2018年11月26日

2018 チャンピオンズカップ プレビュー

★はじめに

 今年のチャンピオンズカップは、新星に古豪、王者に海外からの挑戦者と多彩なメンバーが一同に会した素晴らしいレースになりましたね。
 個人的には、ここに名鉄杯がすごく強かったラインルーフがいたらなぁ、と思う向きもありますが(まぁサウンドトゥルーはそろそろ新星に枠を譲ってあげてください、という事で)、ともあれ今の時代のダート最強馬を決定するに相応しい豪華な布陣で、当然レース内容もそれに見合うレベルを期待したくなりますね。


★レース傾向分析

 まず去年の記事です。


 この内容に加えて、去年が36,2-37,7-36,2=1,50,1で、益々傾向としては混沌を極めていますね。。。
 とりあえず確実に言えるのは、例年通りの馬場なら50秒そこそこで収束し、序盤・中盤・終盤のいずれかではかなり速いラップを問われる可能性が高い事、仕掛けどころとしては向こう正面からの5F勝負か、直線向いての2F加速戦のどちらかに決め打って差し支えない事、後は最序盤が緩い場合は向こう正面から動いても二段階加速的な推移になる、くらいのイメージでしょうか。

 なので傾向からの分析としては、まず先行争いが激化していくか否か、そして向こう正面でペースアップのスイッチャーになれる人馬がいるか否か、という部分を突き詰めていくのが重要になってくると思われます。
 今年のメンバー構成をざっと見渡すと、絶対に逃げる、という馬はほぼおらず、サンライズソアあたりが逃げていく中でモレイラJがどういう競馬を組み立てていくか、あと地味に、地元競馬でもそこそこの出足を持っているアメリカのパヴェルがどういう競馬を意識してくるかによって、前半の流れはだいぶ違ってくる予感はしていて、そのあたり中間の情報やコメントなどしっかり見ておきたいですね。

 天気予報としては週中に傘マークはあるものの、現状金曜から日曜にかけてはほぼピーカンの晴れ予報ですので、極端な時計勝負、行ったもん勝ちになるとは思いにくいですが、今年の中京ダートはいずれも開催時少し軽かったイメージもありますから、土曜日の競馬・ラップの出方は注視しておきたいです。

 去年の記事にもあるように、コーナーが短くタイトですので、例え超ハイペースでも差し馬が外々を回して突き抜けるのはまず難しい、というのと、ある程度落ち着けば当然直線で瞬間的には11秒台後半の、トータルでも36秒そこそこの上がりは求められる部分から、適性的にある程度篩はかけられるレース、という感覚にはなりますね。
 基本的には内枠の方が有利なのも、前目を取りやすく、かつタイトに立ち回っていきやすい故でしょうし、それにフィットする器用さを併せ持つ馬には、多少力が足りなくてもチャンスはある筈で、その辺りを踏まえながら個別に見ていきましょう。


★有力馬所感

・ルヴァンスレーヴ

 デビューから7戦6勝、未だ左回りでは負け知らずで、前走南部杯では古馬の絶対王者・ゴールドドリームを正攻法で打ち破る驚異的なパフォーマンスを披露したルヴァンスレーヴは、果たしてここでもその圧巻の素質を全開させて、世代交代の喇叭を桶狭間の空に高らかに鳴り響かせることが出来るのでしょうか?

 この馬の場合、強さは間違いないのですが、初物の中京1800mという舞台ならではの不安も相応にはあるかな、と思っています。
 まず元々ゲートの出が悪い馬ではあり、それが坂スタートで拍車がかからないか?
 そして今までもろに馬群の中での競馬はした事がなく、ハイレベルなメンバーが揃った中で、例えば内枠を引いた時にアーモンドアイのような自在性を見せる事が出来るのか?
 後は外々を回ることになった時に、急コーナーでどこまで機動力を引き出せるのか?

 どれもやってみないと分からない部分はありますし、理想は外過ぎない外、8~12番くらいまでに入って、中団外目からじわっと、という競馬になるとは思います。
 コーナー加速に関しては、ある程度川崎などでも左回りならスムーズに動けていますし、府中で加速していく流れの中でもそれなりに、ですので、極端に出負けしてほぼ最後方から、とでもならない限りは、そこで置かれてしまう不安は少ないと考えます。
 またダートにおける瞬発力の質と持続力に関しては信頼が置けて、前走斤量差があったとはいえゴールドドリームの末脚を寄せ付けなかった点は最大限に評価すべきですし、ある程度出し切れる形を作れれば不発は中々考えにくいでしょう。

 ある程度条件が整えば本命を打ってもいいラインにいる一頭なのは間違いありませんが、個人的な感触としては、ここはちょっと危うさの方があるかな、というイメージです。
 この秋のミルコJの噛み合わなさを吹き飛ばす意味でも頑張って欲しいところですが、他に面白い馬も多いですし、現状は出来れば連下でお茶を濁したい馬になりますかね。


・ゴールドドリーム

 前走は絶対王者の威厳に罅が入る完敗、そこからの捲土重来を期して、この馬が最も得意とする中央ダートGⅠ、チャンピオンズカップの連覇に挑みます。

 この馬の場合、コース適性や展開に関しての不安はルヴァンスレーヴよりは当然少なくはなります。
 今年は大きな出負けもほぼ見せていませんし、それに伴って成績も安定していて、また馬群の中からでもしっかり動ける機動力と、圧倒的な切れ味の質を保持していますので、少なくとも後半勝負の形なら去年同様好勝負に持ち込んでくるでしょう。
 今年は帝王賞でも勝てているように、ハイペースからの持久力戦でも一定の結果を出せていて、その意味で展開の振れ幅が大きい中では信頼が置きやすいかな、と思っていますし、基本的にはこの馬に本命を打ちたい気持ちは強いですね。

 ただやはり変に外枠になってダラダラと脚を使う形になったりすると嫌ですし、出来れば内枠から壁を作りつつ中団くらいに入っていくレースメイクがしたいところでしょう。
 重い印は打つと思いますが、それがどれになるかは他の馬との兼ね合い、特に枠の並びと前日の馬場を見極めて、になりますね。


・ケイティブレイブ

 前走JBCクラシックでは中団からのロングスパートで完勝し、2強ではなく3強だ!と上の2頭に明快に挑戦状を叩きつける形になったケイティブレイブは、ここで去年4着のリベンジを果たす事が出来るのでしょうか?

 とりあえず言えるのは、やはり本質的にはステイヤー色が強めで、特に瞬間的な切れ味では足りないだろう、という部分です。
 去年もポケットからスムーズな競馬が出来たものの、坂地点での切れ味で上位に食らいつけず雪崩れ込む形でした。
 今年のメンバーですと、上で触れたようにパヴェルの出方次第、という面はありますがそこまで先行したい馬はいませんので、出来れば好位の外目で流れを見つつ、向こう正面までに落ち着くなら自分でロンスパを仕掛けていく、流れていればそのまま身を任せる、くらいの柔軟な判断、バランス感覚が問われてくると思います。

 基本的にはスローロスンバがベストですが、1800m戦ですとステイヤーコースと違いそういう競馬に自然になる事は少ないと思いますので、ここでルヴァンスレーヴとゴールドドリームを後ろに置きつつ、先に動いてペースを引き上げる、それこそキセキのようなレースメイクで後続の脚を削げるか、改めて福永Jのこの馬との信頼関係・胆力が問われるレースにはなると見ています。
 ただ総合的に見て、ある程度時計が出るコンディションならやはりゴールドドリームを上位に取りたい条件にはなりますし、この馬も内枠過ぎて動けない位置に嵌るのは去年の二の轍になりそうですので、その辺りも含めて上下させたいですね。流石にノーマークには出来ないですが、多分本命は打たないと思います。


・オメガパフューム

 JDDではルヴァンスレーヴの後塵を拝するものの、そこから古馬混合戦でしっかり結果を出し、再び同じ舞台で雌雄を決するところまで辿り着いたオメガパフューム、和田Jの負傷でCデムJとのコンビになりますが、ここまで見せてきた底知れない末脚をここでも発揮できるでしょうか?

 個人的にはここではあまり狙いたくない馬の一頭になります。
 理由としては、距離が伸びて明らかにパフォーマンスが良くなっていて、もしも1800m戦で前半から流れる形になると、ポジショニングと追走力面でやや担保が足りないと思うのと、エンジンの掛かりがそこまで良くない馬に、待ちのCデムJはあまり合わないと見ているからですね。
 結局JDD以降は、自身の前半1000mの入りはせいぜい62秒、それ以前の、特にマイルの青竜Sあたりは追走にかなり苦労していて、またスタートも安定しない馬ですから、この独特の坂スタートがどう転じるかは、どうしてもちゃんと経験のある馬に対しては不安材料になります。

 また、少なくとも2000mですらルヴァンスレーヴに完敗している以上、距離が短くなってその上を、というのは、成長力で余程上回っていないと難しいと思いますし、こちらも今のところあまり馬群の中から器用に捌けるタイプでもありません。
 諸々総合していくと、どちらかと言えばここは消して妙味の条件ではないか、と今のところは考えています。無論強いのは確かですから、他の馬が力を発揮出来ない条件が揃ったり、或いはこの馬の良さが一番出るであろうスローロンスパになりそう、と想定するなら連下くらいは打つ可能性はありますが。


・サンライズノヴァ

 前走の武蔵野Sでは圧巻の差し切りを披露し、いよいよ本格化を印象付けたこの馬はどうでしょうか?

 馬が強くなっているのは確かですし、とにかくエンジンの掛かりが悪いので、しっかり外から出し切る競馬をすれば強い、というのをいい加減戸崎Jも理解してきた、というのは楽しみな材料にはなります。
 が、ワンターンの府中と違い、コーナー4つ回るこのコースで、例えば残り1000mの向こう正面下りからこの人馬が一気に動いていくイメージが持てるか、となるとそれは中々難しく、勿論馬群の中から器用な競馬が出来ないのは証明済みですので、どうしても窮屈なコーナーで外々ぶん回して大きくロスを作り、最後猛烈に差し込んでは来るけど4~5着、という、マイルCSのミッキーグローリー的な競馬が目に浮かぶのですよね。。。

 やはりこのコースではある程度器用さがないと狙いにくく、差し一辺倒の脚質を柔軟に変更してくるほどの戦略性をこのコンビからはかぎ取れませんので、基本的にここは軽視して、また根岸Sあたりからは強く狙う形でいいんじゃないかな、と見ています。


・サンライズソア

 今回の展開の鍵を握る一頭ではあり、ただそれをテン乗りモレイラJがどう導くか、というのはポイントになるでしょう。
 モレイラJは中央開催になってからは顕著に芝の方が良績を残していて、それは大箱のダート戦ですとある程度力を全馬出し切りやすく、モレイラJの武器である馬を動かす技術自体もペース的にそこまで求められないのがあるのかな、とは思っています。
 中京自体も当然今回が初騎乗になるとは思いますし、とても適応力の高いジョッキーではありますが、流石にルメールJ継続騎乗の場合と比較すると、レースメイク含めていくばくかの不安が出てくるのはありますね。

 この馬の場合ハイペース上等、の部分もありますが、後半の切れ味も持っているので、如何に全体を上手く使っていくかは鍵になる筈で、ただ対3強、という視座で言えば、ある程度序盤から離していく方がアリ、という感覚はあります。
 スローロンスパですとケイティブレイブが手強く、当然他の2頭も強い、溜めての切れ味勝負ならケイティブレイブはそこまで怖くないですが、他の2強がより鋭く持続性も高い、となると、向こう正面過ぎまで淡々と刻んで、3角入りで少し息を入れて直線もう一脚、という、上がりは掛かりつつも差しが届きにくいバランスに支配出来れば勝つチャンスまである、と見ています。

 モレイラJは土曜中山ですから、中京でどう乗るのかを見られないのが扱いの難しさに拍車をかけますし、馬自身も中京は初なのでそこの適性も含めて今のところ一番評価に悩んでいる馬です。
 少なくとも前走のテイエムジンソクに絡まれた様な形は、それをしてくるとしてパヴェルだけだと思うので(厳密にはケイティブレイブも序盤次第ではそれを視野に入れて欲しい、というのはありますが)、総合的には展開は向くと思うのですけどね。


・ノンコノユメ

 前走のJBCクラシックでも堅実な差し脚を見せたノンコノユメが、改めてこの舞台でフェブラリーステークスに続く同一年度中央ダートGⅠ完全制覇を狙います。

 ただこの舞台では例年の戦績から見ても、中々難しいのは確かでしょう。
 前走にしても向こう正面から一気にペースアップして、コーナー地点でも減速していく流れのおかげで無理なく取りつけて、直線も鋭さを引き出せたのはあり、去年のこのレースのようにコーナーで加速していく流れになると手も足も出ないのが現実ではあります。
 内田Jに替わって、確実に外目から出し切る意識に徹するのは悪くないですが、如何にも舞台が悪く、2着した年も色々忖度されてイン差ししてきましたが、やはり破壊力はイマイチでしたから、少なくともここで圏内に食い込むのはどんな展開でも難しいのかな、と見ています。


・インカンテーション

 今年もGⅠタイトルにあと一歩届かないままの古豪・インカンテーションが、改めてのこの舞台で躍動する事が出来るでしょうか?

 ……と書き出してみたものの、やはり中京1800mの適性はかなり低い馬だとは思うのですよね。
 過去数走全て、坂スタートで出負けしてポジションを悪くしてしまっていて、この馬の武器は高い総合力と、特に追走面の良さにあると思っていますので、3強に対してポジションで優位性を作れないのはそれだけで大きな弱みにはなってしまいます。
 器用さはありますので、内枠でなんとかちょっとの出負けで済ませ、上手くスペースを拾って3列目くらいまで食い込めればまだワンチャンス、とは思いますが、前走休み明けにしても色々不甲斐無い部分もありましたし、ちょっとここでは様子を見たいかな、という感覚です。


・アンジュデジール

 JBCレディスクラシックの神騎乗伴う激走の勢いで、牡馬との戦いも一気に制する事が出来るでしょうか?

 この馬の場合結構キャラがはっきりしていて、実は中央でのレース含め、ダート戦では上がり37秒を切った事が一度もありません。
 ディープ産駒らしからぬダート適性も、その末脚の持久力面への偏重がもたらしている感はあり、ただこのレースはそこまで流れなかった時はかなり速い上がりと、直線坂での加速が問われる条件ですので、その流れになってしまうとちょっと厳しいのだろうと感じます。

 ただ左回りは地方競馬含めて完全連対と器用さを引き出すのには絶好の舞台で、もしも序盤から淡々と流れて、サウンドトゥルーやサンビスタが買った年のように上がりの掛かる競馬になり、そこで2~3列目のインをキープできていれば、適性的にピタリと嵌る可能性も残している一頭ではありますね。
 無論そこまで噛み合ったとしても相手は強いので圏内まで残れるかは微妙なラインだと思いますが、ハイペースで決め打つなら狙ってみて損はない一頭かな、という感触です。内枠なら尚更、ですね。


・ミツバ

 今年もトップレベルでは少し足りない競馬の続くこの馬ですが、この豪華メンバーの中でどういう走りを見せられるでしょうか?

 少なくとも1800mで淡々と流れてしまうと少し忙しい、というのはあると思いますし、ポジションもそこまで取れる馬ではないので、普通に走ると去年のように最後いい脚を使うも、止まりではあると思います。
 ただ今年の松山Jは、この馬とのコンビではかなり積極的に動いていく意識を持っていて、アンタレスSなどはそれが顕著でしたし、ここでも外枠で最序盤は捨てて後方外目から、向こう正面で一気に進出するメリハリの利いた競馬を演出出来れば、ちよっとだけ面白さはあるかな、という感覚にはなります。

 ただやはり絶対能力的にここでは少し足りないのは事実ですし、実際ロンスパを仕掛けに行って勝ち切れたレースもないので、それが明確な武器になるかとなると、それこそ3コーナー入りで番手外くらいまで押し上げ切って、縦横のポジショニングで優位性を作り切る、位できないと厳しいはずです。
 外枠でロンスパ条件に噛み合いそうなら一考の余地はありますが、基本的には印を回せないかな、と考えています。


・アポロケンタッキー

 ムラの多い馬ですが、総合的に見てスピード勝負の1800mはある程度流れて消耗寄りにならないと噛み合わないですし、外目をスムーズに、が最低条件になる中で、嵌り切る可能性はあまり高くはないでしょう。
 浦和記念からの変則連闘も、体重が絞り切れていない現状では吉と出る可能性もなくはないとはいえ常識的には不安材料で、流石に食指は伸びないですね。


・ウェスタ―ルンド

 穴目で一番面白いのはこの馬ではないかな、と思っています。
 前走は外枠からの芝スタートで予想通りに行き脚がつかず、オドノヒューJが頑張ってリカバーするものの馬群の狭間に突っ込んでいってブレーキ、直線も進路ないところから強引に動かそうとして上手くいかず、と、全体的にとてもちぐはぐな競馬でした。
 結果的に見てもマイルのスピード勝負は流石に少し忙しかった感触で、ただ連勝してきた条件戦は1700m、かつダートスタートなら常識的には流れに乗れていたので、1800mの総合スピード勝負自体で見劣る、とは感じません。

 そしてこの馬の一番面白いところは、シリウスSで内目を通しながらも出色の切れ味を披露出来ている所です。
 特に阪神の上り坂地点で一気に伸びてオメガパフュームを脅かしたのはインパクトが大きいですし、このレースの1、3着馬がそれなりに人気するのであれば、前走を度外視すればこの馬の能力もここで足りる水準にはある筈です。
 むしろこの馬の場合は内枠でやや後方寄りのインをじっと我慢、そして平均ペースから坂加速を問われる中、上手くスペースを拾って瞬発力の質で勝負、という形が面白そうで、現状展開次第では単穴まで視野に入れていいかな、と考えています。


・アスカノロマン

 2年前のあわやの3着は印象深く、このコースに対する適性も高いとは思いますが、流石に今年のメンバーに入ってしまうと厳しいでしょうか。
 昔ほどポジションも取れなくなっていますので、持ち味の厳しい流れからの一脚で出し抜く形に持ち込むのも難しく、近走は着差的にはそこまで悪くはないのですけど、やはりワンパンチ足りない競馬が続く中で、ここで一気に狙いをつける余地があるか、というとあまりないかな、という評価になります。


・ヒラボクラターシュ

 福島でOP2勝目をあげ、強い3歳ダート世代の中でもいぶし銀の活躍を見せるヒラボクラターシュですが、まぁシリウスSの内容からも一線級にはちょっとまだ足りない、という感覚でしょうか。
 この馬の場合、過去5走だけ見ても、顕著に上がりに限界があるのかな、というタイプで、ワンペースの競馬が合っていると思うので、そこそこタフ寄りの馬場で、それなりに飛ばしていくサンライズソアにピタッとついていくくらいの競馬が出来れば雪崩れ込みを警戒してもいいのですが、馬場が軽くなったり、展開が平均寄りに落ち着く条件となると少し家賃が高い印象です。
 それに追走面でも、あまり流れが早くなると厳しい面も出てきそうですし、ローテーションの強行軍ぶりからもここは流石に狙いにくいですかね。


・センチュリオン

 左回りでも良績はありますし、そつない競馬は出来ると思いますが、前走絶好枠からの得意なスローロンスパで完敗を喫しているあたりからして、流石にここは相手が強いと見るべきでしょうか。
 内枠で前目を取れて、そこまで切れを問われない展開になったとしても強敵は多く、掲示板が精々かな、というイメージで、グリムが浦和記念で案外だった事も含めてちょっと能力水準を下方修正したいところですし、ここでは手が出ないですね。


・メイショウスミトモ

 基本的にステイヤー色が強いですし、休み明けのローテで過去良績のないこの舞台は流石に厳しいでしょう。
 個人的にはクインズサターンが出てきてくれた方がちょっとは面白い、と思わなくはないのですが、こればかりは権利ですしね。基本的にはここを叩いて名古屋グランプリ連覇が現実的な目標になるのだろうと思います。


・パヴェル

 最後に、まさかの海外からの刺客、しかも本場アメリカの一線級レースでそれなりに活躍する馬の来日で俄然このレースを面白くしてくれる貴重な存在であるパヴェルを分析しておきましょう。

 とりあえず、純粋な能力水準としてはアメリカトップクラスではなく、今年2000m級のGⅠを5勝し、ジャスティファイと年度代表馬の座を争うまでの活躍を見せたアクセラレートには常に10馬身差くらいの完敗続き、というレベルではあります。
 一応スティーブンフォスターHという1800mのGⅠを勝っていますが、ここは相手関係もかなり弱く斤量的にも恵まれていて、前年のガンランナーの勝ち時計と比べても雲泥の差ではあります。
 その次のパシフィッククラシック2着も、アクセラレートの12馬身差で、ですから、この馬なりに走ったら他がもっと弱かった、という見立てでいいのは確かですね。

 また2年続けてBCクラシックでは惨敗しているように、基本的にアメリカ馬ではありますが超ハイペースにはあまり適性がなく、勝ったスティーブンフォスターHにしても、3着好走した去年のゴールドカップにしても、現実的なハイペースを好位追走して、という形になっています。
 またドバイWCでも4着していますが、着差は8馬身あまりと大きく、またここではダート戦では珍しいスローバランスからのサンダースノーの出し抜きが炸裂していて、そこからも後半型の切れ味勝負でも特段に良さがあるわけではないのでしょう。

 このあたりを総合すると、現実的な1~2秒程度のハイペースが一番好走出来るスポットであり、また距離も2000mだと少し長い、という感じですので、適性的な部分でこの中京1800m戦に矛先を向けてきたのは結構な慧眼ではないか、と感じています。
 スタートやポジショニングは上手な馬で、常にどんなハイペースでも好位グループでは競馬出来ていますので、中京独特の坂スタートさえ克服できるなら、前目で競馬出来る公算は高く、その中で騎手込みでどういうレースを作っていく意識になるのかは大きなポイントです。
 ここでもある程度アメリカンな競馬を志向するなら、積極的に前を突いていって結果ハイペース、という可能性を想定できますし、或いは流れに任せていく形も、或いはスタート失敗して包まれて終わりの可能性もあり、未知数の部分が一番多いので、展開読みの上でも予想的な扱いでも中々困る馬ではありますね。

 少なくとも、ある程度時計が出るダートで前につけやすい並びなら、JCでの海外馬よりは激走する可能性はあると思いますし、父クリエイティヴコーズもマジカルスペルなど、日本で走っている馬もそこそこいますので、人気がどんなものになるかも読めないですが、人気薄でそれなりのハイペースと読むなら拾ってみてもいい馬かな、くらいには見ています。


posted by clover at 21:12| Comment(2) | 雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは★ JCは着順だけ見れば想定内の結果でしたが、内容が現実離れし過ぎていて、混乱しています。

走破タイムは、もうダビスタの域に達していますからね(笑)

チャンピオンズカップは、本当にメンバーが揃いに揃って、悲鳴あげています。

基本的には前目で器用にレースをこなせる馬が強いコースではあるとは思うんですが、後方ズドンも思ったよりあるなって感じですよね。

前目で器用にこなせる馬...

インカンは何故に出てきた(笑)

リッキーも最後はスタートを克服して馬券内に粘れたので、インカンは拾うとします。

サンライズソアも粘り込みは充分ありそうですよね。

問題は南部杯の結果を額面どおり受け取るかどうかですよねえ。

ゴールドドリームも相当強いチャンピオンホースだと思いますが、ルヴァンスレーブは更にその上をいくのか?

が、焦点ですよね。

ケイティブレイブは、どうしても時計面での限界を考えてしまうので土曜の馬場コンディション見てからになってしまいますよね。 予想する立場からすれば、軽いか重いかどっちかに振れてくれた方がありがたいのですが(笑)
Posted by J.N at 2018年11月27日 03:37
>J,N様

 いつもコメントありがとうございますー。

 JCは本当に、こんなレースが見たい!というファンの夢の体現ではありましたよね。
 後は本当に、全頭が無事、怪我などなく次のレースに向かえればいいなと切に願っています。

 結局中京1800mは、序盤中盤のペースと展開がそのまま脚質の優位性に直結するイメージなんですよね。
 でもなんだかんだ、前だけ、後ろだけでも決まらないですし、ハイか平均程度かどちらかに決めて、前と後ろどちらに比重を置くかは割り切らないと当てられない気はします。

 仰る通り、インカンテーションはここで抜けにして来られたら痛恨ですよねぇ。
 データ的には4戦して4回ともまともにスタートダッシュを決められていないので流石に…………となっちゃうのですが、逆に言えばそこさえ好転すれば、それ以外の部分ではレース質に噛み合いのも確かですものね。

 ゴルドリとルヴァンスもゲートがあまり安定はしていないので、純粋に前につけられた方が有利なのかな、とは感じています。能力的には互角っぽいんですけどね。

 確かに雨でも降ればケイティブレイブは嫌っても、と思うのですけれど、どうも晴れっぽいですからね。
 土曜の4~5レースだけ、しかも大抵が下級条件ですと中々馬場質の見極めも難しいですし、展開自体も悩ましく、今回は本当に思い切りが問われそうです。
Posted by clover at 2018年11月27日 19:27
コメントを書く
コチラをクリックしてください