2019年11月27日

2019 兵庫ジュニアグランプリ レース回顧

 2歳ダート戦線の登竜門のひとつ、兵庫ジュニアグランプリは、番手からレースを進めたサウスヴィグラス産駒のテイエムサウスダンが、直線も後続を寄せ付けず3連勝で初重賞制覇を飾りました。レースを振り返っていきましょう。


 結局雨は降らなかったようで、今日の園田も良馬場での開催でした。
 時計的には昨日並に出ていて、B2クラスで1,29,8と30秒を切ってきていますし、それなりには軽めの馬場、というイメージなので、その中での1,28,0はまあ水準並み、というラインでしょう。

 レース展開は、最内のスティールペガサスが果敢にハナを奪い、それをテイエムサウスダンが追いかけていって2番手、その外からファシネートゼット、ゲンパチマイティ―と続き、メイショウテンスイはややスタートで接触などありダッシュが付かず、テイエムサウスダンを行かせての2列目ポケットからの競馬になりました。
 アザワクは出負けして後方から、エキサイターもテンから流れに乗っていけず後方寄りで、ある程度レース前半で勝負は前に絞られた感じでしたね。

 ラップ的には49,8(12,45)-38,2(12,73)=1,28,0(12,58)という推移でした。
 全体で淡々と流れてややハイペースですが、極端に速いという程ではなく、後半はある程度コーナーからの機動力も求められていて、そのあたりでやはり馬場やコーナー加速の巧拙は出ていたかな、というレースにはなりますね。

 勝ったテイエムサウスダンは素直に強い競馬で、これでチークをつけて3連勝と、ガラッと馬が変わってきていますし、ポジショニングが上手く追走力もあって、コーナーでの機動性もあるのは中々に素晴らしい素質だなと思います。
 基本的には流れた方がいいとは思うので、距離延長がプラスになるかは難しいところですけど、タフな展開ならマイル位はこなせるはずで、この勢いなら全日本2歳優駿もチャンスがある一頭に入ってくるでしょう。
 軽い馬場でもタフな馬場でも強いのも面白く、サウスヴィグラスも残された産駒が少ない中で、サイアーラインを繋げるくらいの活躍が出来れば何よりなんですけどね。

 2着のメイショウテンスイは、形としては予想通り結構苦しい位置取りになったと思いますけど、その中での馬の精神力と、武Jの冷静なハンドリングは光りましたね。
 スタートで右隣の馬と接触があり、またテイエムサウスダンが速かったので、ムリな競り合いは早めに諦めてスッと下げ、前にスペースを置いてあまり砂を被り過ぎないよう配慮しながらの追走に切り替えたのは、次善の策としては良かったのだろうと思います。
 それでもやはり道中慣れないレースで行きっぷりは良くなく、コーナーでもスッと動ける感じではなかったですが、直線に入って狭いインからこじ開けるように伸びてきたのは中々の驚きで、ラストは明確に前を詰めていましたし、これは強い競馬でしたね。
 こんな風に競馬の幅が広がったのは収穫と言える一戦で、タイプ的には距離延長は勝ち馬以上に苦にしない、と見ていますので、ローテーション的にはかなりタイトになりますけど、こちらも全日本2歳優駿に出て来るならチャンスはあると思います。

 3着のファシネートゼットは、競馬の形としてはほぼ文句なしのレースでしたけど、コーナーでテイエムサウスダンが動くのについていけませんでしたし、深い砂での機動性、コーナーワークなどで総合的に少しずつ適性が足りなかったのかなと思います。
 これまでも軽めの馬場で結果を残していたので、牝馬でこの舞台でこれだけ走れれば悪くはないでしょうし、先々の活躍は期待出来る一頭だとは思うのですが、今のところは中央専念の方が良さそうな内容でした。

 4着のスティールペガサスは、桑村Jがこっちを選んだのは正しかったか、という所ではありますし、果敢に逃げてしっかり粘り込んでいましたから健闘は出来たと思います。
 距離的にはもう少しあってもいい馬ですが、交流レベルではワンパンチ足りないのは事実で、南関移籍するのであれば楽しみなタイプですけどね。

 5着ゲンパチマイティ―も競馬の形としてはそこまで悪くないですけど、ハイペースだと後半脚を使えないのは距離問わずでもありそうで、前目である程度平均くらいに支配する競馬が出来れば、自己条件くらいなら充分チャンスはありそうに思えます。


posted by clover at 16:23| Comment(0) | レース回顧・地方競馬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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