2018年10月29日

2018 JBC3競走 簡易プレビュー

★はじめに

 今年は史上初めて、地方ダート競馬の祭典JBCが中央の競馬場で開催されることになります。
 そうなると当然出走枠なども含めて、例年以上に地方勢の出番が少なくなるという残念な面はあるのですが、一方で地方の馬場ですと出番のない馬でもこの条件なら台頭できる、という下克上の可能性は例年より感じられる組み合わせにはなります。
 流石に3レースあるのであまり細かくは見ていけませんが、そもそも京都のダートでのGⅠ自体も史上初ですし、コース要素など踏まえてざっくりおさらいはしておきたいな、と思いました。


★クラシック コース傾向分析

 京都のダート1800mと1900mは、たった100m違うだけですが、この100mの差で最序盤の先行争いに結構な差異が出る為、個人的なイメージとして1900mはステイヤーコース、という認識です。
 すなわちテンがややゆったり入り、中盤もその分緩みやすく、逆に上がりは速くなる傾向で、近年は少しずつ流れるパターンも出てきていますが、1800mでは追走で汲々、という馬でも結構頑張れたりします。

 ただ最初のコーナーまで長い分内枠勢のポジショニングが楽、というのもあり、結構内枠有利なコースでもあって、外々から捻じ伏せるには結構な末脚の持続性能が問われてきます。
 前目内目で競馬出来る馬であればそこまで切れ味は求められませんが、地方の馬場に比べれば当然軽いダートにはなりますので、後半11秒後半のラップを踏んでくる事は余程流れない限りほぼ必然的で、後ろからですとその質の部分、せめて11秒半ばの切れ味を引き出せる担保がないと狙いにくくはなるイメージですね。
 というか、このレースは地味にミツバを狙おうと思っていたら回避で切ないです。。。


★有力馬所感

・ケイティブレイブ

 地方ではほぼ崩れない強さを発揮してくる馬ですが、中央の軽い馬場ですと、スパッと切れる馬にやられる可能性はそれなりに高くはなるかな、と思います。
 ただタイプとしてスタミナ型ではあり、1800mよりは1900mを歓迎するタイプですので、去年の平安Sのようにこのコースらしからぬ超前傾戦を追いかける、なんて形にならない限り大きく崩れるイメージはないですね。
 今回は逃げ先行馬がそこそこ多いので、特に逃げに拘る必要はないですがやはり先団にはいたいですし、包まれたくはないので出来れば外過ぎない外で、内目に逃げ馬候補が入ってくれる形がベストかなとは思います。

・サンライズソア

 絶好調のルメールJ鞍上というだけで怖いですし、前走のスタートからのポジショニングなども含めて手は合っている印象です。
 タイプとして追走面でもかなりいいものがありますが、平安Sを勝った時はスローからのロンスパでしぶとく粘り込めていますし、今ならどんな競馬でも出来る感覚はありますね。
 ただ気難しさなどあるので、こちらも本質的な枠の有利不利を考えるよりは、ある程度スムーズさを重視できる並びの方がいいかもしれません。

・オメガパフューム

 三歳世代はダート路線で大活躍ですし、この馬もシリウスSは外から早めに動いて捻じ伏せる強い競馬でした。
 基本的に末脚の底をまだ見せ切っていない馬で、速い上がりにも対応できるタイプですので、極端に包まれる形にならなければここでも楽しみはありますが、脚質的には向いている、とまでは言えないのでそのあたりの判断をどうするかですね。

・テイエムジンソク

 中央に戻れば、という期待は持てる馬ですが、近走の内容が下降線なのと、追走力を生かしにくい1900mというロケーションが微妙なところです。
 1800mでややハイくらいに持ち込めるならこの相手でも、と思うのですが、このメンバーの中で自分で逃げて、この距離でそういう流れを作れるかとなると半信半疑ですし、といって前走を見ても後半要素では足りない馬ですので、構想してくるスポットは狭いとは言えて、重くは狙いたくない条件です。

・アポロケンタッキー

 こちらも前走後半要素でケイティブレイブには完敗なのですが、地味にこの馬の方が加速性能と最大瞬間の切れは上なので、上手くスタートを決めて好位から立ち回っての後半ロンスパで脚を出し切れれば結構面白い条件かなと思います。
 こちらも好走と凡走の振れ幅が大きいタイプですし、当てにはしづらいですが、近走は馬群の中からでも競馬出来るようになっていますし楽しみはあるでしょう。

・ノンコノユメ

 脚質的に後ろからは確定的ですし、コーナーで加速できない弱点がある以上、余程ハイペースになって、ラスト1Fが12秒後半から13秒台に、みたいな形にならないと差してくるのは難しいでしょう。
 持続力自体はすごく高いですが、切れ味の質はやっぱり精々11秒後半まで、とい馬ですし、サウンドトゥルーと背ッとでここでは買いたくない馬になます。

・センチュリオン

 力的に足りるかは微妙ですが、条件としては噛み合うと思います。
 そこそこ追走力があり、近走は先行力も手に入れて、その上で前目からでもスローなら切れる脚を使えますので、内枠を引けたなら少しマークしたいなと考えています。


★JBCスプリント コース傾向分析

 京都のダート1200mはダートスタートで、芝同様にスタートして2F目に上り坂があるので、他のダート1200mコースと比較してややテンのペースが緩くなりやすい傾向があります。
 その分総合力型のスプリンターや、少し長い距離向きの馬でもレースに参加できる場合も増えてきますし、スパイラルカープなので外から勢いをつけてというのもそこそこ嵌るものの、やはり後半型の馬は相当に高い切れ味の質と持続力は問われてきます。
 やはり基本的には好位あたりからしっかり加速できる馬がベターですし、今のダートでも10秒そこそこの競馬にはなるでしょうから、絶対的な総合スピードもないと厳しいのは間違いありません。


★有力馬所感

・マテラスカイ

 タフな馬場が合わなかった、にしても前走がやや淡泊ではありましたが、プロキオンSは前半33,5を刻んでも要所で加速する余力があり、かつ11,2と凄まじい質の高さを見せていて、馬場が軽くなるのがマイナスにはまずならないでしょう。
 ダートスタートですとそこまでダッシュが速くないイメージですので、あまり内過ぎると嫌かな、という感覚はありますが、コース形態なりのハイバランスを刻んで、コーナーでも淀ませずに突き放していくくらいの競馬が出来れば、能力的には最右翼なのは間違いないと思います。

・キタサンミカヅキ

 地方で実績を積み重ねての堂々中央凱旋、という形にはなりますし、前走はインからの差しも見せて益々意気軒高、ではあるでしょう。
 ただ馬のタイプ的に、これまで大井1200mで取りこぼした時も400-200m地点で11秒台の速いラップを踏んだ時が多く、持続力は折り紙付きですが瞬間的な爆発力はちょっと足りないとは思うので、時計勝負の中央の1200mですと頭まで差し込むのは難しいかな、とは思っています。

・レッツゴードンキ

 ダートでもやれる馬なのは間違いないですが、1200mとなるとポジショニング面でやや後手を踏む確率は大きく、内枠からリカバーしていける形は欲しいでしょうか。
 後半の加速力や一瞬の脚の質に関してはそこそこ期待出来るものの、ダート1200mですとこのコースであれ前傾にはなりやすいですし、今は少し馬も下降線ではあるので簡単ではないかな、と見ています。

・モーニン

 コリアスプリントを勝ったことでそこそこ人気はありそうですが、本質的に1200mは短いと思うので、この相手である程度軽い馬場だと追走で苦労して終わる懸念が強いです。
 外目の枠から中団くらいで流れに乗れれば、とは思いますが、後半要素としてもあまり強気になれる部分はないので個人的には軽視したいです。

・グレイスフルリープ

 この馬の場合1200mですとある程度バランスは問いたいでしょうから、京都コース自体はいいと思いますし、外目の枠からスムーズに進められるならそれなりには走ってくるかな、とは思います。
 ただ実力的には少し足りないのは確かで、ルメールJとてこの馬まで頭で持ってきたらもう脱帽、というイメージにはなりますね。
 内枠なら素直に嫌いたいですし、枠次第で振れ幅が大きい馬になると思います。

・ネロ

 時計の出るダートの1200mは今のベスト条件ではあるので、上手くマテラスカイを追走していく形が作れればそこそこ面白いはずです。
 単純にクラスターCの内容がいいですし、どのくらいの人気になるカはわかりませんが個人的には重い印候補の一頭ですね。

・ニシケンモノノフ

 この馬も高速ダート巧者ですので、休み明けと近走成績で人気がないなら積極的に狙ってみたい馬です。
 器用さもあるので内枠からポケットあたりを狙っていけると最高ですし、マテラスカイ以外の馬に能力で引けは取らないと思うのですが。

・セイウンコウセイ

 ダートが合うかはともかく、条件は悪くなさそうなんですよね。基本最後甘い馬なので平坦向きですし。
 やっぱりもまれる競馬は嫌でしょうから、そのあたりの不安が少ない並びをゲットできれば警戒しておくのはアリかな、と思います。

・ラブバレット

 意外と高速ダートで善戦してくれないかな、と淡い期待は持っています。
 条件としてはベストに近いですし、相手が強いのは間違いないですが、外連味ない先行策で粘り込みを狙って欲しいですね。


★レディスクラシック コース傾向分析

 こちらは1800mですのでテンから緩みにくく、追走面と後半の持久力を問われやすいですが、それでも阪神中山に比べれば楽な方ですし、やはり前有利は否めないとは思います。
 1900mより上がり自体は掛かる傾向にありますので、そこまで切れ味の質を考慮しなくてもいいですが、ポジショニングに自信のない馬は機動力と持久力はしっかり見極めておきたいですし、前目の馬でもやっぱり要所でしっかり反応できるタイプの方がベターなのは間違いありませんね。


★有力馬所感

・ラビットラン

 芝ではあんなに後傾特化型なのに、ダートですと消耗戦で強いという謎な馬で、中央のダートも始めてなだけに評価に悩ましい一頭です。
 能力が相当に高い事だけは確かですし、しっかりエンジンが掛かれば長く脚が使えるのは確かですので、外目の枠から中団外、くらいをキープできれば好走してくるのかな、とは思いますが、この馬に関しては正直まだ見極めきれない部分が多くて困りますね。

・プリンシアコメータ

 本質的にはステイヤータイプですし、地方の1800mならいいですが、中央の1800mですとスピード負け、追走負けの懸念はそれなりに出てきますね。
 テンから速い馬も多い中で、この馬自身ダッシュ力がすごく秀でているわけでもないので、ある程度そこを上手くフォローできる並びは欲しいと思います。
 中央のステイヤーコースを走っていた頃でも、あまり速い上がりは使えないタイプでしたから、ちょっと信頼は置きにくい条件かなと見ています。

・クイーンマンボ

 近走が頓にだらしないのでなんともですが、平安Sだけ走ればこのメンバーなら当然最右翼だけに悩ましいですね。
 一先ず積極的なポジショニングに期待したいですが、追走面にはやや不安もありますのでそのあたりのバランスがうまく取れれば、でしょうか。流石にまるっきり軽視はしにくいですが、一度崩れたダート馬は難しいので評価としては連下までにしようとは思っています。

・ファンターナリーリ

 この条件なら積極的に狙ってみたい一頭です。
 前走はタフな馬場で距離も少し長く、という感じでしたが、1800m戦での総合力の高さは確かですし、切れる脚もそれなりに兼備していますので楽しみです。川田Jじゃないのかー、というのはちょっとあるのですけど、C・デムーロJなら強気に乗ってくれるでしょう。

・リエノテソーロ

 京都の1800mなら距離は持つ可能性は高いですが、いい脚は一瞬タイプですので先行馬があまりに多い組み合わせの中での立ち回りに難しさはありますね。
 内で砂を被ってもやれる担保があるなら良かったのですが、まだそこは未知数なので、内枠を引いた時の激走狙いはアリかもしれません。外枠ならなし崩しに脚を使ってしまいそうなので軽視するつもりです。

・アンジュデジール

 こちらは追走力はあり器用さも高いですが、あまり切れる脚はないので、スタート失敗せずきちんと好位を取れるかが成否を分けるでしょう。
 能力的にはここで通用するものはありますし、内枠から好位に入っていけそうなら重い印も視野に入れています。

・カワキタエンカ

 実力はありますしダート自体もこなしそうなタイプなのですが、逃げたい馬がとても多い組み合わせ、特にサルサディオーネあたりは遮二無二くそうですし、この馬も近走は逃げ一辺倒だけに、好位からの競馬でいつものしぶとさを引き出せるかは鍵になりそうです。
 外目から2~3番手で競馬出来れば一発はありそうで、並び次第で色々上下させたいですね。


posted by clover at 20:05| Comment(2) | 雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは★

中央、京都で開催されるJBC、開催が決定された時から楽しみにしていたのですが、メンバーが少々寂しいような...。

特にクラシックは...。

個人的には適正やら、使う気があったのかは除いて、インカンが出てこれなかったのが残念でなりません。

可能性は少ないですがキトキトが馬券内に入るのを期待して当日を楽しみにするとします(笑)

Posted by J.N at 2018年10月30日 03:16
>J,N様

 いつもコメントありがとうございますー。

 やっぱりクラシックは南部杯1・2着馬がチャンピオンズカップ直行を選択した事で、この2頭の一番の対抗馬を選定するメンバー、みたいになっちゃいましたよね。
 歴代のダートスターホースは、ここまでレース数を絞らずに、JBCから大賞典まで皆勤、ってパターンが多かっただけに、そこも時代性を感じるのですが、中央開催の時によりによって、とは思いますね。

 インカンも平安S勝った時強かったですし、坂スタートの中京1800mは苦手、大井の2000mは長いとなれば、ここしか使うべきところなかったはずですから、それで出てこないのはやっぱり頓挫あったんでしょうね。
 このメンバーなら勝負になったはずだけに仰る通り残念です。

 キトキトは基本上がり38秒しか使えない馬なので、如何に贔屓にしている私でも中央では辛いかな、とは見ていますが、グレイトパールが勝った時の平安Sみたいな超ハイペースを前目で乗っていければワンチャンスはあるかも、ですね。
Posted by clover at 2018年10月30日 18:40
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