2019年01月30日

2019 川崎記念 レース回顧

 やや真冬の寒さも一休み、柔らかな日差しが差し込む中での一戦となった今年の川崎記念は、好位のインを追走したミツバが、直線力強く前を行く2頭の間をぶち抜いて、悲願の、待望の初GⅠ制覇を果たしました。レースを振り返りましょう。


 馬場は昨日と同様に良で、しっかり乾燥して時計の掛かるタフな条件でした。
 時計的にもCクラスの1400mで1,31,6、1600mで1,44,9ですから例年並みか、むしろちょっと重いかくらいですし、時計的にも2,15,0は想定通りのライン、とは言えるでしょう。

 レース展開は、やっぱりこのメンバーなら出足が違ったサルサディオーネが楽にハナを切り、コパノチャーリーが二番手、ケイティブレイブがその後ろの内目で、アポロケンタッキーが外、ミツバはケイティブレイブの後ろに潜り込み、オールブラッシュは好位の外目で少し掛かり気味になっていましたね。

 ラップが31,0(12,40)-26,4(13,20)-37,8(12,60)-39,8(13,27)=2,15,0(12,85)という推移でした。
 このレースのポイントは、スタンド前でやや我慢しきれず、という形でオールブラッシュが前に追い上げていき、その分息を入れかけていたサルサディオーネも動かねばならなくなって、1~2コーナーで12,6-13,2とそこそこ速いラップを踏んでいる所でしょう。
 そこで緩まなかったとしても、当然川崎ですので向こう正面からのスパートは発動しますし、その結果としてラスト3Fは全て13秒台、直線も加速はしていますが、13,6-13,0と加速度はあまり高くなく、かつ持久力により特化したハイペース寄りのレースになっていて、このあたりは少し読み違えたな、という感じです。
 要所での機動力は勿論問われましたけど、今年はそれ以上に持久力面に比重が掛かった事で、珍しくコーナーの立ち回りなどでも影響は出ていた一戦に思えますね。

 とりあえず勝ったミツバは、カネヒキリ産駒としての初GⅠでもありますし個人的にそこは嬉しいのですが、やはりこのレースでここまで突き抜けるイメージは持てなかったのが率直なところではあります。
 勿論タフな馬場のこの距離なら崩れる不安もなかったですが、ただどうしても川崎はタフさよりも器用さが上に来やすいコースなので機動面で足りなくなるイメージだったんですよね。
 でも今日の場合、スタンド前から1~2コーナーでもほとんど緩まず淡々と流れた事で、相当にスタミナが問われる展開になって、後半もずっと13秒台になった事で、この馬の不器用さが露呈しにくい展開になってくれたのは間違いありません。

 また和田Jも、スタートは良かったのにケイティブレイブの後ろの動きにくい位置に入っていってそれはどうかな?と思ったのですけれど、結果的にコーナーをタイトに回ってスタミナのロスを減らした分、最後の一伸びに繋げてきたのは上手く噛み合ったな、と思います。
 最後の着差的に、直線外に切り返しても足りていたとは思うだけに、やや強引な割り方だったな、とは思うものの、それだけ余力が残っていた証左ではありますし、この馬らしいパワー勝負での戴冠だったと言えるでしょう。
 近走はかなり安定してきていますし、元々出し切れれば大舞台でも通用していた馬ですから、真の最上位相手は未だ苦しいかもですけれど、もう一花、二花咲かせていって欲しいですね。

 2着ケイティブレイブは、まぁ最低限格好はつけたものの、やっぱり少なくとも地方の舞台であまり下げる形になるのはプラスではない気はするのですよね。
 無論ペース的にも厳しかったのはありますけれど、追走面は持っていて、前々で粘り込む形ならもっと頑張れる馬だけに、ハイペースでああいう風に外を押し上げるとラストで甘くなる以上、ポジショニングとして半端だった、とは言わざるを得ないかなと思います。

 それと多分、今はあんまり左回りが好きじゃないのかな、という感覚もあって、どうしても右回りのレースに比べてコーナーの走りに迫力を感じないのですよね。
 こういう小器用さが問われるコースも本質的には良くないのかなと思いますし、去年は勝てていたもののやっぱり恵まれた部分は大きかったので、ここは2~3着狙いで、という評価自体は間違っていなかったかなと思っています。まあ頭間違えているのでどうしようもないですが。。。
 ともあれ、この馬としては持う一度、勝つ為にどういうスタイルが必要なのか、それをどんな形で徹底すべきなのかじっくり考えて欲しいところですね。ポジショニングありき、では、今のダート戦線では勝ちきれない競馬が続いてしまうと思います。

 3着のオールブラッシュは、ちょっと序盤力んでしまって、スタンド前でこれ以上抑えるなら、という感じで出していったのが最後に響いたのはあるかなと思います。
 元々ハイペース向きの馬でもないので、自分でそれを主導する形になったのは勿体なかったですが、ただやはり左回りと川崎の急コーナーの走りはすごくスムーズで、この強引な形でも押し切れるか?と期待させるラインで走れたのは最低限良かったと感じます。
 元々逃げ馬でもあったのでポジショニングのバランスは今後も難しいでしょうが、左回りでタフなコースなら今後も圏内は期待していいのかな、と思います。

 4着アポロケンタッキーは、近走に比べると粘れていましたけどそれでも雪崩れ込むだけ、という感じで、やはりいい時の感じがほとんどないのが気掛かりですね。
 冬場はどうしても馬体が絞り切れないのが難点ですが、それでも去年はそこそこ走っていたわけで、そろそろ緩やかな下降線に入ったと見ておくべきなのでしょうかね。


posted by clover at 17:39| Comment(4) | レース回顧・地方競馬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは★

ん〜。ここでミツバですかあ。って感じですよねえ。

ハマると強いのは分かってるけど...この舞台でハマるとは思わないですよねえ。

ケイティは出てくるからには、もう少し格好付けて欲しかったんですけど、さすがにオーバーワークもありますかねえ。

出られるレースは全部出るのスタイルは尊敬してるんですけどね。

フェブラリーとか適正外のレースに余計に使わないで、帝王賞に向けて立て直してきて欲しいですね。

オールブラッシュは、もう少しだけ我慢出来ていれば〜だっただけに、勿体無い感じもしますが、
Posted by J.N at 2019年01月31日 04:30
あらら。 ボタン間違って押してたのが投稿されてました。

申し訳ないです。

メンバー的にも微妙だったので、次に繋がっていくかが何とも言えない気がしますが、ミツバにしろ和田Jにしろ更に上を目指して欲しいです。な感じで締めようと思ってました(笑)

Posted by J.N at 2019年01月31日 13:58
>J,N様
Posted by clover at 2019年01月31日 18:47
 いつもコメントありがとうございますー。

 結局オールブラッシュが動いたことで、川崎記念らしからぬ淀みの少ないレースになったのが嵌りましたね。
 ここでのミツバはハイペース決め打ちでないと頭では狙いにくかったですが、自分のフィールドでは強い馬ですし、やっぱり前走のこの馬をあの距離で簡単に差したチュウワウィザードが凄かったんだな、と、東海Sの結果とセットで納得は行くところです。

 ケイティブレイブは今回は本当に地力の違いだけでなんとか2着、って競馬でしたからね。
 日本テレビ盃からずっとコンスタントに、ではありますし、ここも元々は出る予定のないレースだったらしい(ミツバをここに使って欲しい、と進言したのがそもそも福永Jだった、なんてニュースも出てましたしね)ので、時代に逆行したタフなチャンピオン的な在り方は仰るように経緯に値しますけど、それでも限度は、と思ってしまいますね。

 オールブラッシュもようやく復調してきた感じですし、左回りなら強いですから、またかしわ記念辺りからでも狙っていけそうな感じです。
 このレースの雰囲気からしても、ちょっとだけ2100mは長かった気はしますしね。ゲートが決まって好位出たなりで折り合えれば、でしょうけど、血統的にも気難しさはあるのでその辺取捨が悩ましいタイプですねー。
Posted by clover at 2019年01月31日 18:54
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