2018年10月27日

2018 天皇賞・秋

 キタサンブラックの引退で群雄割拠となった古馬の王道戦線、果たしてここから新たに覇権を握る馬が出てくるのか、それともまだまだ混戦は続くのか、頭数は少ないながら粒揃いの競馬が揃い、大注目の一戦ですね。


★展開予想・ポイント

 今日の府中は良馬場で高速馬場、アルテミスSの1,33,7を見ても超をつけても差し支えない程度の高速馬場だとは思いますし、馬場もBコースに替わって内外フラットに近いイメージで、絶好の舞台での戦いになるだろう、と思います。
 このレベルの戦いなら、平均で流れれば1,57,0くらい出してきても不思議はないのですが、しかしそれですと58,5-58,5のバランスになり、正直流石にこの組み合わせで前がそこまで飛ばしていくイメージを持つのは中々難しいものがあります。
 人気馬が内目に入って、あまり出していけない形になると閉じ込めたい意識も出てくるでしょうし、そもそもの先手争いも探り探りでしょうから、ペースとしてはまずスローバランス、その程度が超、の域まで入っていっても不思議はない感じで、一応のイメージとしては60-57,5=1,57,5くらいを考えておこうかなと思っています。
 府中ですと向こう正面から動く、というのは中々難しいですし、ある程度前もじわっと下りから引き上げていく意識は持つでしょうが、イメージとしては二段階加速になりそう、というのが正直なところで、かつその本仕掛け自体も少し遅れ気味、坂地点最速になる蓋然性が高いと見ています。

 ポジション争いとしては、基軸として外枠勢がそこそこ出していく中で、内枠勢がどこまでポジションを主張できるか、その上で何が押し出されていくのか、全てにおいて読みにくい並びではありますね。
 基本的にはダンビュライトとアルアインが前に入っていくでしょうが、ステファノスあたりもオドノヒューJが思い切って逃げる、まで有り得るかなとも思っていて、逆にヴィブロス福永Jはどれだけ好発を決めても折り合い重視でポケット狙いでは来ると思っています。
 更に外からキセキとミッキーロケットも先団に入ってきて、ここまでの流れの中で、スワーヴリチャードは好発を決めていれば好位列に潜り込めるでしょうが出負けすると厳しい、またレイデオロも内枠とはいえ二の足が早くない馬ですので、外の馬に前に入られて中団よりは後ろ、となる公算は強いと踏んでいます。

 このレイデオロとスワーヴリチャードが内目後方寄りに閉じ込められる様な形になりますと、その外に位置するマカヒキ、サングレーザー、サクラアンプルールあたりが息を合わせて外に出さないフォーメーションを取ってくる可能性はあり、外に出せたとしても自分から動いていきにくいコースですから、人気の両雄は結構立ち回りで苦労するのではないか、と見ています。
 一応後半残り1000mから11秒後半に入っての二段階加速、となる中で、仕掛けが早くなってコーナー最速なら後ろからでも持続力だけで届かせる可能性はありますが、仕掛けが坂地点まで遅れた場合はやはり前、或いは中団から早めに動いていける、今日のビーチサンバのような立ち回りが出来る馬が有利にはなるでしょう。
 勿論内からでも機動力と加速力があれば抜けてこられるとは思いますし、まずスローは崩れないとは思うのですが、後半の仕掛けのポイント次第ではレースの質は結構違ってくるはずです。
 コメント的に動いていきそうなのはミッキーロケットくらいかなとは思うので、実質ラスト11,2-10,9-11,6くらいに落ち着くのではないか、と今回は決め打って予想を組み立てる事にしました。


◎キセキ

 この馬が菊花賞馬、というのはもはや忘れるべきでしょう。
 前走を見てもタイプ的には明らかに中距離馬ですし、その中でスローバランスからの後半5F勝負で最大の強さを発揮できるタイプではあります。
 斤量が軽かったとはいえ、去年の夏の条件戦で、後半5F56秒台を連発して勝ちきったのは凄いインパクトでしたし、一方で2400mに伸び、そこまで質を問われない持続力特化になった神戸新聞杯ではイマイチだったように、軽い馬場で切れ味の質を伴うロングスパート戦がベストかな、とみています。

 前走は結果的に斤量面や、追走面で少し無理があった感覚ですが、この距離で前半59,5くらいまでなら、自身前目に乗っていってもこなしてくると思いますし、枠の並び的にもアルアインの後ろあたりを楽に取れそうなのはかなりいい条件だと見ています。
 要所での瞬発力の質も保持していますから、前目からそれをしっかり発揮出来れば、この相手でも勝ち負けに持ち込める力はあると改めて思いましたし、思い切って狙ってみたいですね。


〇マカヒキ

 サングレーザーとの前後がどうなるか、はあるのですが、基本的に自分より外の馬が前か後か、という中で、中枠ですけれどそれなりにコースロスなく、それでいて脚を出し切りやすいポジションは取りやすいのかな、と見ています。
 上で触れたようにレイデオロやスワーヴリチャードを閉じ込める意識の競馬もしやすい並びですし、道中でしっかり人気馬を虐めておいて、コーナーからしっかり仕掛けていって脚を出し切る形に持っていってくれれば、かなり状態も戻ってきた今なら相当面白いと考えます。

 内田Jとは仕掛けの意識の中での呼吸がイマイチよくなかったと思いますし、去年の毎日王冠など顕著で、エンジンが掛かればスローバランスならかなり切れる脚を使えるはずですので、この鞍上替わりも含めて楽しみは大きいですね。


▲サングレーザー

 この枠である程度は外目から、になるので、この距離での持続力がどうか、とはなりますが、マカヒキ同様流れには噛み合わせやすい枠の並びでチャンスは充分かな、と思っています。
 モレイラJですからしっかりメリハリをつけつつ、コースロスにも配慮しての繊細な立ち回りが期待出来ますし、瞬間的な爆発力はこのメンバーでも随一かな、と思うので、頭までと考えるとこの馬になってきますね。


△スワーヴリチャード

 まずスタートが決められるか、は大きな鍵でしょう。
 安田記念位出て、好位をしっかり確保できれば当然好走は約束されたものにはなりますが、やはり出負けして後ろから、のリスクはありますし、大阪杯のような捲り方はこのコースでは難しいのでそこが焦点だと思います。
 あと敢えて言えば、この馬もそこまで後半要素、特に瞬発力の質と持続力が秀でているわけではなく、ダービー比較でレイデオロよりは上ですが、過去の上がりの絶対値からしても、ポジションを悪くしたときに甘くなる可能性は捨てきれません。

 むしろ前々からでも速い上がりを問われるならキセキの方が強いかも、と思えてきたのでこういう序列になりましたし、あっさり勝たれても不思議はないですが、この馬自身としてはむしろ淡々と流れてしまった方がいいでしょうね。


△ヴィブロス

 内のポケットあたりは狙えそうで、インが伸びないわけではないのでチャンスはあると思いますが、今回は仕掛けが遅い方に予想軸を振り切ったので、そうなった時にインで待たされ、瞬時にスッと動けるタイプではないこの馬を頭からは狙えなかった、という所です。
 ただ条件は当然いいですし、この相手でも勝ち負けに持ち込める能力はあると思いますが、枠なりに無難に乗ってしまうと厳しいかな、と思います。無論毎日王冠のようなコーナー最速になってくれれば話は別ですが、ただその場合は当然スワーヴリチャードあたりが出し切れるわけで、総合的に考えてもこの枠の時点で、頭までは難しい気はしています。


△アルアイン

 本当に勝ち負けを狙うなら平均ペースを狙って欲しいですが、ただ後半特化の大阪杯でもある程度は食らいつけていましたし、持続力で甘い分をポジショニングで補い、かつ仕掛けが遅くなる形でも極端な切れ味、それこそ10秒台半ばでなければある程度は対応してくるとは思います。
 高速馬場の2000mがベストに近いのは間違いないですし、上手く主導権を握っていければ楽しみですね。


※その他有力馬見解

 レイデオロは思い切って消しました。
 純粋に2000mでは距離不足で、流れれば追走に不安があり、後半特化でもポジショニングと瞬発力の質に疑問符がつきます。
 過去でもこの馬は上がり特化の競馬で結果は出しておらず、あくまでも2400m路線の中での、そこまで質を問われない持続力勝負で強かったわけで、前走にしてもそれは敷衍できる内容だったと言えます。
 それでもコーナー最速で、スペースを拾いつつ脚を出し切れる展開なら食い込んでくる可能性は充分ありますが、今回は前が示し合わせて本仕掛けが遅れるパターンで決め打ったので、最速地点でやや置かれて、ラスト急追するも4~5着、という見立てで行きたいと思います。

 ステファノスも乾坤一擲の逃げ、というパターンはあるのでやや怖いですが、ポケットからならこちらも瞬発力の質は足りず、持続力面でも最上位ではない、というあたりで、ヴィブロスと比較しても今はちょっと足りないのではないかな、と思いました。
 オドノヒューJもしっかり初日から馬場にアジャストしていて中々印象はいいのですけれどね。

 ミッキーロケットも本格化の予感はあれど、この枠であまり強引な競馬はしづらいでしょうし、後半特化の形ではどうあれちょっと足りない、ペースを引き上げないならダンビュライトも同様、となります。
 まあ逆にこの音無勢は、平均まで引き上げてくれば怖さがあるのですが、厩舎のカラー的に前半から飛ばしていくレースメイクは期待しづらいですからね。それをやってきたら拍手喝采するけれど、可能性で考えればそちらを拾っているわけには行かない、という判断です。

 地味にサクラアンプルールも上がり特化なら怖さはなくはないのですけど、やはり外枠は少しネックになりますね。
 流石に出し切らない形ではあれど、外から瞬時の出し抜きだけで圏内まで届けるかとなると疑問符がつきますし、ラストは甘い馬ですから、見せ場は作ってくるかもしれませんが最後は足りなくなると評価しました。


posted by clover at 18:36| Comment(2) | レース予想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 回顧の方に続きまして、お疲れ様です。

 キセキですか! 確かに、狙うならここしかないですものねー。
 怖いのは、前走それなりのペースを追走したことですかね。もう少し内よりの、楽に前に壁が作れる枠だったら、自分も本命にしていたかもしれません。

 予想する上で、菊と同じくペースは重要ですよね。ペースの読みを外せば、予想も外れるような、意外と尖ったメンツですし(笑)

 同厩舎のミッキーロケットと、同馬主のアルイアインのために、ダンビュライトがペースメーカーとして飛ばしていかないか、若干不安です。そのために戸崎騎手を据えたのではないかと(笑)

自分はスワーヴリチャードの単勝でいきます! 一番人気でも、3倍程度つくなら十分だろうと!

機動力があるので、脚さえあれば内からでも抜けてこられるだろうという判断です。
Posted by ハル at 2018年10月27日 22:32
>ハル様

 いつもコメントありがとうございますー。

 観戦派としては、まともに流れてくれた方が面白いのは間違いないですし、先週がアレですから、そのメンバーでも流れる可能性がなくはない、とは思うんですけどねぇ。
 今年の場合は超スローとややハイくらいで、上位に来る馬はガラッと変わる筈なのでそこは決め打つしかないかな、と思いましたし、みんなが有力馬をマークして牽制する、レース質としては残念寄りの内容を想定して予想を尖らせた格好です。

 ただ仰るように、スワーヴリチャードの単勝思いの外ついてますよね。正直2倍前半だと思ってましたし、逆にマカヒキの単が売れすぎているような。
 このまま3倍前後で推移するなら、確かに勝負を賭けてもいい配当に感じますね。まともなら一番強いのはほぼ間違いないと私も思いますので。
Posted by clover at 2018年10月28日 04:39
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