2018年11月28日

2018 兵庫ジュニアグランプリ レース回顧

 全日本2歳優駿に繋がる重要なステップレースの交流重賞・兵庫ジュニアグランプリは、人気のデルマル―ヴルが中団外目からじわっと進出して直線悠々突き抜け快勝、3連勝での重賞制覇となりました。レースを振り返りましょう。


 結局心配された雨はほとんど降らなかったようで、馬場は良馬場のまま、C1クラスの1400m戦が1,30,9という水準ですので、良のままなら、と昨日想定した通りの1,28,6という時計になったかな、と思います。レベルとしてはこれで勝ち馬が突き抜けていますから、結果的に勝ち馬以外はそこまでではない、というイメージにはなるかなと感じています。

 レース展開は、まずイッツクールがハナを狙いますが、外からリンゾウチャネルも強気に上がっていって、最初のコーナーで外から被せるように先頭に立っていきます。
 その後ろに積極的に出していったオルトグラフ、デンバーテソーロが続き、外からホールドユアハンド、出負けをリカバーしたシングルアップがいて、内目にトーセンガーネット、そしてデルマル―ヴルは、スタート直後にホールドユアハンドが外によれた影響で少し立ち遅れますが、そこからじんわりとリカバーして、先行集団のすぐ後ろで冷静に進出の機を窺っていましたね。

 ラップは50,0(12,50)-38,6(12,87)=1,28,6(12,66)という推移でした。
 極端に流れたわけではないですが基本的には前傾のハイバランスで、特に先行していた2着馬以降にとってはかなりの前傾戦になっているのですけれど、勝ち馬だけは自身の通過で50,5-38,1とほぼほぼ平均でまとめてきており、ラストも一気に突き抜けていて、一頭だけペースを落とさず走り切れる、持久力性能の違いを感じる内容でした。

 またルメールJのコース取りも絶妙で、道中はしっかり内目に潜り込みつつもポジションをあげていき、向こう正面ではシングルアップをパス、そして4コーナーではコーナー加速の鈍いデンバーテソーロを外に置いて、スムーズに進路を確保してきており、このあたりの戦略眼は流石の一言でしたね。
 馬自身もその操縦にしっかり反応するだけの機動性の高さ、特に小回りコーナーでのセンスの良さもみせてきましたし、タフな馬場自体もこなしましたから、レースレベルとしてはそこまで高くないとは思うものの、普通に全日本2歳優駿でもチャンスのある馬になってくるでしょう。

 2着のオルトグラフは、はじめての内枠で序盤それなりに急かされつつも結果的に少しは砂を被る位置取りにはなり、それでもきちんと落ち着いて走れていたのは印象的でした。
 前の並びがややちぐはぐだったのもあり、道中から少しずつ外目に出して直線入り口で逃げた馬に並びかける理想的な競馬でしたけど、真後ろから突き抜けてきたデルマル―ヴルには全く抵抗できませんでしたし、タイプ的にもやっぱり前半から急がせない方がいいのかもしれません。
 安定して走ってくるのは間違いないですが、最上位には少し足りない所も露呈したとは思うので、距離延長などでそのあたりが埋まってくるか、牝馬だけに路線的にも難しさはありますね。普通に南関移籍もありそうな。

 3着デンバーテソーロも、距離自体は問題なかったと思うのですが、やっぱりどうにもコーナーでの機動性がイマイチですね。
 いつの間にか内目に潜り込んでいたルメールJも上手かったとはいえ、あの位置関係で易々と斜め前に出られてしまうのは、やっぱり機動性の差としか言えないですし、そこでのロスが結果的に大きかったとは思います。
 スムーズに回れていれば2着は際どかったかもですし、最後の脚は目立ちましたが、基本的には広いコースの方がいいですね。普通に阪神1400mとか合いそうなんですけどねぇ。

 4着トーセンガーネットは、流石に地元屈指の乗り役というそつのないコース取りで一発狙い、という感じでしたし、馬も距離短縮しての前傾戦でしっかりパフォーマンスを上げてきた感はありますね。
 前が結構削り合いになっていたので、そこを受け流しつつという競馬が出来たのも良かったとは思いますし、競馬の幅を広げた一戦だとは思うので、改めて地元での活躍は期待出来そうです。

 5着リンゾウチャネルは、頑張っていますけど結果的に少し最初のコーナーの入りで無理し過ぎたかな、という感じはします。
 イッツクールも速かったので、普通にこちらを前に出して番手でコントロール、特にオルトグラフ辺りを閉じ込める意識で乗ってくれた方がここは面白かったかな、とは思いますし、結果的に逃げられなかったイッツクールと共倒れ、的な形になってしまった印象です。
 ただ結果的に逃げて早めに来られる展開でもしぶとくラストまで3着争いに加わってはいましたし、地力は高いと思うので、今後も注目していきたいですね。



posted by clover at 17:58| Comment(0) | レース回顧・地方競馬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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