適性やコース取りもあったにせよ、シンプルに上位2頭の潜在能力が高かったと見做してもいいとは思います。

 勝ったバルトリは、ゴドルフィンなのにビュイックJではないんだ、ってのがまずありましたが、スムーズなスタートから楽に好位に入っていって、直線も前がある程度ばらける中スッとまっすぐ伸びて、坂地点であっさり先頭に躍り出ると、唯一肉薄してきた2着馬もまだあしらう余裕を感じさせる走りでの快勝でしたね。
 スローバランスとはいえこの馬場でこの全体時計は優秀で、むしろこの馬が強かったからスローバランスになっているとも言え、ラストも12,3-11,8-11,8と減速なしでクリアしているのは中々のインパクトです。
 もちろん軽い馬場とは違うのでその辺の適性はやって見ないとですが、素材的にはかなりのレベルにあると思いますし楽しみですね。

 2着のダノンセレスタも、スタートはもう一歩でしたがリカバーは速く、内目から直線少し外に持ち出して前を追撃、しかしここは勝った馬が強かったですね。
 こちらも馬場適性があった面は強いでしょうが、それだけでないレベルの強さは見せていますし、血統的には良の方がいいでしょうから、改めての次走は注目したいところです。


★11/24(日) 東京7R ベゴニア賞(芝1600m)

 ここを勝ったのは、キングカメハメハ産駒のミアマンテで、これでデビュー2連勝と、また一頭面白い牝馬が出てきましたね。

 ラップ的には35,7-24,6-35,9=1,36,2という推移で、多少中緩みはあるものの全体でそこそこ流れた総合力勝負、仕掛け自体は遅めでラストは12,3-11,8-11,8と減速せずのフィニッシュで、ある程度の位置から競馬する方が追走面さえクリアできるなら有利、という展開でしたが、それを後方から外差しで捻じ伏せてきました。
 スタートはちょっと悪くて、後方インで脚をじっくり溜める形から、直線少しずつ外に誘導する形になって、坂地点ではまだジュンライトボルトを風よけにしつつガマン、残り200mでグンと伸びてきたのは、外が伸びない馬場だったはずのこの日の府中では目立ちましたね。
 自身は12,0-11,6-11,5くらいの加速ラップでクリアしている筈で、2戦続けてそこまで速いラップは問われていませんが、それでもしっかり違う形で持続面で底を見せていないのはいい材料だと思います。

 母系の影響的に早熟傾向は強そうなのですが、姉たちに比べても走りの安定感はかなりのものですし、桜花賞戦線でも台風の目になれるくらいの素質は感じる走りでしたね。ジュンライトボルトは結構強いと思っていますので。

 そのジュンライトも、マイルベストではないでしょうがタフな馬場で積極的に動いていって、良い競馬だったと思います。
 現状は高速馬場の1800mがベストだと思うのですけど、ある程度幅を持って安定して走ってきますし、1勝クラスでのいい物差し馬になるかなと思います。
 3着のアオイクレアトールも、新馬同様にセンスの良い走りで、こちらも自己条件ならチャンスはありそうですね。


★11/24(日) 京都9R 白菊賞(芝1600m)

このレースは、ジャスタウェイ産駒のショウリュウハルが、番手から逃げ馬との競り合いをしぶとく制して2勝目を挙げました。
 ラップ的には49,2-47,5=1,36,7と、かなりのスローバランスに前が支配して、ラスト11,6-11,7-12,2とコーナーで引き上げて後続に脚を使わせる形が作れており、前の2頭にとっては楽な競馬だったと思いますし、時計的にも内回りとはいえ新馬と比較しても平凡かな、という見立てです。

 その中で勝ち馬は、ポジショニングセンスや要所の反応でそこそこいいものは見せていますし、最後まであきらめずに伸びてギリギリで競り落とした根性はプラスですが、少なくともこのレースでスケール感は感じないですね。
 血統的に軽い馬場で更に良さが出るか?も疑問符ではありますし、流石にOpでは苦労するかなと思います。
 2着馬もかなり恵まれた形でレースを作れましたし、むしろある程度後ろからで、コーナーでもロスがありつつラスト1Fでいい持続を見せた3着ヒルノマリブのほうが、後々まで考えると楽しみはありますでしょうか。



posted by clover at 19:52| Comment(2) | レース回顧・中央競馬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
再び、ダーレーに資金を注入し調教施設を充実させたゴドルフィンは今後も注意したいと思う牝馬がウーマンズに続き出て来ましたね。
上がり時計も、前日フランキーでキンカメの仔が勝った未勝利戦よりも速くて。
小柄でも馬なりで自らより大柄な他馬の間も嫌がらず自ら動くレースセンスある走りと、重馬場も苦にしなく追って来た牡馬のセレスタにも影を踏ませない突き抜け方は次走が楽しみな一頭となりました。

また、母方が父方と同じ瞬発力のヘイローがガッツリのクロスにパワーがあるノーザンダンサーもガッツリにクロスで、どうかな?デビュー戦と思っていたら。
スタートも悪くない上にハミも噛み噛みにならず内で我慢も効いているので、ルメールのコメント通り距離延長でも大丈夫と思うところであり、あとは高速馬場で追走力が問われるレースでの走りとか見たいところです。
とにかく、日本のチャンピオンコースである府中の舞台に合わせ、再びゴトルフィンは己の繁殖牝馬に濃いのを付けて来ましたね。
なので、府中2400mで専用機のように無類の強さを見せてジャパンC出走時には大いに盛り上がる馬がガッツリ出てこんと寂しいものであり(笑)、今後どんな成長曲線を描くのか?興味津々となります。
また、ノーザン主戦のルメールにはルーツドールもスカイグルーヴいるから。
今後、誰が乗ってくるのか?も含め注目したいところです。
Posted by ギャロップ at 2019年11月29日 01:52
>ギャロップ様

 いつもコメントありがとうございますー。

 バルトリは強かったですよねぇ、血統的には欧州色強めで、やはり軽い馬場になっての課題はあるでしょうけど、これだけ底を見せない楽な勝ち方をしてくるとやはり期待したくなります。
 ゴドルフィンもようやく近年は日本の馬場に合わせた生産をしっかり意識的にやってきている感じですし、資金力でノーザンに対抗できるのもここくらいのものですから、今の一強状態に風穴を開けるような活躍は期待したいですよね。

 むしろこれだけ2歳戦やクラシックで駒が揃ってくれば、そのクラシック本番に合わせて、いつかのデボネアの時みたいに、オークス・ダービー週だけビュイックJがスケジュール合わせて来日、なんて事もあるかもしれませんね。
 短期免許が最大3カ月なのはわかっていますけど、それをどのくらい分割して使っていいのか、なんてのは正直よくわからないですが、本場ゴドルフィンの主戦にそこまでさせる馬が出てくる、そういう可能性は感じさせる今シーズンの飛躍振りですねー。
Posted by clover at 2019年11月29日 17:38
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