2019年11月18日

2019 ジャパンカップ プレビュー

★はじめに

 平成最後のジャパンカップ、2,20,6の衝撃から一年、令和最初のジャパンカップは、違った意味でレース前から衝撃の状況になっていますね。
 ジャパンカップ創設以降初の外国馬参戦なしは、いくら基本勝負にならないとは言っても寂しい限りですし、また前年覇者アーモンドアイも、脅威のレコードの陰の立役者となったキセキも不在、フルゲートも割って、幾ばくか残念なメンバー構成ともなってしまいました。
 まあこれでも実は3世代ダービー馬激突、という状況ではあり、近走実績などあるにしても、それでメンバーが揃ってない、と思うのは、それだけ2000m路線が充実し過ぎている裏返し、競馬ファンが贅沢になっているとも言えますが、ともあれそこまで高くはないレベルでの大混戦、という雰囲気の今年のジャパンカップ、予想的には大層取り組み甲斐のあるレースになるかな、と思います。


★レース傾向分析

 過去のプレビューはこちらになります。


 ただ、先週は過去の傾向通りのマイルチャンピオンシップになるだろう、と簡単に書けたのですけれど、今年のJCの場合は色々考えるべきところがあると思っています。
 それは勿論、去年のJCが48,2-46,6-45,4=2,20,6という、完全なる後傾バランスで途轍もない時計を掲示してきた事による、府中の根幹距離GⅠの概念そのものが覆った面はある、と感じているからですね。

 極めてベース的な話からはじめるとすると、近代競馬で一番時計を出しやすいパターンが、序盤から終盤にかけてずっと全体的に加速し続けていく形なのではないか、と最近は考えています。
 昔のJCで22秒台とか好時計が出ていた時は、ほぼ例外なく前半のペースが速く、その勢いのまま中盤も緩まないで、ラストはそれをどこまで維持できるかの消耗持久戦、という色合いが強かったのですけれど、でも本来理屈で言えば、テンで無理しない=2F目の加速ラップ地点で無酸素運動状態まで引き上げない、という入り方をしつつ、中盤以降も有酸素、マラソン的な走りでこなせるギリギリのラインを高めていく方が、馬自身にとっては走りやすい環境・ペースなのではないか?という視点です。

 勿論それ自体も馬の適性はありますし、また特に府中の超高速馬場でこそ、という色合いもあるのですけれど、とにかく去年のこのレース以降、府中の芝の根幹距離GⅠでレースレコードが連発しているのも、馬場の高速化だけでなく、騎手の中盤の乗り切り方の意識が変化してきた一つの証左だと私は見ています。
 今年に関しても府中は、先週の東スポ杯で2歳馬とは思えない1800m1,44,5を、やはり中盤が緩まない独特のラップで叩きだしてきているように、超高速馬場の上にそういう波のない競馬がマッチする条件は整っています。

 去年そういう競馬で、21秒台で乗り切ってきたスワーヴリチャードやシュヴァルグランは今年も健在ですし、この傾向が踏襲されたレースになるのであれば、今年もレコードは流石に無理としても、21秒台決着までは視野に入れておかないとならない、という事にはなるでしょう。
 元々ジャパンカップ自体が、古馬最高峰のレースでもあり、中盤は緩みにくい傾向はありましたけど、それでも去年まではどんなに速くても47秒後半ラインだったのが、一気に46,6まで引き上がって、11,7~8のラップがベースになってくる可能性は考えておくべきだと思います。

 ただし、この1年ちょっと、中盤緩まないハイラップレースを牽引してきた立役者である、アエロリットとキセキの2頭がこの舞台にはいません。
 また、確固たる逃げ馬も不在、大混戦メンバーでみんなぞれぞれに色気を持って乗る、という状況の中で、一度隊列が決まってしまうと動くに動けず、メンバーレベル同様に拍子抜けなスローペース、という確率も今回はそれなりにありそうなのが悩みどころではありますね。
 天気予報も今のところ、日曜が曇りマークでやや読みにくいところはあり、その辺りは直前の雰囲気や枠の並び、騎手の意識なども見極めながら、シビアに判断はしていきたいところです。
 正直な話、レースとしては当然去年ほどではなくとも、ラップの緩みのないチャンピオンレースが見たいのは間違いないので、その希望に予想が引きずられ過ぎないように、別物と切り離して考えないと、的中に結び付けるのは一筋縄ではないレースかな、とは踏んでいます。


★有力馬所感

・ワグネリアン

 近年はどうしても府中の特殊化が進む中で、ダービー一冠の馬が中々大成できない傾向にはあり、この馬も例に漏れず悩めるダービー馬となってしまっているワグネリアンですが、福永Jの騎乗停止から川田Jにチェンジして、果たしてこの舞台で久しぶりの勝利を挙げる事が出来るのでしょうか?

 まあなんというか、福永Jのリターン力と川田Jの2着力、どっちが勝つか、みたいなイメージにはなりますよね(笑)。
 馬としては勿論ここで有力視されるのは当然であり、古馬になった今2400mがベストかは微妙なラインですけれど、それでも府中であればこなせる範疇ですし、前走も内容は悪くありませんでした。
 どうしたって中盤取りつけるスキのないレースでは、前半のポジショニングが成否を分けてしまう中で、外枠からこの馬なりにはポジションを取りに行ってもあそこが精一杯、そこから最後の持続地点ではジリっと詰めていますし、ユーキャンスマイルに差されたのは印象が良くないにしても、枠や通したところの差もありましたからね。

 後半型としての武器はやはり持続力が第一で、ただ一瞬の切れ、10秒台の爆発力は持っていないので、物理的に上がり33秒半ばくらいまでで差し切れる位置にいないとダメ、というのは、ダービーを見てもわかりやすいところでしょう。
 その意味で2400mに距離が伸びるのは、シンプルにポジショニングが期待できる、という意味でプラスですし、先行する意識が非常に高く、脚を出し切る競馬もしてくれる川田J、というチョイスは決してマイナスにはならないだろう、とは感じています。
 枠的に言えば、やはり勝ち切るまで考えるなら、詰まるリスクはあっても内枠の方がいいでしょう。ダービーくらい外枠から前目でポジションを取れるかは中々難しいラインですし、去年ほど顕著ではないにしても、外差し優位、といえるほどの馬場ではないですからね。

 とりあえず、川田Jらしく連軸向き、という意味ではある程度信頼度はある馬だと思います。
 でも畢竟古馬のディープ産駒で中3週、前走から上積みがあるか、と言われれば疑問符はつきますし、勝ち切る為には枠とペース、どっちも噛み合わないとダメで、勿論ペースとしては中盤ハイラップ型の底力勝負がいいでしょう。内枠でいいポジションが取れても、スローからのヨーイドンで坂地点最速とかならまず差し損ねると思いますし、展開など色々考えつつ上げ下げしないといけない馬ですね。
 川田Jも、上の方で綱引きがあったにせよ、エイシンデネブの先約を断って迄こちらに乗りにくるのですから、そこは覚悟を見せて欲しいところですし、ただ正攻法、という所からもう一段何かを引き出す魂の騎乗を期待したいところですね。
 ……………でも実のところ、この馬が2~3着で、エイシンデネブはしれっと差し切っちゃうのではないかってこっそり思ってます。。。


・ユーキャンスマイル

 こちらはコツコツと力をつけてきた上がり馬にはなりますが、前走は同じ府中の高速持続型のレースで目を引く脚、距離が伸びるここは更に注目の舞台ですし、キンカメ産駒の成長力とセットで注目の一頭です。

 この馬の場合、舞台適性や今の充実度に不安は少ないですけど、基本末一手の脚質がネックにはなりますね。
 近年はどうしてもJCもポジショニング競馬の色合いは強く、前目内目にいる分だけ有利、というのはありますし、この距離でもあまり出足に期待しにくい馬だけに、ペースが落ち付いた時や、流れてもその分後ろ過ぎてしまうと届かない、という懸念は出てきます。
 岩田Jらしくイン差しに拘ってタイトに立ち回ってくれればその不利も少しは緩和されるものの、当然それは詰まるリスクも孕みますし、こちらも出来れば内枠を貰って、なんとか中団後ろくらいまででレースを進めていきたいところですね。

 この馬の場合2400mに伸びるのは間違いなくプラスですが、この馬も一瞬の爆発力自体はそこまでではない、後半32秒台の上がり、とかは難しいとは思うので、やはりある程度流れて欲しいですし、スローなら前に行けるワグネリアンとの比較で言えばリスクはやや大きいかもしれません。
 底力そのものは互角のラインに来ていると思いますけれど、立ち回りの器用さを踏まえると、今回はワグネリアンの方を総合的には上位に取ってみたいイメージはあり、勿論直前の気配や上昇度も意識しつつ最終的にどの位置にするか考えたいですね。


・レイデオロ

 こちらは近年の中では強いダービー馬、ではあるものの、今年はドバイ遠征での惨敗からリズムを崩して3連敗、一度も馬券に絡めないスランプが続いています。
 アーモンドアイの出否の絡みもあったのか、鞍上も乗り慣れたルメールJからビュイックJに乗り替わり、難しい状況ではありますが、舞台としては最適に近いここで、復権の走りを見せる事が出来るのでしょうか?

 まあ正直に言えば、去年の秋天と同じ状態で走れるならば、この馬が一番強いだろう、とは思っています。
 多少器用さに欠けるところはあり、ワグネリアン同様に一瞬の切れは足りないので、展開に左右されるところはなくはないですが、こちらもポジショニングは極端に悪いわけではなく、長くいい脚を持続できるので府中の高速馬場は最適の舞台、叩き良化型でもあるので、ローテーション的にも悪くないはずです。
 問題は今年のパフォーマンスが悪い事ですが、宝塚記念は常識的には時計の掛かる馬場で上位2頭がやたら強く、この馬もドバイ帰りで完調ではなかったところはあり、オールカマーも勝った去年とは違い3F戦に近い形で、切れ味不足が露呈する内容だったのも事実です。
 なのでそのあたり目を瞑って巻き返しに賭ける手はあると思いますし、本来キンカメ産駒は5歳シーズンが一番充実する、とも思っているので、余程追い切りとかが悪くなければ重い印を考えたい一頭ではあります。

 乗り難しさがある馬なのは確かですが、ビュイックJもそういう部分を抑え込みつつ前進気勢を残していくのは達者ですし、追えば追うだけ伸びるレイデオロにはマッチしている方の鞍上だと思うので、ワグネリアンより人気しないなら……………という感覚はありますね。
 勿論枠やペースも勘案しつつですが、本命候補の筆頭なのは間違いないです。


・カレンブーケドール

 去年はアーモンドアイが牝馬三冠の余勢を駆って驚愕のパフォーマンスを披露しましたが、今年も国枝厩舎の3歳牝馬が、混戦を切り裂く快走を見せてくるか、津村Jとともに悲願のGⅠ勝利をこの大舞台で虎視眈々と狙います。

 まあ血統的にも府中の超高速馬場にマッチしている馬なのは間違いないですし、オークスのパフォーマンスから2kg減、と見れば、単純計算で22秒台前半では走れるイメージは持てて、勝負になる一頭、と見做せるのは確かですね。
 脚質的に先行馬が少ない中で、スムーズに前付けできそうなのも魅力で、嵌ればこの馬クラスでも足りてしまいそうなレベルではあるのも事実です。

 ただテクニカルに見た時に、実はオークスは47,0-48,8-47,0と、オークスにしては中緩みがないとはいえ、それでも過去のJCに近い前半要素も強く問われる競馬の中で、であり、前走の秋華賞も含め、強い競馬が出来ているのは前半から流れた時、ではあります。
 後半型の競馬で脆いのは紫苑Sを見ても、ですし、アーモンドアイとは違って秋3戦目、ディープ産駒でもあり秋華賞から上積みがあるかは微妙なラインで、流石に春からの伸びしろがないと勝ち切るのは難しいとも思うので、そのあたりの判断が悩ましいところです。
 少なくともスローのヨーイドンならまずいらないと思いますし、流れてタフな競馬になっても結局同世代で勝ち切れていない、そして3歳世代が全体的に古馬相手に通用していない現状を鑑みると、敢えて狙わない、という手はあるかもしれません。

 牝馬と若い馬が極端に強いレースなだけに悩ましいところですし、最近の津村Jのレースメイクの意識そのものは結構評価しているのですが、どちらにせよ重い印は打たないつもりで、拾っても連下まで、人気や枠など見ながらの評価になりますね。


・スワーヴリチャード

 この馬も叩いて良くなるタイプではあり、前走内枠ながらポジショニングがイマイチだったのは気になりますけど、去年も秋天は不利があったとはいえ流れに乗れていなかったように、2000mが少し短いのはあるだろうと思います。
 去年は外目の枠からミルコJ渾身の騎乗で3列目のインに入ってそのまま雪崩れ込みであり、上位2頭には完敗でしたが、それでも2,21,5の走破は立派で、このパフォーマンスが維持できているならば、ここでも勝ち負けのチャンスはある一頭だと思います。

 ただスタートがイマイチ安定しないのと、出足も微妙なので、絶対条件として内枠、そこから強気に2列目ポケットくらいまで入っていく選択は欲しいところです。
 出足から勢いをつけるのが上手いマーフィーJ、というチョイスはその点プラスかなと思いますし、淀よりはコース慣れしていて仕掛けどころもしっかりわかっている中で、この相手なら噛み合ってもいいですね。
 あと地味にこの馬の場合、スローに触れてもそこまで悪くなく、要所での加速性能もそれなりには持っていて、一瞬の脚もダービー比較にはなりますがレイデオロよりは上です。
 なので、どういう流れになろうと(流石にハイペースになると話は別ですが、それはまずないと踏んでいるので)、前目内目が取れるかどうかだけが大きなカギになる馬で、それが叶う枠なら重い印も視野、外枠なら素直に軽視でいいのではないか、と今のところは判断しています。


・ムイトオブリガート

 この馬の場合も、流れ自体は前半の入りさえスローであれば、そこから超ロンスパでも、仕掛けが遅れての加速戦、切れ味勝負でもやれるのは強みになりますし、巡り合わせとは言えルメールJが空いていたのも実にラッキーで、怖い一頭なのは間違いないですね。
 ただどういう展開でも使える脚の絶対量が最上位から見ると少し足りないので、こちらもポジショニングが最大の鍵になります。
 目黒記念みたいな展開でもそれなりにはやれるのですけど、あのポジションになってしまうとそれを覆すほどの武器はない、という所で、キセキと同じルーラーシップ×サンデー系なので超高速馬場自体がダメとは見ていません。

 リスクはあるにせよ、誰もいかないようならこの馬が逃げて、去年に近い尻上がりラップを作っていったらそれはそれで面白い、と思うくらいですし、とにかくこの馬も内目の枠で出負けしない事、いいポジションを取る事が最優先課題、そこはルメールJの手腕に期待ですね。
 噛み合ってしまえば圏内に食い込むくらいの力は充分ありますし、他の馬の条件と相対的に比較しつつ、印は回したい一頭になりますね。


・シュヴァルグラン

 欧州遠征では結果を出せなかったものの、ここ3年好走を続けている得意の舞台ではありますし、スミヨンJも魅力的な一頭にはなります。
 ただしこの馬もそこまでポジショニングがいいわけではなく、去年の展開でスワーヴリチャードには完敗、流石に一連のレースぶりから少し衰えも見えるところで、レース傾向的にも高齢馬が奮わないところはあり、扱いが難しい馬ですね。
 勝った年と去年を比較するなら、やはり現実的に少し時計の掛かる馬場か、超高速馬場かの違いはあった感じで、この馬としては淡々と流れてしまうと2400mでも少し短い、生粋のステイヤー寄りの適性なのは間違いないとは見ています。

 その意味で、今年の馬場はプラスではないでしょうし、スローからの切れ味勝負でべらぼうに強い馬でも勿論ないので、こちらも内枠からスムーズに3列目くらいにまで入っていく、一切ロスのない競馬を心がけない限りは圏内突入も難しいだろう、とは考えています。
 まあ枠さえ整ってしまえば、それぐらいの芸当はやってのけるスミヨンJだけに一抹の怖さはありますが、遠征明けの一戦にもなりますし、伏兵でも面白い馬が多い中で、この馬に印を回す余裕は多分ないかな?と今のところは判断しています。


・エタリオウ

 逆境でこそ強いステイゴールド産駒、としては、インディチャンプに続き存在感をアピールしたい舞台にはなりますが、どうしたって脚質的に狙いにくいところは出てしまいますね。

 この馬の場合、まだ府中の特有の超ロンスパの経験はなく、ある程度スローロンスパで強い馬だけに、そこで噛み合ってくるチャンスは皆無ではないでしょう。
 でもポジションとしては、どの枠でも在る程度後ろになってしまうでしょうし、こちらも後ろから爆発的な切れや持続がある、という程ではないので、同じ後ろからなら、現実的に超ロンスパで実績があるユーキャンスマイルを普通に上に取りたい条件にはなります。
 ダービーは悪くなかったですし、左回りの方が走りもスムーズ、叩き2戦目というプラス面はあるものの、そのダービーにしても道中はインベタでかなり噛み合ってのものですし、特異なキャラ性でいつもそこそこ人気する馬だけに、個人的には真っ先に切ってしまいたい馬にはなりますね。


・ルックトゥワイス

 この馬も噛み合う適性の幅は狭く、脚質的にも後ろからになりやすいので、あまり強気に狙える馬ではないのですが、デットーリJは如何にも怖いですし、噛み合った時の破壊力だけで言えば勝ち切るチャンスは普通にある、とも思えるのですよね。
 とにかくこの馬は全体で流れつつ、ペースも波の少ない淡々とした一貫戦に物凄く強くて、目黒記念はその象徴ですし、極端に速いラップを踏まない形であれば、後ろからでも時計勝負に対応できる強みもあります。
 なので前走は明快に前哨戦、と割り切れる予定通りの負け方でしたし、叩いて型通りに良化すれば、楽しみはあるでしょう。

 あと元々、いつも極端に後ろからの競馬しか出来ていなかったわけではないので、先入観のないデットーリJが乗って、意外と楽に中団の外、とかにつけてきたら、それは当然一気に怖さが増してきます。
 とにかく基本的にバテない馬で、エンジンの掛かりは悪いものの掛かってしまえば持続性能だけならこのメンバーでも一番、と言えるので、ある程度全体で流れる、と決め打つなら重い印を打っても面白い馬だとは感じています。
 一応土曜日のデットーリJのモチベーションとかも注視したいですし、予想としては触れ幅の大きい一頭になりそうですね。単穴を打つか、ばっさり切るか、そんな感じになりそうです。


・ダンビュライト

 一応逃げ候補の一頭になりますし、こちらもある程度平均に近い形がベストなので、この馬場で臆せずに自分のペースを作っていけるかは鍵になります。
 血統的にはルーラー×サンデーですし、皐月賞も悪くなかったので、高速馬場でも持続ラップは合わないことはないと思うのですが、去年の秋天を走ってくれていればその辺もう少しはっきりしたのになぁ、というのはあります。
 現実的に時計が掛かる馬場での競馬が多いですし、ある意味では未知の部分もありつつ、流石にここで松若Jがキセキみたいな逃げを打てる、とまでは期待しにくいのですけれど、まあモズを蹴ってこっちを選んでいるわけで(もっともモズは、京阪杯の条件と今の馬場ではお客さんの可能性が高いのですけどね)、スローに落とした挙句あっさり切れ負け、的な残念な競馬にならない事は祈っています。

 ただ今の府中はどれだけ流れても、適性のある馬はあっさり上がり33秒台半ばくらいは出しちゃうので、切れ味勝負ではまず厳しいこの馬にとっては鬼門ではあるはずで、レースメイクなど期待するところはありますけど流石にしるしは回して紐までかな、と思っています。


・ジナンボー

 じつはあながち馬鹿に出来ないのではないか、と思っていたりします。
 ディープ×アパパネは、ラインベックがああだったのでどうかな?いう向きもありますけど、基本ディープ×ミスプロなので高速持続戦はマッチするはずで、南部特別は折り合いを欠いたのがありますし、その辺ムーアJでがっちり抑えつつ前目で入っていければ、距離自体はこなしてくるのではないかと踏んでいます。
 新潟記念のレベルも読みにくいですけど、ユーキャンスマイルがここで主役候補、フランツやセンテリュオあたりも次にそれなりの結果を出していて、意外とハイレベル戦だった可能性はありますし、この血統だからこそのじっくり間隔を空けてのローテーションもプラス、超大穴候補としては頭の片隅に置いておいてもいいかな、と考えています。


・タイセイトレイル

 こちらも前走は本来のポジショニングが出来ない中であの競馬で、成長してきていますし堅実さは確かなので、ここでも前目を取れてしまえば圏内ワンチャンスくらいはあってもいいんですよね。
 緑風Sが超高速馬場のロンスパで強い競馬でしたし、前走もヨーイドンに近い形で、内を立ち回ったにせよ最速地点で詰めていたのは印象的であり、どちらかと言えば前々につけて、ある程度加速が問われる展開になれば、ムイトオブリガート比較でもやれる感覚はあります。
 最近は中々有力馬もまわってこない、寂しい現状のミルコJですけど、近年で唯一JCで穴を開けたスクリーンヒーローの鞍上でもありますし、腹を括った思い切ったレースをしてくれれば、と思います。勿論内枠は必須ですけどね。


・マカヒキ

 流石にもうポジションが取れない、切れ味も持続力もない、タフな馬場でばてたところを差すくらいしか良さが出てこないので、超高速の府中ではどう足掻いても狙い目にはなってこないかな、と思います。ダービー馬とはいえ、ここまでになってしまうと本当に切ない限りですけどね……………。


・ダイワキャグニー

 府中大得意の馬ではありますけど、2400mは流石にちょっと長いですし、どういう展開でもこの相手で後半の絶対量は流石に足りないですからねぇ。
 内田Jも地味に騎乗停止ですし、前に行ける馬なので展開を揺さぶる、という意味で動向は気になりますが、予想としては流石に候補には入ってこないかな、という感じです。


・ウインテンダネス

 去年結構噛み合った中であれが精一杯でしたし、そこからパフォーマンスを落としている現状では、流石に厳しい一戦になるかなと思います。思い切って逃げてどこまで、ですかね。



posted by clover at 18:58| Comment(6) | 雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
お疲れ様です。
悩ましいメンバーですよね。どれもこれもありそうで取捨選択に苦労しそうです。
ただこういう時はやっぱ実績馬かよ!となりがちですし、今回は素直に実績馬達に絞って買うつもりです。
それで外れるなら仕方なしですね。
後は枠次第!
Posted by ブソン at 2019年11月18日 20:41
>ブソン様

 いつもコメントありがとうございますー。

 なんだかんだでそれなりに強い馬はいますし、この舞台でガラッと本来のパフォーマンスを、というパターンはありそうなんですよね。
 騎手人気も含めて意外と盲点になりそうな馬もいる中で、一頭くらいは伏兵をうまく絡めつつ、私も基本線としてはワグネリアンとレイデオロの両ダービー馬主軸で考えてはいます。
 人気が割れるからこそ、絞って上手く拾っていきたいレースですよね。
Posted by clover at 2019年11月19日 14:18
こんばんは★

遅かれ早かれ、欧州からの参戦はなくなるだろうなあとは思っていましたが、ホントに参戦ナシだと寂しいですねえ。

現状の条件続けていく限り、これがスタンダードになっていくと思います。

結局のところ、世界全体でも2400を主戦にしてる層は薄いんですよね。

開催時期、条件等見直す段階にきてるのかもしれませんね。

マイルならビューティージェネレーションが、2000ならウィンクスが来てたかもとか考えるとJRA様には柔軟な対応してもらいたいとこです。

エアロヴェロシティの衝撃を目の前で見た身としてはスプリントの国際招待競争もやって欲しいですけどね。

cloverさんはJCはこうあって欲しいというのは何かありますか?

と、今年のJCは、やっぱり府中2400で実績ある馬を予想に絡めたいですよね。

結構多いのが難点ですが(笑)

個人的には、やっぱりレイデオロとカレンブーケを狙いたいなあと思っているんですが、旨味が少ないので何ともってとこです(笑)
Posted by J.N at 2019年11月20日 17:40
>J,N様

 いつもコメントありがとうございますー。

 やはり外国馬の参戦なしは、勝ち負けはしないとわかっていても物足りないですよね。
 今年に限って言えば他のレースでも遠征馬は一頭もいませんし、地理的・時期的な要因に加え、実際に勝ち負け出来る可能性があるのか?という意味でも魅力あるレースを提供するのは簡単ではないでしょうねぇ。

 一先ず言えるのは、ある程度来てほしいターゲット国を絞って現実的に対処すべきですよねぇ。
 正直言えば、欧州の馬に来てもらうというのはもはや現実的ではなく、アメリカも同様ですから、ならばシーズンオフを踏まえての香港やオージーがターゲットになってくる感はありますよね。
 別にクラスとしてGⅠでなくてもいいから、ある程度香港みたいにミーティング形式の器を作って、それで遠征馬が増えればゆくゆくはレートも上がってGⅠ化も、という、段階的かつ継続的な施策をなんとか打ち出して欲しいものです。

 翻って今年のJCは、本当にある意味逃げ馬次第なんですよねぇ。
 今日の記事とか見てると、ダイワキャグニーあたりも逃げでもいい、と考えていたり、ダンビュライトも当然自分のリズムは意識してきそうなので、極端なスローはないんじゃないかな?とは思いたいのですけどね。
 前評判はイマイチ盛り上がらなかったけど、終わってみればJCの冠に相応しいレースだった、とくらいは言わせて欲しいなと思います。
Posted by clover at 2019年11月20日 19:01
こんにちは。
お疲れ様です。

いつもG1プレビュー楽しみにしています。前日の予想も勿論楽しみなんですが、プレビューを読んで1週間色々考えるのも楽しみの1つです。
時間や体力等大変だとは思いますが出来る限り継続していただけたら嬉しいです。

さて、ジャパンカップですが今回のプレビューでも仰っていましたが、

① 超高速馬場の府中で高速決着

② お互い色気を出して様子見の拍子抜けなスローペース

の両パターンが考えられます。自分は②になるんじゃないかと考えています。

アエロリットやキセキは常に安定したラップを刻みますし、放って置けば勝つなので逆に目標馬としては最適ですよね。
でも今年は何が逃げても他馬にあまり危機感はないでしょ。
なのでスローになるのかなという自分の勝手な予想です。ただスローと言っても今の府中ならそこそこのタイムは出てしまうでしょうけど。

ただでさえ馬券が当たらないのに、スローになった場合 更に予想が難しくなってしまいますね。
Posted by hetare at 2019年11月22日 13:20
>hetare様

 いつもコメントありがとうございますー。
 まあ競馬記事は自分の備忘録的な面も強いですし、楽しんで書いている限りは長く続けていくと思いますよ。
 勿論何が起こるかわからない中で、あまりにもガラッと生活環境が変化したりしたら、今の様なペースの更新自体は難しくなる日がくるかもですけど、それでも競馬から離れる確率はまずないと言い切れますしね。

 それでJCですが、プレビュー書いた時点ではまだ天気予報がほぼ週末まで晴れマークだったのでああいう記事になりましたけど、いざ週末になってみると今日が結構えぐい雨なんですよねぇ……………。
 明日の朝までは断続的に降るみたいですし、また日曜当日もちらほら傘マークがあって、流石の府中でも完全な良馬場開催は難しくなってきた感はあります。

 そうなるともう超高速決着自体は流石にない、と踏んでいいと思いますし、騎手がどのくらい馬場の渋りを意識してペースが落ちていくか、それと実際のコンディションとの乖離をしっかり見切る事が大切になってくるかなと感じます。
 基本的に内枠有利なレースですけど、今年は京阪杯も含めて、バイアスが例年とは違う形になるかもしれないですし、まずは明日の競馬をしっかり注視しておきたいところですね。
Posted by clover at 2019年11月22日 17:05
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