2019年11月11日

2019 マイルチャンピオンシップ プレビュー

★はじめに

 今週は秋のマイル王決定戦・マイルチャンピオンシップですね。
 今年も登録段階でフルゲートには満たなかったものの、様々な路線からの実績馬や勢いのある3歳馬の参戦など、多士済々の豪華メンバーになって、高いレベルで混戦、予想面ではかなり悩まされそうなレースですね。
 淀も改修がカウントダウンに入る中で、程よくタフなコースはいい意味で安田記念あたりとコントラストを為していただけに(一時期は淀こそ超高速馬場の代名詞、みたいな時期もありましたけど)、そのあたりの変化がどうなるかも気になりますが、まずは目の前の一戦、しっかりと読み解いて的中に結び付けていきたいですね。




★レース傾向分析

 例によって去年までのプレビューをご参照ください。


 あまりこういう書き方をすると手抜きっぽくて嫌なんですけど、今年に関してはあんまり過去2年で触れた事に敢えて付け加えるほどの特異な条件はないかなぁ、とは感じます。
 馬場もここ数年の淀の傾向通り少しタフ寄りで、少なくとも超高速馬場にはならないのが目に見えていますし、昨日もラッキーライラックが最内強襲で戴冠したように、荒れているように見えても内外の伸びる程度はそこまで変わらない、となれば、Cコース替わりでも極端に馬場のバイアスを気にする必要はないでしょう。
 天気予報も週末は今のところ晴れ続きで、良馬場開催が濃厚ですし、時計的にはやはり1,32,5くらい出れば、というラインで、安田記念とは違う適性が問われるのは確かな一戦だと思います。

 ただ今年の場合、逃げ馬不在がラップを難しくする可能性は指摘しておきましょうか。
 元々淀の場合は府中と違い、1000-800m地点に上り坂があって、よほど先行争いが激化しない限りはそこで少し息が入って淀むので、そのぶん中距離型の馬でも差し届くケースが多くなるのはあるのですが、逆に前半超スローとかになると、後半要素としても本来はある程度4Fで分散されていくのが、より切れ味の質を問われたりはするかもしれません。
 それこそ今年のマイラーズCほど極端でなくとも、直線で前目が10秒台のラップで出し抜いてそのまま、なんて、エリ女的な切れ味特化パターンも一応頭の片隅には入れておくべきかな、と思います。まあ先行馬に、タイプとしてはそれでいい、という馬が結構揃っているのも、ペース読みの難しさに拍車をかけていますね。


★有力馬所感

・ダノンプレミアム

 安田記念の惨敗から一転、秋の天皇賞ではアーモンドアイにこそぶっちぎられたものの、アエロリットを差して一定以上の実力は改めて示したダノンプレミアムが、満を持して古馬になっての初GⅠタイトルを奪取すべく、春にマイラーズCを制した淀の舞台に矛先を向けてきましたね。
 今年はどうにもGⅠでリズムの悪いダノン×川田Jのコンビですが、いい加減この辺りで呪いも解けるか、人馬ともに強気のレースでこの相手にどこまでやれるか楽しみな一戦です。

 とりあえず馬のタイプとして、淡々と流れ切って素材特化になる安田記念よりは、マイルチャンピオンシップの方がマイル、という区分に関して言えば向いているとは感じています。
 秋天で結構やれたので一概には言えないですけど、やっぱりこの馬の最大の武器は、昨日のラッキーライラック同様に要所での爆発的な切れ味で、それをある程度前目から馬場不問で繰り出せることがポイントだと見ています。
 逆に持続面は、秋天も最後甘くなっていたようにそこまで突き抜けたものはなく、勿論あのパターンのアエロリットを凌いだのですから一定の底力の評価は必要ですが、シンプルにアエロリットを物差しにするなら同レベルの強敵はそれなりに沢山いますからね。

 やはりポイントとしては、しっかりスタートを決めて楽に前目でレースを支配出来るか、かつ上手く仕掛けを遅らせて後半勝負に持ち込めるかどうかになるでしょうか。
 枠としてはポケットでもいい馬なので、ガッツリ内枠か、そうでなければポジショニングに自在性を持てるやや外目くらいがいいのかな、という感覚で、ごちゃつく形になりかねない真ん中くらいが今回に関しては一番嫌かな、と思います。

 あとディープ産駒で、これだけ間隔を詰めてレースに使うのははじめてなので、その辺でマイナスにならないか、直前の気配の見極めは大切でしょう。
 ただ持続型のディープは古馬になって硬くなり、走りに伸びやかさがなくなっていくイメージですが、この馬は大事に使われてきた分もあるのか、元々切れ味が最大の武器だからか、フットワークなど見ても相変らず雄大で惚れ惚れはするのですよね。
 少し時計が掛かっているのも、純正なマイラーではないだろうこの馬には悪くないはずで、枠と状態が良ければ当然本命も視野には入ってきますが、相手も強いので悩みどころですね。


・ダノンキングリー

 こちらも素晴らしい能力を持つディープ産駒で、毎日王冠では大きく出遅れながらも、勝ちパターンのアエロリットを問答無用で差す芸当を見せていて充実一途、ここで一気に世代を超えたマイル王の戴冠を目指します。
 ずっとコンビを組んできた戸崎Jに替わって、この秋重賞で抜群の存在感を見せているトリックスター横山Jが鞍上となり、淀の舞台でどれだけの末脚を披露してくれるのか、楽しみしかありませんね。

 正直な話をすれば、まともな流れになって、特にブレーキなどなく脚を出し切る形さえ作れれば、まず負けないと思っています。
 この秋は、秋天でサートゥルナーリアが完敗、昨日のエリ女でもラヴズオンリーユーとクロノジェネシスが古馬の壁に跳ね返され、今年の3歳は強くない、と一括りに語られる部分も多いですが、この馬に関しては既に古馬相手にきちんと結果を出している以上、その評価は不当と言っていいでしょう。
 少なくともアエロリットが府中で走った場合、レース全体での底力勝負、そして強靭な持続力が試されるレースになるのはほぼ間違いなくて、その点で絶好の物差しになります。
 このレースにエントリーしている馬で、直近のアエロリットを差しているのはインディチャンプにダノンプレミアム、そしてこのダノンキングリーという事になりますが(勿論去年のモズアスコット、アエロの暴走があったとはいえプリモシーンも忘れてはいけませんが、序列としては少し落ちるとは思います)、その中で一番余裕をもって、問答無用で差し切ったのはこの馬だけ、しかもあれだけ出負けして最後方からですからね。

 またこの馬の場合、持続特化でもあれだけ強いのは勿論、他のパターンでもしっかり結果を非常に高いレベルで出しているのが強みです。
 共同通信杯ではアドマイヤマーズを瞬発力の質で圧倒して突き抜けてきており、相手が弱かったとはいえ、ややタフな馬場の右回りのマイルで追走特化になったひいらぎ賞も、不利なピンク帽から一頭次元の違う競馬でした。
 それに元々ポジショニングは悪い馬ではなく、流石にマイルとなると前々までは難しいにしても、中団くらいは普通にゲートさえ出てしまえば取れるはずで、死角ははじめての関西遠征と淀のコース、そして関東騎手の相性の悪さくらいでしょうか。

 テン乗り横山Jも悩ましい面ではありますが、少なくとも差し馬で出し切るイメージを持つ、という意味での引き出しの多さ、腹の括り方は戸崎Jよりはまだ一日の長がある、とは思えますし、馬自身どういう競馬になって、何を求められても即座に対応できる柔軟性があるのが凄味になってくるでしょう。
 不安としては上で書いたように、逃げ馬不在で極端なスローになった時に、内から真ん中くらいの枠で包まれてしまって動くに動けず、というパターンくらいで、この馬位素材が突き抜けているなら多少の距離ロス承知で外枠の方がいいかな、と思うくらいですし、今のところ7割がたこの馬本命でいくつもりです。
 というか、ローテーションは厳しかったにせよ、未だにどうして秋天出てくれなかったのか、とは思っちゃうくらいなんですけどね。。。


・インディチャンプ

 随所にステイゴールド産駒らしい気難しさを見せながらも、圧巻の爆発力を随所で見せて安田記念では絶対女王のアーモンドアイを撃破、春秋マイル統一王を目指して一気呵成の末脚がここでも火を噴くでしょうか?
 乗り慣れた福永Jが痛恨の騎乗停止で、未だ鞍上も決まっていないというのはかなりマイナスにはなってしまいますが、それでもベストの距離でどこまでの競馬が出来るか、改めて楽しみな一頭ですね。

 この馬の場合、基本形としては素材優位のタイプで、ペースが上がるか、或いは仕掛けが速くなって持続特化になるか、どちらかのパターンでその素材をしっかりと発揮して来るタイプだとは思っています。
 その意味で、淀みが起きやすい淀のマイルは、府中マイル程はベストではない、と思いますし、マイラーズCは極端すぎるにしても、仕掛けが遅い展開になると加速性能と切れ味の質で後手を踏む危険性は考えておくべきでしょう。

 またやはり福永Jが乗れないのは大きくマイナスになりそうです。
 素材型なので流れが嵌れば後方からでもいい馬ですけど、流石に高いレベルになってくると立ち回りは重要で、元々出負け癖が強かったこの馬を近走はしっかりゲートで出してきた、スタート名人の福永Jからのチェンジとなると、序盤で後手を踏む確率は高くなったと言わざるを得ません。
 立ち回りとして馬の後ろからでもいいんですが、その場合噛み合う時と合わない時の差は大きくなると見ていて、何でもできるダノンキングリーと比較すると、絶対能力は互角のラインでも、出来る事の幅はこちらの方が少し小さいだろうと考えます。
 前走とはダノンキングリーとの斤量差が3kg縮まるので、その点は大きいですし、前哨戦でタフなレースを走った事で馬に気が入っていれば当然ここでも走破圏ですけれど、鞍上が誰になるかも含めて直前まで見極めたいですね。場合によってはバッサリ、もあり得る人気馬です。


・アルアイン

 今年は大阪杯で嬉しいGⅠ2勝目、秋天こそ大きく崩れたものの、去年3着のこの舞台、鞍上に世界のライアン・ムーアJを配して、マイルでも頂上に立つべく虎視眈々と牙を磨いているこの馬はどうでしょうか?

 とりあえず、前走に関しては度外視でいいと思っています。
 なにしろアエロリットの刻む暴力的な一環ラップなので、単純にレースのどの地点でも外を走らされるのは大きな不利で、増してこの馬はピンク帽、しかもそこから生真面目に押し上げての正攻法ですからね。
 後半要素もバランス良く保持している馬ですが、まず前受してこそ生きるラインのそれですし、去年のように完璧に立ち回れてもキセキ相手には、でしたから、まして休み明け初戦となるここでのあの止まり方は仕方ない、で済ませていいはずで、能力落ちとか調子落ちの心配はそこまでしなくていいはずです。

 この馬もディープ産駒にしてはバランス型で、その分息長く能力落ちなく頑張れていますし、過去の実績からも間隔を詰めて使うことがそこまでマイナスにはならないタイプです。
 そして今回、あまり前に行く馬が多くない、という中で、この馬の先行力、ポジショニングは不気味になりますし、ただ突き詰めて言えば、マイルでもややハイペースくらい、46-46,5くらいのバランスが欲しいんですよね。
 後半要素も悪くないですけど、加速、切れ、持続とどの要素でもトップクラスにはちょっと足りないので、それを補うためには大阪杯の様な馬場の恩恵や、前半要素で誤魔化す必要があると言えますし、本音を言えばこの馬、一度くらい逃げるレースをしてみてもいいんじゃないか、って感じる時はあります。

 今回ムーアJがどういう感性で乗ってくるか、ですけど、基本待ちの騎手だけに、流れに合わせてしまうと要所で切れ負けする確率は相応に高いでしょう。
 去年のアエロリットにしても、状態やコース適性はあったにしても、もう少しこの馬らしい淀みないペースで逃げを打ていれば、もうちょっとは頑張れただろうという想いはありますし、その意味ではそこまで噛み合う鞍上ではないかもしれません。ましてや来日初週になるので、その点も踏まえて扱いに困る一頭です。
 理想は何かがハイペース寄りに飛ばしてくれて、それを2~3番手で追いかける形ですし、そうなりそうと思えれば重い印を視野に入れてもいい馬なのですけど、少なくともこの馬に関しては、北村友J⇒ムーアJの乗り替わりで劇的に良くなる、というラララ的な幻想は持たない方がいいとは思っています。


・ダイアトニック

 出世こそ遅れたものの、着実に戦績を積み重ね、現実な歩みで重賞制覇まで漕ぎ着けたロードカナロア産駒のダイアトニックが、父の連覇、そしてスミヨンJの2週連続制覇の相棒として、マイルの舞台でも輝く事が出来るでしょうか?

 まずシンプルに戦績を見てしまうと、全連対の1400mに対して、4着2回を含み新馬以外で勝ち鞍のない1600mは微妙に長い可能性は指摘できます。
 ただより細かく見た場合に、1400mでも淡々と流れた時の方が強い競馬が出来ていて、総合的には追走力が高くてそこから長く脚を使える総合力タイプであり、マイルで淀みがあったり、切れ味特化になってしまった時に、尚更甘くなっているのは感じ取れますね。
 重賞初挑戦だったダービー卿チャレンジTは、流石に位置取りが後ろ過ぎたとはいえあのハイペースでもしっかり捌いて差し込んできていますし、今のタフ寄りの馬場で、もしも淡々と流れる形になればチャンスは広がってくると考えられるでしょう。

 ただ脚質的にはどうしてもやや後ろから、になりがちの馬で、勿論内枠を引けたなら、スミヨンJの剛腕でしっかり位置を取りつつのラララ競馬も可能かもですが、その場合展開は他力本願で、少なくとも後半勝負の、仕掛けの遅い競馬では切れ味の質的に足りないだろうと踏んでいます。
 前走もスミヨンJの抜群のコース取りとガチ追い、最後は馬の頭を押し込んでまでの勝利にかける執念がもぎ取った勝利ではあり、相手もモズアスコットとマイスタイルで、流石にこのメンバーに入って最上位、とは言えない面々なので、ここは余程綺麗に噛み合わないと、いくらスミヨンJでも圏内まで持ってくるのは生半可ではない、と見ています。
 べストは内枠で中団イン、かつある程度流れて仕掛けも速い競馬で、流石にそこまで噛み合い切るのは難しいと思いますし、外枠なら素直に軽視、内枠なら拾ってもいいかな、という感覚です。


・ペルシアンナイト

 毎日王冠は正攻法で上位には完敗の4着、とはいえ叩き良化型でマイルCSは1,2着とゲンの良い舞台でもあり、マーフィーJを背に2年ぶりの戴冠を狙います。

 まあこの馬も純正マイラーではないので、少し時計の掛かる、かつ淀みが少し出て絶対的な素材勝負になりにくい淀のマイルはベストコースのひとつなのは間違いなく、不気味な一頭ではありますね。
 どうしてもスタートが安定しないので、内枠から綺麗にゲートを決めて、去年くらいのポジションが取れるのは勝ち負けには必須だと思いますし、流石に一昨年のアレはミルコJのゴラッソとしか言いようがないので、外々から勝ちに行く形で勝てるくらいならここまで苦労していないでしょう。
 この馬自身の能力が落ちたとは言いませんが、結果的に2年前からマイル路線は少しずつレベルが高くなっている感じでもありますし、去年くらい噛み合うようならワンチャンス、というイメージでいいはずです。
 マーフィーJもまだ淀の外回りの仕掛けどころやコース取りの妙に関しては流石に掴み切れていないところはありそうですし、積極的に出していってくれそうなのは好感ですが、重い印を打つまでは至らないかな、と今のところは感じています。


・モズアスコット

 去年はこのレースで1番人気に支持されるも惨敗、そこから長いトンネルに入っていましたが、前走で復活の兆しは見せてきました。
 とはいえ、元々こちらはスピード型、1400mベストでマイルもこなせる、というタイプなので、全体にハイペース寄りで流れた去年の安田記念が完璧に嵌った形であり、その後の内容を見てもタフな馬場の淀のマイルでパフォーマンスを上げてくる、というイメージは持ちにくいのは確かです。
 前走も勝ちパターンで最後甘くなっているように、出し切れても後半要素が強く問われると一線級には足りないところはあり、デットーリJ想定から袖にされてテン乗り和田Jというのも、癖の多いこの馬にはプラスではないでしょう。
 本質的に内で立ち回って器用さを引き出せるタイプでもないですし、そこそこ人気するならここはバッサリ切ってしまいたいかな、と見ています。


・レイエンダ

 富士Sでは渋った馬場と外差し傾向を味方に後方からの強襲を見せたレイエンダが、怖い怖いルメールJを鞍上に、この舞台で一歩でも兄の背中に追いつく事が出来るか、というところなのですが、まあ常識的にはあまり狙いたくはありませんね。
 前走いい脚で伸びてきたといえどノームコアには完敗、レッドオルガ比較でもあちらの方が窮屈なレースをしているので、後半要素としても最上位とは言えませんし、普通ならいいお客さんではあります。

 怖さがあるとしたらエプソムカップパターンで、外枠を引いた時に、内の馬が誰も行かずに牽制し合って、それを見越してルメールJが大胆にスッと前目につけてしまう形になった時くらいでしょう。
 内枠ならスタートがあまり良くないので、まず前々には入っていけないと思いますし、前目からならこの馬の後半要素でも、とは言えますけど、それでオーバーペースになる懸念も当然あり、同じ様な位置からの競馬でダノンプレミアムに勝てるか、と言われるとそれも流石に、ですからね。
 ルメールマジックはとても怖いですけど、センテリュオ以上に、こうすればなんとかなるかも?という幅が更に狭いとは思うので、基本的には騎手人気するならここは消して妙味、と考えたいところです。


・マイスタイル

 前走は初の1400mでもポジショニングを調整して、しっかり自分の走りで上位食らいつく内容で、ここでも素直な競馬が出来れば、と思わせる部分はありました。
 タイプ的にはこの馬も後半特化になり過ぎず、ある程度淡々と全体で勝負したい馬であり、また逃げ候補がいないメンバーの中で、自分で主導権を取ってそういうレースを組み立てていく、という選択肢も取れるので、その意味ではワンチャンスある一頭だとは思っています。
 ただし、勝春Jが淀の舞台でそんな大胆かつ繊細なコントロールが出来るか、というとやはり悩ましいところですし、積極的に行けば目標にされるのは確かで、といって馬群の中には入れたくない馬なので匙加減が難しいですね。

 どちらかと言えばここは逃げてしまった方が粘り込める確率は高いと踏んでいますが、それでも頭までは番手勢も強力なので中々難しく、拾って連下までかな、と思います。勿論枠は内目の方が、逃げるとすればいいでしょうね。前走みたいに中団で足を溜めて、と意識するなら、揉まれない外目の方がいいんでしょうけど、流石にそれだと絶対量で足りないとは思うので。


・プリモシーン

 VMではノームコアに食らいつく強い競馬だったのですが、前走の府中牝馬Sが予想外の大惨敗、鞍上に去年ステルヴィオとのコンビでこのレースを制したビュイックJを迎えて捲土重来、となるかどうかですね。
 まあどうしてもタイプとしては超高速馬場巧者、という面が強いと思うので、適度に時計の掛かる淀では少しパフォーマンスは落ちると思います。
 中京記念も勝ちに行く形で少し甘くなりましたし、ダービー卿もハイペースからいい脚を使えているのですが、やっぱり勝ち切れなかった辺り、高速馬場で後半の持続力を活かす形がベストなのは間違いないでしょう。

 そういう馬なので、1F長く、休み明けで馬体増も目立っていたとはいえ、前走一足も使えずの惨敗、というのは流石に看過しにくい要素です。
 状態面でも適性面でも少なからず不安がありますし、この馬も絶好調ならワンチャンスくらいは、とは思うのですが、他にもいい馬がいて目移りする中で、流石に印を回す余裕はないかな、と見ています。


・グァンチャーレ

 内枠を引けたら激熱、ではありますね。
 前走は休み明け仕様ではありましたし、ペースの割に前半の位置取りが消極的、コース取りも中途半端になってしまって、それでも最後はジリジリと底力は見せていました。
 本来は前受してこその馬で、ある程度流れても、逆に超スローになってもやれる幅の広さ、淀に対する適性の高さは素晴らしく、マイラーズCのように自分で逃げてもいいので、地味にこの舞台、すごく楽しみに待っていました。
 安田記念でも得意でないパターンで食い下がって4着と、7歳にして最盛期を迎えていると言っても過言ではないので、松岡Jには絶対に積極的なポジショニングをお願いしたいですね。
 流石に外枠だとトーンは下がりますが、内枠なら単穴候補筆頭です


・クリノガウディー

 こちらも内枠なら面白いかな、と見ています。
 血統構成がグァンチャーレと同じで、この馬も瞬間的な切れはあるけど持続はそこまででもない、というあたりがよく似ています。
 まだ追走面で無理が出来ないあたり、完成度と出来る事の幅ではグァンチャーレに譲りますが、朝日杯なども最内から器用な競馬でいいレースが出来ていますし、時計の掛かる馬場も悪くないはずです。
 前走も素直に外に出していればもう少しは、という内容でしたし、昨日改めて淀外回り巧者ぶりを示した藤岡佑Jに久しぶりに手綱が戻って、こちらも枠が良ければ印は回したい一頭になりますね。


・カテドラル

 この馬もマイル戦線でソコソコは戦えていますが、総合的に見てまだワンパンチ足りないのと、淀みがないと中京記念のように苦しい競馬になる、というあたりで、好走スポットはここでもかなり狭くはなるでしょう。
 また追走面は無理が効かず、ポジションとしてもどうしても後ろからになってしまう馬なので、序盤死んだふり、中盤中緩みでしっかり取り付いて、直線も最内がっぽりを突っ込んでくるくらい完璧に噛み合わないと上位進出は容易ではないはずです。
 淀マスターの武Jとはいえ流石に簡単ではなく、印を回すのは難しいかな、と見ています。


・レッドオルガ

 この馬もレベルの高い牝馬マイル路線でそこそこやれていますから、一概にないとは言いにくいのですけど、やはり府中マイル以外の舞台になると少しパフォーマンスは落ちるでしょうし、相手も錚々たるものなので、正攻法でどこまで、にはなるでしょうか。
 どうしても決定的な武器はなく、立ち回りも器用、とはお世辞にも言えないので、流石にここは消すかなぁ、と思います。


・エメラルファイト

 前走が休み明けでも見せ場のある競馬ですが、ワンターンのマイルですと流石に決め手で足りなくなりますね。
 といって追走面に余裕があるかと言えばそこもいい意味で未知数、多分厳しいと思いますし、京都マイルを勝利している経験があるのはプラスですけれど、流石に総合力勝負でこの相手に真っ向から、というのはまだ厳しいかなと感じます。
 前走も休み明けで-10kgと仕上がり過ぎていた感もありますし、輸送も絡んで馬体の維持なども考えると、上積みもそこまで期待出来ないですし、流石に様子見でしょうか。


・フィアーノロマーノ

 どう見ても今は血統が前面に出てきて追走特化型になりつつあるので、この相手で思い切ってハナを奪い、ガンガン飛ばしていくと、自分にもプラスで、ライバルも総合的に見るとハイペース向きの馬が少ないので、あっと言わせるシーンを作れるチャンスは持っている馬だと思います。
 ただ休み明けでぶっつけにはなりますし、鞍上も未定でどこまで思い切りの良い競馬が出来るか、基本的には厳しいと思いますけどね。


・タイムトリップ

 前走ちょっと期待して、いい脚でしたけど後ろ過ぎた感じですし、もう少し渋りが残らないと、ではありましたね。
 今回はマイルに伸びてもう少しポジショニングは楽かもですが、それでも後半の武器は持久力一本ですし、いきなり大雨予報に出も変わらない限りは狙えないと思います。



posted by clover at 14:53| Comment(10) | 雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 お疲れ様です。

 ここはけっこうどの馬からでも入れる要素があって、悩みどころですよね。仰る通り、ある程度どんな展開でも力を出せる、という意味においてはダノンキングリーは極めて無難ですし、何より3歳の勢いあるディープですものねー。正直、普通に走れれば大崩れはしないと思っています。

 対してダノンプレミアムはこのローテがどうか。海外ならフィアースインパクトがG1連勝しましたが、未だ日本において休み明けの古馬G1を連対した馬が次走のG1で結果を出したケースはジェンティルドンナとミッキーアイルの2例だけですからねー。加えてミッキーアイルは物議を醸したレースでもありますし……。かといって展開がハマる可能性はけっこう高そうなので、本当に今回は取捨が難しいです。自分としてはこの馬を買うなら頭なしの形で買うのが一番かな、と思っています。

 個人的な注目馬はクリノガウディーですかね。来年の安田記念で大勝負してもいいかなと思っているぐらいでして、超高速馬場だった京成杯でスムーズじゃない形ながらいい脚使ってるんですよねー。それで前走も狙ったんですが、若干中緩みのあった府中マイルで、やっぱり何度か軽くブレーキをかける形になっていて……。正直血統的にも父ロベルト系で安田記念にこそドンピシャだと思うのですが、それほど人気しないだろうここで好走されるのも嫌なので、そういう意味での注目馬です(笑)

 インディチャンプは誰が乗るかはすごい重要ですよね。たぶんあまり上手じゃない騎手が乗った場合、折り合いかくと思っています。もし出遅れた時に慌てて押していったりしたら致命的ですしね。反応はかなりいいですし、脚の使い所も難しい馬という印象です。

 それと今予想オッズ(あてにはならないですが)でアルアイン4番人気7,6倍と見て、「え!?」となりました。
 アルアインは前走凡走ディープで、展開次第でチャンスのある馬だと思いますが、この人気で買いたいとは思えないのが本音です(笑)

 同時にクリノガウディーの人気もチラ見して、もうクリノガウディーと心中してもいいんじゃない? そんな気分になってきました!
Posted by ハル at 2019年11月12日 00:08
cloverさんおはようございます♪

自分も内枠引いたら激アツの馬を
狙ってます!!

まぁ両ダノンにインディで堅いでしょうけど、後は神頼みします!!
Posted by カズ at 2019年11月12日 05:46
>ハル様

 いつもコメントありがとうございますー。

 とりあえず流れ的にも、すんなり両ダノンで堅く決まるか、と言われるとそういうイメージでもないのですよね。
 どちらにもそれぞれ死角はあると言えばありますし、といって普通に走れば大きく崩れるイメージもそこまで持ちにくい微妙なバランスの中で、どれだけ伏兵を上手く絡めていけるか、悩みどころです。

 インディチャンプは池添Jのようですね。
 正直あまりスタートからの前半部分の乗り方に繊細さを感じない騎手なので、インディチャンプみたいな敏感なタイプに合うのかな?と疑問符はつきますが、少なくとも後半出し切るイメージは持ってくれるので、極端に折り合いを欠かなければ恥ずかしい競馬はしないのかな、とは思います。
 でも流石に序列としては下がってきますかねぇ。

 クリノガウディーはバランス的に自身がハイペースで入ると甘さが出るので、むし高速馬場で後半も速い方が噛み合う可能性は十分ありますよね。
 ここ2走は仰るように脚を余しているとは思いますし、スロー濃厚のここで内目からいい位置を取れるなら、とは期待しています。

 ただあの推定オッズは眉唾過ぎますからねぇ(笑)。上位の序列くらいは信頼できますけど、下位の配当そのものは蓋を開ければ全然違う感じですし、この馬でも精々20倍台ではないでしょうかね。
 アルアインは間違いなくムーア様人気でしょうねぇ。私もここまで人気していると、状態面も自信を持って問題ないと推せるかもわからないところでは、少なくとも強く狙うのは恐いですね。
Posted by clover at 2019年11月12日 18:57
>カズ様

 いつもコメントありがとうございますー。

 まあ結局このレースも枠次第の面は強いですよね。
 そのあたり関係なく突き抜ける程力の抜けた馬は多分いない(いるとしてキングリーだと思いますが)ですし、上位人気の馬は間違いなく強いのですけど、1頭くらいは穴馬が紛れ込む余地はあると踏んでいます。
 基本的に内枠が有利なのは誰しもわかっていますし、あまり穴になりきらない可能性もありますけれど、この時期は騎手人気のバイアスも大きいので、そのあたりの盲点を上手く掬えたら会心、なのですけどね。
Posted by clover at 2019年11月12日 19:00
こんばんは★

マイルCS、ステルヴィオが出てきたら狙うつもりだったんですけど、なかなか復帰しませんね...

枠が出てからですが連軸にするならプレミアムかなあと今のところ考えてます。

キングリーも最強馬候補の一頭なんですけど、不安要素も少なくないですからね。

アルアインこそマーフィーに乗って欲しかったなあと、ちと残念です。

香港ヴァーズに日本の牝馬軍団が、やたらと向かうみたいですが、ラッキーライラックは有馬で見たかったですねえ。
Posted by J.N at 2019年11月13日 19:43
おはようございます。

ちょっとタイミングを逃してしまいまして今頃のコメントです。すみません。

マイルCS難解ですね。両ダノンとインディチャンプが実力では抜けていますが皆何かしらの不安を抱えていて、3頭全て全滅とはならないでしょうけど紛れが発生する可能性は高いと思っています。

毎度の事ながらcloverさんの予想を参考にさせていただきます。

ところで昨日、矢作芳人調教師のコメントがニュースになっていましたが、ご覧になりました?

要約すると負担重量(定量)を増やしましょうというものです。

騎手の減量負担軽減にもなるし海外レースにも対応しやすいといったメリットがあるそうです。

自分は凄く良い考えだと思ったんですが、cloverさんはどうですか?
Posted by hetare at 2019年11月14日 08:17
>J,N様

 いつもコメントありがとうございますー。

 ステルヴィオは私も大好きな馬なので、スプリンターズS回避から全然情報が出てこなくてあれっ?って感じですよね。
 まあそもそも6Fが合う馬とは全く思ってなかったですし、外傷があって大事を取っていると思えば良かったのかな、と。まだまだ活躍出来る馬だと思うので、大目標に間に合わなかった以上はじっくり構えて欲しいですね。

 ディープ産駒はなんだかんだ毎年1頭は絡んできますし、ダブルダノンが揃って轟沈したら、もはや呪いも本物過ぎるのですけどね。
 やはりこの舞台では先行力のある馬と騎手を狙いたいですし、枠が出てみてからですけど、確かにアルアインは強引なくらい積極策の方が噛み合ったかもしれませんねー。

 香港はノームコアも行くみたいで、本当に今の日本を代表する名牝がほぼ根こそぎ出走する形になりそうですよねぇ。
 これで特に政情不安とかがない時ならまだ良かったんですが、昨日だかも開催中止に追い込まれていましたし、実際に今年は欧州勢はほぼほぼ遠征を取りやめているようで、その分の枠がみんな日本馬に回ってきている感もあります。
 その辺を平和ボケ、と括ってしまうのは失礼かもですけど、レースそのものは楽しみな反面、心から応援できない気持ちもあるのが複雑です。
Posted by clover at 2019年11月14日 19:15
>hetare様

 いつもコメントありがとうございますー。

 結局淀なので枠がなにより重要ですし、それなりに穴馬になり得る馬は多い豪華メンバーですから、本格的な予想は明日の朝枠番が決まってから、とするしかないですよね。
 仰るように上位3頭が揃って崩れる確率は相当に低いですけど、この3頭ですんなり決まるイメージも薄いので、面白い馬を的確にピックアップできるように頑張ります。

 斤量論争も、なんだかんだ事あるごとに浮上してくる話ですし、やはりメリットとデメリットの両面があるのは確かなんですよね。
 騎手の負担はともかく、肝心要の馬の負担はどうなるのか、故障率などのエビデンスは結局蓋を開けて統計を取ってみなければわからないところで、ゴーサインを出した後に故障が増えたから元に戻す、という柔軟な適応が出来るのか?というあたり、お役所仕事のJRAに期待できるのかは不安です。

 あと、以前に能力分析記事で少し触れた事もあるのですけど、斤量の増加は要所の加速性能に一番強く影響があると私は考えているのですよね。
 でも今の高速馬場が続く限り、後半要素が強く問われるレースが減る確率は低いですし、競馬のスタイル全般として、一律何kg増加、という形になった時に求められるものが変わってくる可能性はそれなりに高いと見ています。

 それと、実際に斤量が重いのって欧州だけなんですよね。
 アメリカでもオージーでも香港でもドバイでも、ある程度時計が出る馬場を作っている所はそこまで負担重量が重く設定されていないですし、そこは元々時計の出にくい、自然的なタフな芝を採用している欧州ならではの伝統であるのは間違いないです。
 上でも触れたように、全体的に負担重量が上がれば、その分加速が難しくなる=全体的に淡々としたタフなレースが増える可能性はあって、それは確かに欧州競馬で勝つための適性を磨く上ではプラスになるかなと思います。
 反面、現時点で適性が噛み合う舞台でどうなるか、というのもありますし、一概に賛成できる意見か、となると、個人的には一括的に、となると少し乱暴な議論かな、とは感じてしまいますかね。

 とりあえずやるとして、時計の出にくい馬場になるグランプリの負担重量だけでも引き上げてみるとか、そういう細かい工夫はあってもいいかもしれません。
 まあ、そうするとただでさえ空洞化しやすいレースが、余計にスッカスカにもなりかねないのがネックですが、逆に外国馬がそこを狙ってきてくれるパターンもあるかもしれないですしね。
 今年はJCの参戦がゼロで、もう超高速府中では外国馬は呼べないのは明白になっていますし、むしろ京都記念辺りの時期に、ドバイの前哨戦的位置付けで、2400mで斤量も重い国際招待レースを新設するとかの抜本的なアイデアも出てきていいと思います。
Posted by clover at 2019年11月14日 19:33
cloverさんおはようございます♪

いや~めっちゃ良い枠引いてくれました
追い切り良しですし
後は松岡君に頑張って貰います(笑)
Posted by カズ at 2019年11月15日 09:54
>カズ様

 えぇ、絶好枠ですね。
 勿論最終的には明日の馬場傾向を見てから、にはなりますけれど、枠番を見て30秒でほぼ本命と単穴が決まってしまいました(笑)。
 去年同様の競艇決着、あると思います。楽しみですね~。
Posted by clover at 2019年11月15日 16:27
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