2019年03月18日

2019 高松宮記念 プレビュー

★はじめに

 さぁ、今年もあっという間に春のGⅠ戦線が開幕、まずは恒例の桶狭間電撃決戦の高松宮記念、ですね。
 去年のスプリント界を席巻した絶対王者のファインニードルが引退し、明け4歳の新興勢力2頭が人気を集めそうな構図の今年のレース、基本的には若い馬の方が好走実績があるものの、それでもやや特殊なコース形態からリピーターも侮れず、快速逃げ馬の存在もあって今年も面白いレースが見込めそうです。
 一先ずはそれぞれの適性を改めて整理し、的中へのヒントをしっかりと見極めていきましょう。


★コース傾向分析

 まずは過去のプレビューのアーカイブをいつも通り添付しておきます。


 新装中京になってから今年で早くも8回目を迎えることになりますが、リニューアル当初こそ馬場はタフ寄りの傾向が強かったものの、近年は土台としては比較的軽い馬場にはなってきていると思います。
 ただこの時期は春の長雨に祟られるケースも多く、実際に一昨年は重に近い稍重、去年も良馬場ではあったものの、週中の雨の影響を引きずってそこそこタフな馬場になり、33,3-35,2=1,08,5とハイペースの割には時計の掛かる決着になっていましたね。

 先週の含水率の傾向を見ても、中京コースはそこまで水捌けが良くないのかな、というイメージで、月曜までの雨が金曜の朝まで残っていました。
 今週は今のところ週末は晴れ予報が出ていますが、週中の木金あたりがかなり確率の高い雨予報になっていますので、その影響をどのくらい受けるか、土曜日の時計の出方と馬場傾向はしっかりチェックしておかないといけないでしょう。
 少なくとも先週末の時点では、最終の500万下の1200m戦・豊橋特別が33,7-35,4=1,09,1でしたので、仮にこの馬場で開催するとすれば、モズスーパーフレアが飛ばしていくなら7秒前半は出ても不思議ではない、というイメージにはなります。

 あと、先週の時点では豊橋特別もそうでしたし、ファルコンSもそうだったように、全般的に外差しが決まりやすい傾向は出ていました。
 ただ今週からBコースになりますので、そこまで極端な外有利が維持されるかも読みにくいところで、また内側の馬場も決して悪いわけではないので、そのあたりもきちんと自分の目で確かめて予想に備えたいですね。

 コース形態をおさらいしておくと、最初の100mだけ微妙な上りですが、そこからラスト400mまで平均的に下っていき、400-200m地点で2m強の急坂、ラストは平坦というロケーションです。
 昔のプレビューで書いているように、直線までの大半が下り、というのは中山1200mと似通っているのですが、加速地点に坂があり、かつ直線そのものも長めな分だけ、前半飛ばす意識が薄くなりやすい、のは事実だとは思います。
 ただ近年はタフな馬場でも33秒台には入ってきていますし、スプリント戦らしい前傾ラップになりやすくなっている感覚で、かつ全般的にコーナーでも緩みにくくなっていますので、総合的には内枠の方が有利、と捉えていいでしょう。

 差し馬でもインでコーナータイトに立ち回り、上手く外目に出せればチャンスはあるイメージですが、流石に道中15番手とか追い込み一手になると厳しいのは間違いなく、ポジショニング面で優位性が作れる、という意味でも、出し切りたい後半型であっても外枠なら過信はしない方がいいコースとレース、という印象は持っています。
 今年のメンバーはざっと見渡して、勝負になりそうな馬が例年よりは絞りやすいイメージなので、その中から上手く適性など総合的な有利不利を見極めて、どれだけ適切に上げ下げできるかが最大のポイントになりそうですね。


★有力馬所感

・モズスーパーフレア

 前哨戦のオーシャンSは正に圧巻の逃げ切り、正統派のスプリンターとして一気に檜舞台に伸し上がってきたモズスーパーフレアは、50代に差し掛かってもまだまだ意気軒高、百戦錬磨の武Jの手綱捌きでその勢いのまま頂点を極めることになるのでしょうか?

 とにかく近走で見せている前半の速度は圧巻の一言であり、近年では珍しい、前半の追走力で後続を完璧に篩にかけられる、時計勝負こそ至高の原初的なスプリンターですね。
 オーシャンSの前半32,3も凄いですが、よりえげつないのはテンの11,4で、ここまで二の足だけで後続を圧倒できる速度を持った馬は歴史上でも一握り、日本競馬史上で速さだけなら既にトップクラスに位置しているといっても過言ではないでしょう。

 スパイツタウン産駒は、マテラスカイもそうですがとにかく時計勝負で単調な流れに強く、一方でレースが淀んだり、馬場がタフになるとパフォーマンスを落とす傾向は強く出ています。
 そのあたりはいかにもアメリカンな血統、という感じで、仮にこの馬も万が一出負けして包まれるようなことがあれば大敗する可能性はあるでしょうが、近走のスタートの素晴らしさを見る限りそれは重箱の隅をつつくような憂慮だろうとは思います。

 負けパターンとしても馬場自体がタフで、テンから飛ばしていっても後続の脚を削ぐ以上に自身が消耗してしまうオパールSパターンと、自分で主導権を組み立てつつもペースを緩めてしまって、後半型の馬の差し脚を引き出す余地を与えてしまうラピスラズリSパターンのふたつだけ考えておけばいい感じです。
 そして後者に関しては、この馬の形を最初に引き出したといってもいい(厳密に言えば萌黄賞の中谷Jもそうとは言えますが)武Jが手綱を執る事で、このコースでも変に緩めるラップを踏む危険性はほぼほぼない、と判断していいと見ています。

 前者に関しては今のままの馬場でBコースに移行する形ならそこまで不安は少ないですが、やはり週中の雨が残って渋るとどうか、とはなります。
 セプテンバーSでは、表記稍重の馬場でも1,07,0を出してきているように、多少パワーを求められる程度なら、むしろ後続に対してアドバンテージになる感じで、前走のオーシャンSもそこまで極端に軽くなかったとみていますので、その文脈で説明できるかな、とは思います。
 けれど確実に8秒台でしか走破出来ない、というレベルの馬場になると、これはやってみないと、とはなりますし、斤量面も更に1kg増、かつこの馬はオーシャンSを勝たなければ本番に出られない危険性もあったので、ローテーション的にも前走からの上積みがあるかはやや疑問符がつきます。

 個人的にファルコンSの走りから、上り坂スタートでダッシュが鈍る懸念はまずなく、また左回りでのコーナリングもスムーズで、直線で再加速する競馬自体は出来ていましたから、舞台適性自体は充分に高いと思っていますし、馬場さえある程度軽いなら、この馬を負かすとしたらどの馬か?という観点で予想を組み立てていくのが一番の近道だろうな、とは感じています。
 これだけダッシュが速い馬なので、ある程度不利な外枠でもそこまでその不利度が大きくならないのも、軸候補としては安心できるところで、馬場がタフにならない限りは本命か対抗は打つことになるのではないかな、と見ています。

・ダノンスマッシュ

 こちらもスプリント路線に転向してから全連対、京阪杯とシルクロードSの連勝は全く父ロードカナロアを彷彿とさせるもので、新装初年度の宮記念はタフな馬場の中で惜敗に終わった父を超える、4歳春でのスプリント王者襲名となるか、また北村友Jの初GⅠタイトル獲得なるか、大いに注目です。

 この馬の場合は持ち時計のなさと、ここまでの好走歴が全て後傾パターンに限られているのをどう取るか、が最大の鍵だと思っています。
 過去4戦で唯一負けたキーンランドCは、渋った馬場もありましたが、33,7-35,7=1,09,4とナックビーナスが迷いなくハイバランスに持ち込んだ中で、そつなく好位を追走するも伸び切れずの2着でした。
 ナックビーナス自身はこの次に書きますけど、基本的には前傾戦に強い馬でタフな馬場も苦にしないタイプではあり、そしてここ2戦モズスーパーフレアに自分の土俵では完敗を喫しています。
 その観点からすると、モズスーパーフレアを追いかけていく競馬で、追走で削がれずにモズ以上の切れ味を引き出してきて、自身の時計も一気に短縮するという競馬が出来るか、となると、個人的には少し懐疑的にはなります。

 ロードカナロア自身が若い頃は前傾ラップのスプリント戦を少し苦手にしていて、レースをこなす上でちよっとずつ適応力を磨いて強くなっていった過程はいつぞやに列伝で書きましたが、この馬もまだスプリント戦の高速馬場での前傾戦は未経験になりますので、そこのハードルを一気に超えてこられるか、具体的には33,3-34,0くらいのバランスでの走破が出来るのか、というのは正直やってみないとわからないですね。
 勿論この馬の競馬センスと能力からして、そうなっても大崩れするイメージは全くないですが、モズを負かしに行って最後甘くなり、その後ろに構えている馬に差される、というパターンは普通にあり得る舞台だと感じています。

 今はゲートの不安はほぼないのでその点はいいですが、こちらは確実に番手以降からの競馬にはなりますので、出来る限りの内枠が欲しいところです。
 やはりコーナーでも緩まない流れを外々の追走になると、馬場のバイアスが外差し優位であっても苦しさは出て来るでしょうし、理想としてはナックビーナスあたりが前走に続きモズスーパーフレアを追いかけてくれて、その内で流れに乗せつつギリギリまで追いだしを我慢するパターンが理想でしょうか。

 坂地点の加速に関しては、出負けしたファルコンSや、距離が長かったとはいえNHKマイルCで目立つ足は使えていませんし、そこで切れ味を問われていいか、と言うとそこまででもないでしょう。
 でも流れ的にはほぼモズスーパーフレアが引っ張っての一貫消耗戦と決め打っていいと思いますし、そうなると坂地点で一気に加速、という可能性はかなり低いので、その点はポジショニングの上手さで充分補える範囲だと思います。
 後は多少馬場がタフになってもやれる実績があるのもプラスではあり、ただ対モズで考えるなら、8秒そこそこの決着にしかならない馬場の方がいいだろう、というのは頭に入れておきたいですね。
 現時点では高速馬場なら枠次第で対抗から連下、少しタフ寄りになれば本命も、というラインで考えています。

・ナックビーナス

 ここ2戦はモズスーパーフレアに完敗も、去年僅差3着のこの舞台で歴戦の経験が生きるか、この馬も大いに注目の一頭ですね。

 オーシャンSに関しては見ての通りの完敗ではあり、元々勝ち味に遅いタイプですからある程度仕方ないかな、とも思いますが、少なくともこの馬自身はカーバンクルSからパフォーマンスを上げているのは確かだと思います。
 ペイシャフェリシタは結構当てになる物差し馬ですので、この馬のカーバンクルSとオーシャンSのパフォーマンスをほぼ同等と見做すなら、それだけの馬場差の中で斤量面だけではどうにもならない時計面をしっかり詰めている計算にはなっています。
 かつこの馬の方が本番に向けてまだお釣りを残した状態だったとは思うので、舞台が変わり、坂地点が早く来る中京コースで前走の様に食らいついていく形なら、充分に勝ち負けに持ち込むチャンスはあるかなとは思っています。

 去年のこのレースに関しては少しタフな馬場で消耗戦になったのも良かったはずで、馬場を問わずに走れて、かつ消耗戦向きなのでモズスーパーフレアがレースを作る限り適性として外す可能性は低いでしょう。
 去年はその中で少しだけポジショニングが甘くなったので、今年そこを上手くリカバーし、2~3番手で流れに乗れるようなら易々と崩れる馬ではないだろうと踏んでいます。
 勿論この馬もダノンスマッシュ同様に、あまり外枠からポジショニングに脚を使う形になるのは避けたいですし、その度合いや馬場バイアスによっては考える事も出て来るでしょうが、現時点で考えるならこの馬が対抗になる可能性はかなり高いかな、と感じますね。今年はこの前に行く3頭は相当に強力だと見ています。

・レッツゴードンキ

 高松宮記念は4年連続の参戦、過去2年は2着で、特に去年は鼻差で涙を呑んだ舞台だけに、競争生活も晩年に差し掛かる中、乾坤一擲でもう一つタイトルを奪うには絶好の条件だと言っていいでしょう。

 前走は内枠から楽に2列目ポケットが取れて、悠々抜け出して勝ち切るか、という所を勝ち馬の鬼脚に屈したものの、内容としては7歳シーズンになっても充実、衰えはほぼないと踏んでいいでしょう。
 ローテーション的にもここがメイチになるのは明白ですし、この馬も数多のレース経験を積む中で前傾戦への適応力は高くなっていますから、当然ここでも侮れない存在にはなると思います。

 ただし上記3頭とは違ってこの馬には弱点も多く、まずひとつは時計勝負にあまり強くない点です。
 特に去年の後半からは、1200m路線ですとポジショニングに苦労する事が多く、また宮記念にしても、ビックアーサーが超レコードを出した4歳時はいまいち伸び切れませんでした。
 その辺高速馬場になってしまうと、前の馬がより楽になるという点も含めて少し物理的に苦しくなるかな、と思いますし、また基本的にいい脚は一瞬しか使えないので、内枠で脚を溜める形にならないと難しいのもネックです。
 近走は結構マシになってきていますが折り合いの難しさもある馬なので、内枠で壁を作れるシチュなら積極的に出していけるものの、外から壁のない状況ですとなし崩しに脚を使ってしまうパターンが大半なので、重く狙うなら内枠、特に白黒帽がべストになるのは確信的に言えるところです。

 まとめれば、タフ寄りの馬場で内枠なら思い切った印も打てますが、軽い馬場でなら少し序列を下げて、軽い馬場で外枠、とかになったら人気を加味して消すところまで視野に入れてもいい、条件次第で振れ幅の大きな馬になりますね。

・ロジクライ

 前走の阪急杯では、はじめての1400mでも器用に走って3着と、それなりに短距離適性を見せてきたロジクライは、更なる距離短縮とルメールJの手綱で、この距離でも花開く事が出来るでしょうか?

 現実的に見るとハーツクライの仔で、マイルの一貫スピード勝負では強いものの、意外と追走面に限界も見せていたタイプなので、そのあたりは引っ掛かるところです。
 本格化してから大きく負けたレースは、騎乗面にかなり不満があったマイルCSはともかくとして、マイラーズC、東京新聞杯と、前半のポジショニングに少し無理が生じている場合で、前走もそこがネックになるかなと思っていたのですが、普段より一列後ろの競馬で、ペースも落ち着いてくれたので上手く後半の脚を引き出せたイメージにはなります。
 ただどうしても後半要素だけで勝負するのは難しい馬で、過去の上がりを見ても一番強かった富士Sで33,9と、あくまでも全体のバランスで勝負したいタイプですから、前走の競馬で今まで以上の後半要素が見せられなかった、というのは、このレースにおいてはプラスに判断できない材料にはなります。

 阪急杯の時は高速馬場だったと思いますし、スマートオーディンを見ても速い上がりを使える馬は使える、という条件ではあったはずなので、そこで34秒台でしか上がれなかったのは、1200mに短縮しても一気に後半の爆発力が上がる余地は少ないと見做せます。
 なので1200mの高速馬場ですと、自身平均までが限界として、精々33,8-33,8くらいの時計までしか出せない感覚ではあり、そうなると流石にこのメンバー相手では届かないでしょう。

 ただし少し馬場がタフになれば話は別で、この馬自身はタフな馬場でも相対的に切れ味を引き出せるタイプなので、34,0-34,0のバランスでも勝ち負けに持ち込める条件ならチャンスは出て来るでしょう。
 過去の富士Sでこの馬の最適なバランスをしっかり引き出してきたルメールJの手綱も怖さはあるところで、今回も内枠、中団のインくらいで無理に前を追いかけずに、前のラップが33,0-35,0くらいになるレースで上手く平均走破に持ち込めれば面白いですね。

 それでも上位の馬と比較すると、好走スポットの条件はかなり狭いですし、仮に高速馬場なら、ルメールJで無駄に人気もしますからノータイムで切り飛ばすつもりではいます。
 馬場と枠が噛み合ったとしても、その条件ですと前走先着されたドンキがかなり手強くなりますので、余程上位の馬が良くない並びになるなど大きく恵まれない限りは、重い印を打つ可能性は低いかなと思いますね。

・ミスターメロディ

 この馬も前走は不利があっての敗北、中京は重賞勝ちもある適性ある舞台の中で、はじめての芝1200mで巻き返しはあるでしょうか?

 正直この馬も、現状追走面と後半要素、両方で少しずつ足りない馬ではないかと評価しています。
 芝に転向してからは明確なハイペースの経験が実はなく、1400~1600mの中で平均ペースを好位追走、そこからの一脚で健闘、というレースを続けてきました。
 その感じからすると、まず後半要素自体はロジクライ同様かそれ以下にちょっと足りず、それは過去に上がり33秒台を計時していない事からも察する事が出来ます。
 ファルコンSの時も、坂地点での加速性能は中々のものでしたが、ラストはそこまで圧巻ではなく、基本的には器用さが一番の武器になる馬なので、例年の傾向からすればワンチャンスあっても、なのですが、モズスーパーフレアのレースメイクの中で、となると基本苦しいと感じています。

 あと追走面に関しては、進路取りが悪かったとはいえダート戦で負けたレースのイメージが悪く、一方で高速馬場で後半型の競馬をした時は、新馬の異次元な走りを含めてすごく強かったのですよね。
 エスペランサ賞でテン33秒台の経験があるとはいえ、それを担保に流れた時についていっても大丈夫、と言い切るのは無茶だと思いますし、実際にオーヴァーライトあたりに負けた事を踏まえても、前半要素を攻めていけばチャンス、と捉えにくい条件です。

 勿論血統的には、スキャットダディ産駒でその父はヨハネスブルグ、高速決着自体は得意とする系統ではあるので判断が悩ましいところではありますが、それでも他の適性面がしっかりしている上位勢に伍して、勝ち負けまで食い込んでくるにはかなりパフォーマンスを上げねばならず、4歳の成長力を加味しても正直ここはちょっと狙いにくいですね。
 現状の相対的にはこの馬も少し時計が掛かったほうがいいですし、その上で内枠からスムーズなら印を回すかも、という当落線上です。

・アレスバローズ

 前走のシルクロードSは後方から早めの捲りで見せ場を作るものの5着、しかし復調の兆しは見せていて、去年CBC賞を好時計で制したこの舞台で復活を狙います。

 正直穴馬として面白いのがこの馬くらいしかいないな、というレースではありますね。
 前走は京都1200mの平均ペースで、基本後方外目からは苦しい条件でしたが、果敢に早めに捲っていって直線一旦先頭はかなりインパクトがありましたし、敗れはしたものの内容としては去年夏のいい出来に戻ってきた、と感じさせるレースぶりでした。
 当時は57,5kgを背負っていましたし、このレースで数少ない斤量減で出走出来る事と、前走やCBC賞を見てもかなり手が合っている川田Jの継続騎乗もプラスに評価できるところです。

 CBC賞を勝った時はかなりの高速馬場でしたが、その中で33,8-33,2=1,07,0と後傾バランスでしっかり好時計を引き出しており、そのほかの戦績からみても確実に高速馬場巧者です。
 なので、ドンキやロジ、ミスターあたりが高速馬場で後半要素が足りずに伸びあぐねる中ではかなり信頼が置ける馬になりますし、時計が出る
、と確信できるなら単穴を打ってもいいな、と考えています。
 今の川田Jならば極端にポジションが悪くなるイメージはないですし、流れの中でギリギリ勝負できるバランスを上手く取ってくれるはずで、ただやはり極端な外よりは、捌けない危険があっても内目の枠の方がプラスに考えておくべきでしょう。
 高速馬場なら当然モズスーパーフレアとナックビーナスは強敵ですから、少しでもロスなく立ち回れて、CBC賞と同様の走りが出来ても届くかギリギリのラインとは思いますし、それでも総合的にはかなり楽しみにしている一頭です。

・ダイメイフジ

 前走は内目を上手く立ちまわって3着まできましたが、この馬は中山コースが合っている印象ですし、CBC賞の走りからしても、流れ切ってしまった時の中京高速馬場で良さが出るイメージは薄いです。
 連闘明けにもなりますし、前走の内容で半端に人気したとしても、ここは狙わずにいる方が得策でしょう。

・ダイメイプリンセス

 この馬は高速決着と追走面はそれなりに担保を持っていて、出負けせず中団くらいに入っていければそこそこは頑張れるかもしれません。
 ただあまり左回りがいいイメージもなくて、過去の中京1200mの実績からも、復調してきたとしても圏内まで食い込むのはちょっと厳しいかな
、というイメージです。

・セイウンコウセイ

 2年前の覇者ですが、この馬も好走スポットにかなり注文がつきます。
 ある程度は力の要る馬場でハイペースが理想ですが、ハイ過ぎてもダメですし、かつ今は逃げないとパフォーマンスが落ちるタイプですので、モズスーパーフレアがいて逃げる算段がつけられないここで狙うのは、馬場がどうあれ少し狙うのは無理筋かなと感じています。

・デアレガーロ

 前走は体重を戻して強い競馬でしたが、この馬もスプリント戦ではポジショニングに苦労しますし、速い上がりの実績はありますけれど、それを質の高い追走を問われた上で引き出せるか、となると流石に懐疑的です。
 タフな馬場はそこまで苦にしないので、時計が掛かれば浮上の余地はありますが、同じ条件で浮上する上位人気馬も多いレースですので、その中であえて拾う余地があるか、となると多分ないかなというイメージですね。

・ラブカンプー

 流石にここ2走の負け方から狙えないですし、むしろまだここを使うのか、とさえ思ってしまいます。
 勿論復活してきて欲しい馬ですし、能力が引き出せるなら条件として悪くないのは確かですが……。

・スノードラゴン

 引退レースと藤田J騎乗で記念馬券は売れそうですけど、現実的には流石に無理でしょうね。
 ある程度渋ってきて掲示板があれば大健闘だと思いますし、無事にレースを終えて欲しいです。

・ペイシャフェリシタ

 現時点で抽選対象ですが、出走出来て高速馬場と内枠がセットになれば、超大穴の3着紐くらいで狙う価値はあるかな、とは思っています。
 基本堅実に走る馬で、大抵ナックビーナスにはちょっと負ける馬ですけれど、個人的なイメージとして浜松Sはそれなりに鮮烈なんですよね。
 高速馬場でも後傾バランスの方がいいタイプなのと、坂での機動性が高いので、中団よりやや後ろのインから34,0-33,5くらいの競馬が出来る可能性はあり、そういうレースになった時にモズスーパーフレアとナックビーナスは強いはずですが、ダノンスマッシュが鈍る可能性はあるので、アレスバローズと共に軽い良馬場なら印は回してもいいかなと考えています。



posted by clover at 17:44| Comment(4) | 雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは~

cloverさんのG1プレビューは
かなり馬券の概要に役立ちます

やっぱりポイントは馬場というか
時計がどれくらいの速さになるかが
カギですよねー

7秒前半ならモズ豊さんの
圧巻G12連続逃げ切り!!
7秒後半から8秒台なら
北村友騎手悲願のG1制覇か
はたまた他の騎手か
久しぶりにスプリントのレースで
見所ありますねー。

でもやっぱり豊さんが核となると
盛り上がりますねー
来週居ないのは残念やし
ダノンプレミアムの回避も更に残念です
Posted by カズ at 2019年03月19日 16:03
こんにちは★

ホント、今年の高松宮記念は出走馬見る限りは固い決着になりそうですよねえ。

モズはオーシャンSが圧巻過ぎて、逃げ馬の成績がイマイチな、このレースでもどんと来いな気がするんですが、もし崩れるとしたら、こっちかなあ?と相変わらず無駄な穴探しをしようとしています(笑)

でも、穴っぽい馬いないですよね。

ティーハーフが最後伸びて来て4着か5着はありそうな気もするんですが(笑)

それか、馬がヤル気あるならデイバロー先生ですか...

高松宮記念にしては珍しくあまり捻らずに本命寄りで予想した方が良いんだろうなあと今のとこは考えてます。

日本のスプリント路線考えても、ここは順当な結果に落ち着いて欲しいですよね(笑)
Posted by J.N at 2019年03月19日 17:48
>カズ様

 いつもコメントありがとうございますー。

 少なくとも武Jなら、下手な逃げは打たないという信頼感がありますし、その馬場レベルに合わせたガチンコ勝負でこのメンバーでどういうレースになるかは本当に今から楽しみですね。
 中京の馬場も中々読みにくいですけど、ベースは高速馬場だと思っていますので、今のところはモズ中心で考えたいです。

 大阪杯のダノンプレミアム回避は残念でしたねぇ。というか、マイラーズCに回ったらパクスアメリカーナ誰が乗るんでしょうね?やっぱり藤岡佑Jかなぁ。
 武Jも海外遠征は生き甲斐みたいなところがあるから仕方ないですけど、ゴールデンシャヒーンは今年もロイエイチがいるから、正直最難関なんですよねぇ。
 エアウィンザーを蹴っていくわけですから、せめてもう一頭くらい乗鞍があれば、とは思うのですけどね。
Posted by clover at 2019年03月19日 18:55
>J,N様

 いつもコメントありがとうございますー。
 
 正直今はバクシンオーの系譜も廃れ気味で、前傾ラップ上等!の純粋スプリンターってほとんどいないんですよね。
 なので個人的には、改装後逃げ馬がほとんど絡んでないといっても、それは絡めるだけの馬が走ってない、という感覚は強いです。

 それに2~5番手くらいの馬が大抵勝つレースなのですから、強い前傾型のスプリンターなら逃げでも大丈夫、だと思うんですよね。
 4コーナーで被されないようにしっかりコーナーも飛ばしていく胆力があれば、ですし、その点武Jは信頼していいはずですから。

 少なくともここで4歳2強が揃って崩れてベテランの戴冠になってしまうと、仰る通り日本のスプリント界の未来にとっても切ないことになりますし、ここは順当な決着になると踏んでいます。
 勿論最後の最後まで、面白い穴馬を探す努力はしますけどね(笑)。
Posted by clover at 2019年03月19日 19:01
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