今週は交流重賞ふたつ、という事で忙しくも楽しい週中になるのですが、しかしまた岩手での禁止薬物問題の再発はなんとも苦々しい話ですね…………。
またボルテノン、というあたりで、同一犯の継続的な行為の可能性もより強まりましたし、文字通り喉元過ぎれば熱さを、と言わんばかりのタイミング、なんとか早急に全面解決に辿り着いて欲しいものです。
京阪杯の浜中Jも、複数個所骨折で全治3~4ヶ月との事で、本当に痛ましいですし、改めて命懸けの職業なのを痛感させられます。
外野からあれこれ騎乗に文句を言うのは簡単ですけど、その基盤にしっかり敬意は持って、最低限不条理な感情論にはならないように努めないと、と改めて思う次第です。
ともあれ、暗い話から入ってしまいましたが、それでもレースはどんどんやってきます。
我々も矩は越えず、けど楽しむべきはしっかりと、というスタンスは大切ですね。
★展開別想定
・ハイペース(波乱度B)
<危険な人気馬>
メイショウテンスイ
<人気薄特注馬>
アザワク
・スローペース(波乱度C)
<危険な人気馬>
テイエムサウスダン
<人気薄特注馬>
ゲンパチマイティ―
★展開予想
・馬場想定……良~稍重
・ペース想定……ややハイペース~ハイペース
・推定勝ち時計……1,28,0~3
とりあえず今日の園田は良馬場開催でしたが、時計的には結構出ていたかな、というイメージです。
B2B1クラスで1,30,4、A2クラスで1,30,1が極端なハイペースでもない中で出ていますし、例年よりはちょっと軽いかも?くらいの感覚で、あとバイアス的には意外と外からの捲り差しが効いていた感はあります。
逆に好位の内を立ちまわった馬などは伸びあぐねるシーンが多かったと感じますし、明日はキャリアの浅い2歳戦ですから、特にそういうスムーズな競馬ができるかどうかは意識しておいた方がいいかなと思います。
あと一応明日の兵庫周辺は、朝から微妙な降水確率になっていて、降ったとしても限定的、重不良まではいかないかもですが、多少脚抜きの良い馬場になる可能性は考えておいていいかもしれませんね。
レース展開は、この時期の2歳馬だけに読みにくいところはありますが、内から道営のアザワクは主張していきそうで、それを中央勢が追いかけていく形にはなりそうです。
初ダートのイロゴトシがどうなるかはわかりませんが、今回の他の中央勢4頭はみんなそこそこゲートは安定して速く、敢えて言うとメイショウテンスイは過去2走ともダートスタートながらそこまで行き脚が鋭い、という程ではなく、他3頭は芝スタートなので未知の部分もありますが、純粋なラップ的に言うとそれなりにダッシュがいい感じはあります。
特にゲンパチマイティ―あたりは2走ともロケットスタートを決めていて、園田の1400mは1コーナーまでの入りは比較的長いので、この馬辺りが強気に外から先手を主張、そうなった時に内の隊列がどうなるか?というあたりの読みは大切になりそうです。
コース形態的にも、基本行ったもの勝ちのところはありますし、最初の2Fが速くなりやすいのでハイペース想定でいいと思いますし、イメージとしては49,5-38,5くらいのバランスになるかな、と踏んでいます。今の馬場ならもうちょっと時計が出てもいいかもですけど、レベル自体は読みにくいので…………。
ともあれ、基本的にはやや外目からスムーズに追走出来て、追走面の担保がある馬が望ましいかなと思いますし、結構面白い馬が揃った中で、総合的に考えて差し引きしていきたいレースですね。
◎ファシネートゼット
騎手の経験値が物を言う部分も強い地方交流なので、松若Jでどうかな?と思う所もなくはないんですが、シンプルにまず、馬の素材としてはこの馬が一番だろうと思っています。
まあジェネティクスを物差しにするとややこしくなるのですけど、私の見立てだとオキザリス賞のジェネティクスはポジションやレースの流れなど、総合的にこの馬の2着だった時より力は出せていない、と判断していて、またなでしこ賞との比較ではこちらの方がレースレベルは高かったのかな、という感覚を持っています。
あとこの馬の場合、今まで芝スタートの行き脚はかなり悪く、いつもダートに入ってから挽回して好位に、という競馬なので、ダートスタートの方がスッと前に行ける印象を持っており、やや外目の枠で周りの出方を窺いつつ好位外は取れそうなので、今の馬場傾向にも合致するかなと踏んでいます。
2勝の中身も、違う競馬場で多少違うバランスの中でどちらも強い競馬が出来ていますし、勿論地方の深い砂がどうかなどは誰しもが未知数なので何とも言えませんが、総合的に見てこの馬が圏内を外す不安はかなり低いのではないか、と判定しました。
○テイエムサウスダン
この馬も軽い馬場ばかりで結果を出しているのでそこは気掛かりですが、追走面で全く不安がないのと、ポジショニングも安定しているのは強みになりますね。
もしもメイショウテンスイがもたもたしていれば、それを閉じ込めて先行、という作戦も取りやすい並びですし、外の馬に抵抗してペースを引き上げていっても弱みにならないのはあるので、こちらも出負けして砂を被る形にならなければ安定して走ってくると見ています。
▲ゲンパチマイティ―
まぁローテーションがタイトなのでそこはどうかな?と思うのですけど、ここ2走の内容は面白いんですよね。
新馬が不良馬場で平均ペースからの急加速戦、前走が普通の馬場で自分で超前傾ラップを作っての消耗戦と、違う形で結果を出している事、砂を被っても怯まず走れている事、スタートが極めて安定している事は強みです。
今回は大外なので、ある程度スタート次第で自分のリズムを作りつつ、と言えますし、少なくとも消耗戦なら距離短縮はプラスに出るかな、と感じていて、母が地方ダートの鬼・ネームヴァリューでもありますから、その辺りが上手く噛み合えば一発まであっても、と感じる一頭です。
△アザワク
1200mまでしか距離経験がないのはネックですが、この時期の道営勢はまだ大概キャリアのアドバンテージを持っていますし、この馬もエーデルワイス賞は水準並みの競馬が出来ていますので、ここでもすんなり逃げて、自分のリズムで行ければ粘り込みのチャンスはあると思います。
時計の裏づけが乏しいエキサイターよりはチャンスがあるかな、と思うので、印の上では拾っておきたいですね。
×メイショウテンスイ
この馬の場合は、枠の並びとローテーションがあまり良くないんですよね。
ここ2走とも府中のダートスタートで、全体的に平均の流れから坂で加速して抜け出す、センスある走りではありますが、レースの幅という点では薄く、ともに外枠から押して押して前に取りついていた、というのもあります。
今回はこの枠で、外の中央勢はみんなそれぞれに速いので、テンのダッシュでそこまでいいものを見せていないこの馬は包まれる不安が大きいのと、よしんば出していけて逃げ番手を取れたとして、ハイペース耐性、追走面の担保がないのも気掛かりです。
地方マイスターの武Jが乗るだけに怖いは怖いのですけど、人気3頭の中では一番危うさがあるかな、と思いますね。
オキザリス賞からのローテは、去年もデルマル―ヴルに同じ懸念を持って突き抜けられちゃっているのでなんともですが、新馬からの間隔も短く、デルマル―ヴルのように1800mのハイペース経験があるわけでもない、となると、馬券選択としては思い切って外して勝負する手もあるかな、と思っています。
※疑似的な買い目(自信度A-)
馬連
◎ー○
5000
◎ー▲△
1000×2
計7000