2019年11月21日

2019 11月第3週海外重賞 レース回顧

 いよいよデットーリJが来日して、インタビューのコメントを見る限りしっかりモチベーションを持って取り組んでくれそうですし、こちらは非常に楽しみになりました。
 もっとも、香港にも乗りに行くつもりで、更に有馬も乗りたいとかどういうスケジュール組むのか、そもそもそんな超短期の免許が出るのかなど、いろいろ気になるところはありますけどね。
 さて、今日はその香港ミーティングの前哨戦となる3レースを、サラっと振り返って、地元勢の状態や勢いなどを見極めておきましょう。


★レースリザルト


 結果と映像、ラップタイムなどはこちらをご参照ください。
 今は6Rのジョッキークラブマイルにリンクしていますが、7Rが2000m、8Rが1200mの前哨戦になります。


★ジョッキークラブマイル

 香港のマイル路線は、ここ2年あまりずっとビューティージェネレーションが絶対王座を築いていましたが、今シーズンに入ってその力関係に地殻変動が起きようとしています。
 前走3着で、破竹の連勝がストップしたビューティージェネレーションですが、それでもまだここは圧倒的人気に推されていたのですけど、ハンデ差が縮まっても前走同様にワイククにあっさりと差し切られ、カーインスターにも後れを取った内容は、やはり昔日の凄みを失ってきている感はなくはないですね。

 ラップ的には47,28-46,51=1,32,89で、日本式で考えると平均寄りのスローくらいのペース、実勢的には日本の31秒台決着ですから、本当にここ数年の香港の高速化は著しいなと思います。
 このレースもラスト2F最速で、ある程度分散されつつ速いラップを長く踏んでくる形にはなっているはずで、勝ったワイククは2列目ポケットから直線もイン差しと、完璧に経済的なコース取りでしたし、時計的には一つ前でもよりスローから32秒台を出していて、ペースが上がってより強さを見せた、というほどではないと思います。
 過去の実績的にもあまり速い流れは得意としておらず、もしも本番ビューティージェネレーションが逆転してくるとしたら、過去のように前半から攻める競馬で後ろの足を上手く削げたら、という事になりそうですね。

 レース後コメントなどからもマイルにそのまま出てきそうですが、今のビューティージェネレーションとこの馬レベルであれば、インディチャンプやノームコアあたりで地力は十分足りると思います。
 どうしても前有利になりやすい条件はそろいそうなので、そのあたりを上手くクリアしつつ進められれば、と思いますし、ただ本番同斤量でまともなペースになれば、まだビューティージェネレーションが一番強い気はするのですけどね。


★ジョッキークラブカップ

 2000mのここは、圧倒的人気のエグザルタントが早め捲りからきっちり押し切り、盤石の態勢を披露しましたね。
 ラップ的には49,13-24,80-45,84=1,59,77で、かなりのスローで中盤も緩んでからの4Fロンスパ勝負、という、ステイヤー色の強い競馬にはなっていると思いますし、それで2分を切ってくるあたりが今の香港らしいところですね。
 エグザルタントの場合、2000mですとこれまでポジショニングが甘かった傾向がありますが、ここは結構すんなり前目を取って楽に動いていけた感じですし、年を経てさらに充実してきた感はあります。
 本番は当然2400mのヴァーズで、おそらく日本馬にとっては最強の壁になるでしょう。牝馬3騎も強いですけど、去年リスグラシューが差し返されたくらいの馬ですし、2000mでも最後差されていましたから、この馬に勝つのは中々簡単ではないと思います。

 ただ逆に、みんなアーモンドアイを恐れているのかもですが、2000mのカップは地元勢も含めてさほどメンバーがそろわなさそうで、まあそういう時にまたひょいと人気薄の逃げ馬ズが頑張っちゃったりするかもですけれど、このレースを見る限り、アーモンドアイに肉薄できるような馬はいないかな、という気はしています。
 フローレも着実に力はつけていますけど、この馬の場合シュヴァルグランではないですけどボウマンJの時が抜群に走るタイプなので、本番誰が乗っているかは要注意ですね。


★ジョッキークラブスプリント

 ここは新星誕生、という感じで、南半球産の3歳馬アエテロが、ハナを奪ってそのまま軽快に飛ばし、直線も全く後続を寄せ付けずの圧勝でした。
 もちろん斤量はかなり軽いのですが、それにしても23,21-22,08-22,29=1,07,58のラップは鮮烈で、これはコースレコードに0,08秒差にはなりますけど、近年は基本テンからスロー寄りが大体の香港競馬だったので、これだけ高速馬場でも7秒台はまずお目にかかれない時計であり、これは素晴らしい内容でしたね。
 ぶっちゃけモズスーパーフレアに遠征してもらって、こういうレースをやっちゃえば、スロー慣れした地元の馬はダメなんじゃない?ってのを一足先にやられてしまった感じで、まあ実際モズは遠征しませんけど、やっぱり後ろの馬は時計的な限界を露呈した部分はありそうです。

 本番は流石にもうちょっと斤量重くはなりますけど、それでもかなりのアドバンテージはありますし、よほど極端な外枠から逃げられない、なんてことにならない限りは好走の確率は相当に高いと思いますね。
 ホットキングプローンも長い休みから上手く復調していい走り、安定勢力のビートザクロックを寄せ付けなかったのは評価できますね。
 ビートにミスタースタニングは本番でどこまで巻き返せるかですけど、勝ち馬は相当に強いのでなかなか厳しそうです。

 ダノンスマッシュとしてもこのレベルの相手には色々苦しい面は出てきそうですけど、そこはデットーリマジックと、世界のロードカナロアの血に期待しつつですね。


posted by clover at 04:30| Comment(2) | レース回顧・海外競馬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
今年の有馬記念、引退レースグランプリ祭りとなりそうですね。
多分、牡馬ではシュヴァルも引退レースとして出走しレイデオロもその気配ありそうで。
またアエロリット、やっと一等地に構える六本木のJRA本部に突撃訪問した翌日には栗東トレセンへと足を運んだフランキーに乗って欲しいところですね。
感情の起伏が激しいところから「やはり、バカンスにするよ。チャオ」と、来日せずだったらズッコケるしかなく。(苦笑)
とにかく無事に来日したことでフランキーならば、アエロリットに対して右周り6コーナーのコースを如何にロスを省くエスコートから勝機を見出したところでの全力追い出しが観たいところであり。
まぁ身元引受け人である社台グループが動けば、ジャパンC売り上げ減は必至だからその補填として有馬記念での売り上げ貢献を口実にして無理くりでも短期免許延長を押し通し問題ないと思うので。
国が決めた5日間に渡る検疫検査の拘束時間緩和は、テコでも動かんと思うだけに。
だからJRAも、そのくらい頭の柔らかさをもって運営して欲しいとおえところであり。(苦笑)
それでも、菊澤トレーナーと親族関係でもある典で十分に良いのですが。(笑)

その前に、香港で開催予定のG1祭り。
スプリントでエライ若駒が出て来ましたね。
また、こうした馬が宮杯に殴り込みとか見たくなりますね。
時計も中山スプリンターズSとあまり変わらずで、ラップの刻み方はモズがバキバキ米国血統なだけにテンのスピードからエグいですが、そこにビートザやスタニングが参戦でもスマッシュは健闘出来るのでは?と思うところですね。
それと、安田陣営もカナロアで遠征ノウハウはあると考えられるので今から枠順発表が楽しみですね。

そして、ビューティーは当日も1番人気となってしまいますかね。
昨年のラップだとアスコットには向かないペースでしたが、初遠征初検疫も苦にしなかった場合にはインディもノームコアも、ターゲットはビューティーのみで良い競馬をしてくれそうな気配ありますね。
また、マーズによる叩いた後の変わり身あるか?否も注目したいところです。

それにしても、いよいよアーモンドアイの単勝オッズ1.2倍ついたら御の字ですかね。
今回のメンバーからだと、ウインも最内枠順を取ったとしても厳しいだろうと踏んで当日が渋った馬場になってもアーモンドアイ固定の馬単勝負を考えるところです。(苦笑)
Posted by ギャロップ at 2019年11月22日 00:55
>ギャロップ様

 いつもコメントありがとうございますー。

 往年の名馬は有馬で引退、という事が多かったですし、令和元年の今年にそういう雰囲気が戻ってきているのは個人的には嬉しいですねぇ。
 アエロリットは少なくとも2500mの距離に怯んで溜め逃げしてしまう騎手ではなく、あくまでもこの馬らしい淡々とした一貫ペースを作ってくれる乗り手を希望したいですね。
 この馬自身がそれでどうなるかはまた別としても、アエロリットが走れば底力が詳らかになる、というワクワク感を最後まで継続してくれて、有馬記念そのものを一段上のレースにしてくれたら、この馬のファンとして冥利に尽きるものです。
 その意味ではデットーリJもアリですよね。やっぱり来日以降のニュースを追いかけているだけでも別格のオーラがヒシヒシ伝わってきますし、一鞍でも多くデットーリJが駆る名馬を見てみたいと思わせます。

 あのスプリントの新星はちょっとえぐい速さですよねぇ。まだキャリアの浅い馬だけに、びっしり来られてどうかなど課題はありそうですけど、普通に走れば負けないんじゃないかな、と思わせる絶対速度の違いを感じました。
 ただし、未だに馬名をなんと読んでいいのかよくわかりません(笑)。一応そこそこ色んな社からニュース出ていましたけど、どれもカタカナ表記が違うって困ってしまいますわ。。。
 基本的に高速馬場で内枠天国なのが、よりスプリントでは顕著ですから、ダノンスマッシュとしては内枠から好位に食らいついて、ひとつでも上の着順を狙って欲しいですね。こちらもデットーリJが乗るのは本当に楽しみです。

 ビューティージェネレーションはまだそれでも、ハイ寄りのペースになればワイククよりは強いと思うのですけど、そうなると日本馬にとっては目標を作りやすいレースになりそうですよね。
 まあ今の勢いならインディチャンプが突破してくれそうなイメージですが、当然他の馬も楽しみです。しかしミルコJ、当日香港にいるのにマーズに乗せてもらえないのは流石に不憫ですねぇ。この辺も或いは、オーナーが亡くなった影響もあるのかもしれません。

 アーモンドアイはそれこそ、今日のニュース通り、敵は政治情勢だけ、という趣ですね。
 いったんマジカルの参戦が噂された時はおやっ?と思いましたけど、やぱり回避みたいですし、マジックワンドの方は来るんかい、とも思いつつ、流石にこちらには負けるイメージはないですからねぇ。
 ウインブライトも思い出の地でどこまで盛り返してくるか楽しみにしつつ、確かにここは頭鉄板で考えて良さそうです。
Posted by clover at 2019年11月22日 16:59
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