2019年11月12日

2019 11月第2週2歳戦 レース回顧(土曜編)

 今週は平常営業で、2歳戦回顧もいつも通りに土日分割して進めさせていただきます。本当に先週の2歳戦回顧は長くなりすぎてきつかったです(笑)。
 珍しく週中に一日余裕が出来るのですけど、仕事のスケジュールと体力的に流石に長い記事は厳しいので、その辺りは小ネタで誤魔化しつつ進めさせてもらおうかな、と思っています。来週はまた交流重賞もあったりで、なんだかんだゴタつくと思うので、地味に骨休めですね。


★11/9(土) 京都4R 芝2000m未勝利戦

 このレースは、POGで大変人気だったらしいハーツクライ産駒のシルヴェリオが、3戦目でようやく変わり身を見せて番手から鋭く抜け出しての圧勝でした。
 馬場は土日通じて良ながらもそこそこパワーの要る状態で、その中で62,1-59,1=2,01,2という推移、番手から自分で早めに動いていく、マーフィーJらしい強気の仕掛けが上手く噛み合った感じで、後半11,7-11,6-11,4-11,9と下りから上手く分散してラストまで落とさない強いレースが出来ていたと思います。

 少なくとも前2走と比較すると、4F戦になっているのが一つのポイントで、あまり一気の加速や瞬間的な切れを問われていいタイプではなかった、というのはありそうです。
 加えて少し力のいる馬場で、相対的に長くいい脚を使えたのも、ハーツ産駒らしい部分ではあり、今後も切れ味勝負の舞台では少し苦戦しそうな雰囲気はありますね。少なくともダービーを考えた時に、府中でどんな走りが出来るか、どこから動いていくかを意識するのは必要になってくるタイプだと思います。
 しかしマーフィーJも、この馬で早めスパートで勝ち切れてしまった事が、デイリー杯あたりの伏線になっている感じはありますね。そこは内回りと外回りの違い、馬のタイプの違いはありますし、この馬にとってはこの積極果敢なスパートが綺麗にかみ合ったのは間違いないでしょう。


★11/9(土) 福島5R 芝2000m

 このレースはエピファネイア産駒のシーズンズギフトが、中団から早め早めに外を通していき、直線でもライバルのキングオブドラゴンをきっちり競り落としてのデビュー勝ちになりました。

 ラップ的には63,5-60,1=2,03,6と新馬らしくかなりのスローで、残り800mから一気にペースアップしつつ、12,2-12,0-11,4-11,5と直線でもう一段加速する形になっていて、これを外目から繰り出してきた上位2頭の素質が前評判通り一枚上だった、とは言えそうです。
 馬場的にも後半4Fで見ればそこそこの時計ですし、相手関係はともかく内容としては悪くはないですね。

 その中で勝ったシーズンズギフトは、真ん中くらいの枠から道中は中団、外から被されないような位置で丁寧に進めていて、このあたりはエピファネイア産駒の傾向を少なからず意識した立ち回りでもあったかなと思います。
 勿論この時期の新馬、しかも福島で力のある馬に乗っていれば必然とも言えますけど、どうあれスムーズに走れた分、コーナーで一番外のロスがあっても加速地点でいい反応を見せ、ラストまでしぶとかったので、力は出せた内容なのは間違いないですね。
 どうしてもエピファネイア産駒の場合、初戦は気性のコントロールが効くけれど2戦目以降が難しい、というのがあるので、理想は小回りである程度流れてくれる競馬になるでしょう。
 葉牡丹賞あたりが平均ペースで、となれば楽しみはありますし、そこからホープフルS路線に乗っていけたらいいのですけどね。

 2着のキングオブドラゴンもスムーズにいい競馬は出来ていましたし、外枠からのポジショニングも良かったので、こちらは中央場所でも未勝利レベルなら充分チャンスはありそうです。


★11/9(土) 東京5R 芝1400m

 このレースを勝利したのは、ヴィクトワールピサ産駒のメイショウホルダーでしたね。
 人気のユアソーラが逃げてスローに落とす中、外枠からスムーズに追走して直線の切れは中々の物をみせました。

 ラップが36,5-12,5-34,1=1,23,1なので、新馬らしいかなりのスローであり、後半も仕掛自体はゆったり目で、11,5-11,3-11,3とほとんど減速がないラップになっており、ルメールJが上手く勝ちパターンに持ち込んだ中で、でもあるので、中々味のある走りではありました。
 勝ち馬は坂地点でグンときていますから、大体11,2-11,0-11,3くらい、すごく切れた、という程ではないにせよ、3F長くいい脚を使えていて、外目から遅い部分でじわっと取りつけた展開利を含めても悪くない走りだったと思います。
 福永Jもひとつ前のレースでやらかしたとは思えない冷静な手綱捌きでしたし、マイル戦線で結構楽しみな馬ですね。

 2着のユアソーラは、ゲートでガタガタしていて危うさも見せつつレースでは素直でしたけど、キンシャサノキセキの仔でもあり、ちょっと切れ味に欠ける感はあったので、もう少し全体で飛ばしていくイメージは欲しいですかね。


★11/9(土) 京都5R 芝1600m

 2歳戦に数多い内回りマイルのレースでしたが、ここもマーフィーJ騎乗のリアルインパクト産駒・イプシランテの逃げ切りでした。

 ラップが49,3-47,4=1,36,7で、新馬としては先ず先ず流れた方であり、中盤も12,4-12,2なので緩みも最低限、馬場を踏まえれば全体として総合力を問われた内容とみていいでしょう。
 その中で勝ち馬はいいスタートから楽に主導権を確保すると、中盤から後半にかけて12,2-11,8-11,5-11,9と程よい加速ラップを踏んで早めに動いていき、ラストは少し甘くなって同厩舎の2着馬に肉薄されたものの、しっかりと押し切ってきました。
 それなりに足は出し切った感じでもあるので、ここからの一気の伸びしろがあるか、と言われるとどうかな?とは感じますが、リアルインパクト産駒らしい素直さと総合力は上でも武器になるはずで、もう少し流れるレースでも戦えれば楽しみですね。

 2着のワールドウインズも、外枠からスムーズに前目を取って、直線もしぶとく伸びていましたけど、ここは勝ち馬がしぶとかったですね。
 この馬はルーラーシップ産駒なので叩いての良化はありそうですし、距離ももう少し長くてもやれそうで、エイジアンウインズの仔はここまであまり走っていないので、このあたりでしっかり高いレベルで活躍する馬を出して欲しいですし、この馬がそうなってくれれば、とは思わせる、素質の片鱗は見せたレースだと思います。


★11/9(土) 東京6R ダート1600m

 このレースは、スミヨンJ騎乗のアメリカンファラオ産駒・ナイルリバーが好位から逃げ馬との一騎打ちを制してデビュー勝ちとなりました。アメリカンファラオ産駒も、ようやくみんな素直にダートデビューを選択するようになって、それなりに結果も伴ってきましたね。

 ラップ的には49,0-50,1=1,39,1で、未勝利が1,38,8、武蔵野Sが1,34,6と考えると時計は出やすい馬場でしたが、このレースの場合中緩みが顕著でした。
 3分割すると35,7-26,6-36,8なので、ここは逃げた福永Jが絶妙にペースを落として自分の形に持ち込んだ感じではあり、それを最後鬼のガチ追いでしっかり差し切ったあたりは流石のスミヨンJだったなと思います。
 後半が12,4-12,0-12,4で、加速地点では勝ち馬の方が反応がいいくらいだったので、やはり血統的にはこういう上げ下げのあるレースより一貫ペース向きだろうな、とは感じたのですけど、それでも勝ち切ったところに価値はありますし、時計以上に内容は面白いレースだったかなと見ています。
 勝ち馬はむしろペースが上がってタフな競馬になってこそ真骨頂、という気はしますので、一周コースの1800mでどんな走りをするか見てみたいですね。

 2着のツキマデトドケも、流石に名前程圧倒的な持続の脚はなかったですけれど、レースセンスの良い走りを見せてくれましたし、未勝利ならチャンスはすぐ回ってくるかな、と思います。


★11/9(土) 京都6R ダート1800m

 このレースは、マジェスティックウォリアー産駒のサンライズホープが、絶好のスタートからハナを奪いそのまま押し切る強い競馬をみせましたね。

 ラップ的には36,9-38,5-38,1=1,53,5で、まず新馬としては絶対的に優秀な全体時計になっています。
 同日の未勝利でも勝ち馬ぶっちぎりとはいえ1,53,7が出ていて、観月橋Sもスローバランスで1,51,3なので、良でも時計が出やすいダートだったのは間違いないですが、それでも新馬としては破格と言っていいでしょう。
 しかもこのラップを、全体としてはややハイペースながら、ラスト13,0-12,9-12,2と強烈な加速ラップでクリアしているのがまたすごいところで、少なくとも上位2頭はまだ底を見せていない走りだったと評価出来ます。

 勝ったサンライズホープは、とにかくまずスタートと二の足が抜群に速かったですね。
 スタートして2~3完歩の地点でもう完全に体一つ出て逃げ体勢でしたし、そこから中盤はある程度コントロールして後続を引き付けつつ直線、唯一食らいついてきたミヤジコクオウに最後まで抜かせない根性も見せて、本当に新馬としては全てにおいて非の打ちどころのない素晴らしいレースだったと思います。
 能力的には勿論上で通用しますし、常にこの日の様なスタートが出来るようであれば、かなりハイレベルの逃げ先行馬として活躍が期待出来そうで、これは本当に楽しみな一頭ですね。

 2着のミヤジコクオウも、ヴィクトワールピサ産駒でエスポワールシチーの半弟、父系を考えれば5/8くらいおんなじ血になるわけですが、こちらもダート適性は抜群、という走りでしたね。
 道中の立ち回りも勝ち馬ほど目覚ましいものではないにせよそつなく、でしたし、要所からの反応の良さ、この馬もラストはあの加速ラップにくらいついているわけで、もっと全体でタフなレースになっても問題ない、というのは強みです。
 まず未勝利で立ち止まっている馬ではないですし、上のクラスで勝ち馬と再戦する事があれば楽しみですね。


★11/9(土) 東京9R オキザリス賞(ダート1400m)

 1勝クラスの特別戦となるオキザリス賞は、ダンカーク産駒のメイショウテンスイが、番手からしぶとく抜け出して押し切りデビュー2連勝を飾りましたね。

 ラップ的には35,9-12,5-36,7=1,25,1で、この日のダートは結構時計は出ていたので、悪くはないですが非凡、と呼べるラインに入っているかは微妙なところです。
 全体としてはややハイ、中盤で緩んで後半が12,4-11,9-12,4とそこそこ速いラップも問われていますので、基本的にはポジション競馬でしたし、それを覆すほど暴力的な脚を使えた馬がいなかったので、レース巧者の勝ち馬が押し切れた、という見立ては出来るかなと思います。

 とはいえ、メイショウテンスイは本当にスタートからの立ち回りがすごく安定していて、完成度の高い馬だと思いますし、ダンカーク産駒はどちらかと言うと高速ダート巧者が多いので、時計が出やすいとはいえ良のダートでしっかり勝ち切ってきたのも好印象です。
 流石にOPまで行くと、素材の差で苦労するシーンも多くなりそうですけど、走りの安定感を見ているとコースが替わっても、と思いますし、1400m路線で楽しめる一頭にはなりそうですね。

 2着のダイメイコリーダも、距離短縮で人気はしていなかったですけど、スムーズなレースが出来ましたし改めてダートで底を見せていない強みは発揮出来たのではないか、と思います。
 ただ要所でパッと反応出来る感じではなかったですし、この距離がベストではなさそうで、もう少し時計の掛かるダート向きかも、というイメージですね。

 3着のオヌシナニモノも、新馬の鮮やかさからするとここ2走はもう一歩、というところはあるのですが、あまり砂を被ると良いタイプでもないのかもですね。
 この日も一番外に持ち出してからの走りは中々でしたし、このクラスで勝ち負けとなると、外枠を引けた場合の方がチャンスは大きそうな雰囲気です。
 4着ジェネティクスもジリジリ伸びてはいますけど、坂加速に苦戦していた感じで、こちには一貫ペース向きっぽいですね。



posted by clover at 19:53| Comment(0) | レース回顧・中央競馬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください