2018年11月21日

2018 11月第3週2歳特別戦・新馬戦 レース回顧(日曜編)

 今日もお仕事が忙しくって帰宅が遅れてしまったので、少し巻き気味になりますが日曜分の2歳戦をつらっと見ていきましょう。


★11/18(日) 東京9R 赤松賞(芝1600m)

 このレースは、新馬戦以来久々に逃げる競馬を選択したジョディ―が、直線後続の追い上げを辛うじて退けて貴重な2勝目を上げました。

 日曜の府中も超高速に程近い馬場が維持はされていた感じで、それでも少しずつは時計が掛かり出してきたのかな?というイメージもありました。
 ただ土日通じて基本的には内伸び馬場でしたし、そのあたりは斟酌すべき条件だと思います。
 午前のマイルの未勝利が48,1-47,4=1,35,5ですので、48,0-46,3=1,34,3という時計自体はまずまずではあり、それでも流石にサウジアラビアロイヤルカップやアルテミスステークスの内容には遠いかな、というイメージでいいと思います。

 レース展開は、マドラスチェックが好発を決めてハナを窺うも、新馬以来久しぶりの手綱になったジョディーの武藤Jが、何が何でも逃げると決めていた感じで外から一気に進出、ハナを奪います。
 一歩目がやや遅かった人気のレディマクベスは、そこから二の足を効かせて少し掛かり気味になりつつも好位の3番手を確保、ブル―グローブは中団で、ウィクトーリアやミディオーサはやや出負け、二の足も一歩で後方寄りのポジションになりました。
 ラップバランスとしてはかなりのスローですが、中盤で極端に緩んだわけではなく、後半が12,2-11,4-11,1-11,6という推移ですので、そこまで特化的に何か一つの要素が強く問われた感じではなく、後半の総合力がバランス良く問われた一戦、というイメージですね。それでもラストまで前が落としていないように、縦横のポジショニングが全て、という淡泊なレースでもあったとは思います。

 勝ったジョディーは、結果的に左回りに戻ったのと、逃げる競馬が性に合っているのかな、という感じですね。
 タイプ的にしっかり機動力と切れ味は使えるものの、やや持続は甘い、というタイプですから、後ろから押し上げる形ですとその一脚を追撃地点で使ってしまって良くないのかな、というイメージで、このレースは常識的なスローからきっちり後半の総合力勝負に持ち込みつつ、最速の仕掛けはギリギリまで遅らせられたのが良かったのでしょう。
 時計的にはやはり目立つほどのものではなく、かつこれである程度出し切った競馬にはなっていると思うので、より持続力が問われやすいJFで圏内を狙うのは中々厳しいとは思います。
 今のところ左回りに良績が固まっているのも気掛かりではあり、一度右回りで逃げる競馬をしてどこまでやれるかは見たいところですね。中山マイルなんか本来脚質的には合うはずですし、サフラン賞みたいなラップ推移も、ここでの走りを見れば本来はもう少し抵抗できて然るべきとは思ったんですが、あのレースが実はレベルが高かったのか、シンプルにこの馬が右回りと好位からの競馬で大きく落としているのか、ちょっと判断に迷います。

 2着のマドラスチェックは、新馬から更に良さを引き上げてきましたね。
 新馬は全体時計も上がりもそこまで目立っていませんでしたが、一度使ってここは更にスタート良く、それでいてジョディーが主張してきてポケットからの競馬になっても怯む事も気負う事もなく競馬出来ていたのが印象的でした。
 要所でレディマクベスがあまり動けなかった事もあり、外2頭分まで切り返して追う形になったのは、最後の着差を考えると勿体なかったですが、ラスト1Fの持続性能は中々目立つものがあって、全体時計を3秒近く詰めつつ、上がり3Fでも新馬を上回ってきたのは素直に賞賛に値する走りだったと思います。
 素材的には勝ち馬よりもこちらの方が楽しみはある感じですね。

 3着のレディマクベスは逆に、新馬からの伸び代があまりになかったなぁ、というレースでした。
 無論新馬の時と違いポジションを取りに行って、やや気負う所もありましたし、絶対的に前半5F60,4というペースが、この時期のハーツ産駒にはちょっと追走的に辛かった可能性はなくはないです。
 ただ要所で目立ってはいないものの、ジョディーの出し抜きに最速地点では食らいつけてはいて、それでいてラスト1Fで一気に失速、というのは、新馬のラスト2Fでの加速ラップ、瞬発力の質的な面からするとあまりに物足りない走りには感じました。
 こうなると新馬でモレイラJが走らせ過ぎたか?というイメージにもなりますし、しばらく間隔を空けた方がいいかもですね。

 4着ブル―グローブは、前走に引き続き堅実な走りではありますが、序盤のポジショニングがそこまで上手くないのもあって常に少し足りませんね。
 個人的にはもうちょっと距離を伸ばして好位を狙う競馬をしてみたらいい気はしますが、どちらにせよ素材感としてもあまり目立ったものを見せられなかったここ2戦、という感じです。
 5着ウィクトーリアは出負けが解消しないと難しそうですね。またマイルも単純に短いと感じます。


★11/18(日) 京都9R 秋明菊賞(芝1400m)

 こちらは好位を追走したローゼンクリーガーが、直線究極の瞬発力勝負を制して2勝目をあげました。
 京都の芝は、マイルチャンピオンシップがやや低調だったとはいえ1,33,3の馬場なので少なくとも高速条件ではなかったと思いますが、それでもここはスローになり過ぎて、完全に後半の特化型レースになってしまっています。もみじSといい、短距離の上級条件でここまでスローが蔓延するのはいただけないんですけれどね。

 逃げたのがオーパキャマラードで、好スタートだったディープダイバーが番手外、ローゼンクリーガーはそれをマークし、中団のインにユナカイト、レースガーデン、後方寄りの外目にジョニーズララバイ、という隊列でした。
 ラップは37,4-12,2-33,8=1,23,4で、新馬でも超スローといっていいバランスを、特別戦で踏んでくるのは流石にどうなのか、と思いますし、それでいて仕掛け自体も遅く、後半11,7-10,7-11,4と、ほぼ直線2Fの瞬発力特化戦になってしまっています。
 基本的にこの競馬では後ろからでは厳しいですし、前目内目を立ち回った馬の上位独占もやむなし、という内容です。

 勝ったローゼンクリーガーとしては、前走に比較してしっかりスタートを決めて好位が取れたのが勝因にはなりますし、また切れ味の質と持続力もそこそこ高いものを見せたのは良かったのですが、もう少し流れても強い馬だと思っているだけにそのあたりは微妙ですね。
 タイプ的に1400mの平均で好位くらいがベストの馬だと思っていますし、JFとなると持続面で足りないとは思いますが、個人的にはフィリーズレビューで狙いたい一頭です。

 2着のディープダイバーも、ここ2戦は瞬発力特化の中で頑張っていますが、未勝利勝ちが一番平均的な流れの中で強かった事、そのレースでは刺さり癖もあまり出ていなかった事など踏まえると、究極的な切れ味を引き出すと息切れが早い、少なくとも持続力タイプではないのではないかな、というイメージは浮かび上がりますね。
 こちらも一度まともに流れたレースで前目につけてどうかは見てみたいですし、今後もポジショニングが上手なので安定して走ってくるとは思いますが、より高いレベルを求めるなら自分から前をつついて時計勝負に持ち込む意識は持つべき馬だと感じます。

 3着のスマートセラヴィーはダート上がりでしたが、ムーアJらしいイン付きで速い上がりに対応してきたのは収穫でしょう。
 ヘニーヒューズの仔で淀の短距離で後傾差しが出来る、となると、なんとなくヘニーハウンドを思い出しますが、そこまでの器かはともかく、芝にも目途を立てたのは間違いなですね。

 4着ユナカイトは、ルメールJのコメント通り1400mは少し忙しいと思います。
 もっともこのペースでしたから、外から動ける形ならもう少し違ったかもですけれど、結局姉のアーモンドアイにしても、血統イメージよりは距離が持つ、母系のスタミナがそこそこ強く出やすい血筋だと思うので、父ヨハネスブルグにとらわれ過ぎず、最低でもマイル、出来れば1800mくらいを主戦場にした方が強いと思うのですけどね。


★11/18(日) 東京5R 芝1800m戦

 ここは牝馬のディープ産駒・アップライトスピンが、中団のインから抜け出して快勝しました。

 同日未勝利が1,49,8の中で、37,0-37,1-35,0=1,49,1と、新馬としてはそこそこ流れたとはいえこの時計は悪くなく、それをしっかり中団からラストまで長く脚を維持して差し切ってきたのは強い競馬だったと思います。
 なんか見ていて走りがふわふわとしている馬で、前足の伸ばし方とか少しイスラボニータっぽい特徴的なストライドで走っているのですけれど、それでもこれだけ持続力があるのですから、よりしゃんとしてくればかなり面白い一頭になるかもしれませんね。


★11/18(日) 東京6R 芝1400m戦

 こちらはドリームジャーニー産駒のスズノムサシが、逃げてスローからの3F戦に持ち込み、全く後続を寄せ付けず快勝しました。

 ラップは37,6-12,3-33,5=1,23,4と超スローですが、バランス的に未勝利のチビラーサンと同じくらいに走れていて、素材的にはそこそこいいものを見せたのかなと思います。
 このペースとはいえ上がり自体は優秀ですし、ペースが上がるとポジショニングで苦労するかもですが、決め手だけは上でも通用すると思います。

 次に向けては3着のカンパーニャが楽しみですね。
 こちらは多分距離が足りない、という走りでしたが、上がり自体は出色ですし、1800mくらいで見たい馬です。


★11/18(日) 京都5R 芝2000m戦

 ここはディープ産駒のカフジジュピターが番手追走から直線鋭く抜け出し完勝しました。

 時計的に3Rの2000m未勝利戦が、プランドラー・アールコンセンサスというそこそこの素質を持つ1~2着馬換算で、61,0-60,5前後のバランスで2,01,3という勝ち時計でしたので、それと比較するとかなりレベルの高い一戦です。

 カフジジュピターはスタートも抜群に良く、外から一気に来た馬を逃がして少し離れた番手、自身は62,0-59,3くらいのバランスで2,01,3を叩き出しており、後半も推定11,4-11,2-11,7くらいとかなり速いラップは踏めていますので、まだ伸びる余地を残しての走りだったと言えそうです。
 無論後ろのプレッシャーも少なく、ほぼ最短距離を回せた恩恵も見逃せませんが、素材的にはかなり上まで行けそうな雰囲気を感じますね。

 2着のリーガルメインも勝ち馬マークでしぶとく雪崩れ込んでいますし、こちらも未勝利比較でかなり強い競馬ですから、まともならすぐに勝ち上がってくるでしょう。


★11/18(日) 京都6R 芝1200m戦

 このレースは37,3-34,4=1,11,7と新馬にしてもスプリントとしてはあるまじきスローになっての決め手比べ、それを最内の3列目から勝ち馬が鋭く抜けてきたレースとなっています。
 正直スプリントの競馬はしておらず、ラスト2Fの瞬発力特化で、勝ち馬は上手く最短距離を通してラスト1F11,0くらいの脚を引き出せた感覚ですが、これが次に繋がる走りかはなんともいえません。
 シンプルに後半の絶対量では、最後方から外を回してラストも同じくらいの脚を使ってきた2着馬の方が、とは思うのですが、こちらも距離伸ばして良さが出るのか微妙なラインですし、総じて評価に困る凡戦ではありましたね。


posted by clover at 20:57| Comment(0) | レース回顧・中央競馬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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