さぁ、明日はいよいよ秋のGⅠの開幕を告げる電撃戦・スプリンターズSですね。
別路線組の相次ぐ回避は残念でしたが、その分生粋のスプリンターたちの共演で真っ向勝負のスピード決着が見られそうですし、息詰まる67秒になってくれることを大いに期待しましょう。
勿論予想的にもしっかりと馬場や馬の出来など見極めて、的中に近づけるように頑張っていきたいですね。
★展開別想定
・ハイペース(波乱度C)
<危険な人気馬>
特になし
<人気薄特注馬>
アレスバローズ
・スローペース(波乱度B)
<危険な人気馬>
モズスーパーフレア・タワーオブロンドン
<人気薄特注馬>
レッツゴードンキ
★展開予想
・馬場想定……良馬場
・ペース想定……ハイペース~ややハイペース
・推定勝ち時計……1,06,8~07,0
今日の中山の芝は良馬場で、時計的にも流石に開幕1~2週目ほど極限的ではないにしても、相当なレベルの高速馬場だったのは間違いありません。
2歳OPのカンナSが33,9-34,9=1,08,8を出していて、メインの秋風Sが、46,6-46,3=1,32,9と平均ペースでこの時計なので、勿論軽い馬場なのですが、超々高速馬場、という状態からは流石に脱してきたのかなと思います。
それでも当然ペースが上がれば時計は出やすいと思いますし、明日の天気予報はまた微妙なのですが、最新の予報ではほぼ曇りマークになってきていますし、多少降るくらいで一気に悪化するイメージもないので、基本はかなり時計の出る良馬場想定、でいいと思います。
モズスーパーフレアが逃げ宣言を出していますし、枠の並び的にも余程酷い出負けをしなければすんなり行ける感じであり、やはりそうなると最低でも前半33,0ラインのハイバランスは想定しておきたいですね。
その上で、今日の馬場のバイアスはやはりかなり内有利に感じました。
それなりに流れても前目内目が残りやすく、後ろから差すのは簡単ではない感じで、余程力のある馬でないと厳しいイメージです。
ちなみにカンナSはアルムブラストが外から差し切り、秋風S2着のルガールカルムも外から猛追して2着でしたが、結果的に見てもこの2頭は少し力がこのメンバーでは抜けていた感じで、そして両馬とも三浦Jだったりします。
正直リナーテはこの枠なら一か八かギリギリまでインで我慢する形が面白いかも、と感じるのですが、どうも三浦Jの今日の立ち回りを見ていると外に出してしまいそうでそこは気になりましたかね。
レース展開は、全体的に外目に前に行きたい馬がそろって、モズスーパーフレアにとっては有難い並びになっていると思います。
自分より内でちょっと厄介と言えるのはセイウンコウセイくらいですが、この馬の出足そのものはそこまで速くなく、最近はポケットや好位の競馬でもそれなりに結果は出せていますから、モズが果敢に主張するのに無理に付き合う事はしないはずです。
モズ自身松若Jがどこまで肝っ玉を据えて速い流れを作れるかがポイントになっては来ますし、基本的に飛ばしていく前提ならばある程度2~3馬身離して単騎、後続は33,2~3くらいの通過で、というイメージにはなるでしょうか。
番手グループは、勿論内からセイウンコウセイ、外からラブカンプーも出足だけは未だに健在なので2番手外くらいにはつけそうで、マルターズアポジーは流石にここでどこまで食らいつけるか未知ですが前目の競馬を意識するのは間違いなく、イベリスあたりも先行策は取ってくるでしょう。
ミスターメロディは前走外々で苦労した反省も含め、少し下げて中団で壁を作る意識かな、という感じで、ファンタジストも大外なので、前走ほどは前に行かない気はします。
ディアンドルが立ち回り的にちょっと嫌な枠で、元々一歩目が遅い馬ですが、すぐ外がラブカンプーなので、この馬に前に入られて下げたところに更に外から続々と、という形になるとちょっと嫌ですね。
内に目を転じると、ダノンスマッシュはスタート安定していますし、セイウンコウセイの内から主張していくか、或いは少し下げて3列目のインくらいで、スペースは置きつつ要所での進出のタイミングを窺う形にはなるでしょう。
アレスバローズ、リナーテ、レッツゴードンキあたりも、少なくとも前半は出来る限り前目内目で立ち回りたいはずで、この辺りのポジショニングは結構熾烈になるかもしれません。
ノーワン、ダイメイプリンセス、ハッピーアワーあたりは相対的に後方からになりそうな組み合わせで、問題のタワーオブロンドンですが、枠は意外と悪くはないと思います。
というのも、自分より外は比較的前に行く馬が揃っていて、スタートから2~3歩目まではどうしてもちょっと遅い馬ですが、少し外目を意識しつつ動けるスペースを拾っていくのはむしろ前走よりは楽かな、と感じています。後は内有利のバイアスと使い詰めがどう出るか、という感覚ですね。
基本的にモズスーパーフレアが自分の逃げを打てると仮定するなら、やはり勝ち時計は7秒を切るかどうか、というラインに収束してくるはずです。
その場合勝負所の400-200mでほとんど減速しない、むしろ加速できるのがモズスーパーフレアという馬の強みであり、後ろがこれを捕まえるには、この加速地点でより速い脚を使うか、ラストの持続力で圧倒するかしかなく、やはり純粋な時計勝負になるだけ、道中の立ち回りは大切になってくると思います。
万が一雨が沢山降ったら諦めるとして、基本的には内有利、内で固めた予想でもいいかな、と今年は考えています。
◎モズスーパーフレア
というわけで、雨が降らないと決め打った以上、本命候補はこの馬かダノンスマッシュしかいなかったのですが、この舞台を狙い済ましてきた事も含めて、この馬の逃げ切り、松若Jの初GⅠ制覇に期待を寄せたくなりましたね。
この馬の長所と短所はわかりやすすぎるくらいで、長所はどれだけ前半飛ばしても後半しっかり一脚を引き出せる追走の幅、短所は後半の末脚の絶対量の足りなささになります。
中山1200mは4戦3勝ですが、前半34,0で楽に入ったラピスラズリSだけ負けているのが象徴的で、どれだけ前半で後ろの脚を削げるか、が絶対のポイントになってきます。
むしろペースが上がる分には極端でもいいくらいで、32,3で入ったオーシャンSでさえラストは11,4-11,4-12,0と、勝負所で減速ラップに入らずに踏んばれていますから、とにかく松若Jは後続の出方を意識せず、この馬なりの最善のタイムトライアルをするつもりで乗って欲しいものです。
また、この馬の良いところは、少し力のいる馬場でも相対的に速い時計が出せるところで、その意味で開幕週ほどの超々高速馬場ですと、どれだけ速いペースを作っても後続を削げない懸念がありましたが、今日の馬場を見る限りはこの馬にとってベストに近い条件ではないか、と感じています。
馬体がきちんと絞れているか一抹の不安はありますが、ここはこの馬頭で強く勝負したいレースですね。
○ダノンスマッシュ
内で器用に立ち回れるこの馬としては絶好枠、だと思います。
モズスーパーフレアが逃げる事は確定的で、セイウンコウセイもそこそこ出していくのでその辺りを壁にしつつスムーズにポジションは取れるはずですし、セイウンコウセイも要所でそれなりに確実に動いてこられる馬なので、途中まではその後ろを担保にしつつ、要所で上手くすり抜けるスペースさえ作れれば、まず凡走はしない条件だと見ています。
血統的にも時計勝負が合わない、ということはまずないはずですし、坂コースでの加速ラップ勝利の経験もありますから、地力が問われる条件でタイトに立ち回れて、捌きにも信頼感のある川田Jなら、圏内軸としてはかなり信頼していいと思いますけどね。
▲アレスバローズ
単穴候補はこの馬とドンキとリナーテだったのですが、リナーテは上で書いたように三浦Jが半端に外に出しそうで、ドンキは相対的に内に拘りたいメンバーの中では外目の枠で、一列後ろになってしまいそうなので、ダノンスマッシュの真後ろから入っていける可能性が一番高いこの馬を狙ってみたいと思います。
この馬は高速馬場巧者であり、時計勝負の中で後半速い上がりを引き出す能力も持っていて、インからも立ち回れる気性の持ち主なので、枠としてはこれ以上ないところを貰ったと見ています。
後は本当に前走のように出負けしない事と、菱田Jが去年の北九州記念のように、腹を括ってインから動かずに、ダノンの動きに合わせて進路を作っていく決め打ちが出来れば、と思います。
実際問題、この馬かどうかはともかく、穴をあけるのは内をスルスル立ち回ってひょいっとゴール前で差すタイプだとは思うのですよね。その中で強く狙うなら、という視座でこの馬にしました。
△タワーオブロンドン
前走の圧巻の走りを見せられた以上、高速馬場なら評価を低く見積もるのは無謀、とは思います。
ただ内有利のバイアスに差し脚質、連戦の見えない疲れなども考慮して、重い印で狙いたいほどではなかったですし、過去3戦スプリントの中であまり評価をしてこなかった身としても、ここで勝たれたらシャッポを脱ぐしかない、という背水の陣でこの評価に留めたいと思います。
△ディアンドル
枠番そのものはそんなに悪くないのですが、枠の並びがかなり悪いな、と感じたのですよね。
馬自身はハイペースでも削がれずにしっかり加速できる性能がありますし、前走も伸びない内馬場でしっかり2着を確保は強い競馬でしたから、ここもスムーズならチャンスはあると思います。
でも藤岡佑J今日勝ってしまったし、最序盤微妙に出が悪いこの馬をどこまで前目に持っていけるか、そのあたりの繊細さと、どうしてもそれだとある程度外目を通す形にはなりそうなので、総合的に見て連下までが妥当かな、と感じました。
調教は絶好調、って感じで、本当に怖い一頭ではあるのですけどね。
×リナーテ・レッツゴードンキ
残りの単穴候補だった2頭は、噛み合わなければ来ても圏内ギリギリまで、と見做してのこの位置にします。
※疑似的な買い目(自信度A)
ワイド
◎ー○
5000
馬単
◎ー○▲△
1000×4
◎ー×
500×2
計10000
いよいよスプリンターSが始まると秋競馬のスタートという感じですね。
そう感じると共に、今年も残り3ヶ月があっという間に過ぎていきそうです。
モズスーパーフレアですが、今週調教後の馬体重が前走比+6Kgなんですよね。
前走は休養明けだったので、大幅増は致し方ないとして・・・
せめて−10キロ以上では出してくると思っていたので、馬体重の発表は要注目ですね。
私は穴馬としてセイウンコウセイを推そうと思います。
ハイペース〜ややハイになったとしたら、先行勢ではモズとセイウンコウセイ以外の馬は潰れていくのかなと予想しています。
この2頭はなかなかで、粘り腰に期待しています。
いつもコメントありがとうございますー。
この時期になると、JRAのGⅠがない週でも、凱旋門賞だのJBCだのでてんやわんやと忙しくなりますからねぇ、仰る通り、気付いたら有馬記念になっていて、あー、そいやまだホープフルSあるんだったっけ、とか考えていそうです(笑)。
タイムフライヤーは伸び悩んでいますが、サートゥルナーリアは歴史的名馬になれる可能性もありますし、そろそろGⅠとしての箔がついてくればいいのですけどね。
そう、私も調教後馬体重見てその懸念はちょっと持っています。
ただ中間はかなりしっかり本数こなしていますし、フォトパドックでも前走よりは引き締まって見えるので、どのくらいまでが成長分なのか、も含めてあまり悲観視しないようにしました。
流石に輸送で絞れてマイナス体重では出てくるはずですし、500kgを割っていれば文句なし、という感じでしょうか。理想は直前の気配と馬場を見極めたいレースですね。
セイウンコウセイも前残り想定なら当然怖さはありますよね。
この馬の場合、大抵自身1,5秒より速い前傾ラップを踏むと脆くて、けどスローからの決め手勝負は分が悪いという、バランスの取り方が難しい馬だとは思っています。
この馬も枠はベストに近いので、モズスーパーフレアを追いかけ過ぎず、けれどポジショニングそのものは落とさずに、33,2-33,8くらいで入ってこられればチャンスはあるかもしれません。
右回りの方が安定しないのは確かですけど、過去2年のこのレースは敗因が明らかですし、この人気なら狙ってみるのは面白いかもしれません。
地味に最新の予報で降水確率が上がって、馬場にさほど影響なくても、後ろの馬の意識が下がるパターンもありますので(もっとも房総付近しか降らない感も強いのでなんともですが……)、この馬にもGⅠ馬らしい走りを期待したいですね。
もうめっちゃ迷ってます
アレスバローズかリナーテか
どっちかが突っ込んで来そうで
そして間違った買い方しそうで…
セイウンコウセイの考察ありがとうございます。
好走スポットが狭いですか。。。
右回りよりも左回りの方が良さそうなのも、確かに・・・
枠はいい所だと思いますし、ちょっと人気も落とし過ぎのような気もしますので、
やはり押さえようとは思います。
天気は何とか持ちこたえそうで、良いレースになればと思います。
いつもコメントありがとうございますー。
結果的に外の先行馬がこぞって前半ちょっと無理して前目内目に殺到してきて、そして追走で削がれて終戦、となった事で、今日の傾向とは裏腹にあまり前目内目が噛み合う条件にならなかったですね……。
やはり大一番だけにそういう綾や勝負度合いも含めて考えないと、と思いましたし、ただこのレースに関してはシンプルに上位3頭が抜けて強かったとは思います。
とりあえず穴党には中々シビアなGⅠ初戦でしたが(すみません、私自身はどっちかと言えば本命党ですが)、また来週から頑張って、面白い穴目の馬を発掘できるように精進していきます。
天気は持ってくれて何よりでしたね。
レースも純粋にスプリンターらしい時計比べの真っ向勝負、という趣で、基本的には清々しくシャッポを脱げるレースにはなりました。ルメ様完璧過ぎますよホントに……。
セイウンコウセイは前半の入り自体は33,2なのでそこまで無理でもなかったと思うのですが、外から被され続けた影響もあったのか、やっぱり中山は苦手なのか、4角で既に手応えが怪しかったですね。
また地味に来年春の宮記念で走るかもなので、その辺りは覚えておきたいところです。