2018年11月29日

2018 11月第4週2歳特別戦・新馬戦など レース回顧(日曜編)

 今日は先週日曜の2歳戦回顧です。JC当日で施行数も少なめではありましたが、中々面白いレースが多かったですね。


★11/25(日) 東京7R ベゴニア賞(芝1600m)

 ここはロードカナロア産駒のアントリューズがスローからの決め手比べを制して2連勝を飾りました。
 馬場は驚異的レコードのJCだけ見ても超高速にはあったと言えますし、その中で48,6-46,1=1,34,7という超スローに近いバランスでのこの時計は、純粋に全体時計、そして後半要素としてもそこまで強調できるものではなかったとは感じます。

 勝ったアントリューズはスタートはまずまずながら好位の外目を追走していく内に、比較的内の馬がポジションを上げてきて相対的に下げながら、という、戸崎Jらしい微妙なポジショニングにはなりましたが、それでもコーナーから外目でしっかりエンジンを吹かし、直線ではいい切れ味を見せてきましたね。
 最速地点でスパッと切れて先頭列に並びかけていますし、確実に10秒台後半には入っていて、その分持続面ではそこまででもない、という評価になるでしょうか。
 ただ未勝利と比較しても、加速性能や瞬間的な爆発力を高めてきた感覚はありますし、ロードカナロア産駒らしいセンスの良さ、学習能力の高さは感じますね。
 この内容で、流石にOP・重賞レベルでは威張れる感覚はないですが、もう少し鞍上含めてポジショニングは積極的でもいいのかなと思いますし、マイル路線でそこそこ楽しめそうです。

 2着ココフィーユは前走に続きポジショニングセンス良く堅実ですけど、やっぱり決め手比べでは分が悪いですね。もう少しペースを引き上げるか、小回りコースで見直したいところです。
 3着リバーシブルレーンも百日草特別の5F戦から3F切れ味勝負になって良さが戻った感じですが、それでもマイルはちょっと短い気はしますね。普通なら府中の1800m以上は、特に世代限定戦ならロンスパにはなりにくいので、その意味で百日草特別がダメだからとこの条件を厭うのはちょっと早計かも、と感じる一頭です。
 ルガールカルムは直線半ばまで進路確保が微妙だったにせよ、坂上の迫力もなく、ちょっと案外でしたね。


★11/25(日) 京都9R 白菊賞(芝1600m)

 ここは去年はリリーノーブルが完勝し、中1週で阪神JFに挑戦して2着と、その点いいイメージがついているレースにはなりますが、今年は純粋なレースレベルでその後がかなり楽しめる一戦になったと思います。
 勝ったのはリアルスティールの全妹となるラヴズオンリーユーで、新馬とは一転中々ハイペースになった中でもしっかりした末脚を見せて、46,7-46,9=1,33,6の時計を上がり33,9で楽々差し切ったのはかなり高く評価出来ると感じます。

 同日の京阪杯が平均ペースで1,08,0ですから、最終週でもそこまで馬場は重くなかったと思いますけれど、それでもこの時期の2歳戦でこれだけ流れるのも稀であり、5着のエイシンゾーンはかなり基準馬として面白い馬なので、このレースの掲示板組は後々まで注目ですね。

 特に勝ったラヴズオンリーユーは、スタート一歩で後方追走から、最後のコーナーで一気に外に出していく形になり、その角度的にはちょっと窮屈で勢いがつけにくい雰囲気でしたけれど、しかしそこからスパッと動けたのは中々のインパクトでしたね。
 自身はラスト11,5くらい、となると大体11,3-11,1-11,5くらいなのかな、と思いますし、追走面を高く問われながらも新馬とそう遜色のない切れ味を引き出せた、というのは、地味に兄のリアルスティールとはイメージがちょっと違う、むしろスケール感を感じる内容でした。
 ただ馬体が-14kgでしたし、リリーノーブルみたいな使い方は難しそうですね。基本使い減りするディープ産駒で、リアルスティールもこの厩舎にしてはやたら大切に使われていたイメージですし、この馬も春まで休養、しっかりエルフィンSか、トライアルまで待って、という形がベストにはなるのかなと感じます。
 走りそのものは今年のやたら豪華な世代レベルの中でも引けを取らないインパクトがありましたし、来年がとても楽しみですね。

 2着のランブリングアレーも、イマイチ派手さのなかった新馬から一転、全体的に高い内容のレースを見せてくれましたし、これだけマイルでの総合力の高さがあるなら、このクラスでは余程の相手でない限り次は取りこぼさないと思います。
 3着メトロポールのほうが新馬自体は強い競馬でしたけど、こちらはやや後ろからになった分はあるでしょうか。それでもインからしぶとく伸びていて、印象的には切れ負けなので、もう少しペースに乗っていくか、或いは短い距離でもいいのかもしれませんね。決め手勝負は少し分が悪い印象を受けました。

 4着ビックピクチャ―は、コーナーでの機動性が新馬に続きイマイチで、そこでスッと勝ち馬に前に入られてしまったのが痛かったとは思いますが、直線はしっかり脚を使っていて、確実に長い直線向きだと思います。
 少し馬体が増えたとはいえやっとこ400kgですし、長い目で見ていかないと、という馬ではありますが、府中か阪神の外回りの自己条件ならまず勝てそうで、クイーンCあたりで見てみたいですかね。


★11/25(日) 東京3R 芝2000m未勝利戦

 このレースは、コディーノとチェッキーノの全弟になるヴァンランディが、新馬からしっかり変わり身を見せてのレコード勝ちでした。しかし改めてハッピーパスの子供って、滅茶苦茶走るって程ではないですが全く外れがいないですね。

 レコード自体は馬場もあるので眉唾ですが、61,2-59,1=2,00,3のバランスで、後半そこそこ早めにペースアップして微妙に5F戦と言ってもいいかな?というラインではあり、上がりもそこそこ擁している中での持続力勝負、という中でしっかり伸びてきました。
 兄姉と比べた時、コディーノはもっとシュンっと動けた馬で、どちらかと言えばチェッキーノに近い、エンジンが掛かれば長く脚を使えるイメージになりますね。新馬の2F究極切れ味勝負で足りなかったのも頷ける適性ではあります。
 現状は器用さが足りないのであまり短い距離ではどうか、と思いますが、潜在的には追走面も持っていて不思議はないので、成長してくれば面白い馬ですね。

 2~3着馬も良く走っていますが、セントレオナードは血統通りもっと距離が欲しいのか、という感じ、レオンドーロは持続力戦でも持久力戦でもちょっと足りないのがなんとも。まあ相手も悪いとは思うので、弱いメンバーでなら勝ち切れるとは思いますが。


★11/25(日) 東京4R 芝1800m戦

 ここはノヴェリスト産駒でマルセリーナの初仔となるラストドラフトが、直線鋭い切れ味を見せてギリギリ2着馬を差し切りました。

 37,7-38,4-33,5=1,49,6という如何にも新馬らしい超スローからの3F勝負で、仕掛けもかなり遅く11,5-10,9-11,1という推移で、基本的に前目内目でないと厳しい、という展開だったのは間違いありません。
 その中で2着のヒシイグアスが番手から楽に抜け出す中、その後ろで少し待たされながらも坂上でひとつ外に出し、そこからの伸び脚は中々のものがありましたね。
 ややエンジンの掛かりは悪い感覚ですが、ラスト200mは多分10,8くらい、特に最後の100mでぐんと伸びていて、この血統の割に切れるし持続面も高いのかな、と感じさせました。
 このレースだけでは問われた性能が限定的ですのでまだなんともですが、血統通りタフなレースでもそれなりにやれるようなら上でも楽しみは充分ありそうです。

 2着馬は立ち回りが上手く、それでいて加速性能や切れ味の質も高いレベルですので、追走で削がれなければ未勝利は直ぐに勝てそうです。
 3着のホウオウヒミコは外枠で外々を通してと、馬場バイアスを踏まえれば厳しいところからの上がり最速ですし、ロードカナロア産駒で持続力を見せてこの距離に対応してきたのは中々面白いですね。こちらも阪神1600~1800mなら、未勝利レベルは楽にクリアしてきそうな感覚です。


★11/25(日) 京都5R 芝1800m戦

 ここはダービー馬マカヒキの全弟になるウーリリが、好位の外目追走から早めに抜け出し、ピッタリマークしてきたミッキーブリランテとの一騎打ちを制してデビュー勝ちしました。

 ラップが37,1-38,3-34,2=1,49,6とやはり新馬らしい超スローバランス、ラストも12,7-11,7-11,3-11,2と仕掛けは遅く、最後まで加速する流れの中で上位2頭の持続力面は光ったけれど、というレースでしょうか。

 勝ったウーリリはスタートも先ず先ず、スムーズに好位外目につけて、ペースが遅い内にじわじわとポジションを上げていく教科書通りの競馬で、コーナーでは外外を回した分目立って一気に、とはいかずも、直線でしっかり1馬身差を楽に差しこんで先頭、そこから2着馬とのマッチレースになるものの、一瞬たりと相手を前に出させず11,2でまとめてきたのは評価していいと思います。
 マカヒキの新馬に比べるとインパクトは足りないですが、総合的な素材面でやはりかなりいいものは見せてきましたし、良血らしく次に大きな伸び代が見られれば高いレベルでも、という感覚ですね。

 2着のミッキーブリランテは、スタートから完全に勝ち馬マークで、コーナーもこの馬の後ろを通し、直線入り口で外に出してと完璧な競馬でしたが、それで差し切れないあたりは少なくともちょっと素材的に足りない、というのはあるかもです。
 ただそれでも上がりは最速で、それなり以上の持続力は見せてきたと思いますし、後は自分から勝ちに行って甘くならないか、ですね。血統的にはペースが上がっても対応できる可能性が高いですし、こちらも楽しみな馬ではあります。


posted by clover at 19:18| Comment(0) | レース回顧・中央競馬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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