さて、明日は師走のGⅠに向けての大切な前哨戦ふたつ、ですね。
どちらも違った意味で難解ですが、攻めと守りのバランスを上手く意識しつつしっかり予想して、日曜のGⅠに繋げていきたいところですね。
★武蔵野S 展開別想定
・ハイペース(波乱度B)
<危険な人気馬>
グルーヴィット
<人気薄特注馬>
ワンダーリーデル・アードラ―
・スローペース(波乱度A)
<危険な人気馬>
エアアルマス・サンライズノヴァ
<人気薄特注馬>
ドリームキラリ・スウィングビート
★展開予想
・馬場想定……良馬場
・ペース想定……平均~ややスロー
・推定勝ち時計……1,35,3~6
今週も土日通じて関東関西ともにカラッとした晴れ予報で、ただでさえ4重賞で頭がパンクしそうなので、馬場想定に細かく気を払わなくていいだけでも助かります。やっぱりなんだかんだで良馬場が一番ですよねぇ。
府中のダートも含水率低め、かなり乾燥した状態だと思いますが、先週もそのくらいの数字で極端に重い、という感じではなく、時計の出やすいこの時期らしい気配でしたから、今週もれを踏襲、そこそこには時計が出る条件と考えておきます。
今回はそこまで逃げ先行馬が多くなく、人気勢が後ろから、という可能性も大きいので、全体でペースは上がらず、一昨年くらいの47,8-47,8くらいの平均ペースを主軸にしたいですね。流石に極端なハイとスローはないと思いますが、その前後で幅を持たせられれば、と思います。
レース展開ですが、まずこの並びとメンバーなら逃げるのはドリームキラリになるでしょうか。
それを積極的に追いかけていきそうなのが外からスウィングビート、タイムフライヤー、マジカルスペル、アディラートあたりも外からついていく形になるでしょうか。
今回は危うい事に、内枠にキャリアの浅い人気馬が揃っていて、そのグルーヴィット、デュープロセス、エアアルマスあたりは、それぞれに一流の乗り手ですから、ポジショニングで手をこまねく事なく積極的に、という可能性ももちろんあるのですけど、出足そのものがそこまであるか、という面も含め、外主導でインの有力馬が包まれるパターンはかなり高い確率で起きるかな、と見ています。
そんな前を見ながらワンダーリーデル、フェニックスマーク、ミキノトランペットあたりが中団やや後ろ、アードラ―、サンライズノヴァ、カフジテイクはいつものように後ろから、だと見ています。
ドリームキラリ自身はスローにし過ぎていい馬でもないですが、ただ決してハイペース上等なわけでもなく、過去の戦績からもある程度落ち着かせて4コーナーから動いていく形が有力になるでしょう。
番手勢も無理につついてハイペースに、という人馬はあまりいませんし、有力馬が内で苦しんでいるなら尚更で、ここは基本的に外枠からスムーズな競馬が出来る組が上位に来る、と決め打ちしてみたいレースになりますね。
◎ドリームキラリ
んー、56kgでこのメンバー構成なら、重賞でも持ち前の粘りを存分に発揮してくれるのではないか、と思うのですけどね。
基本的にハナにさえ立ってしまえばしぶといタイプで、流石に前走ほどのオーバーペースになってしまうと、ですが、ある程度のハイなら問題なくこなしますし、スローからでもそれなりに加速性能と切れ味の質も持っています。
なにより逃げ馬でありながら、一度番手の馬に交わされてもそこで諦めず、しぶとく食い下がって差し返してくる、芝のアエロリットみたいな特殊性能の逃げ馬なので、主導権をスムーズに握れそうなここはやはり侮ってはいけないと思います。
少なくとも単穴は打ちたいな、と週中から思ってはいたのですけど、ただ思った以上に有力馬が内に固まっていかにも荒れそうな気配が漂うので、地力で勝る組が出し切れないならこの馬の底力でも頭は有り得ると踏んで本命に抜擢します。まあ逃げ馬なのでリスクはありますし、上位はBOXで狙いたいところですけどね。
○スウィングビート
わかりやすく行った行ったを狙おうかな、と思います。
この馬も近走はポジショニング含めて非常に安定感が出てきていますし、前受して一足、という形でしぶとさを増していますし、府中マイルは一番走り慣れた舞台でもあります。
ある程度前でドリームキラリとウインウインの緩やかな流れを作れるチャンスは大きいと見ていますし、坂地点での加速がしっかり出来る馬なので、リズムよくいければこの相手でも崩れないのではないかなと見ています。
▲マジカルスペル
色々難しい馬なのですけど、少なくとも去年の(今年の、ではありません)立夏S、あのパフォーマンスは優に重賞級だったとは思うのですよね。
大型馬であまり使い込めない弱みはありますけど、適切な間隔で出走出来た時はきちんと叩いて上昇してくるイメージですし、距離不足の前走でも一瞬は見せ場のある内容でしたから、藤原厩舎の叩き2走目、内田Jもまぁ、まだダートなら狙える、というところで、人気の盲点になるようなら積極的に狙っても、と思います。
全体的にそこまでポジショニングが上手な馬が多くないのも追い風で、出来ればスウィングビートの後ろ、3番手の外目くらいまで持っていけると激熱ではありますかね。
△ワンダーリーデル
乗り慣れた戸崎でなくなったのはちょっと痛いのと、上位に評価した馬に比べると枠が内目で、その辺をベテランの横山Jがどうさばいてくれるか、でしょう。
この馬自身も叩き2戦目の成績はいいですし、今は齢を重ねてマイルの方が競馬しやすいと思いますので、ここでも堅実に差し込んできてくれると思いますし、理想としてはある程度は流れて欲しいでしょうか。
展開利と枠を踏まえて、能力はここでも足りると思ったのですけど連下に留めました。
×デュープロセス・カフジテイク・タイムフライヤー
デューは、人気馬の中ではまだ揉まれても対応してきそうですし、元々先行出来ていた馬なので、ポンと出してルメールJがポケットまで入れてきたら、と言う怖さですね。
カフジは枠がいいので、この馬なりのリズムでもある程度中盤で取りついて、出し切る形を作れれば一瞬の切れでは突出していますから、団子からの差し込み警戒です。
タイムフライヤーはこの距離なら無理に前に入らずとも、と思いますし、左回りに替わってハーツの血が、というのもあり、ここ2戦が噛み合っていないのも事実なので人気の落ちたここは押さえてもいいかな、と思います。
※消した人気馬
エアアルマスは2走前の、芝ダートの切れ目の反応の悪さや芝ダッシュの鈍さ、砂を被った時の顕著な嫌がり方がどうしても脳裏をちらつき、しかもこの並びだと前にも行けない、外からは先行馬がドッときてどうにもならないパターンが濃厚です。
いっそ出遅れて、最後方から早めに押し上げるくらいの方が好走しそうで、でも川田Jだから正攻法で来るだろうなぁと思うと、能力は認めても今回は思い切って消してみたいですね。
グルーヴィットはスミヨンJで人気しますし、砂の経験もあるのは確かですけど、その時のレースレベルと内容は平凡、かつやっぱり揉まれた経験はないので、そのあたり総合的に見てここは嫌っていいと判断します。
サンライズノヴァも、この頭数で基本一番後ろからですので、エンジンのかけ方が難しい馬で地方騎手のテン乗り、しかも59kgでは流石に狙いたくないですね。
※疑似的な買い目(自信度B+)
ワイド
◎ー○
3000
馬連
◎○▲△BOX
500×6
三連複
◎○ー▲△ー×
200×19
計9800
★デイリー杯2歳S 展開別想定
・ハイペース(波乱度B)
<危険な人気馬>
レッドベルジュール
<人気薄特注馬>
インザムード
・スローペース(波乱度C)
<危険な人気馬>
ライティア
<人気薄特注馬>
(トリプルエース)※多分人気なので一応程度に
★展開予想
・馬場想定……良馬場(やや高速)
・ペース想定……ややスロー~スロー
・推定勝ち時計……1,34,0~5
京都の芝も今週はほぼ雨降りなしで、先週の状態はキープされているとみていいでしょう。
先週一気に高速化した、とは書きましたが、それでも根本的な路盤は府中に比べればタフ寄りで、そこから更に乾いたといえど超高速まで進むのは考えにくく、一応軽めの高速馬場、ただしパワーも求められるバランスの良い馬場と見ておきましょう。
先週の時点でBコースながら外差しの方がやや優勢に見えましたし、横のポジショニング、進路取りなどは来週に向けてもしっかり注目しておきたいところです。
そしてこの時期の少頭数2歳戦ですし、特に絶対に逃げたい、という馬もいない組み合わせですので、まずスロー想定でいいでしょう。去年ほど極端でなくても、48-46,3~5くらいのバランスで、下りから加速はしつつ直線最速、というパターンで素直に考えておきたいですし、後半の総合力が問われる一戦になると思います。
逃げるのは読みにくいですが、内枠からコルテジア、ペールエールにサクセッションもポジションは取っていきそうで、レッドベルジュールはその後ろのポケット狙いになるでしょうか。
外目からはインザムード、ウイングレイテスト、エキサイターあたりが出してきて、ライティアは相対的に少し後ろから流れを見る形、トリプルエースもゲートが安定しないので、この距離でも中団よりは後ろになるかな、と思います。
◎ペールエール
この時期の淀の馬場に強いダイワメジャーの仔ですし、過去2走の内容と安定感を鑑みるとねはじめての右回りでも素直にこの馬でいいかな、とは思うのですけどね。
要所での加速性能をしっかり持っていて、かつ切れ味の質も新潟、というのを差し引いてもかなり良く、新馬戦もラストまで加速出来ていたように全体的な総合力が武器になるタイプです。
ゲートも今のところ安定していて、枠の並び的にも2列目までには楽に入っていけそうですし、余程ハイペースに巻き込まれる、とでもならない限り大きく崩れる不安はないとは思うのですけどね。
勿論この時期の2歳で、血統的にもより切れる馬が出てくる可能性はありますし、頭鉄板とは言いませんが、圏内軸としては信頼度高いと見ています。
○サクセッション
まあ面白くは有りませんが、シンプルに2勝馬は評価していいと思いますし、勝ち方も2戦ともに違うスタイルで、というのは良いところです。
はじめての関西遠征などのネックはありますが、こちらも競馬センスがよく、後半要素でバランス良くいいものを見せてきていますので、マーフィーJでまず先行してくれるだろう、という信頼感もセットでこの位置ですね。
ただ、戦ってきた相手ははっきり弱いので、他の上位勢や新馬組が、この条件で一気に伸ばしてきた時に圏外まで零れ落ちる可能性はあると思ってます。単純にペールエールとだったら、ペールエールが強いと見たのでこの並びです。
▲トリプルエース
まあそれなりに人気しちゃうとは思うのですけど、1200m経験しかない事と、小倉2歳覇者のマイネルグリットが先週全然ダメだった事で少しでも落としてくれるなら、という感じではありますね。
馬としては完全無欠にスプリンターではない、と思っていて、勿論後半要素で特化的になってどこまで上げてこられるかは未知数ですけれど、新馬戦の坂の上りで一気に来た脚は鮮烈でしたし、距離は血統的にもマイル位で丁度いいと思っています。
どうしても後ろからの馬なので、差し切るところまでですと、仕掛けが速くなるなど展開の助けは欲しいですけど、この相手なら絶対能力的には足りると踏んでいますし、ここに置くしかないかな、という感覚です。
ゴドルフィンのシャマーダルは今年の欧州2歳のトレンドですし、その旋風がこちらでも、と期待したいところですね。
△レッドベルジュール
休み明けですし、喉鳴りらしいので晴れ模様の中での不安は相応にありますが、新馬で見せた加速性能と切れ味は中々でしたし、そこからの成長も期待出来ます。
枠的には前にスペースを残しつつの2列目が狙っていけそうですし、そこからどう捌くか、多彩な引出しのある武Jですしどういう競馬をしてくれるかは楽しみですね。
×ライティア・コルテジア
ライティアは、少なくとも新馬は追走特化に近い特殊な形で、その中でのレベル自体は決して高くなかったと思っています。
ただ当然シンハライトの下ですし、スローからの後半特化でパフォーマンスを上げてくる可能性は十分あり、世代的にも全体的に牝馬の方がレベルは高そうなので、スムーズに出し切る形を作れてどこまで、という感じですね。
コルテジアは2走前の内容が悪くなくて、先手を取りつつ後半ある程度分散、坂の下りから11秒台に持ち込むような展開を意識的に作れれば結構面白い、と思うのですけどね。松山Jのレースメイク次第、という所で、JBCで失望させられたのでどうしても評価としては控えめになってしまいます。
※疑似的な買い目(自信度A-)
馬連
◎ー○
3000
三連複
◎ー○▲△
1000×3
◎○ー▲△×
1000×4
計10000